JPH0221065Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、身障者用補助具等に好適なステイ
ツクに関する。

従来の技術 従来、身障者用補助具等に用いられるステイツ
ク類はアルミ合金製（中空）または木製（中実）
であるが、いずれも破断面が鋭く危険である上
に、使用者からは更に軽量化された製品が所望さ
れていたのである。これに対しアラミド系樹脂以
外の複合材料で形成することも考えられるが、破
損時に複合材料中の繊維が破断面から鋭く突出し
て身体に刺さる危険があり、不適当である。

考案が解決しようとする問題点 本案の目的は、従来のステイツクよりも遥かに
軽量で強度が大であり、しかも破断面が安全なス
テイツクを提供するにある。

問題点を解決するための手段 本案は繊維強化したアラミツド系複合材料にて
成形してなる直管部の一端に握り部を固着したス
テイツクの構成を要旨とする。

作 用 アラミド系複合材料は繊維強化した熱硬化性樹
脂であり、これにより形成したステイツク直管部
は従来のステイツクのそれに比し、重量は約1/2、
強度は従来品以上であるから非常に軽量で扱い易
い上に、破断面は強化繊維が綿毛状をなして露出
するから身体に刺さることがなく、安全である。

実施例 図において、１は例えばテフロン、シリコン等
の熱膨張係数が大で離型性に富む円筒状又はこれ
に僅かテーパーをつけた芯材で、これに繊維強化
材たる基材に乾式法又は湿式法によりアラミド樹
脂を付着させた素材を密に巻きつけて未硬化の複
合層２を形成し、その外面に半円形断面の丈夫な
金属製割形治具３，３を密着させて締結具４によ
り締め付け支持し、これを適当な加熱装置を用い
て加熱し、複合層２を硬化させる。

所定時間加熱した後冷却すると、硬化した複合
層２は膨張し、芯材１は収縮するので、芯材１を
硬化複合層２から容易に引き抜くことができ、ま
た治具３も硬化複合層２から容易に離脱させるこ
とができる。離型した硬化複合層２の両端を仕上
げて直管部５とする。

アラミド系複合材料よりなる直管部５は直径小
で軽量な割に強度が大であつて、これに先端金具
６と握り部７とを固着してステイツクとする。

考案の効果 本案ステイツクはその直管部がアラミド系複合
材料よりなるから、小径の割に強度が大で、従来
よりも著しく軽量に形成することができ、破断面
は基材が綿化状をなしているので身体を負傷させ
るおそれがなく非常に安全である効果があり、身
障者用補助具として好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本案の直管部の製法を示す斜
視図、第３図は本案の実施例の斜視図である。 ５……直管部、７……握り部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 繊維強化したアラミツド系複合材料にて成形し
   てなる直管部の一端に握り部を固着したステイツ
   ク。