JPH02213386A - ミシンの布送り制御装置 - Google Patents

ミシンの布送り制御装置

Info

Publication number
JPH02213386A
JPH02213386A JP3420089A JP3420089A JPH02213386A JP H02213386 A JPH02213386 A JP H02213386A JP 3420089 A JP3420089 A JP 3420089A JP 3420089 A JP3420089 A JP 3420089A JP H02213386 A JPH02213386 A JP H02213386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
feed
sewing machine
needle
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3420089A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Seki
関 正幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP3420089A priority Critical patent/JPH02213386A/ja
Publication of JPH02213386A publication Critical patent/JPH02213386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はステッピングモータで直接駆動される送り機構
と上糸の通過を規制する糸通過規制手段とを備えたミシ
ンの布送り制御装置に関し、特に上軸の回転速度に基い
て布送り開始タイミングを変更するようにしたものに関
する。
〔従来技術〕
従来、直線縫いゃジグザグ縫いに加えて、アルファベッ
トや数字などを含む多数の模様纏いが可能となるように
、布送りする送り歯の前後動機構をステッピングモータ
で直接駆動するようにしたミシンが提案されている。
例えば、本願出願人は特開昭62−139694号公報
において、送り歯の上下動機構をミシンモータで駆動し
、送り歯の前後動機構を送り用ステッピングモータで駆
動す番ように構成し、第11図に示すように縫針が最上
位置に達する上軸の0度の回転位相より若干早いタイミ
ングで送り用ステッピングモータを駆動して布送りする
ミシンの布送り装置を提案した。
更に、本願出願人は特開昭63−125285号公報に
おいて、送り歯の代りに複数のローラを送り用ステッピ
ングモータで回転させて布送りするミシンの布送り装置
を提案した。
更に、上糸の自動糸調子が可能となるように、本願出願
人は例えば特開昭63−105790号公報において、
糸駒から天秤の糸保持部に至る上糸を上軸の回転と調時
して所定のタイミング(第11図参照)で拘束したり解
放したりする1対の係合体及びこれらの接近・離隔を制
御する糸通過制御装置を設けた糸通過制御可能なミシン
を提案した。このミシンの送り歯の前後動機構及び上下
動機構は上軸を介してミシンモータで駆動されるので、
布送り動作は、縫針が最上位置に達する上軸の0度の回
転位相近傍の位相から上糸の解放期間中の略中間の位相
に亙って、上軸の何れの回転速度にも調時して実行され
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上糸の自動糸調子が可能で且つ多数の模様縫いが可能な
ミシンを実現するために、前記ミシンの布送り装置と、
糸通過制御装置とを組み合わせた場合、天秤や縫針の上
下動、上糸の拘束や解放のタイミング及び布送りの開始
タイミングは、上軸の何れの回転速度においても上軸の
回転に調時して夫々所定の回転位相で実行される。そし
て、送り用ステッピングモータは一定のパルス周波数の
パルスで駆動される。
従って、所定量布送りする場合、第11図に示すように
布送りを終了する時期は上軸の回転速度が大きくなる程
遅くなる。
そのため、上軸の回転速度が中速以上(例えば、約45
Orpm以上)のときには、布送り動作は上糸解放期間
中にその一部が実行されるので、上糸は係合体で拘束さ
れた状態で送り動作及び天秤の上昇動作と連動して十分
に引き締められ、係合体による上糸の解放後に次′の縫
目形成に必要な糸量が糸駒から繰り出されるので糸調子
は良(なる。
一方、上軸の回転速度が中速以下のときには、上糸が拘
束された状態で送り動作が終了するので、上糸の引き締
めが強くなり過ぎて、縫目の品質が極端に低下するとい
う問題がある。更に、送り量が少ないときにも、前記同
様に上軸の回転速度に拘らず縫目の品質が低下するとい
う問題がある。
前記特開昭63−125285号公報の布送り装置では
、上軸の回転速度が高速のときには低速のときに比べて
布送り開始タイミングを早くするようにしているが、こ
のミシンには糸通過制御装置が設けられてないので、上
糸の拘束や解放のタイミングとの関連で布送り開始タイ
ミングを決定するという思想は存在しない。
本発明の目的は、1対の係合体及び糸通過規制手段とス
テッピングモータで直接駆動する送り機構とを備えたミ
シンの為の布送り制御装置であって、何れの縫製速度に
おいても自動糸調子可能な布送り制御装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るミシンの布送り制御装置装置は、第1図の
機能ブロック図に示すように、縫針を備えミシンモータ
で上軸を介して上下に往復駆動される針棒と、針棒と調
時してミシンモータで往復駆動される天秤と、糸供給源
から天秤を経て縫針に至る糸道経路のうちの天秤よりも
上流側に設けられ、上糸を拘束する接近位置と拘束しな
い離隔位置とに亙って相対移動可能な1対の係合体と、
上軸に作動的に連結され、係合体を接近位置と離隔位置
とに夫々所定のタイミングで駆動する糸通過規制手段と
、針棒と略調時して送り歯で加工布を移送する送り機構
と、送り機構を駆動する送り用ステッピングモータと、
送り用ステッピングモータを制御する送り制御手段とを
備えたミシンにおいて、上軸の回転速度を検出する速度
検出手段及び上軸の回転位相を検出する位相検出手段と
、速度検出手段と位相検出手段からの出力を受けて、両
係合体による上糸解放期間中に加工布移送の一部が実行
され且つ上軸の回転速度が大きくなる程加工布移送動作
の開始タイミングが早まるようにその開始タイミングを
決定するタイミング決定手段と、タイミング決定手段で
決定された開始タイミングで加工布の移送を開始するよ
うに送り制御手段に指令する指令手段とを備えたもので
ある。
〔作用〕
本発明に係るミシンの布送り制御装置装置の作用につい
て説明する。
針棒及び天秤は上軸を介してミシンモータで夫々往復駆
動されるとともに、1対の係合体は上軸に作動的に連結
された糸通過規制手段により上糸を拘束する接近位置と
拘束しない離隔位置とに夫々所定のタイミングで駆動さ
れる。
タイミング決定手段は速度検出手段からの速度信号及び
位相検出手段からの位相信号に基いて、加工布移送の一
部が1対の係合体による上糸解放期間中に実行され且つ
上軸の回転速度が大きくなる程早い時期に布送りが開始
されるように、その加工布移送動作の開始タイミングを
決定する。指令手段はその開始タイミングに基いて送り
制御手段に送り動作の開始を指令するので、送り制御手
段が送り用ステッピングモータを駆動し、これに伴い送
/)機構の送り歯は送り量分だけ加工布を移送する。
その結果、上糸は、上糸拘束期間において送り動作及び
天秤の糸取上動作に連動して十分に引き締められ、上糸
解放期間において送り動作に連動して次の縫目形成に必
要な糸量分糸駒から天秤へ供給される。これにより、上
軸の何れの回転速度においても安定した糸調子となり、
綺麗な縫目が形成される。
〔発明の効果〕
本発明に係るミシンの布送り制御装置装置によれば、〔
作用〕の項で説明したように、布送り開始タイミングが
上軸の回転速度の増加に応じて早められ、布送り動作が
上軸の何れの回転速度においても上糸解放前から解放後
に亙って実行されるので、縫製速度に拘わらず安定した
糸調子が得られ、綺麗な縫目を形成することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例にういて図面に基いて説明する。
本実施例は送り用ステッピングモータで送り歯を前後動
させろ布送り機構と上糸の通過を規制する糸通過規制装
置とを備えた電子制御式ジグザグミシンに本発明を適用
した場合のものである。
第2図〜第4図に示すように、本縫ミシンMにおいてベ
ツド部2の右端部には脚柱部4が立設され、この脚柱部
4の上端から左方に延びるアーム部6はベツド部2の上
方に対向するように水平に配設され、このアーム部6の
左端部には頭部8が設けられ、この頭部8には針棒10
及び押え棒18が上下方向に夫々配設されている。
この針棒10の下端には縫針12が取付けられ、針棒1
0は針棒支持体24に上下動自在に装着され、針棒支持
体24の上端部は機枠にピン26を介して枢着されてい
る。これにより、針棒10は針棒支持体24とともにビ
ン26を中心として左右に揺動可能であり、針棒10は
アーム部6内に配設されたミシン主軸28及びミシン主
軸28の端部の針棒クランク30により上下に駆動され
るようになっている。更に、針棒10及び針棒支持体2
4は連杆13とセクタギヤ15及び駆動ギヤ16を介し
て針棒揺動用ステッピングモータ17により左右方向に
揺動駆動される。
前記押え棒18の下端部には押え足2oが着脱可能に取
付けられ、この押え棒18は操作体21(第3図参照)
の操作により上昇位置と下降位置とに亙って位置切換え
される。
次に天秤機構について第2図〜第4図により説明する。
前記ミシン主軸28はブツシュメタル32などを介して
機枠に回転自在に装着され、この主軸28の斜め上の後
方には副軸34が主軸28と平行に配設され、この副軸
34は機枠に回動自在に装着されている。この副軸34
に揺動レバー36の一端部が回動自在に連結され、この
揺動レバー36は副軸34から主軸28に固着された天
秤クランク3日の左端面側へ延び、天秤クランク38の
クランクビン40は揺動レバー36の細長いカム孔42
を挿通して延び、1g動動式バー36左側においてクラ
ンクビン40の左端部には連結板44が固着され、この
連結板44から左方へ延びる枢支ビン46には針棒クラ
ンク30が回動自在に連結され、針棒クランク30の下
端部が針棒10の中段部に連結されている。
揺動レバー36の前部の上端部には、クランク状に上方
へ延びる天秤48が一体的に形成され、この天秤48の
上端部には糸保持部48aが形成されている。
前記揺動レバー36のカム孔42は、第2図・第3図に
示すようにクランクビン40の回転軌跡と同半径で且つ
最上位置付近にあるクランクビン40が約74°回転す
るのを許す円弧孔42aとその円弧孔42aの両端部か
ら真直ぐに延びる短かい直孔42bとから形成され、こ
のカム孔42の外周部は補強部36aで補強されている
前記揺動レバー36のカム孔42にクランクビン40が
挿通した状態で天秤クランク38及びクランクピン40
が主軸28回りに回転すると、揺動レバー36は副軸3
4を揺動中心としてクランクピン40によって第3図に
実線で図示の最上位置(最大系取上量W)と仮想線で図
示の最下位置(最大系弛緩位置)とに亙って上下に往復
揺動駆動される。このとき、ミシン主軸28の回転運動
に同期して針棒クランク30とクランクピン40を介し
て針棒10が上下に往復駆動されることになる。
前記揺動レバー36のカム孔42の一部に前述のような
円弧孔42aが形成されているので、主軸28の回転位
相角をパラメータとする天秤48の運動は第7図の曲線
MAのようになり、針棒10の下端に取付けられた縫針
12の運動は第7図の曲線MBのようになる。
天秤48は、ミシン主軸28の位相が約40度の時から
縫針12の目孔が針板22の上面に達する時まで最上位
置に保持される。従って、布送り動作の略後半の期間に
おいて天秤48が最上位置に保持されて、上糸14は天
秤48によって最大系取上量が確保される。
次に、送り歯23を上γ動及び前後動させる布送り機構
41について、第2図に基いて説明する。
押え足20の下方のベツド部2には前後方向向きに送り
台43が配設され、この送り台43は送り歯23を載置
支持するとともに、その前端の二股部は上下送り腕45
上の軸部と嵌合し、その上下送り腕45は上下送り軸4
7に固着されている。
その上下送り軸47の二股部に嵌合するカム49は揺動
体51に固着され、この揺動体51とミシン主軸28の
クランク部28aとはクランクロッド53を介して連結
されている。
一方、送り台43の後端部は、水平送り軸55に突設さ
れた1対の腕部に回動可能に支持され、水平送り軸55
はそれ自身の軸回りに揺動し得るように機枠に支持され
ている。この水平送り軸55の右端部にはセクタギヤ5
7が固着され、そのギヤ部は送り用ステッピングモータ
59の出力軸に固着された駆動ギヤ61と噛み合ってい
る。従って、ミシン主軸28の回転によりクランクロッ
ド53を介して揺動体51が揺動回転するのに伴ってカ
ム49、上下送り軸47及び上下送り腕45を介して送
り歯23が上下駆動される。この送り歯の上下動と同期
して送り用ステッピングモータ59が駆動されるので、
送り歯23はその上昇位置及び下降位置のときに前後動
される。
次に、上糸I4を拘束及び解放する1対の係合体及び糸
通過規制装置について第2図〜第6図により説明する。
前記主軸28の左端の針棒クランク30の直ぐ左側には
機枠の一部である板部材50が主軸28と直交状に設け
られている。第2図・第3図に示すように主軸28より
も少し前方の位置で、板部材50の左側部には上糸14
に通過抵抗を与え得るブリテンション装置52が必要に
応じて設けられる。
このブリテンション装置52は1対の糸調子皿52aの
間に上糸を通過させ、ダイヤルを回動操作することによ
りスプリング力を調整して糸通過抵抗を調節し得るよう
にしたものであり、このブリテンション装置52は省略
してもよい。
更に、糸駒(図示略)から天秤48の糸保持部48aを
経て縫針12の目孔に至る上糸供給路のうち、糸駒から
天秤48の糸保持部48aに至る上糸14を主軸28の
運動と調時して拘束したり解放したりすることが出来る
ように、1対の係合体としての糸道規制板56と可動輪
64を有する可動板58及びこれらを接近位置と離隔位
置とに夫々所定のタイミングで駆動する糸通過規制装置
54が次のように設けられている。
前記ブリテンション装置52の下方位置において板部材
50の左側に糸道規制板56(保合体)が固着され、こ
の糸道規制板56の左側面の近傍に配設された可動板5
8とリンクアーム60の下端部とが段付ネジ62で板部
材50に回動自在に枢着され、可動板58の可動輪64
(保合体)が糸道規制板56の規制部56aに下方より
当接して規制部56aと可動輪64との間に上糸14を
挟持拘束し得るように配設され、可動板58はその可動
輪64が規制部56aへ押圧されるように一端が機枠に
固定された引っ張りバネ66で弾性付勢され、可動板5
日の腕部58aの上端の接触軸68がリンクアーム60
の下端近くの接触部60aに前方より接触している。
第2図・第3図・第6図に示すように、可動輪64の周
面には環状のV溝64aが形成され、糸道規制板56の
規制部56aは可動輪64の上半部の■溝64aに上方
から係合するように側面視にて逆U字形に形成され、こ
の規制部56aは断面U形の突曲面状に形成されている
前記ブリテンション装置52を通過して来た上糸14は
糸道規制板56の規制部56aでU字状に屈曲して天秤
48の糸保持部48aを経由して縫針12へ延びている
そして、前記規制部56aで屈曲する上糸14は規制部
56aと■溝64aとの間に2点で挟持され強力に拘束
されることになる。特に、規制部56aで屈曲する上糸
14の糸供給路を含む面に対して平行な方向へ可動輪6
4が駆動され、上糸14を横断的に挟持拘束するので、
上糸14を挟持する面圧が非常に大きくなる。つまり可
動輪64を押圧する力が小さい場合でも上糸14を強力
に拘束できることになる。
そして、主軸28の回転に調時して可動板58の可動輪
64をミシン主軸28の回転に調時して上下に駆動し上
糸I4の解放と拘束とを所定のタイミングで実行させる
ため、第2図・第4図〜第5図に示すように副軸34の
右端側部分に対応する位置において主軸28には楕円状
のカム溝72を有する回転カム70が固着され、副軸3
4に固着された第1アーム74の先端の接触子74aが
カム溝72に係合している。
一方、副軸34の左端部には第2アーム76が固着され
、第2アーム76の下端部はリンクアーム60の上端部
のルーズビン穴60bにピン76aを嵌めることにより
連結されている。
以上の1対の係合体56・64及び糸通過規制装置にお
いて、主軸28とともに回転カム70が回転し楕円状の
カム溝72を介して第1アーム74が揺動すると、副軸
34を介して第2アーム76が揺動し、第2アーム76
が揺動するとリンクアーム60が段付ネジ62を中心と
して揺動する。
その結果、リンクアーム60の接触部60aで接触軸6
8が前方へ押動されると、可動板58がバネ力に抗して
回動し、可動輪64が糸道規制板56の規制部56aか
ら離れ、上糸14が拘束状態から解放される。また、リ
ンクアーム60の接触部60aが後方へ移動すると、可
動板58はバネ66の弾性力で回動し可動輪64が規制
部56aに当接し、上糸14が規制部56aと可動輪6
4の間に挟持拘束される。このように、上糸14の解放
と拘束とが夫々所定のタイミングで実行されることにな
る。この上糸14を解放したり拘束したりするタイミン
グは第7図の曲線MCに示しである。
第7図から判るように、天秤48が最下位置から最上位
置まで上昇していく上糸14の引き締め時には、糸道規
制板56と可動輪64により上糸14が拘束されている
ので上糸14の引き締めが確実に実行される。天秤48
が最上位置に達し上糸14の引き締めが完了したときに
は布送りと連動して上糸14を供給するため糸道規制板
56と可動輪64による拘束が解放され、必要量の上糸
14が糸駒から天秤48の方へ供給される。このように
上糸14の拘束を解放した状態で布送り及び針振りが完
了し、縫針12が針板22に達する時期までには上糸1
4が再び拘束され、上糸14を拘束した状態で縫動作が
実行されて上糸輪が下糸ボビン側に形成される。従って
、布送りと針振りのために消費される必要量の上糸14
は確実に供給され、上糸輪の形成時には上糸14が拘束
されているので不要な上糸14は供給されない。
次に、検出器等について説明すると、前記ミシン主軸2
8はタイミングベルト63及びプーリ65を介してミシ
ンモータ67で回転駆動される。
このミシン主軸28には多数のスリットを所定間隔毎に
放射状に形成したディスクが固着され、このディスクと
これらのスリットを検出して速度信号(パルス信号)を
出力するフォトインクラブタからなる速度検出器69が
設けられている。更に、ミシン主軸28には1つのスリ
ットを形成したディスクが固着され、このディスクとミ
シン主軸28の回転位相が約330度のときにこのスリ
ットを・検出して布送り基準信号(パルス信号)を出力
するフォトインクラブタからなる布送り基準信号発生器
71が設けられている。
次に、ミシンMの制御系の全体構成について、第8図の
ブロック図に基いて説明する。
制御装置Cの入出力インターフェイス90には入力信号
として次のようなスイッチやボリュームなどが接続され
ている。
所望の模様を選択する模様選択スイッチ77、起動停止
ボタンに連結され起動信号及び停止信号を出力する起動
・停止スイッチ78、速度信号を出力する速度検出器6
9、送り量調節ツマミに連結され送り量l11信号を出
力する送り量調節ボリューム79及びその信号をA/D
変換するA/D変換器80、針揺動量調節ツマミに連結
され針揺動量調節信号を出力する針揺動量調節ボリュー
ム81及びその信号をA/D変換するA/D変換器82
、スピード調節ツマミに連結され設定速度信号を出力す
るスピードボリューム83及びその信号をA/D変換す
るA/D変換器84、約IKIIZのクロックパルスを
発生するクロックパルス発生器85、布送り基準信号を
出力する布送り基準信号発生器71、ミシン主軸28に
取付けられたディスクとフォトインクラブタからなりミ
シン主軸28の回転に調時して所定のタイミング毎に針
揺動タイミング信号(パルス信号)を出力する針揺動タ
イミング信号発生器86.更に、ミシンモータ67は駆
動回路87を介して、送り用ステッピングモータ59は
駆動回路88を介して、針棒揺動用ステッピングモータ
17は駆動回路89を介して夫々入出力インターフェイ
ス90に接続されている。
制御装置CはCPU (中央演算装置)92と、そのC
PU92にデータバスなどのバス91を介して接続され
た入出力インターフェイス90、ROM93及びRAM
94とから構成されている。
ROM93には、次のようなデータやプログラムが予め
格納されている。
(1)文字や記号やマークなどの多数の模様の夫々につ
い゛て各縫い動作毎の針位置データを模様番号と対応さ
せて記憶した模様データ (2)  スピードボリューム83から出力される設定
速度信号と起動・停止スイッチ78から出力される起動
信号及び停止信号に基いてミシンモータ67の駆動を制
御する制御プログラム (3)選択された模様データに基いて針揺動タイミング
のときに針棒揺動用ステッピングモータ17を制御し、
送り開始信号を受けたときに送り用ステッピングモータ
59を制御する制御プログラム″C4)布送り動作の開
始タイミングを模様データ及び速度信号に基いて決定す
る送り動作開始制可の制御プログラム 前記送り動作開始制御プログラムには、次のようなデー
タやサブルーチンが予め格納されている。
(i)  入力された速度信号のパルス数に基いてミシ
ン主軸28の回転速度Vを求める演算サブルーチン (ii)  布送り基準信号入力の時点から布送り開始
タイミングまでのクロックパルスのパルス数を、S=C
/V−A、xVの演算式で求めて布送り開始タイミング
を決定するサブルーチン。但し、Cは所定の定数、■は
ミシン主軸28の回転速度(rpm)、係数A、はO〜
0.51!II!l、 0.6〜1.0 mm、・・・
・・ 5.6〜6.Otrrtaの各布送り量に対して
送り量が大きくなる程A、が大きくなるように予め設定
されテーブルとして格納されている。
RAM94には、クロックパルス発生器85から入力さ
れるクロックパルスを計数するパルスカウンタ95とC
PU92で演算処理した結果を一時的に記憶する各種の
メモリとが設けられている。
次に、ミシンMの制御装置Cで行なわれる送り動作開始
制御のルーチンについて、第9図のフローチャートに基
いて説明する。尚、図中Si (i=1.2.3・・・
)は各ステップである。
起動・停止スイッチ78が操作されて起動信号が入力さ
れるとこの制御が開始され、初期設定が実行される(S
l)。これと同時に起動信号によりROM93の前記(
2)のプログラムに基いてミシンモータ67が駆動され
てミシン主軸2日が回転し、CPU92が布送り基準信
号を検出したか否かが判定される(S2)。第7図に示
すようにミシン主軸28の回転位相が約330度のとき
に布送り基準信号発生器71から布送り基準信号が入力
されたときに32でYesと判定され、パルスカウンタ
95のカウント値■がクリアされる(S3)。
次に速度検出器69から入力される速度信号(パルス信
号)が所定時間の間読込まれ(S4)、前記ROM 9
3の(i)のプログラムに基いてミシン主軸28の回転
速度■が演算により求められる(S5)。次に送り量調
節ボリューム79からの送り!調節信号及び模様選択ス
イッチ77で選択された模様データの送り量データに基
いて次回の送り量データが読込まれる(S6)、次にミ
シン主軸28の回転速度Vと送り量データとを用いて前
記演算式により布送り開始タイミング用パルス数S(ク
ロックパルス数)が求められる(S7)。
次にパルスカウンタ9ぢのカウント値!としてこのパル
ス数Sが格納され(S8)、クロックパルス発生器85
からクロックパルスが入力される毎に(39)、パルス
カウンタ95のカウント値1が1つデクリメントされ(
310)、このカウント値■が「0」でないときには(
Sll)、39〜S11が繰り返えされる。そして、カ
ウント値Iが「0」になったときつまり回転速度■と送
り量とに基いた布送り動作の開始タイミングのときには
SitでYesと判定され、送り量データに基いて送り
用ステッピングモータ59が駆動され(S12)、32
に戻る。
その結果、送り量及びミシン主軸28の回転速度が大き
い程布送りの開始タイミングが早くなる。
送り量一定の場合について説明すると、第7図に示すよ
うに縫製速度が大きくなる程布送りが早いタイミングで
開始される。更に、第10図に示すようにミシン主軸2
8の回転速度が一定(例えば約400rpm)の場合に
ついて説明すると、送り量が大きくなる程布送り開始タ
イミングは早くなる。即ち、何れの布送り動作において
もその前半部分では上糸14が糸道規制板56と可動輪
64とにより拘束されているので、送り歯23による送
り動作及び天秤48の上昇動作に連動して上糸14は十
分に引き締められ、上糸14の拘束が解放された解放期
間において布送り動作の後半部分が実行されるので、上
糸14は送り動作に連動して次の縫目形成に必要な糸量
付糸駒から天秤48へ供給される。従って、何れの縫製
速度及び送り量においても安定した糸調子が得られ、綺
麗な縫目を形成することができる。
尚、前記送り動作開始制御プログラムにおいて、布送り
開始タイミング用パルスSは、送り量とミシン主軸28
の回転速度■をパラメータとするマツプとして格納して
おいてもよい。
尚、布送り基準信号発生器71を330度の回転位相の
ときから複数のパルス信号を出力するように構成し、送
り動作開始制御の89〜Sllにおいてこのパルス信号
をカウントするようにしてもよい。
尚、本発明は1対の係合体をソレノイドなどの電気アク
チュエータで駆動するように構成した場合にも同様に適
用し得ることは勿論である。
また、本発明のミシンにおいては、糸通過規制装置54
が上糸14を解放している間、天秤48を最上位置に保
持して最大系取上量を確保するようにしているが、特開
昭63−296785号公報、特開昭63−29678
6号公報及び特開昭63−296787号公報等に記載
された機構等を用いることによって上糸14の解放中に
最大系取上量を確保するようにしてもよい。
更に、本発明のミシンにおいては、主軸28の速度を速
度検出器69によって直接検出するように構成されてい
るが、スピードボリューム83の発生する設定速度信号
によってミシン主軸2日の速度を間接的に検出するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す機能ブロック図、第2図〜
第10図は本発明の実施例を示すもので、第2図はミシ
ンの内部機構を示す斜視図、第3図は前記内部機構の側
面図、第4図は前記内部機構の正面図、第5図は第4図
V−V線断面図、第6図は第3図Vl−Vl線断面図、
第7図はミシンの各機構の動作を示すタイムチャート、
第8図はミシンの制御系のブロック図、第9図は送り動
作開始制御のルーチンの概略フローチャート、第10図
はミシン主軸の特定回転速度における各種の布送り量に
基く布送り開始タイミングを説明する線図、第11図は
従来技術に係り布送り動作と上糸解放期間との関係を説
明する線図である。 M・・ミシン、 10・・針棒、 12・・縫針、14
・・上糸、 28・・ミシン主軸、34・・副軸、 3
6・・揺動レバー 43・・送り台、 47・・上下送り軸、48・・天秤
、 53・・クランクロンド、54・・糸通過規制装置
、 55・・水平送り軸、56・・糸道規制板、 59
・・送り用ステッピングモータ、  60・・リンクア
ーム、64・・可動輪、  67・・ミシンモータ、6
9・・速度検出器、 70・・回転カム、71・・布送
り基準信号発生器、 74・・第1アーム、 76・・第2アーム、85・・
クロックパルス発生器、 92・・CPU、 93・・ROM。 94・・RAM、   95・・パルスカウンタ、C・
・制御装置。 第5図 特許出願人  ブラザー工業株式会社 第3図 第4図 第 図 第10図 第11図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)縫針を備えミシンモータで上軸を介して上下に往
    復駆動される針棒と、前記針棒と調時してミシンモータ
    で往復駆動される天秤と、糸供給源から天秤を経て縫針
    に至る糸道経路のうちの天秤よりも上流側に設けられ、
    上糸を拘束する接近位置と拘束しない離隔位置とに亙っ
    て相対移動可能な1対の係合体と、前記上軸に作動的に
    連結され、係合体を接近位置と離隔位置とに夫々所定の
    タイミングで駆動する糸通過規制手段と、前記針棒と略
    調時して送り歯で加工布を移送する送り機構と、前記送
    り機構を駆動する送り用ステッピングモータと、前記送
    り用ステッピングモータを制御する送り制御手段とを備
    えたミシンにおいて、 前記上軸の回転速度を検出する速度検出手段及び上軸の
    回転位相を検出する位相検出手段と、前記速度検出手段
    と位相検出手段からの出力を受けて、両係合体による上
    糸解放期間中に加工布移送の一部が実行され且つ上軸の
    回転速度が大きくなる程加工布移送動作の開始タイミン
    グが早まるようにその開始タイミングを決定するタイミ
    ング決定手段と、 前記タイミング決定手段で決定された開始タイミングで
    加工布の移送を開始するように送り制御手段に指令する
    指令手段とを備えたことを特徴とするミシンの布送り制
    御装置。
JP3420089A 1989-02-13 1989-02-13 ミシンの布送り制御装置 Pending JPH02213386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3420089A JPH02213386A (ja) 1989-02-13 1989-02-13 ミシンの布送り制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3420089A JPH02213386A (ja) 1989-02-13 1989-02-13 ミシンの布送り制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02213386A true JPH02213386A (ja) 1990-08-24

Family

ID=12407523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3420089A Pending JPH02213386A (ja) 1989-02-13 1989-02-13 ミシンの布送り制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02213386A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS625388A (ja) ミシンにおける布端部の定寸縫い装置
JP2001137584A (ja) ボタン孔ミシン
JPH02213386A (ja) ミシンの布送り制御装置
US4869186A (en) Needle thread tension control system with differential clamping
JP2850517B2 (ja) ミシンの布送り制御装置
JPH02213387A (ja) ミシンの布送り制御装置
JPH02213381A (ja) ミシンの上糸制御装置
JP2646618B2 (ja) ミシンの速度制御装置
JPH02213382A (ja) ミシンの上糸制御装置
JP2008029591A (ja) ミシン
US4721050A (en) Feed device for a sewing machine
US4886004A (en) Needle thread tension control including separate stopping and adjustable pre-tension devices
JPH0710312B2 (ja) ミシンの布送り制御装置
JP3022651B2 (ja) ミシンの制御装置
JPH01212591A (ja) 電子制御式ジグザグミシン
JP2646617B2 (ja) ミシンの糸繰出し制御装置
EP0265267B1 (en) Automatic needle thread supply control system
JPH08266765A (ja) 上糸制御装置
JPH0728973B2 (ja) 自動糸調子ミシンの天秤装置
JPH04156881A (ja) ミシンの送り量修正装置
JPS63277087A (ja) ミシンの糸繰り出し装置
JP2000153085A (ja) ミシンの送り制御装置
JPH0779899B2 (ja) 自動糸調子制御可能なミシン
JPH0623174A (ja) 上糸供給装置
JPS63277089A (ja) ミシン