JPH0223528Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、冷蔵庫等の重量物の側面を包装する
角筒に関する。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来、冷蔵庫等の重量物を包装するには、第６
図に示すように、前記重量物６を緩衝材８ａ付き
座板８ｂに乗せたのち、段ボールシート製の４壁
板１，２，３及び４からなる角筒５を前記重量物
６の頂部から被せ、緩衝材９ａ及び蓋板９ｂで覆
つたのち、紐又はバンド掛けしていたが、前記重
量物６の傷つき易い側面６ａ及び６ｂには、それ
ぞれ段ボール製等のパツド７を挿入してやる必要
があり、このため包装作業が手間どる欠点があつ
た。

本考案は、重量物の包装において、その側面を
保護する必要がある場合、前記側面にパツドを当
接してやる必要がなく、角筒を被せるだけで前記
側面の保護ができ、包装作業の簡略化ができる重
量物包装用角筒を提供するものである。

問題点を解決するための手段 すなわち、本考案は、第１図乃至第４図に示す
ように、断面コ字状の３壁板１１，１２及び１３
からなり、対向する壁板１１及び１２の上端縁又
は下端縁１１１及び１２１又は１１２及び１２２
から高さ方向の切込み１１０及び１２０を設けた
壁体１０を２個用い、各壁体１０の切込み１１０
及び１２０をかみ合せて角筒２０を形成すると共
に、角筒２０の切込み１１０及び１２０の両側に
できる壁板重合部１１３及び１２３をその上端部
及び下端部１１３１及び１２３１で互に固着して
なるものである。

本考案において、壁板重合部１１３及び１２３
の上端部又は下端部１１３１及び１２３１の相互
固着は、ワイヤ止め３０のほか、テープ止め、糊
付いずれの公知手段でもよい。

実施例 本考案実施例が第１図乃至第５図に示されてい
る。

本考案角筒２０は、断面コ字状の壁体１０と、
前記壁体を倒立させた壁体１０とをかみ合せて形
成されている。壁体１０は、上端縁１１１から高
さ方向に切込み１１０を設けた壁板１１と、折線
１３３を介して壁板１１に連設した壁板１３と、
壁板１１の切込み１１０と対称位置になるよう
に、上端縁１２１から高さ方向に切込み１２０を
設け、折線１３３を介して壁板１３に連設した壁
板１２とからなつている。２壁体１０をそれぞれ
切込み１１０び１２０をかみ合せ角筒２０を形成
したとき、角筒２０の切込み１１０及び１２０の
両側にできる壁板重合部１１３及び１２３の各上
端部及び下端部１１３１及び１２３１はそれぞれ
ワイヤ止め３０をして前記重合部を互に固着して
いる。

このようにして製作された本考案角筒２０は、
冷蔵庫等の重量物（図示しない）を包装する場
合、第５図に示すように、前記重量物を緩衝材付
き座板４０を乗せたのち、本考案角筒２０を、壁
板重合部１１３及び１２３が前記重量物の保護し
ようとする側面に対面するように、前記重量物の
頂部から被せ、緩衝材（図示しない）及び蓋板５
０で覆つたのち、紐又はバンド掛け６０をすれば
包装ができ上ることになる。なお、本考案角筒２
０にフラツプ（図示しない）を連設して蓋板とす
ることもできる。

考案の効果 本考案によれば、角筒２０には対向する１対の
側壁に壁板重合部１１３及び１２３が形成される
ので、この側壁面に重量物の保護しようとする側
面が対面するように、角筒２０を重量物に被せば
パツドを挿入する必要がなく、それだけ包装作業
が簡略化される。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は、本考案の実施例を示し、
第１図は斜視図、第２図は平面図、第３図は組立
前の斜視図、第４図は１個の壁体の展開図、第５
図は使用状態説明図である。第６図は従来例の使
用状態説明図である。 １０……壁体、１１，１２，１３……壁板、１
１０，１２０……切込、１１１……壁板１１の上
端縁、１２１……壁板１２の上端縁、１１２……
壁板１１の下端縁、１２２……壁板１２の下端
縁、１１３，１２３……壁板重合部、１１３１，
１２３１……壁板重合部の上端部又は下端部、２
０……角筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面コ字状の３壁板からなり、対向する前記壁
   板の上端縁又は下端縁から高さ方向の切込みを設
   けた壁体を２個用い、前記各壁体の切込みをかみ
   合せて角筒を形成すると共に、前記角筒の切込み
   の両側にできる壁板重合部をその上端部及び下端
   部で互に固着したことを特徴とする重量物包装用
   角筒。