JPH0221343B2

JPH0221343B2 -

Info

Publication number: JPH0221343B2
Application number: JP57001587A
Authority: JP
Inventors: Nagato Unosaki; Kazuharu Matsui; Shigehiro Toyoda; Katsuro Hikita
Original assignee: Sintokogio Ltd
Current assignee: Sintokogio Ltd
Priority date: 1982-01-08
Filing date: 1982-01-08
Publication date: 1990-05-14
Also published as: JPS58119436A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は粘結剤を含有した鋳物砂を用いて中子
鋳型を製造するのに好適なガス硬化鋳型の造型方
法に関する。

従来、模型箱内への鋳物砂の充填はブローイン
グ方式によつて行われているが、模型箱がブロー
イング圧力によつて開かれないようにするため
に、クランプ装置を必要とし、又模型箱自体もブ
ローイング圧力に耐え得るものでなければならな
いため、模型箱を木型で製作することに難点があ
つた。

また、プラス圧の硬化ガスを模型箱内の鋳物砂
中に通気させるようにしていたため、模型箱の合
せ面等からガス漏れを起す心配があつた。

本発明はこれらの問題点に鑑みて成されたもの
であつて、模型箱のクランプ装置を必要とせず、
しかも木型の模型箱でも充分使用でき、またガス
漏れの心配のないガス硬化鋳型の造型方法を提供
することを目的とするものである。

以下に、本発明の構成を実施例に基づき説明す
る。１は木型等の強度の弱い材質から成る左型２
と右型３を型合せしてなる割り型模型箱で、この
模型箱１の型合せ面には、上部に砂供給口４ａを
備えたキヤビテイ部４が形成されている。左型２
及び右型３の側部には、それぞれ中空室５が形成
してあるとともに、キヤビテイ部４の表面には該
中空室５に連通して通気孔６が多数個穿設されて
いる。また、各中空室５の外壁面には、それぞれ
吸気口７が設けられ、各吸気口７には導管８、主
配管９及び開閉弁１０を介して減圧装置１１が連
通接続されていて、減圧装置１１を作動し開閉弁
１０を開くと、キヤビテイ部４は主配管９、導管
８、吸気口７、中空室５及び通気孔６を介して負
圧作用が及ぼされるようになつている。１２は筒
体１２ａと、この筒体１２ａの中央部下方に突設
し上部を開口とした中空部１２b′を内部に備えた
中空マンドレル１２ｂと、から成る模型体で、該
中空マンドレル１２ｂは筒体１２ａ内に水平放射
状に配設された図示されないリムによつて上部位
置を支持されるとともに、筒体１２ａと中空マン
ドレル１２ｂとの間の空間部には、前記リムによ
つて扇型状に区画された砂吹込み口１２ｃとなる
開口部が形成されている。また、中空マンドレル
１２ｂの表面には中空部１２b′に連通して通気孔
１２ｄが複数個穿設されている。前記模型体１２
は砂吹込み口１２ｃを砂供給口４ａに位置させる
とともに、中空マンドレル１２ｂをキヤビテイ部
４の略中央部に挿入して載置されていて、キヤビ
テイ面と中空マンドレル１２ｂの間に形成された
空間部には、鋳物砂１３が充填されている。

そして、模型体１２の上面には、砂吹込み口１
２ｃに対応した位置に開口部１４ａを備えた蓋部
材１４が該開口部１４ａを砂吹込み口１２ｃに位
置するとともに、中空部１２b′の上部開口部を覆
うようにして載置されている。さらに、その上面
には、下部開口部にスライドゲート１５を備えた
ホツパ１６が内部に鋳物砂１３を貯留して載置さ
れている。該スライドゲート１５の内部には、ス
ライド板１５ａが図示されない開閉シリンダの作
動により、摺動移動自在に設けられ、鋳物砂の供
給を遮断できるようになつている。

また、第２図に示す如く、蓋部材１４及びスラ
イドゲート１５付ホツパ１６を除去したあとの模
型体１２の上面には、中央部にガス供給孔１７ａ
を備えたカバー部材１７が該ガス供給孔１７ａを
中空部１２b′の上部開口部に位置しかつ砂吹込み
口１２ｃを覆うようにして載置されている。該ガ
ス供給孔１７ａは導管１８、開閉弁１９を介して
ガス発生装置２０に連通接続されている。

このように構成されたものは、模型箱１の上面
に、模型体１２がキヤビテイ部４内に中空マンド
レル１２ｂを挿入しかつ砂吹込み口１２ｃを砂供
給口４ａに位置して載置してあるとともに、該模
型体１２の上面には、蓋部材１４が開口部１４ａ
を砂吹込み口１２ｃに位置され、さらに蓋部材１
４の上面には、スライドゲート１５付ホツパ１６
が載置された状態において、減圧装置１１が作動
し開閉弁１０を開くと、キヤビテイ部４内は、主
配管９、導管８、吸気口７、中空室５及び通気孔
６を介して負圧作用が及ぼされる。かゝる状態に
おいて図示されない開閉シリンダが作動しスライ
ド板１５ａを開くと、ホツパ１６内の鋳物砂１３
はスライドゲート１５、蓋部材１４及び模型体１
２の開口部を経てキヤビテイ面と中空マンドレル
１２ｂとの間に形成された空間部に吸引充填され
る。次いで、減圧装置１１の作動を停止し、蓋部
材１４及びスライドゲート１５付ホツパ１６が取
除かれたあと、模型体１２の上面には、カバー部
材１７が中空部１２b′の上部開口部に位置して載
置されるとともに、引続いて減圧装置１１が作動
し開閉弁１０を開くと、主配管９、導管８、吸気
口７、中空室５及び通気孔６を介してキヤビテイ
部４は負圧化される。この状態において、硬化ガ
ス用の開閉弁１９を開くと、ガス発生装置２０か
ら硬化ガスが導管１８及びガス供給孔１７ａを経
て中空マンドレル１２ｂの中空部１２b′に吸引供
給され、さらに該硬化ガスは通気孔１２ｄを介し
てキヤビテイ部４内の鋳物砂１３中に通気され該
鋳物砂１３を硬化する。一方、鋳物砂１３中を通
過した硬化ガスは通気孔６、中空室５、吸気口
７、導管８、主配管９及び開閉弁１０を経て減圧
装置１１に付設された中和槽（図示せず）に導入
され中和された後、大気中に排気される。その
後、模型体１２及びカバー部材１７を除去し模型
箱１を型開きしてガス硬化鋳型を取出し、以後前
記操作を繰返す。

尚、前記実施例においては、ホツパ１６の下部
開口部をスライドゲート１５によつて開閉するよ
うにしたが、スライドゲート１４の替りに開閉弁
を使用するようにしてもよい。

また、前記実施例においては、蓋部材１４をス
ライドゲート１５付ホツパ１６と別々の分離独立
した構成としたが、スライドゲート１５の下面に
一体的に取付けるようにしてもよい。

以上の説明によつて明らかなように、本発明に
よれば、吸引をかけながら鋳物砂の充填及び硬化
ガスのガツシングを行うようにしたため、割り型
模型箱のクランプ装置が不要となるとともに、硬
化ガスの漏れを防止することができ、さらには模
型箱の材質は木型等の強度の弱いものでも良いな
ど、いろいろな効果を有し、この種の業界に寄与
する効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例を示す工程
説明図である。

Claims

【特許請求の範囲】

１吸引装置に連通する通気孔をキヤビテイ部の
表面に穿設されかつ上部に砂供給口を備えた模型
箱の上面に、周囲に砂吹込み口を設け、かつ上部
を開口とした中空部を内部に備えるとともに表面
に該中空部に通じる通気孔を複数個穿つた中空マ
ンドレルを下面中央部に垂設支持した模型体の前
記砂吹込み口を前記砂供給口に位置させて前記中
空マンドレルをキヤビテイ部に挿入するようにし
て載置する工程と、前記模型体の上面に、前記中
空マンドレルの上部開口部を蓋部材で覆つて、下
部開口部に開閉装置を備えたホツパを、前記砂供
給口及び砂吹込み口に連通して載置する工程と、
前記吸引装置の作動により、前記キヤビテイ面に
穿設された通気孔を介して該キヤビテイ部を負圧
化し、該キヤビテイ面と中空マンドレルによつて
画成された空間部に、前記開閉装置を開いて前記
ホツパ内に貯留されたガス硬化性の鋳物砂を吸
引、作用によつてのみ充填する工程と、前記吸引
装置の作動を停止し前記模型体の上面に載置され
た前記蓋部材及びホツパを除去して前記吹込み口
をカバー部材で覆つたあと、前記吸引装置を再び
作動し、前記キヤビテイ部を負圧化するととも
に、前記中空マンドレルの中空部に硬化ガス発生
装置を連通接続して該硬化ガス発生装置内の硬化
ガスを前記中空マンドレルの中空部に吸引、作用
によつてのみ導入し、該中空マンドレルの表面に
穿設された通気孔を介して前記空間部に充填され
た鋳物砂中に通気させて該鋳物砂を硬化すること
を特徴とするガス硬化鋳型の造型方法。