JPH02238058A - アントラキノン系化合物、それから誘導される重合性色素モノマーおよび樹脂、およびカラートナー組成物 - Google Patents

アントラキノン系化合物、それから誘導される重合性色素モノマーおよび樹脂、およびカラートナー組成物

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JPH02238058A
JPH02238058A JP1307559A JP30755989A JPH02238058A JP H02238058 A JPH02238058 A JP H02238058A JP 1307559 A JP1307559 A JP 1307559A JP 30755989 A JP30755989 A JP 30755989A JP H02238058 A JPH02238058 A JP H02238058A
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JP
Japan
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anthraquinone
colored resin
color toner
toner composition
compound
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Application number
JP1307559A
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English (en)
Inventor
Hirosuke Takuma
啓輔 詫摩
Tamio Mikota
三小田 民雄
Akitoshi Igata
井形 彰敏
Tatsuya Nagayoshi
永吉 達也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は新規のアントラキノン系化合物、およびそれか
ら誘導される重合性色素モノマーおよび樹脂を提供する
ものであり、また、電子写真に用いる着色トナーに関す
るもので、さらに詳細にはフルカラーコピーのためのイ
エロー成分に使用するカラートナー組成物に関する.
【従来の技術〕
静電写真に用いられる着色色材を含むトナー組成物は、
種々提案され、すでに一部は実用化されている.これら
の組成物は一般的に、樹脂、着色色材およびキャリアー
粒子を含んでいる.着色色材には,シアン色、マゼンタ
色、イエロー色およびブラックの染料または顔料が選択
使用されている. これらのカラートナーは、下記に示す種々の物理的およ
び化学的特性を要求される. (1) 71度変化によりカラートナーの摩擦電気特性
が影響されない。 (2)連続使用のための繰り返し現像によるカラートナ
ー粒子とキャリャー粒子の衝突、およびそれらの粒子と
感光板の相互劣化によって得られる濃度が変イピしたり
、あるいは背景濃度が増大し複写物の品質を低下させて
はならない. (3)潜像を有する感光板表面へのカラートナーの付着
量を増して、複写画像の濃度を増大させようとする場合
、背景濃度が増大することによる、所謂カブリ現象を生
じてはならない. (4》多色重ねをするために、透明性を失ってはならな
い. (5)各色トナーは、溶融混和性に優れていること. (6)原稿を正確に再現するための、分光反射特性が良
好であること. 顔料に比較して染料の場合はトナー樹脂中に分子分散で
きるので、樹脂と色素を別々に粉砕して混合する必要が
なくカラーバリューが大きいという利点が有る.しかし
ながら、熱、圧力または水分によって凝集する傾向を示
す場合がある.その場合は結果としてカラーバリューが
低くなる.さらにこれらを用いて印刷した場合、染料の
にじみのため、所謂カブリ現象を生じ、像がぼけてしま
い、問題となる場合があった. これらの欠点を克服する手段として、染料分子をトナー
樹脂中に共有結合によって固定化しようとする方法がい
くつか報告されている.これらの方法を大別すると次の
二種に分けることができる. !》反応性の官能基を有する染料分子と、通常の高分子
千ノマーを共有結合させて主鎖に色素を導入する方法(
例えば特開昭47−6587.特公昭47−3378、
特公昭48−25667、特開昭62−245268 
) .そのうち代表例を模式的に下に示す. 2)高分子主鎖に対してペンダント型に色素を共有結合
により導入する方法(例えば特公昭47−11399、
特開昭62−86058) .そのうち代表例を模式的
に下に示す. これらの樹脂中の色素成分に用いるイエロー色の化合物
はいくらか提案されているものの、色相が赤味過ぎたり
、樹脂への導入の際に、溶解性が悪いため反応が完結せ
ずに十分な色濃度が得られなかったりしているために、
改良が望まれていた.【発明が解決しようとする課題1 本発明の目的は、鮮明なイエロー色を示す新規化合物を
提供することにある. 本発明の他の目的は、この新規化合物を骨格中に有する
重合性色素モノマー、あるいは着色樹脂を提供すること
にある。 本発明の更なる目的は、この新規化合物をそのままで、
あるいは共有結合により樹脂に導入した形で混合含有し
たカラートナー組成物を提供することにある。 〔課題を解決するための手段1 本発明者らは、鮮明なイエロー色相をもち、樹脂中に分
散させても凝集性を示さず、且つ反応性官能基を有する
色素について鋭意検討した結果、一般式(I) [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シ
クロアルキル基、アルコキシル基を示す.]で示される
アントラキノン系化合物が良好な特性を示すことを見出
し、本発明を完成するに至った. 尚、本発明のアントラキノン系化合物はこれまでの文献
には発表されておらず、新規の化合物である. 一般式(I)の化合物は、1.8−ジクロロアントラキ
ノンとアミノチオフェノール類を、例えば苛性カリ、炭
酸カリなどの塩基存在下、例えばジメチルホルムアミド
、1.3−ジメチルイミダゾリジン、スルホランなどの
極性溶媒中で窒素雰囲気下、60〜150℃、好ましく
は80〜120℃で、1〜8時間反応させることによっ
て容易に合成することができる. アミノチオフェノール類は1.8−ジクロロアントラキ
ノンに対して2モル比〜5モル比、好ましくは2〜3モ
ル比使用することが必要である.アミノチオフェノール
類は下記反応において容易に得ることができる. すなわち、アニリン誘導体に硫化水素ナトリウムをエタ
ノール等の極性溶媒中、60〜120℃の温度で反応さ
せることにより得られる. 一般式(I)中のHの具体例としては、水素原子、塩素
原子や臭素原子などのハロゲン原子、または、メチル基
、エチル基、イソブロビル基、ブチル基、イソブチル基
、ペンチル基、インペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、テトラデシル基
、才クタデシル基等のC,〜Chiのアルキル基、好ま
しくはCt〜Cl2のアルキル基、シクロプロビル基、
シクロブチル基、シクロベンチル基。、シクロヘキシル
基、シクロへブチル基等のC3〜C+aのシクロアルキ
ル基、好ましくは04〜C.のシクロアルキル基、メト
キシ基、エトキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、
デシル才キシ基、ドデシルオキシ基、オクタデシルオキ
シ基、シクロへキシルオキシ基なとのC,〜Catのア
ルコキシル基、好ましくはC,〜CImのアルコキシル
基が挙げられる.以下、本発明のアントラキノン系化合
物の代表例を示せば次の通りであるが、勿論本発明化合
物がこれらの例示のみに限定されるものではない。 1.8−ビス(2−アミノフェニルチオ)アントラキノ
ン、1.8−ビス(2−アミノー4−クロロフエニルチ
オ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−
プロモフェニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(
2−アミノー4−メチルフェニルチオ)アントラキノン
、1.8−ビス(2−アミノー4−エチルフエニルチオ
)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−プ
ロビルフエニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(
2−アミノー4−イソブロビルフエニルチオ)アントラ
キノン、1.8−ビス(2−アミノー4−プチルフエニ
ルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー
4−イソブチルフェニルチオ)アントラキノン、1.8
−ビス(2−アミノー4−ベンチルフエニルチオ)アン
トラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−イソベン
チルフエニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2
−アミノー4−へキシルフエニルチオ)アントラキノン
、1.8−ビス(2−アミノー4−へプチルフェニルチ
オ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−
才クチルフェニルチオ)アントラキノン, 1.8−ビ
ス(2−アミノー4−ノニルフエニルチ才)アントラキ
ノン、1.8−ビス(2−アミノー4−デシルフェニル
チオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4
−ウンデシルフエニルチオ)アントラキノン、1.8−
ビス(2−アミノー4−ドデシルフェニルチ才)アント
ラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−トリデシル
フェニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−ア
ミノー4−テトラデシルフェニルチオ)アントラキノン
、1.8−ビス(2−アミノー4−ペンタデシルフェニ
ルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2一アミノー
4−ヘキサデシルフェニルチオ)アントラキノン、1.
8−ビス(2−アミノー4−ヘプタデシルフェニルチオ
)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−才
クタデシルフエニルチオ)アントラキノン、1.8−ビ
ス(2−アミノー4−ノナデシルフェニルチオ)アント
ラキノン、!.8−ビス(2−アミノー4一エイコシル
フェニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−ア
ミノー4−ヘンエイコシルフェニルチオ)アントラキノ
ン、1.8−ビス(2−アミノー4−ドコシルフェニル
チオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4
−シクロプロピルフェニルチオ)アントラキノン、l,
8−ビス(2−アミノー4−シクロプチルフェニルチオ
)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−シ
クロペンチルフェニルチ才)アントラキノン、1.8−
ビス(2−アミノー4−シクロへキシルフェニルチオ)
アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−シク
ロへプチルフエニルチオ)アントラキノン、1.8−ビ
ス(2−アミノー4−メトキシフエニルチオ)アントラ
キノン、1.8−ビス(2−アミノー4−エトキシフェ
ニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノ
ー4−プロボキシフェニルチオ)アントラキノン、1.
8−ビス(2−アミノー4−ブトキシフエニルチオ)ア
ントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−ペンチ
ルオキシフェニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス
(2−アミノー4−ヘキシルオキシフェニルチオ)アン
トラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−へプチル
才キシフェニルチ才)アントラキノン、1.8−ビス(
2−アミノー4−才クチルオキシフェニルチオ)アント
ラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−ノニルオキ
シフェニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−
アミノー4−デシルオキシフエニルチオ)アントラキノ
ン、1.8−ビス(2−アミノー4,−ウンデシルオキ
シフェニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−
アミノー4−ドデシルオキシフェニルチオ)アントラキ
ノン、1.8−ビス(2−アミノー4−トリデシルオキ
シフェニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−
アミノー4−テトラデシルオキシフェニルチオ)アント
ラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−ペンタデシ
ル才キシフエニルチオ)アントラキノン、1.8−ビス
(2−アミノー4−ヘキサデシルオキシフェニルチオ)
アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4−ヘブ
タデシルオキシフェニルチオ)アントラキノン、1.8
−ビス(2−アミノー4−才クタデシルオキシフェニル
チオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー4
−ノナデシル才キシフェニルチ才)アントラキノン、1
.8−ビス(2−アミノー4−エイコシルオキシフェニ
ルチオ)アントラキノン、1.8−ビス(2−アミノー
4−ヘンエイコシルオキシフェニルチオ).アントラキ
ノン、1.8−ビス(2−アミノー4−ドコシルオキシ
フェニルチオ)アントラキノン等が挙げられる. これらは、フェニル基の2位にアミノ基が結合した例で
あるが、他の位置に置換していてもよい.その場合Rで
表わされる置換基は他の位置に結合するものである. 本発明の一般式(I)のアントラキノン系化合物は単純
に樹脂と混合させて色素材料とすることができる. その方法としては、樹脂中に一般式(I)の化合物を好
ましくは0.1 −10重量部を溶融混合させて含有さ
せることにより色素材料を得ることができる. 以下、本発明の色素材料について説明する.本発明の色
素材料に適用する樹脂としては、トナーに使用される通
常のものは全て使用することが可能であり、例えば、ボ
リスチレン、ボリp−クロルスチレン、ポリビニルトル
エンなどのスチレンおよびその置換体の単重合体、スチ
レンービニルナフタリン共重合体、スチレンーアクリル
酸メチル共重合体、スチレンーアクリル酸エチル共重合
体、スチレンーアクリル酸ブチル共重合体、スチレンー
アクリル酸オクチル共重合体、スチレンーメタクリル酸
メチル共重合体、スチレンーメタクリル酸エチル共重合
体、スチレンーメタクリル酸ブチル共重合体、スチレン
一〇一クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレンー
アクリ口ニトリル共重合体、スチレンービニルメチルエ
ーテル共重合体、スチレンービニルエチルエーテル共重
合体、スチレンービニルメチルヶトン共重合体、スチレ
ンーブタジエン共重合体、スチレンーイソブレン共重合
体、スチレンーアクリ口ニトリルーインデン共重合体、
スチレンーマレイン酸共重合体、スチレンーマレイン酸
エステル共重合体などのスチレン系共重合体、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ボリブロビ
レン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ
ビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性
口ジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または
脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフ
ィン、パラフィンワックスなどが単独あるいは混合して
使用できる. 次に、本発明の色素材料を用い、電荷調整剤、キャリャ
ー粒子を混合したカラートナー組成物の構成成分につい
て詳細に説明する. カラートナー組成物の構成成分として、特に重要なもの
は、前記した一般式(I)で表わされるアントラキノン
系の化合物および樹脂を混合した色素材料である. 一般式(1)で表わされるアントラキノン系の化合物の
添加量は、樹脂の荷電性、あるいは補助的に添加される
着色剤、あるいは添加剤の荷電性、さらには樹脂との相
溶性、あるいは分散方.法等により決定されるため、画
一的に限定されるものではないが、総じて言えば、上述
したような樹脂に対して略0,1〜!0(重量%)、好
ましくは0.5〜5重量%の範囲で使用することが望ま
しい. トナーの重要な性能の一つに帯電性が挙げられるが、こ
の目的のために電荷調整剤が添加される.電荷調整剤の
具体例としては、N−セチルピリジニウムクロリドのよ
りなN−アルキルビリジニウム化合物、オクタデシルア
ンモニウムクロリドのような4級アンモニウム、ビス(
4−t−プチルサリチル酸)クロム(II)のような金
属錯体を挙げることができる.電荷調整剤は樹脂に対し
、0.5〜5重量%、好ましくは1〜2重量%添加する
.さらにカラートナー用樹脂と混合してカラートナーと
して使用できるキヤ・・リャー粒子の具体例としては、
粒状ジルコン、粒状ケイ素、ポリメチルメタクリレート
、ガラス、スチール、ニッケル、鉄フエライト、二酸化
ケイ素等が挙げられ、通常直径約50〜1000ミクロ
ンの粒径で使用される.キャリャー粒子はカラートナー
粒子と種々の適当な割合で混合できるが、通常トナー約
1重量部に対してキャリャー粒子は10〜200重量部
が使用される。 次に樹脂中に一般式(I)の化合物を共有結合により導
入する方法について述べる. 一般式(1)の化合物と、ビニル基を有する酸ハライド
化合物、ビニル基を有するイソシアネート化合物あるい
はビニル基を有するエボキシ化合物などのビニル性モノ
マーを反応させることによって重合性色素モノマーを得
ることができる.この場合、一般式(I)の化合物と反
応するビニル性モノマーとしては、メタクリル酸クロラ
イド、メタクリ口イルエチルイソシアネート.グリシジ
ルメタクリレート等が挙げられる。以上のようなビニル
性モノマーと、一般式(I)の化合物をジオキサンや1
.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)のよ
うな有機溶媒中、ビリジンのような塩基存在下、40〜
150℃、好ましくは50〜80℃にて1〜5時間加熱
攪拌することにより、重合性色素千ノマーを得ることが
できる. 上述のようにして得られる重合性色素モノマーの例を下
記に示す. モノマーをポリアクリル酸存在下に共重合させることに
よって着色樹脂を得ることができる.このようにして得
られる樹脂は、例久ば下記のような構造の樹脂である. これらの重合性色素モノマーと、メタクリル酸アルキル
、スチレン等のビニル基を有する高分子【式中、X.Y
.Y’,Z.Z’はモル分率を示し、xはo. oot
〜0.l1好ましくは0.Ol〜0.05を表わす.】 また、着色樹脂は別系統のものも得ることもできる.以
下その方法について述べる. まず、一般式(I)のアントラキノン系化合物と反応性
モノマーとを共重合させることにより着色樹脂を得るこ
とができる. そのような反応性千ノマーとしては、1.2−エチレン
ジイソシアネート、トルエン−2.4−ジイソシアネー
ト、ビフェニルメタン−4.4゜−ジイソシアネート、
ビフェニレン−4,4゜−ジイソシアネート等のジイソ
シアネート化合物、エチレングリコールビスクロロホル
メート、プロビレングリコールクロロホルメート等のビ
ス八口ホルメート化合物、またはフタル酸クロリド、イ
ソフタル酸クロリド、テレフタル酸クロリド、グルタル
酸クロリド、シュウ酸クロリド、アジボイルクロリド等
のジ酸ハライド化合物が挙げられる. 以上のような反応性モノマーと、一般式(I)のアント
ラキノン系化合物および、ビスフェノールAのような無
色の二言能性化合物を、ジオキサンや1.3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン(DMI)のような有機溶媒中
、ピリジンのような塩基存在下、O − 160℃、好
ましくはlO〜90℃にて1〜8時間加熱攪拌すること
により、着色樹脂を得ることができる. また、一般式(I)の化合物は、酸ハライド基を有する
高分子と反応させることによって着色樹脂とすることが
できる. この場合の酸ハライド基を有する高分子としては、 などの高分子の酸ハライドを挙げることができる. 以上のような高分子の酸八ライドと、一般式(I)のア
ントラキノン系化合物および、ビスフェノールAのよう
な無色の二官能性化合物を、ジオキサンや1.3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン(DMI)のような有機溶
媒中、ビリジンのような塩基存在下、40〜180℃、
好ましくは60〜120℃にて1〜lO時間加熱攪拌す
ることにより、着色樹脂を得ることができる. これらの樹脂中の一般式(I)のアントラキノン系化合
物の存在割合は略0。1〜10(重量%)が好ましく、
この樹脂に前述した電荷調整剤、キャリャー粒子を加え
,カラートナー組成物とすることができる. r実施例J 以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが
、これらの実施例は例示を目的にするものであり、本発
明の範囲を限定するものではない。尚、実施例中の「部
」は「重量部」を示す.又、複写物の耐光堅ろう度はフ
ェードメーターにより測定し、評価はJIS  L  
0842−88に準拠して行なった. 夫血貝ユ スルホラン 400部、2−アミノチオフェノール11
6部および炭酸カリウム72.5部の懸濁液を60℃に
加熱して、30分間攪拌した後、1.8−ジクロロアン
トラキノン97部を装入し、90〜95℃にて3時間攪
拌した。この反応液をメタノール2000部の中に入れ
、攪拌し、濾過、メタノール洗浄、水洗し、乾燥して次
式 ?示される1.8−ビス(2−アミノフェニルチオ)ア
ントラキノンを156部得た(収率98%).融点 2
50℃以上 電子スペクトル(トルエン中):吸収極大435nm’
If NMRスペクトル: (DMSO−Da、TMS
基準)5.2ppm (4}1, s,  アミノ基プ
ロトン)6.6〜8.0ppm (14H, m.芳香
環プロトン)IRスペクトル(KBr, am−’) 
: 464.499.549,626,653, 67
6, 736, 752, 799, 840, 9 
15. 977,1024, 1088, 1140,
 1169. 1180, 1248,1309, 1
338, 1420, 1446. 1479. 15
59,1573, 1610, 1635. 1664
. 3017, 3063,3370, 3451 元素分析値: (CaaH+aO■SJ!)CHN  
     S 実測値(%) 68.52  4.01  6.05 
 14.20計算値(%) 68.70  3.99 
 6.16  14.11この分析データは上記構造を
満足するものである. 火施JLL二堕 実施例1における2−アミノチ才フェノールの代わりに
表−1に示す種々のアミノチオフェノール誘導体を用い
、全く同様にしてアントラキノン系化合物を得た。結果
を表−1に示す. 実m■ 実施例1で得られた1.8−ビス(2−アミノ.フェニ
ルチオ)アントラキノン4.6部、2.2−ビス(p−
ヒドロキシフェニル)ブロバン(通称ビスフェノールA
)32部を1.4−ジオキサン400部、ビリジン40
部に5〜lO℃にて溶解させ、ジエチレングリコールビ
スタ口口ホルメート 4.7部を攪拌した、lO〜15
℃で30分かけて加えた.同温度にて2時間反応させた
後、5000部のヘキサン中に激しく攪拌しながら徐々
に反応液を加えた.生成した沈殿物を濾過、水洗、乾燥
し、38部のイエロー色ボリカーボネートを得た. 上記樹脂のジェットミルによるlO〜12JJmの微粉
砕体40部と、テトラオクチルアンモニウムクロリド1
部を平均粒径100〜l50メッシュの鉄粒100部に
混合し、カラートナー組成物とした.このカラートナー
組成物を用い、乾式普通紙電子写真複写機(商品名NP
−5000 、キヤノンκ.κ.社製)で複写を行なっ
たところ、鮮明なイエロー色画像が得られた.又、その
複写物の耐光堅ろう度は7級と良好であった. K1涯且 40%ホルマリン 100部と、フェノキシ酢酸90部
の混合物に濃塩酸lO部を加え、 103〜108℃で
4時間加熱攪拌し、直ちに、50℃の温水500部を加
えた後、デカンテーションにより水を除き、再び水を室
温下にて500部加え、濾過、水洗した.得られた生成
物を30mmHgの減圧下、攪拌しながら徐々に温度を
上げ、110〜115℃で5時間反応させて、次式で得
られるポリフェネチレン樹脂101部を得た。 上記樹脂178部をトルエン500部に分散し、常温に
て塩化チオニル180部を加え、40℃にて4時間反応
させた.その後、減圧下過剰の塩化チオニルを留去し、
ジオキサン 100部に次式次式 で示される1.8−ビス(4−アミノー2−メチルフエ
ニルチ才)アントラキノン12部を溶解した溶液をビリ
ジン50部と同時に滴下し、 100℃にて2時間加熱
攪拌した. 反応終了後、水200部を加え、5時間攪拌した後、濾
過、水洗、乾燥してイエロー色粉末98部を得た. 粒径lO〜14μ鳳の本樹脂粉末を実施例11と同様の
操作により、電荷調整剤(テトラオクチルアンモニウム
クロリド)およびキャリャー(鉄粉)を混合し、イエロ
ー色トナー組成物を得た.このトナー組成物を用い、実
施例11と同様に複写を行なったところ、鮮明な画像が
得られ、さらに得られた複写物の耐光堅ろう度は7級と
良好であった. 大W口 で示される1.8−ビス(2−アミノー4−メトキシフ
エニルチオ)アントラキノン2.3部とビスフェノール
A20部を1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(
DMI)70部に溶解し、窒素雰囲気下50’Cにて1
時間かけて、ヘキサメチレンジイソシアナート0.9部
を滴下した後、 100℃にて4時間攪拌した.冷却後
、エタノール500部を攪拌下加え、濾過、エタノール
洗浄2回、水洗し乾燥した。収量は22部であった. 粒径8〜12uの本樹脂粉末を実施例11と同様の操作
により、電荷調整剤(N−セチルビリジニウムクロリド
)およびキャリャー(鉄粉)を混合し、イエロー色トナ
ー組成物を得た.このトナー組成物を用い、実施例11
と同様に複写を行なったところ、鮮明な画像が得られ、
さらに得られた複写物の耐光堅ろう度は7級と良好であ
った.11匠旦 実施例1で得られた1.8−ビス(2−アミノフェニル
チオ)アントラキノン44.5部をジ才キサン200部
に溶解し、とリジン8部を加えた後に、メタクリル酸ク
ロライド1046部を20分かけて滴下した.温度を6
0℃にして3時間攪拌した後、室温まで冷却し、溶媒を
減圧蒸留によって除いた.得られた黄色の固体をメタノ
ール100部中に入れ、1時間:吸収極大424nm 医W二録 実施例14と同様な方法により、下記一般式(II)で
示される重合性色素モノマーを表−2に示す原料から合
成した。得られた重合性色素モノマーを表−2に示す。 但し、表−2中の生成物のRlおよびR2は下記構造式
中の基を示す.で示される色素モノマー51部を得た.
融点 250℃以上 元素分析値: (CsJ*a04SJ*)C}IN  
  S 実測値(%) 69.09  4.51  4、68 
 10.59計算値(%) 69.13  4.44 
 4.74  10.86電子スペクトル(トルエン中
) 大JLf2Lυ ポリアクリル酸30部をエタノール2000部.および
水180部に溶解し、スチレン240部、メタクリル酸
メチル140部、過酸化ベンゾイル15部および上記実
施例l4で得られた色素千ノマー5部を加え、25時間
攪拌し、濾過、メタノール洗浄、水洗し、400部のイ
エロー色樹脂を得た. 上記樹脂のジェットミルによるlO〜14μ戯の微粉砕
体40部と、テトラオクチルアンモニウムクロリド1部
を平均粒径100〜150メッシュの鉄粒100部に混
合し、カラートナー組成物とした.このカラートナー組
成物を用い、乾式普通紙電子写真複写機(商品名NP−
5000 、キヤノンκ.κ.社製)で複写を行なった
ところ、鮮明なイエロー色画像が得られた.又、その複
写物の耐光堅ろう度は7級と良好であった. K1匠旦 実施例1で得られた1.8−ビス(2−アミノフェニル
チオ)アントラキノン5部、トナー用樹脂[スチレンー
アクリル酸エステル共重合体、商品名ハイマーT B 
− 1000F (三洋化成製)]95部をボールミル
で混合粉砕後、 150℃に加熱し、溶融混合を行ない
冷却後ハンマーミルを用いて粗粉砕し、次いでエアージ
ェット方式による微粉砕機で微粉砕する. さらに分級して1〜20μmを選択しトナーとする.こ
のトナーlO部に対しキャリャー鉄粉(商品名E F 
V250 / 400,日本鉄粉製)90部を均一に混
合しトナー組成物とした。このカラートナー組成物を用
い、乾式普通紙電子写真複写機(商品名NP−5000
 、キヤノンκ.κ.社製)で複写を行なったところ、
カブリのない鮮明なイエロー色画像が得られた.又、そ
の複写物の耐光堅ろう度は7級と良好であった.
【発明の効果】
本発明のアントラキノン系化合物は鮮明なイエロー色を
示し、樹脂中に導入した場合、透明性が高く、カブリの
ない鮮明な画像が得られるイエロー色のカラートナー組
成物を与える。しかも耐光性は、非常に高く、実用上極
めて価値の有るものである. 特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シ
    クロアルキル基、アルコキシル基を示す。]で表わされ
    るアントラキノン系化合物。 2、一般式( I )で表わされるアントラキノン系化合
    物とビニル基含有モノマーとを反応させることによって
    得られる重合性色素モノマー。 3、ビニル基含有モノマーがビニル基を有する酸ハライ
    ド化合物である請求項2記載の重合性色素モノマー。 4、ビニル基含有モノマーが、ビニル基を有するイソシ
    アネート化合物である請求項2記載の重合性色素モノマ
    ー。 5、ビニル基含有モノマーが、ビニル基を有するエポキ
    シ化合物である請求項2記載の重合性色素モノマー。 6、一般式( I )で表わされるアントラキノン系化合
    物と酸ハライド基を有する高分子とを反応させることに
    より得られる着色樹脂。 7、請求項2記載の重合性色素モノマーと、ビニル基を
    有するモノマーとを共重合させることにより得られる着
    色樹脂。 8、請求項3記載の重合性色素モノマーと、ビニル基を
    有するモノマーとを共重合させることにより得られる着
    色樹脂。 9、請求項4記載の重合性色素モノマーと、ビニル基を
    有するモノマーとを共重合させることにより得られる着
    色樹脂。 10、請求項5記載の重合性色素モノマーと、ビニル基
    を有するモノマーとを共重合させることにより得られる
    着色樹脂。 11、一般式( I )で表わされるアントラキノン系化
    合物、二官能性化合物とジイソシアネート化合物を共重
    合させることにより得られる着色樹脂。 12、一般式( I )で表わされるアントラキノン系化
    合物、二官能性化合物とジ酸ハライド化合物を共重合さ
    せることにより得られる着色樹脂。 13、一般式( I )で表わされるアントラキノン系化
    合物、二官能性化合物とビスハロホルメート化合物を共
    重合させることにより得られる着色樹脂。 14、一般式( I )で表わされるアントラキノン系化
    合物と樹脂とを分散混合したトナー粒子を含有するカラ
    ートナー組成物。 15、請求項6記載の着色樹脂を含有するカラートナー
    組成物。 16、請求項7記載の着色樹脂を含有するカラートナー
    組成物。 17、請求項8記載の着色樹脂を含有するカラートナー
    組成物。 18、請求項9記載の着色樹脂を含有するカラートナー
    組成物。 19、請求項10記載の着色樹脂を含有するカラートナ
    ー組成物。 20、請求項11記載の着色樹脂を含有するカラートナ
    ー組成物。 21、請求項12記載の着色樹脂を含有するカラートナ
    ー組成物。 22、請求項13記載の着色樹脂を含有するカラートナ
    ー組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017518413A (ja) * 2014-05-21 2017-07-06 ロリク アーゲーRolic Ag 重合性二色性染料

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JP2017518413A (ja) * 2014-05-21 2017-07-06 ロリク アーゲーRolic Ag 重合性二色性染料
JP2020019974A (ja) * 2014-05-21 2020-02-06 ロリク アーゲーRolic Ag 重合性二色性染料

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