JPH02220936A - 自動車用後部シート構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、自動車用後部シート構造に関する。

［従来の技術］ 従来より、後席に多機能を付与する技術として、例えば
、実開昭６２−１９４１３６号公報に示されるように、
後席のシートクッション内部に、格納空間部を有する構
成が知られている。詳細には、この従来公報によれば、
左右の前席間にコンソールボックスを配し、この前席の
シートバックが後席側に略水平状に後倒し、この後倒し
た両シートバックと、前記コンソールボックス及び後席
のシートクッションとに囲まれた部分に空間部を有する
自動車用シートにおいて、前記後席のシートクッション
内部に、開口部を前記空間部に望む位置に有する格納空
間部を設けると共に、この格納空間部に、前記空間部と
路間−の大きさに構成されるマットを出し入れ自在に格
納してなる技術が開示されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来技術によれば、確かに、
後席の格納空間部に格納したマットを用いて、所謂フル
フラットな状態が達成されるものの、後席は、単に、座
席としての機能しか有していないものであり、例えば、
所謂２シータの２人乗り用として自動車を構成する場合
には、この後席を取り外し、専用のフロアを構成する別
部材を設けるようにしなければならず、費用のかさむ問
題点が指摘されている。

この発明は上述した課題に鑑みなされたもので、この発
明の目的は、安価な構成で、後部シートを乗員用と荷物
収納用とに選択的に用いることの出来る自動車用後部シ
ート構造を提供することである。

［課題を解決するための手段］ 上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明
に係わる自動車用後部シート構造は、開閉蓋またはシー
トクッションが選択的に取り付けられる一対の凹部な備
え、自動車が前席２人後席２人の計４人乗り用として使
用される際には、前記凹部にシートクッションが取り付
けられて、後席が規定され、２人乗り用として使用され
る際には、開閉蓋が取り付けられて、収納箱が規定され
る事を特徴としている。

［作用］ 以上のように構成される自動車用後部シート構造におい
ては、自動車が前席２人後席２人の計４人乗り用として
使用される場合には、後部シートに形成された凹部にシ
ートクッションを取り付け、乗員席が＋１４成される。

一方、自動車が前席２人のみの２人乗り用として使用さ
れる場合には、後部シートに形成された凹部に開閉蓋が
取り付けられ、この凹部が蓋付きの収納箱として規定さ
れることになる。

［実施例］ 以下に、この発明に係わる自動車用後部シート構造の一
実施例の構成を添付図面を参照して、詳細に説明する。

第１図には、この一実施例の後部シート１０を有する自
動車の車室１２内が示されている。即ち、図示するよう
に、この車室１２内には、前部シートとして運転席１４
と助手席１６とが備えられ、後部シート１０として２人
用の座席１８゜２０が備えられている。

以下に、この発明の特徴をなす後部シート１０の構成を
第２図乃至第　図を参照して説明する。

第２図及び第３図に示すように、後部シート１０は、リ
ヤフロア２２上の、両座塵１８．２０に夫々対応する位
置に四部２４．２６を備えている。この凹部２４，２６
は、第３図において断面を取った状態で示すように、そ
の内面をリヤフロア２２を構成するフロア鉄板２８から
直接規定されている。そして、各凹部２４，２６の起立
した後面の上部には、これに選択的に取り付けられるシ
ートクッション３０及び開閉蓋３２（共に後述する。）
を固定するための一対のフック３４が固着されている。

また、各四部２４．２６の前端縁は、所定幅の水平部分
２４ａ、２６ａを６ｔｎえるように構成され、これら水
平部分２４ａ、２６ａには、取付・固定用の透孔２４ｂ
、２６ｂが各々一対づつ形成されている。また、各凹部
２４，２６の起立した前端面には、各透孔２４ｂ、２６
ｂに対応した状態で、シートクッション３０を固定する
ためのビス３６が挿通されるビス穴２４ｃ、２６ｃが各
々一対づつ形成されている。更に、各凹部２４２６の周
縁は、所定幅の平坦部分２４ｄ、２６ｄを有する段部な
備えるように構成されている。

各凹部２４，２６には、第１図に示すように所謂２／２
（ツー・パイ・ツー）の４人乗り用として使用される場
合において、後部シート１０のすわり座を規定するシー
トクッション３ｏが各々取り外し自在に嵌入されている
。このシートクッション３ｏは、第３図にも示すように
、その下部形状を、対応する凹部２４，２６内に丁度嵌
入するように設定されており、前方下面には、対応する
一対の透孔２４ｂ、２６ｂに夫々上方から挿入さには、
これが透孔２４ｂ、２６ｂ内に完全に挿入された状態に
おいて、対応するビス穴２４ｃ。

２６ｃと対向する位置に、ビス３６が螺合するねじ穴４
０が形成されている。

更に、各シートクッション３０は、上述した平坦部分２
４ｄ、２６ｄに上方から掛止される掛止面３０ａを周囲
に備えており、また、後部の上述したフック３４に対応
する部分は、このフック３４から逃げるための空間を規
定するため、起立した状態に形成されている。そして、
この後部の起立面には、第４図に示すように、対応する
一対のフック３４に上方から係止される被係止部材とし
てのアーム４２が取着されている。

このようにシートクッション３０は構成されているので
、これが対応する凹部２４．２６内に嵌入された状態で
、先ず、アーム４２がフック３４に係止されると共に、
下部が対応する凹部２４゜２６内に完全に嵌入すること
により、平面内における位置が保持されることになる。

そして、ビス穴２４ｃ、２６ｃを介してビス３６が挿通
され、対応するねじ穴４ｏと螺合することにより、この
シートクッション３０は、対応する凹部２４゜２６から
取り外し不能に固定されることになる。

一方、上述したりャフロア２２の後部には、車体の最後
尾にある荷室との間を仕切る仕切板４４が下端において
軸支機構４６を介して回動自在にリヤフロア２２に軸支
されている。そして、この仕切板４４は、上述したよう
に、この自動車がツー・パイ・ツーとして使用される場
合において、シートバックホルダとして機能するもので
あり、この仕切板４４の前面であって、シートクッショ
ン３０に対応する位置には、背もたれとしてのシートバ
ック４８がビス５０を介して着脱自在に固定されている
。

ここで、この仕切板４４には、第１図に示すように、仕
切板４４を起立した状態にラッチするラッチ機構５２が
取り付けられており、このラッチ機構５２におけるラッ
チ状態を解除することにより、回動自在に設定されるこ
とになる。一方、この仕切板４４の背面４４ａは、第２
図に一点鎖線で示すように、前方に倒し込まれてシート
クッション３０上に重ねられた状態で、荷室のフロア面
Ｆと面一となるように設定されている。

以上説明したように設定された状態において、この後部
シート１０において、両座塵１８．２０は、夫々シート
クッション３０とシートバック４８から構成され、２人
の乗員の座席として使用されるようになり、この結果、
この自動車は、所謂ツー・パイ・ツーの４人乗り用とし
て供せられることになる。

一方、この一実施例においては、シートクッション３０
は、対応する凹部２４，２６に対して着脱自在に、また
、シートバック４８は、仕切板４４に対して着脱自在に
なされており、この自動車を前席のみに着座可能な所謂
２座席用（ツー・シータ）として使用する場合には、シ
ートクッション３ｏを開閉蓋３２に取り換え、シートバ
ック４８を取り外すことにより、簡単に改造することが
出来ることになる。以下に、自動車をツー・シータとし
て使用する場合について説明する。

上述したように、ツー・パイ・ツー用の後部シート１０
を乗員用として使用する状態から、シートクッション３
０及びシートバック４８を取り外し、第５図に示すよう
に、開閉蓋３２を各凹部２４，２６に取り付け、仕切板
４４を前方に倒し込むことにより、後部シート１０は荷
物用として使用される状態、即ち、前席のみに着座可能
なツー・シータ用に改造されることになる。

即ち、この開閉蓋３２は、第５図に示すように、各凹部
２４，２６の上部開口を開放可能に閉塞するよう合成樹
脂から形成されており、上述したフック３４に係止され
る所の、上述したシートクッション３０のアーム４２と
同様に形成されたアーム５４が固定され、このアーム５
４とフック３４との係止状態を介して対応する凹部２４
゜２６に取り付けられる取付部分３２ａと、この取付部
分３２ａの前端縁にヒンジ３２ｂを介して回転可能に軸
支された蓋本体３２ｃとから構成される装置 ここで、この蓋本体３２ｃの先端部の後面には、対応す
る凹部２４，２６の水平部分２４ａ。

２６ａに形成された一対の透孔２４ｂ、２６ｂに上方か
ら挿入されて解除可能に係止される一対のロック片３２
ｄが一体的に形成されている。そして、各ロック片３２
ｄの先端には、対応する透孔２４ｂ、２６ｂの後端縁に
おける水平部分２４ａ、２６ａの下面に係止されるロッ
ク爪３２ｅが一体に形成されている。

また、蓋本体３２ｃの先端部には、ロック解除用の開口
３２ｆが形成されており、この間口３２ｆを介して手を
内部に挿入し、この蓋本体３２ｃを前方に引き込むこと
により、蓋本体３２ｃは弾性的に変形して、上述したロ
ック片３２ｄのロック爪３２ｅと対応する透孔２４ｂ。

２６ｂの後端縁における水平部分２４ａ、２６ａの下面
との係止状態が解除され、換言すれば、ロック状態が解
除されることになる。

一方、各ロック爪３２ｅの後面には、蓋本体３２ｃを閉
じる際に、対応する透孔２４ｂ２６ｂの後端の上縁に係
合する所の斜面が形成されている。このようにして、こ
の蓋本体３２ｃを閉じる際においては、ロック爪３２ｅ
は、これの斜面が対応する透孔２４ｂ、２６ｂの後端の
上縁に係合して、前方に偏倚されることにより、透孔２
４ｂ、２６ｂを夫々介してこれの下方に挿入され、対応
する透孔２４ｂ、２６ｂの後端縁における水平部分２４
ａ、２６ａの下面と係止される、即ち、ロックされるこ
とになる。

尚、このように、後部シート１０がツー・シータ用に設
定され、収納スペースとして使用される状態において、
仕切板４４が前方に倒される場合に、上述したように、
シートバック４８は取り外されているので、仕切板４４
の背面と荷室フロアとが面一となるように、上述した軸
支機構４６にはストッパ機能が付加されている。

このように、この一実施例における後部シート１０を荷
物の収納スペースとして用いることが出来ることになる
。

即ち、この一実施例においては、基本型とじて４人乗り
用の所謂ツー・パイ・ツーが設定され、各凹部２４，２
６にシートクッション３ｏが取り付けられると共に、仕
切板４４にシートバック４８が取り付けられた状態が設
定されることになる。そして、メーカサイドにおいて出
荷する際において、または、ユーザサイドにおいて使用
する際において、この自動車を所謂ツー・シータ用に改
造する場合には、単に、シートバック４８を仕切板４４
から取り外し、シートクッション３０を対応する凹部２
４，２６から取り外し、このシートクッション３０の換
りに、開閉蓋３２を取り付けることにより、簡単、且つ
、安価な状態で、所謂ツー・パイ・ツーからツー・シー
タのタイプに改造することが出来ることになる。

特に、従来において、ツー・パイ・ツー用の後部シート
１０とツー・シータ用の後部シート１０とを別々に製造
し、組み立てていた状態と比較して、この一実施例のよ
うに、ツー・パイ・ツーとツー・シータとの共通部品と
しての凹部３０及び仕切板４４とを設定しているので、
これら部品の共通化に伴ないこれらを製造するための型
費等、その費用を削減することが出来、改造に掛る費用
の低廉化を達成することが可能となる。

この発明は、上述した一実施例の構成に限定されること
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能
であることは言うまでもない。

例えば、上述した一実施例においては、後部シート１０
に備えられた一対の凹部２４，２６には、共にシートク
ッション３０が装着されるか、または、共に開閉蓋３２
が取り付けられるかして、所謂ツー・パイ・ツーのタイ
プか、ツー・シータのタイプかが選択的に設定されるよ
う説明したが、このような使用状態に限定されることな
く、第６図に他の使用態様として示すように、例えば、
後部シート１０における右座席１８は乗員用として使用
すべく、対応する凹部２４にはシートクッション３０が
装着され、左座席２０は荷物収納用として使用すべく、
対応する凹部２６には開閉蓋３２が取り付けられるよう
に設定しても良いことは言うまでもない。

また、上述した一実施例においては、仕切板４４を１枚
の部材として構成するように説明したが、この発明は、
このような構成に限定されることなく、例えば、左右２
分割とし、夫々独立に回動可能、即ち、倒し込み可能に
構成しても良いことは言うまでもない。

［発明の効果］ 以上詳述したように、この発明に係わる自動車用後部シ
ート構造は、開閉蓋またはシートクッションが選択的に
取り付けられる一対の凹部を備え、自動車が前席２人後
席２人の計４人乗り用として使用される際には、前記凹
部にシートクッションが取り付けられて、後席が規定さ
れ、２人乗り用として使用される際には、開閉蓋が取り
付けられて、収納箱が規定される事を特徴としている。

従って、この発明によれば、安価な構成で、後部シート
を乗員用と荷物収納用とに選択的に用いることの出来る
自動車用後部シート構造が提供されることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係わる自動車用後部シート構造の一
実施例が適用される車室内の構成を示す斜視図： 第２図は後部シート構造を、所謂ツー・パイ・ツーの４
人用として使用する場合の構成を示す断面図； 第３図は凹部からシートクッションを取り出した状態を
示す分解斜視図： 第４図はシートクッションを独立した状態で背面から示
す斜視図； 第５図は後部シート構造を、所謂２シータの２人用とし
て使用する場合の構成を示す断面図；そして、 第６図は後部シート構造を、右側を乗員用として、左側
を収納用として別々に構成する場合の使用態様を示す斜
視図である。 図中、１ｏ・・・後部シート、１２・・・車室、１４・
・・運転席、１６・・・助手席、１８；２０・・・後部
座席、２２・・・リヤフロア、２４．２６・・・凹部、
２４ａ；２６ａ・・・水平部分、２４ｂ　、２６ｂ・・
・透孔、２４　ｃ　；　２６　ｃ　＝ビス穴、２４　ｄ
　、　２６　ｄ　・・・平坦部分、２８・・・フロア鉄
板、３０・・・シートクッション、３０ａ・・・掛止面
、３２・・・開閉蓋、３２ａ・・・取付部分、３２ｂ・
・・ヒンジ、３２ｃ・・・蓋本体、３２ｄ・・・ロック
片、３２ｅ・・・ロック爪、３２ｆ・・・開口、３４・
・・フック、３６・・・ビス、３８・・・取付体、４０
・・・ねじ穴、４２・・・アーム、４４・・・仕切板、
４４ａ・・・背面、４６・・・軸支機構、４８・・・シ
ートバック、５０・・・ビス、５２・・・ラッチ機構、
５４・・・アームである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 開閉蓋またはシートクッションが選択的に取り付けられ
   る一対の凹部を備え、自動車が前席２人後席２人の計４
   人乗り用として使用される際には、前記凹部にシートク
   ッションが取り付けられて、後席が規定され、２人乗り
   用として使用される際には、開閉蓋が取り付けられて、
   収納箱が規定される事を特徴とする自動車用後部シート
   構造。