JPH0222421A - 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 - Google Patents

超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法

Info

Publication number
JPH0222421A
JPH0222421A JP17078788A JP17078788A JPH0222421A JP H0222421 A JPH0222421 A JP H0222421A JP 17078788 A JP17078788 A JP 17078788A JP 17078788 A JP17078788 A JP 17078788A JP H0222421 A JPH0222421 A JP H0222421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon steel
annealing
iron loss
sheet
ultra
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17078788A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Iguchi
征夫 井口
Isao Ito
伊藤 庸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP17078788A priority Critical patent/JPH0222421A/ja
Publication of JPH0222421A publication Critical patent/JPH0222421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法に関する
ものである。
一方向性けい素鋼板は、よ(知られているとおり製品の
2次再結晶粒を(110) (001) 、すなわちゴ
ス方位に、高度に集積させたもので、主として変圧器そ
の他の電気機器の鉄心として使用され、電気・磁気的特
性として製品の磁束密度(B、。値で代表される)が高
く、鉄損(WIT/S。値で代表される)の低いことが
要求される。
この一方向性けい素鋼板は複雑多岐にわたる工程を経て
製造されるが、今までにおびただしい発明・改善が加え
られ、今日では板厚0.30mmの製品の磁気特性が8
、。値で1.90T以上、1,7.。値は1.05W/
kg以下、また板厚0.23mmの製品の磁気特性がB
10値で1.89T以上、凱、7.。値は0.90W、
/kg以下の低鉄損一方向性けい素鋼板が製造されるよ
うになって来ている。
特に最近では省エネの見地から電力損失の低減を特徴と
する請が著しく強まり、欧米では損失の少ない変圧器を
作る場合に鉄損の減少分を金額に換算して変圧器価格に
上積みする「ロス・エバリユエーション」 (鉄損評価
)制度が普及している。
(従来の技術) このような状況下において最近、特公昭5224499
号公報において、一方向性けい素鋼板の仕上げ焼鈍後の
鋼板表面を鏡面仕上げするか又はその鏡面仕上げ面上に
金属薄めっきやさらにその上に絶縁被膜を塗布焼付する
ことによる、超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法が
提案されている。
しかしながらこの鏡面仕上げによる鉄損向上手法は、工
程的に採用するには、著しいコストアップになる割りに
鉄損低減への寄与が充分でない上と(に鏡面仕上げ後に
不可欠な絶縁被膜を塗布焼付した後の密着性に問題があ
るため、現在の製造工程において採用されるに至っては
いない。
また特公昭56−4150号公報においても鋼板表面を
鏡面仕上げした後、酸化物系セラミックス薄膜を蒸着す
る方法が提案されている。しかしながらこの方法は60
0℃以上の高温焼鈍を施すと鋼板とセラミック層とが剥
離するため、実際の製造工程では採用できない。
一方で最近、特開昭62−40315号公報には、従来
の珪素鋼板の製造方法のように、珪素鋼スラブを高温加
熱しインヒビターとして役立つ成分を−たん固溶させる
手順を経ることなく、最終焼鈍での二次再結晶の際に(
Si、、Al)Nを鋼板中に存在させこれをインヒビタ
ーに利用する方法が開示されているけれども安定した工
程で2次再結晶させることがまだ不可能であり、かつ十
分な低鉄損を得る製造方法とは云いがたい。
(発明が解決しようとする課題) 発明者らは、上記した鏡面仕上げによって目脂した鉄損
向上の実効をより有利に引き出すに当たり、特に今日の
省エネ材料開発の観点では上記のごときコストアップの
不利を凌駕する特性、なかでも、特性劣化を伴うことな
くして絶縁層の密着性、耐久性の問題を克服することが
肝要と考え、この基本認識に立脚し、仕上げ焼鈍済みの
方向性けい素鋼板の表面上の酸化物除去及び研磨処理後
における特別な鋼板表面処理を、特にインヒビターとし
て窒化物を利用する場合に適用することによって有利な
だけでなく安定な超低鉄損化を達成しようとするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 発明者らは上記した従来の技術における欠点を除去し、
安定した製造工程で超低鉄損を達成すべく種々検討を加
えた結果、重量%を単に%であられすこととして、 C0.01〜0.08%、  Si  2.0〜4.0
  %、  Mn 0.01〜0.2  %、  S 
 0.001〜0.007  %、  A1 0.00
5〜0.06%、 N 0.001〜0.010%、残
部Feと不可避的不純物からなる珪素鋼スラブを100
0〜1250℃の温度で加熱後、熱間圧延を施して熱延
板とした後窒化能のある雰囲気中での中間焼鈍をはさん
で2過の冷間圧延を施して最終板厚とし、次いで湿水素
中で脱炭焼鈍した後、窒化能のある化合物を添加してフ
ォルステライト生成抑制焼鈍分離剤を塗布して、さらに
2次再結晶と純化焼鈍を施した後の仕上焼鈍板に、 その表面上の酸化物除去及び研磨処理後の綱板表面上で
CVD 、イオンプレテーイング又はイオンインプラン
テーションにより、 Tll Zr、 llf、  v、 Nb、 Ta、 
Cr、 Mo、 w、 Mn、 Co。
Ni、 、Al+  B、 Siの窒化物及び/又は炭
化物のうちから選んだ少な(とも1種からなる極薄張力
被膜を被成すること からなる超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法を確立し
たものであり、 またこの珪素鋼スラブは、」二記した成分のほかにSn
 0.005〜0.5%、  Cu 0.01〜1.0
%のうち1種又は2種、 又は/及びMo+ Sb、  Bのうち少な(とも1種
を合計で0.005〜0.5%を含有するときさらに好
適であることの知見を得て、この発明の完成に至ったも
のである。
以下この発明の成功が導かれた具体的実験に従って説明
を進める。
■ C0.053%、S43.35%、  Mn 0.
085%S 0.026%、  、Al 0.025%
、 N 0.0072%を含有する珪素鋼スラブ(通常
の一方向性珪素鋼素材成分)、 C0.055%、Si3.35%、  Mn 0.07
5%。
S 0.003%、  、Al 0.026%、 N 
0.0066%、C0.054%、Si3.36%、 
 Mn 0.078%。
S 0.003%、  At 0.027%、 N 0
.0069%。
Cu 0.1%、   Sn 0.05%、■ C0.
055%、Si3.34%、  Mn 0.077%S
 0.00wt%、  、Al 0.024%、 N 
0.0073%。
■ ■ Cu 0.1%、    Sn 0.05%、   M
o 0.021%、■ C0,052%、  Si 3
.36%、   Mn 0.079%。
S  0.00wt%、  Al  0.028%、 
 N  0.0071%。
Cu 0.09%、  Sn  0.0wt%、   
Mo 0.015%。
Sb 0.023% をそれぞれ含有し、残部実質的にFeより成る珪素鋼ス
ラブ(■〜■は本発明対象の素材成分の珪素鋼)を A  1380℃で5時間加熱と B  1100℃(通常のインヒビターを固溶させる加
熱温度ではなく、熱間圧延を行なうための加熱温度)で
2時間加熱と を施して熱延板とした。
その後1050℃で1分間の中間焼鈍をはさんで2回の
圧延を施し0.20mm厚の最終冷延板としたがこの中
間焼鈍の際には (a)  NH3(5%)+11□の窒化雰囲気(本発
明の条件)。
Q))  NZ (50%)+11□(50%)の通常
雰囲気でそれぞれ処理した。その後840℃の湿水素中
で脱炭を兼ねる1次再結晶焼鈍を施した後、鋼板表面上
にフォルステライト生成反応を抑制する焼鈍分離剤Mg
O(30%) 、Al2O3(65%)、フェロ窒化マ
ンガン(5%)を塗布した。
その後850℃から10℃/hrで1150℃まで昇温
してGoss方位2次再結晶粒を発達させた後、120
0℃で8時間乾H2中で純化焼鈍を施した。
その後鋼板表面上の酸化物を酸洗により除去し、電解研
磨により表面を鏡面状態Ra=0.08μm (中心線
平均粗さ)に仕上げた。その後イオンプレーティング法
(HCD法)により鋼板表面上にTiNの張力被膜を被
成した(このときの)ICD条件は加速電圧50V、加
速電流500Aで、被膜厚みは0.8μm)。
これらの処理を施した後の製品の磁気特性を表1にまと
めて示す。
表1から明らかなように■のような通常の一方向性珪素
鋼素材成分にあっては処理条件の如何によって特性に大
きな変化はあられれず、例えばBIGイ直が1.92〜
1.93T、讐1,7.。イ直は0.72〜0.77W
/kg程度である。
これに対して本発明対象の珪素鋼素材成分■〜■では、
磁気特性が実験条件により極端に異り、磁気特性が最良
となる条件は加熱条件でBの低温加熱がまた、中間焼鈍
条件については(a)の窒化雰囲気での処理がそれぞれ
適合し、そのときの磁気特性はtl+o値が1.93〜
1.94Tであり、WI7150値は0.58〜0.5
9W/kgときわめて低い鉄損を示すことが注目される
(作 用) このように本発明に従う鋼スラブの素材成分を用いて、
低温加熱の下に、中間焼鈍の際窒化雰囲気で処理したと
きその後のTi被膜を被成したのちの磁気特性、特に鉄
…の急激な向上がもたらされている。
この理由は明白に解明されたわけではないが以下に示す
理由によると思われる。
すなわち■のスラブ加熱を低くすることによって熱延仕
上げ温度を低くすることができるため鋼板表面近傍に発
生するGoss方位2次再結晶核発生頻度を高めること
が可能である。■このときの使用するインヒビターは従
来の高温加熱によりインヒビターを固溶させなければな
らない(、AlN+Mn5)ではなく、特開昭62−4
0315号公報に開示されている(Si、Al)Nであ
ると考えられるが、その際熱延中に生成されたGoss
核を2次再結晶処理工程にまで有効に継承させるには本
発明で開示したように中間焼鈍において窒化雰囲気にす
ることによって(Si、 Al)Nのインヒビター機能
を強化させることである。(このGoss核発生・継承
機構は次の発明者の解説、あるいは論文を参照:井ロ征
夫、鉄と鋼、 70 (1984)、 P、 2033
.井口征夫他9日本金属学会誌、 50 (1986)
、 P、 874. Y、 InokuLi et。
al、、 Trans、 l5IJ、 27 (198
7)、 P、 139 、およびMet、 Trans
、、 16A (1985)、 P、 1613 )さ
らに■現行のフォルステライト被膜を生成させずに窒化
物、炭化物の張力薄膜を形成させることにより超低鉄損
を達成しうることはすでに本発明者らが開示した特開昭
62−1820号公報、昭62−1821号公報、昭6
2−1822号公報又は昭62−69502号公報等か
ら明らかで、これらを組合せる効果として有効に超低鉄
損を達成することができると考えられる。
以上■〜■理由により超鉄損−・方向性珪素鋼板の製造
が可能となったが、次にこの発明に従う一方向性珪素鋼
板の製造工程について一般的な説明を含めてより詳しく
述べる。
まずこの発明において素材の成分組成を前記の範囲に限
定した理由について説明する。
c  o、oi〜0.08% Cは熱延集合組織を改善するのに不可欠な元素であり、
Cが0.01%以下では集合組織制御が弱くなり大きな
バンド構造を形成して2次再結晶粒の発達を阻害する。
またCが0.08%以上では熱延集合組織に悪影響を及
ぼすのと、脱炭の際長時間必要となるためCは0.01
〜0.08%の範囲に限定されるべきである。
Si  2.0〜4.0% Siは、2.0%より少ないと電気抵抗が低く渦電流損
失増大に基づく鉄損値の増大を招き、一方4.0%より
多いと冷延の際にぜい性割れを生じ易くなるため、2.
0〜4.0%の範囲に限定した。
Mn  0.01〜0.2% Mnは、一方向性珪素鋼板において析出分散相としてM
nSあるいはMnSeを利用する場合にはインヒビター
形成元素として寄与するが、本発明ではインヒビターと
してMnSやMnSeを用いないのでMnの役割は加工
性の改善のみであり、そのために0.01〜0.2%の
範囲で添加することとした。
s  o、ooi〜0.007% Sは従来の一般的な一方向性珪素鋼素材成分中に0.0
15〜0.035%程度含有するが表1について示した
ところから少なくとも0.001%を必要とするが0.
007%を越えると所期した効果はもはやあられれない
のでSは0.001〜0.007%に限定される。
sol  Al  0.005 〜0.06%Alは特
開昭62−40315号公報に開示されているように、
(Si、、Al)Nのインヒビターとして利用するため
重要な元素であり、効果的な1次粒成長を抑制するには
0.005〜0.06%の範囲で添加する必要がある。
N  0.001〜0.01% Nは、(Si、、Al)Hのインヒビターの利用に用い
られる重要元素であり、前記^lとの兼合いから0.0
01〜0.01%の範囲で含有させることとした。
その他一般的にインヒビターとして利用されているCu
、 Snのうち1種又は2種で添加する場合、CuO量
は0.01〜1.0%、Snの量は0.005〜0.5
%が必要でCuは0.01%またSnは0.005%に
満たないとき そしてCuは1.0%、Snは0.5%を越えるとから
である。
さらにこれらのほかMo、 Sb、  Bのうち少なく
とも1種を合計で0.005〜0.5%を珪素鋼素材中
に添加すると1次再結晶粒の粒成長を抑制する点で有利
であるが0.005%未満では抑制力を有効に働らかせ
る力が小さくまた0、5%を越えると冷間圧延の際の板
ワレと同時に脱脂の際に長時間を要し経済的でない故に
不可である。
次にこの発明に従う一連の製造工程について具体的に説
明する。
まず素材を溶製するのに、LD転炉、電気炉、平炉その
他公知の製鋼炉を用い得るのは勿論、真空処理したり真
空溶解によることもできる。
次にこのように溶製された珪素鋼の溶鋼は、連続鋳造法
または造塊−分塊法によってスラブとされる。
通常の一方向性珪素鋼はMnSあるいはMnSeの解離
固溶のため1350℃以上の高温に加熱されるが、この
発明ではインヒビターとして(Si、Al)Nを利用す
るのでその必要はなく 1100〜1250℃の温度で
加熱後公知の方法で熱間圧延に付される。
この熱間圧延のための加熱温度は1100℃に満たない
と、熱間ワレを起し、一方1250℃を越える高温で熱
延するときは、熱延板表面層のGoss方位集合組織の
優先形成をさせることが不可能となる。
熱延板の厚みは後続の冷延工程の支配を受けるが通常1
.2〜3.0閣厚程度とすることは有利である。
次に熱延板は場合によって900〜1200″Cの高温
均一化焼鈍が施されるが、この焼鈍後急冷処理を施すこ
とが好ましい。
その後鋼板は中間焼鈍をはさんで2回の冷間圧延が施さ
れる。このときの中間焼鈍温度は鋼板が回復・再結晶温
度範囲で800−1200″Cの温度範囲が好ましく、
またこのときの焼鈍雰囲気は本発明の必須条件で窒化雰
囲気としなければならない。
この窒化雰囲気はNH,をH2あるいはN2雰囲気中に
1〜30%程度混合させるのが最適であるが、要は鋼板
表面からの浸窒を図ることによってインヒビター機能を
高かめるのが目的であって、その窒化手法は従来公知の
方法を使用しても良い。またこの2回の冷間圧延を施す
場合、最終の圧下率は5゜から85%の高圧下とするこ
とが望ましく、さらにこの成分系では100℃〜500
℃のパス間エージング処理を施すのが最適である。この
ときの最終冷延板厚は0.10〜0.35mm厚程度で
ある。
最終冷延を終わり製品板厚に仕上げた鋼板は表面脱脂後
、750℃から850℃で1次再結晶焼鈍が施される。
その後は通常ならば鋼板表面にMgOを主成分とする焼
鈍分離が塗布されるが、この発明では、−般的には仕上
げ焼鈍後の形成を不可欠としていたフォルステライトを
とくに形成させない方がその後の鋼板の鏡面処理を簡便
にするのに有効であるので、焼鈍分離剤としてA1zO
+ Zr0z+ Ti0z等を50%以上MgOに混入
して使用するのみならずさらにこの焼鈍分離剤中には特
公昭62−40315号公報に開示しであるように、2
次再結晶発達の初期段階で窒化処理することが有効なの
で、その際分離剤中に窒化能のある化合物、例えばMn
N等を添加することが必要である。
その後2次再結晶焼鈍を行うが、この工程は(110)
 <001>方位の2次再結晶粒を充分発達させるため
に施されるもので、通常箱焼鈍によって直ちに1000
”C以上に昇温し、その温度に保持することによって行
われる。
この場合(110) <OOb方位に、高度に揃った2
次再結晶粒組織を発達させるためには820℃から90
0 ’Cの低温で保定焼鈍する方が有利であり、そのほ
か例えば0.5〜15’C/hの昇温速度の除熱焼鈍で
もよい。
2次再結晶焼鈍後の純化焼鈍は、軟水素中において11
00℃以上で1〜20時間にわたって焼鈍を行うことに
より、鋼板の純化を達成することが必要である。
この純化焼鈍後に鋼板表面の酸化物被膜を公知の酸洗な
どの化学的除去法や切削、研削などの機械的除去法又は
それらの組合わせによって除去する。
この酸化物除去処理の後、化学研磨、電解研磨などの化
学的研磨や、ハフ研磨などの機械的研磨あるいはそれら
の組合わせなど従来の既知手法により鋼板表面を鏡面状
態つまり中心線平均粗さ0.4μm以下に仕上げる。
その後鏡面仕上げ表面上に、CVD 、イオンプレーテ
ィング又はイオンインプランテーションにより、Ti、
 Zr、 Hf、  V、 Nb+ Tat Cr、 
Mot W+ Mn+Co、 Ni、 At、 Bおよ
びSiの窒化物及び/又は炭化物のうちから選んだ少な
くとも一種からなる極薄張力被膜を形成させるのである
ここにかかる極薄張力被膜は0.1〜2μm程度の厚み
で形成させるのが効果的である。
そしてこのようにして生成した極薄張力被膜上に、りん
酸塩とコロイダルシリカを主成分とする絶縁被膜の塗布
処理を行うことは、100万KVAにも上る大容量トラ
ンスの使途においては当然に必要であり、この絶縁性焼
付層の形成の如きは、従来公知の手法をそのまま用いる
ことができる。
(実施例) 実施■よ 表2に示す6種の成分系の珪素鋼スラブを1100℃で
加熱後熱延して1.6 m厚の熱延板とした。その後1
050″Cで1分間の中間焼鈍をはさんで2回の冷間圧
延を施して0.20mm厚の最終冷延板とした。
なお中間焼鈍の際には5%NH,+50%H2+45%
N2の窒化雰囲気中で行なった。
その後840℃の湿水素中で脱炭・1次再結晶焼鈍を行
なった後、鋼板表面上にMgO(30%)、 Ah03
(60%) 、 Zr0z (5%)、フェロ窒化マン
ガン(5%)を含有する焼鈍分離剤を塗布した後、85
0℃から1150℃まで8’C/brで昇温してGos
s方位2次再結晶粒を発達させた後、1200℃で10
時間乾H2中で純化焼鈍を行なった。
その後鋼板表面上の酸化物を酸洗により除去した後、電
解研磨により中心線平均粗さRa=0.06amに鏡面
仕上げした。
その後HCD法(加速電圧45V、加速電流500 A
、真空度7 Xl0−’Torr)により鋼板表面上に
5iJ4の膜(膜厚1.0μm)を形成させた。そのと
きの製品の磁気特性を表2にまとめて示す。
亥ll維側 C0.056%、  S13.36  %、  Mn 
0.076%、 8%、  、Al  0.033%、
  N  0.078%、  Cu 0.09%、  
M。
0.031%、及びSb 0.015%を含有し残部実
質的にFeより成る珪素鋼スラブを1150℃で加熱後
熱間圧延を施して1.8画厚の熱延板とした。その後1
100℃の中間焼鈍をはさんで(このときの焼鈍雰囲気
は3%NH,+55%H,+48%N2の窒化性混合ガ
ス)中にて0.20mm厚の最終冷延板とした。その後
850℃の湿水系中で脱炭・1次再結晶焼鈍を施した後
、MgO(3%)、^1zos (60%) 、 Zr
0z (3%) 、 Tie。
(2%)、フェロ窒化マンガン(5%)を含有する焼鈍
分離剤を塗布した。
ついで850″Cから8℃/hの速度で1050℃まで
昇温しで2次再結晶させたのち、さらに軟水素中で12
00℃18時間の純化焼鈍を施した。
その後酸洗により鋼板表面上の酸化物を除去し、ついで
電解研磨により鋼板表面を鏡面状態に仕上ケタのち、C
VO(表3中無印)、イオンプレーティング(表3中の
O印)およびイオンインプランテーション(表3中のΔ
印)により種々の薄膜(約0.7〜0.8μ輪厚)を被
成した。しかるのちりん酸塩とコロイダルシリカとを主
成分とするコーティング処理液を塗布・焼付けて絶縁被
膜を形成させた。
得られた各製品の磁気特性について調べた結果を表3に
まとめて示す。
裏  3 なお、上記の各製品板は、800℃1120minのひ
ずみ取り焼鈍後においても特性劣化はみとめられない。
(発明の効果) 上記のようにして、超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造が
安定した工程で有利に可能となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、C0.01〜0.08wt%、 Si2.0〜4.0wt%、 Mn0.01〜0.2wt%、 S0.001〜0.007wt%、 Al0.005〜0.06wt%、 N0.001〜0.010wt%、 残部Feと不可避的不純物からなる珪素鋼 スラブを1000〜1250℃の温度で加熱後、熱間圧
    延を施して熱延板とした後窒化能のある雰囲気中での中
    間焼鈍をはさんで2回の冷間圧延を施して最終板厚とし
    、次いで湿水素中で脱炭焼鈍した後、窒化能のある化合
    物を添加したフォルステライト生成抑制焼鈍分離剤を塗
    布して、さらに2次再結晶と純化焼鈍を施した仕上焼鈍
    板に、 その表面上の酸化物除去及び研磨処理後の 鋼板表面上でCVD、イオンプレーティング又はイオン
    インプランテーションにより、 Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、
    Mn、Co、Ni、Al、B、Siの窒化物及び/又は
    炭化物のうちから選んだ少なくとも1種からなる極薄張
    力被膜を被成すること を特徴とする、超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。 2、請求項1において、珪素鋼スラブが、 C0.01〜0.08wt%、 Si2.0〜4.0wt%、 Mn0.01〜0.2wt%、 S0.001〜0.007wt%、 Al0.005〜0.06wt%、 N0.001〜0.010wt%と Sn0.005〜0.5wt%、Cu0.01〜1.0
    wt%のうちの1種又は2種と を含有し、残部Feと不可避不純物からなる組成を有す
    るものとすること を特徴とする、超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。 3、請求項1において、珪素鋼スラブが、 C0.01〜0.08wt%、 Si2.0〜4.0wt%、 Mn0.01〜0.2wt%、 S0.001〜0.007wt%、 Al0.005〜0.06wt%。 N0.001〜0.010wt%と Mo、Sb及びBのうち少なくとも1種を合計で0.0
    05〜0.5wt%と を含有し、残部Feと不可避不純物からなる組成を有す
    るものとすること を特徴とする、超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。 4、請求項1において、 C0.01〜0.08wt%、 Si2.0〜4.0wt%、 Mn0.01〜0.2wt%、 S0.001〜0.007wt%、 Al0.005〜0.06wt%。 N0.001〜0.010wt%と Sn0.005〜0.5wt%、Cu0.01〜1.0
    wt%のうちの1種又は2種並びに Mo、Sb及びBのうち少なくとも1種を合計で0.0
    05〜0.5wt%と を含有し、残部Feと不可避不純物からなる組成を有す
    るものとすること を特徴とする、超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。
JP17078788A 1988-07-11 1988-07-11 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 Pending JPH0222421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17078788A JPH0222421A (ja) 1988-07-11 1988-07-11 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17078788A JPH0222421A (ja) 1988-07-11 1988-07-11 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0222421A true JPH0222421A (ja) 1990-01-25

Family

ID=15911359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17078788A Pending JPH0222421A (ja) 1988-07-11 1988-07-11 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0222421A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991016462A1 (en) * 1990-04-13 1991-10-31 Nippon Steel Corporation Process for producing unidirectional magnetic steel sheet excellent in magnetic characteristics
JPH05222489A (ja) * 1992-02-06 1993-08-31 Nippon Steel Corp 加工性の優れた高磁束密度超低鉄損方向性電磁鋼板及びその製造方法
EP3733903A4 (en) * 2017-12-26 2020-11-04 Posco GRAIN ORIENTED ELECTRIC STEEL SHEET AND MANUFACTURING METHOD FOR IT

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991016462A1 (en) * 1990-04-13 1991-10-31 Nippon Steel Corporation Process for producing unidirectional magnetic steel sheet excellent in magnetic characteristics
US5597424A (en) * 1990-04-13 1997-01-28 Nippon Steel Corporation Process for producing grain oriented electrical steel sheet having excellent magnetic properties
JPH05222489A (ja) * 1992-02-06 1993-08-31 Nippon Steel Corp 加工性の優れた高磁束密度超低鉄損方向性電磁鋼板及びその製造方法
EP3733903A4 (en) * 2017-12-26 2020-11-04 Posco GRAIN ORIENTED ELECTRIC STEEL SHEET AND MANUFACTURING METHOD FOR IT
US11530462B2 (en) 2017-12-26 2022-12-20 Posco Holdings Inc. Grain-oriented electrical steel sheet and manufacturing method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5779819A (en) Grain oriented electrical steel having high volume resistivity
KR930001330B1 (ko) 자속밀도가 높은 일방향성 전자강판의 제조방법
JPH0686631B2 (ja) 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法
JP2679944B2 (ja) 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法
JP2653638B2 (ja) 鉄損の低い方向性電磁鋼板の製造方法
KR940008932B1 (ko) 자기특성과 피막특성이 개선된 일방향성 전자강판의 제조방법
JPH10130727A (ja) 磁束密度が高い低鉄損鏡面一方向性電磁鋼板の製造方法
JPS6335684B2 (ja)
JPS6332849B2 (ja)
JPH0717959B2 (ja) 一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法
JPH0222421A (ja) 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法
KR950009760B1 (ko) 방향성 규소강판의 제조방법
JPH02294428A (ja) 高磁束密度方向性電磁鋼板の製造法
KR102319831B1 (ko) 방향성 전기강판의 제조방법
JPH10245667A (ja) 超低鉄損一方向性極薄けい素鋼板の製造方法
JP3148093B2 (ja) 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法
JPS6148761B2 (ja)
JPS6354767B2 (ja)
JP3148095B2 (ja) 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法
JPS6270520A (ja) 超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法
JPS6332850B2 (ja)
JP3300194B2 (ja) 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法
JPS6254846B2 (ja)
JPH0374486B2 (ja)
JPS62182222A (ja) 一方向性けい素鋼板の製造方法