JPH02237664A - アスベスト層への液剤注入ノズル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は校舎、ビル等の天井や壁に耐火用及び防音用と
して吹き付けられているアスベスト層の押さえ込み処理
や除去処理のために、アスベスト層に液剤を注入するの
に使用するノズル装置に関するものである。

《従来の技術及び発明が解決しようとする課題）アスベ
スト（石綿）は防音、耐熱効果を有する繊維状の鉱物で
、建材や自動車部品等に広く使用されてきたが、空気中
を漂うアスベスト繊維を吸い続けると肺がんになる恐れ
があることが解りその使用が中止され、更にアスベスト
を吹き付けた建材（吹き付け材）を壁や天井に使用して
いる個所は、吹き付けたアスベスト層からアスベスト繊
維が離脱し室内汚染を引き起こす虞れが強く、何等かの
処置が必要となった。

そこで現在のアスベスト汚染対策処理方法としてはアス
ベスト層の表面に特殊な塗料を塗布し、アスベスト繊維
の飛散を防止する押え込み法、アスベスト層の表面をシ
ート、板等で覆う囲い込み法、アスベストそのものを除
去してしまう除去法等が知られている。

しかし、前記の対策手段の内囲い込み法は飛散したアス
ベストが空気中を漂うものであるため、完全な汚染防止
手段とは云い難い。

前記手法の内特に押え込み工法が注目され、種々の手段
が提案されている。例えばビニール系の水溶性高分子を
主体とした化学物に難燃化剤及び防腐剤を混合したもの
を水で稀釈してアスベスト層の表面に吹き付ける手段（
１　９　８　８年２月１８日付．日経産業新聞）、アク
リル系の共重合体をベースにした塗料を吹き付ける手段
（同年２月２日付．同新聞）、その他水溶性樹脂又はエ
マルジ９ンをアスベストに吹き付け固めた後、難燃性塗
料を塗布する手段（１　９　８　７年１１月２７日付．
日本経済新聞）等が知られている。

前記の押さえ込み工法に於で、単にアスベスト層表面側
へ所定の液剤を吹き付けても、液剤の流動性が小さいと
アスベスト層中への浸透がなされず、逆に流動性が大き
いと天井面や壁面では直ぐに流下してしまい、やはりア
スベスト層中への浸透が効果的に行われない。またアス
ベスト層の除去作業においても、除去作業時にアスベス
ト繊維が飛散しないように、予めアスベスト繊維に水や
その他の固定剤を吹き付けるが、やはり表面側だけ単に
吹き付けるだけでは浸透効果がない。そこでアスベスト
層に注入針を以て液剤を注入し、所定の液剤をアスベス
ト層に浸透せしめる手段も考えられる。しかし注入針の
先端や周面に液剤噴射口を設けたのみでは、作業能率が
悪く、アスベスト層全体への均一な液剤の浸透も望めな
い。

（課題を解決するための手段） 本発明は前記課題を鑑み、効率的にアスベスト層への液
剤浸透を行うことのできるノズル装置を提案したもので
ある。

本発明に係るアスベス１・暦への液剤注入ノズル装置は
、先端を尖らすと共に、側方周面に上下位置並びに左右
周囲方向を囲む禎数の噴射口を設けてなるノズルを、基
台部に所定間隔で複数本植立し、前記各ノズルに液剤配
管を配設してなることを特徴とするものである。

（作　用） ノズルをアスベスト層に刺し入れ、ノズルの側方周面の
各噴射口から液剤を噴出せしめると、液剤はアスベスト
層内に短時間に且つ均一に浸透していくものである。

（実施例） 次に本発明の実施例について説明する。

本発明に係るノズル装置は、基台部とノズル部とからな
り、基台部は基台１，液剤配管２，開閉弁３，流量計４
，取手５，カバ一体６からなり、基台１にはノズル部を
多数適宜間隔で植立し、このノズル部に液剤配管２を施
し、該配管２に開閉弁３及び流量計４を介装し、取手５
は装置全体を握持できるように設け、カバ一体６はノズ
ル針のみを露出せしめるものである。尚開閉弁３は電磁
弁とし取手５の近傍にスイッチ３ｌを付設しておく。

ノズル部′は基板１に設けたノズル受けナット７とノズ
ル針８と止めボルト９からなり、ノズル受けナットクは
底部に段差を形成すると共に、内面にネジを刻設してな
り前記した液剤配管２と連通せしめてなり、ノズル針８
は先端を尖らし、側方周面に上下位置及び左右方向を異
ならせた複数の噴射口８１を設けると共に、各噴射方向
を先端方向に傾斜せしめ、また基端部にはシール部材８
２を付設してなり、前記ノズル受けナット７に挿着する
ものであり、止めボルト９はノズル針８が貫通する長孔
を穿設し、外周部に前記ノズル受けナット７に螺合する
ネジと止めボルトを回転せしめるためのボルト頭を設け
たもので、ノズル受けナットクに押入されたノズル針８
のシール部材８２を強くナット段差部部分に押圧し、液
剤漏れを防止しているものである。

次にｔｍ記実施例のノズル装置を用いてのアスベスト層
の剥離作業について説明する。

アスベスト層の剥離にはアスベスト繊維が塵埃となって
空中に飛散しないような何等かの手段が必要であり、従
前に於では外面側より水を吹き付けていたがアスベスト
層への水の浸透性が悪く、悶） 水を含１だ表面側アスベストが重くなり一部分が剥離落
下すると、剥離と同時に剥離面からアスベスト繊維が空
気中に飛散してしまう。またアスベスト層内に樹脂材を
注入し、固形化して剥離除去する手段も知られているが
、固形化したアスベスト塊が落下したロして割れるとそ
の割れた面からアスベスト繊維の飛散が生ずる。そこで
本発明ノズル装置を使用するアスベスト層の剥離工法は
、アスベス１・層への注入液剤としてポリアクリル酸ソ
ーダ水溶液（＃度０．１〜０．５％程度：０．２％が最
適）のような粘着液剤を用いるもので、注入に先立ち前
記水溶液をアスベストＪｉｌＡの表面に露状に吹き付け
ておく、而かる後第５図に示すようにアスベスト層Ａに
ノズル針８を刺し込み、ノズル針８の噴射口８１より前
記粘着液剤を噴射するもので、噴射口８１がノズルの側
方周面に於ける上下位置、並びに左右方向が濃さなる多
数で構成されているため、アスベストｊｉｌＡに前記液
剤が効率的に浸透せしめることができると共に、ノズル
針８の噴射口８１が先端方向に傾斜して設けているため
、噴射液剤の壁面とアスベストＮＡの境界部への浸透が
素早く行われ、アスベストＩｉｌＡの壁面への付着が緩
みアスベストＮＡの除去作業が容易になるものである。

而かも使用液剤が粘着剤であるため、アスベスト層が塊
となって床面に落下したとしても、アスベスト繊維の飛
散が生ずることがなく、作業員の健康を害することもな
いく、更に特に前記したポリアクリル酸ソーダは食品添
加物として使用され、極めて安全である。

また本発明ノズル装置は、前述したアスベストの除去工
法の他アスベストの押さえ込み工法にも使用される。ア
スベスト層の押さえ込みは表面側を防火被覆層で覆うと
共に、アスベスト層の内部を樹脂材で一体化させるもの
で、注入液剤は例えば水性エボキシ樹脂等を用いるもの
である。ノズル装置は前述した除去工法に用いたノズル
針８と異なる第６図に示すような噴射針口８１が傾斜し
ていず、且つ噴射口の数が少ないノズル針８を用いるも
ので、注入樹脂のため壁面側のアスベスト層が湿潤しす
ぎて壁面から剥離しないようにすると共に、前記した除
去工法と同様にアスベスト層Ａ内に素早く樹脂を注入す
るものである。勿論ノズル針８はアスベスト層Ａの厚さ
によって適宜取９換えるものである。

更に本発明ノズル装置は、前述した実施例に特定されず
、第７図に示すように基台部を細長にし、ノズル針８を
一列に並べ取手５を棒状とし、コーナ一部分のアスベス
ト層への注入が容易となる形状としても良い。本発明は
ノズル針の噴射口位置に特徴を有するもので、ノズル針
の植立数によって基台部形状等は任意に定めることがで
さるものである。

（発明の効果） 本発明は以上のように側方周面に上下位置及び左右方向
に異ならせた複数の噴射口を有するノズルを多数設けた
アスベスト層への液剤注入ノズル装置で。ある程度の厚
さを有するアスベスト層への均一で且つ効率的な液剤注
入ができ、アスベスト処理工法に効率的な装置を提供し
たものである。

【図面の簡単な説明】 図は本発明の実施例を示すもので、第１図は全体斜視図
　第２図は要部断面図　第３図はノズル針の拡大断面図
　第４図はノズル部の断面図　第５図は使用状態を示す
もので、第６図はノズル針の別例を示すもの、第７図は
コーナ部のノズル装冒例を示すものである。 １は基台 ２は配管 ３は開閉弁 ４は流量計 ５，５は取手 ６はカバ一体 ７はノズル受けナット ８　，　８’，　８”ｔよノズル針 ９は止めボルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）先端を尖らすと共に、側方周面に上下位置並びに
   左右周囲方向を囲む複数の噴射口を設けてなるノズルを
   、基台部に所定間隔で複数本植立し、前記各ノズルに液
   剤配管を配設してなることを特徴とするアスベスト層へ
   の液剤注入ノズル装置。