JPH0222043Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は破袋機に係り、特に金属，ガラス等の
再生利用することができる不燃性ゴミを積め込ん
だビニール袋等の袋を破く破袋機に関する。

〔従来の技術〕

都市ゴミの中で、特に金属，ガラス等の再生利
用することができる不燃性ゴミは分別収集され、
その多くが仕分場で人手によつて仕分けされて再
生される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来上記仕分場では不燃性ゴミ
のビニール袋等を人手により切り破り、不燃性ゴ
ミを仕分けしていたため、能率が悪いと共に危険
であつた。

そこで、従来袋に入つた不燃性ゴミを搬送する
コンベアと、その直上の複数個のシリンダのピス
トンロツドに取着させた搬送体や板等とに切刃を
設け、袋を破る破袋機等が製作されているが、袋
のサイズの均一なものしか袋を破ることができず
実用性に乏しいという問題点があつた。

本考案は上記の点に鑑み創案されたもので、あ
らゆるサイズの不燃性ゴミの袋を破ることのでき
る破袋機を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段及びその作用〕

上記問題点を解決するため、本考案において
は、履帯に階段状に切刃を設けた一対の搬送体を
コンベヤの側縁上方に逆八の字型に傾斜させて取
着すると共に、各々の搬送体の搬送速度に差を持
たせたことを特徴とする。

上記構成を採用したことにより、逆八の字型の
搬送体にあらゆるサイズの不燃性ゴミの袋が乗
り、搬送体の搬送速度の差により履帯の階段状の
切刃のいずれかによつて袋が破ることができる。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を図面に基づき詳細に説
明する。

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
同じく第１図の−断面図である。

本実施例は選別装置等に向うコンベア１の初端
部に破袋機Ａを設けたものである。第１図及び第
２図に示す如く、破袋機Ａはコンベア１の側縁１
ａ，１ｂ上方に一対の搬送体２，３を逆八の字型
に傾斜して設置され、軸受とシユート４，４を介
してフレーム５に取着されている。フレーム５の
上部には各々ゴミ袋を投入するポツパーシユート
６，６と、搬送体２，３を駆動させるモータ７，
８と、その減速機等が設けられ、モータ７，８の
出力軸にスプロケツト９，１０を取付け、チエー
ン１１，１２を介して搬送体２，３の軸２ａ，２
ｂに嵌着されたスプロケツト１３，１４に回転力
を与えている。各々の搬送体２，３は搬送速度に
差があり、搬送体２は遅く回転し、搬送体３は速
く回転するように設けられている。この搬送速度
差はモータ７，８の回転速度を変えてもよく、ま
た減速機を調整して設定してもよい。搬送体２，
３の履帯１５，１６には各々幅方向に階段状に３
つの切刃１５ａ，１５a′，１５a″，１６ａ，１６
a′，１６a″が長手方向に連続して設けられてい
て、第１図に示す如く、搬送体２側の切刃１５
ａ，１５a′，１５a″は履帯１５に対して直角に、
搬送体３側の切刃１６ａ，１６a′，１６a″は履帯
１６に対して裏側を傾斜状にしている。

このように構成すると、破袋機Ａに投入された
ゴミ袋はホツパーシユート６，６から搬送体２，
３上に滑り落ち、ゴミ袋の大小に関係せず矢印方
向に搬送され、３段階の切刃１５ａ，１５a′，１
５a″，１６ａ，１６a′，１６a″のいずれかによ
り、また、切刃１５ａ，１５a′，１５a″に引掛か
りながら、切刃１６ａ，１６a′，１６a″により袋
を破られる。そして、袋の中の内容物はコンベア
１に落下する。切刃１５ａ，１５a′，１５a″，１
６ａ，１６a′，１６a″の刃形状は袋が付きにくい
角度に考慮されている。

〔考案の効果〕

以上説明した如く、本考案の破袋機によれば、
逆八の字型の搬送体にあらゆるサイズの不燃性ゴ
ミ袋を乗せることができ、搬送体の搬送速度の差
により履帯の階段状の切刃のいずれかによつてあ
らゆるサイズの不燃性ゴミ袋を破ることとができ
る。

【図面の簡単な説明】

実施例の第１図は本考案の一実施例の平面図，
第２図は同じく第１図の−断面図である。 Ａ……破袋機、１……コンベア、２，３……搬
送体、７，８……モータ、９，１０……スプロケ
ツト、１１，１２……チエーン、１３，１４……
スプロケツト、１５，１６……履帯、１５ａ，１
５a′，１５a″，１６ａ，１６a′，１６a″……切
刃。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 履帯に階段状に切刃を設けた一対の搬送体をコ
   ンベヤの側縁上方に逆八の字型に傾斜させて取着
   すると共に、各々の搬送体の搬送速度に差を持た
   せたことを特徴とする破袋機。