JPH02209976A - 孔版印刷用油中水滴型インク組成物 - Google Patents

孔版印刷用油中水滴型インク組成物

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JPH02209976A
JPH02209976A JP1321561A JP32156189A JPH02209976A JP H02209976 A JPH02209976 A JP H02209976A JP 1321561 A JP1321561 A JP 1321561A JP 32156189 A JP32156189 A JP 32156189A JP H02209976 A JPH02209976 A JP H02209976A
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清宮 喜一
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小沢 隆雄
Hisashi Muroga
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KIYOMIYA GIJUTSU KENKYUSHO KK
Gakken Holdings Co Ltd
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KIYOMIYA GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)  発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、比較的に高い含水lt(シたがって速乾性)
にしても、比較的に粘度の低い孔版印刷用油中水滴型イ
ンク組成物、特に自然浸透式(無加圧式)単胴型孔版用
輪転印刷機を使用して印刷するのに適する油中水滴型イ
ンク組成物に関するものである。なお、本明細書におい
ては「油中水滴型エマルジョンインク」を、[油中水調
型インク」と略称し、さらに、以下において「油中水滴
型、」を「VO型」と記載することがある。
(従来の技術) 従来、VO型の速乾性の孔版用インクには種々のものが
提案されていた。たとえば、特公昭!≠−231,0/
号公報に記載されたVO型インクは、印刷機の板原紙や
スフ・リー/に付着したインク層をローラーのようなも
ので版胴の内部から押圧力を加えて印刷紙面に転写させ
ていることからもわかるように、著しく高い粘度のイン
クと推測される。また、このインクが高粘度のものと考
えられる理由は、・界面活性剤としてソルビタンの普通
の脂肪酸エステル(たとえばソルビタン・オレエート)
が使用されていること、及び高い含水量のインク(実施
例では含水量が70%)であることからしても、そのよ
うに推測せざるをえない。ちなみに、この種のVO型イ
ンクにおいて水分濃度を高くすれば速乾性にすることが
できるが、その際に用いる界面活性剤カッルビタン・オ
レエートのような水酸基を含まない普通の脂肪酸(以下
においてこれを「普通脂肪酸」ということがある)エス
テル系のノニオン界面活性剤であれば、そのインク粘度
が著しく高いものとなる。
また、特公昭!2−7370号公報にも、vO型インク
が記載されているが、このインクも界面活性剤としてソ
ルビタンのを通の脂肪酸エステルを使用しているから、
同実施例に記載された水分含有量!O1量%量産程度い
ては低粘度であっても、九とえば水分含有量をjO〜6
0重景%程貴重すると著しく流動性の少ない高粘度のイ
ンクになると推測される。
さらに、上記の各特許公報に記載されたインクは、界面
活性剤としてソルビタンの普通の脂肪酸エステルを使用
したものであるので、許容抱水力が小さく、高含水量の
インクにすると乳化安定性が悪くなり、比較的に短期間
の保存中に凝集を起して、油性成分を分離する欠点があ
る。
一方、前記の自然浸透式(無加圧式)孔版用単胴型輪転
印刷機を用いる印刷方法は、インクに押圧力を全く加え
ないで印刷する方法である。すなわち、この印刷方法は
、版胴内に注入されたインクが版胴の回転の際の遠心力
によって版胴表面のスフIJ −7IIIや板原紙を浸
透、通過して、紙に転写され、印刷される仕組みになっ
ている。したが、つて、この方法の印刷に用いるインク
は流動性で浸透性のよい低い粘度のも・のでないと良好
に印刷することができない。流動性の少ない高粘度のイ
ンクを用いると、インクが板原紙やスクリーンを通過す
ることができず印刷が困難になるし、仮りに印刷できた
としても、印刷がかすれたり、色の濃淡が著しかったり
、或いは解像度の悪い不鮮明な印刷が得られる。
他方、成り型インクは、前述のように、水分含有量を高
くすると速乾性になり、印刷速度を高めることができ、
かつ鮮明な印刷が得られるが、水含有量を高くするとイ
ンクの粘度も高くなり(流動性が悪くなシ)、上記の自
然浸透式孔版用単胴型輪転印刷機を用いて印刷できなく
なるし、インクの保存安定性も著しく悪くなる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、高含水量にしても、長期間乳化が安定であシ
、速乾性で粘度が比較的に低く、流動性に富み、孔版原
紙やスクリーンを浸透しやすい、したがって自然浸透式
孔版用単胴型輪転印刷機を用いる高速印刷にも適用でき
るようにすることのできる&勺型印刷インク組成物を得
供しようとするものである。
(b)  発明の構成 本発明者等は、前記の問題点を解決するために種々研究
を重ねた結果、オキシ脂肪酸から誘導される特定の界面
活性剤を用いて&勺型インクを調製すれば、著しく抱水
性に富むインクが得られ、そのインクは高含水量の、し
たがって速乾性のインクにしても、比較的に粘度が低く
流動性に富み、孔版原紙やスクリーンを浸透しやすい、
長期間乳化が安定なインクが得られ、前記の目的を達成
できることを見出し、本発明に到達したのである。
第一の本発明の孔版印刷用油中水滴型インク組成物は、
樹脂成分を含有しうる油性成分、着色料、界面活性剤及
び水を含有してなる油中水滴型インクにおいて、該界面
活性剤としてポリグリセリン、糖類及び糖アルコール類
より選ばれた多価アルコールのオキシ脂肪酸エステルの
少なくとも1種を用いてなることを特徴とするインクで
ある。
また、第二の本発明の孔版印刷用油中水滴型インク組成
物は、樹脂成分を含有しうる油性成分、着色料、界面活
性剤及び水を含有する油中水滴型インクにおいて、該界
面活性剤としてポリグリセリン、糖類及び糖アルコール
類より選ばれた多価アルコールのオキシ脂肪酸エステル
の少なくとも1種を用い、かつ多価アルコールを配合し
てなることを特徴とするインクである。
本発明のインク組成物における油性成分としては、種々
の植物油、鉱物油、炭化水素系合成油、及びこれらの適
宜の混合物等を使用することができる。また、その油性
成分には、必要に応じて樹脂成分を適宜に溶解せしめる
等の方法で併用することができる。油性成分の割合は、
インク組成物に対して樹脂成分の量を含めた量で10−
≠O!25%、好ましくは73〜35重量%である。
その油性成分用の植物油としては、たとえばひまし油、
脱水ひまし油、あまに油、トール油とうもろこし油、大
豆油及び綿実油等の、−般に印刷インキ用の油性成分と
して使用される植物油を使用することができる。
また、油性成分用の鉱物油としては、たとえば沸点が2
00〜3!OCの石油系溶剤、スピンドル油、流動パラ
フィン、モーター油、ギヤー油、マシン油及び潤滑油等
の各種の石油系油があげられる。
また、油性成分用の炭化水素系合成油としては、たとえ
ばエチレン、プロピレン及びブテン等の不飽和炭化水素
の重合又は共重合によって得られる合成油であって、平
均分子量が2oo。
のものがあげられる。
さらに、油性成分に溶解せしめるなどの方法で油性成分
と併用できる樹脂成分としては、たとえばアルキッド樹
脂(例、無水フタル酸とあまに油の反応生成物、イソフ
タル酸と大豆油の反応生成物、ロジン変性アルキッド樹
脂など)、重合ひまし油、ロジン、重合ロジン、水素化
ロジン、ロジンエステル、水素化ロジンエステルテルペ
ン樹脂、石油樹脂、ロジン変性フェノール樹脂等があげ
られる。
そのロジンエステルや水素化ロジンエステルトシテハ、
メチルエステル、エチルエステル、エチレングリコール
エステル、グリセリンエステル、ペンタエリスリトール
エステル、クリセリンエステルのマレイン化物、及ヒヘ
ンタエリスリトールエステルのマレイン化物などがあげ
られる。また、そのテルペン樹脂としては、たとえばα
−ピネン重金物、β−ピネン重合物、これらの重合物の
マレイン化物などがあげられる。
また、その石油樹脂としては、たとえばモノオレフィン
やジオレフィン等の不飽和炭化水素の重合によって得ら
れる樹脂、及びその樹脂のチル化物等)があげられる。
なお、これらのロジン、ロジンエステル、ポリテルペン
、ロジン変性フェノール樹脂及び石油樹脂等は、通常、
殆んど固体であるので、液状の油性成分と混合し、適当
な手段で油性成分に溶解させて常温で液状化させて使用
するようKする。
本発明のインク組成物における着色料としては、通常の
印刷インク用の着色料はすべて使用できる。たとえば、
カーボンブラック、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、シアニンブルー シアニングリーン、レーキ
レッド等の無機及び有機の顔料があげられる。着色料の
使用割合は、インク組成物に対して、通常、1〜70重
量%、好ましくは/、3〜7重量%である。
本発明のインク組成物において用いられる界面活性剤は
、ポリグリセリン、糖類及び糖アルコール類よシ選ばれ
た多価アルコールのオキシ脂肪酸エステルの少なくとも
1種という特定のノニオン界面活性剤であり、この点が
本発明の最大の特徴点である。かかる特定のノニオン界
面活性剤を用いれば、抱水力の著しく高いインク組成物
とすることができ、そのインク組成物は、速乾性にする
ために高含水量のインクにしても比較的に粘度の低いイ
ンクとなり、保存安定性にも優れたインクとなる。本発
明においては、かかる特定のノニオン界面活性剤に、場
合によっては他のノニオン系界面活性剤の併用が可能で
ある。本発明におけるこれらのノニオン系界面活性剤の
使用割合は、インク組成物に対して通常、3〜35重量
%、好ましくは3〜23重量%である。
本発明において用いる前記の界面活性剤を構成するオキ
シ脂肪酸は、カルボキシル基のほかに水酸基を少なくと
も/個有するものである。
かかるオキシ脂肪酸は、好ましくは炭素数がg〜、21
ILの飽和又は不飽和のオキシ脂肪酸でありその具体例
としては、オキシラウリン酸、オキシミリスチン酸、オ
キシバルミチン酸、オキシステアリン酸、オキシベヘン
酸、オキシトリデカン酸、オキシペンタデカン酸、オキ
システアリン酸、オキシオクタデカン酸、オキジノナデ
カン酸、オキシアラキン酸、リシノール酸及びリシエラ
イジン酸などがあげられる。これらのすキシ脂肪酸の重
合体も本発明の界面活性剤を構成するオキシ脂肪酸とし
て用いることができる。
また、本発明で用いる界面活性剤を構成する多価アルコ
ールは、ポリグリセリン(重合モル数n=λ〜)弘の本
の、たとえばジグリセリントリグリセリン、ヘキサグリ
セリン、デカグリセリン等)、糖類(たとえばグルコー
ス、フラクトース、ショ糖、麦芽糖等)、及び糖アルコ
ール類(たとえばソルビトール、マルチトール)である
本発明で使用する界面活性剤の具体例としては、ポリグ
リセリン(重合度n = 2〜7μ)ポリリシノール酸
(n=2〜/+)エステル、ポリグリセリン(n=2〜
/+)ポリリシノール酸(n=2〜IO)のポリ(n=
2〜/+)エステル、ショ糖ポリリシノール酸(n =
 3〜g)エステル、ソルビトール拳ポリリシノール酸
(n = 3〜6)エステル、ポリグリセリン(n=、
2−/、2)ポリ−7,2−オキシオクタデカン酸(n
=3〜/4りエステル等があげられる。これらの界面活
性剤は1種類を単独使用してもよく、2種以上を混合し
て使用してもよく、さらに場合によっては本発明の効果
を損なわない範囲内において他のノニオン界面活性剤を
併用することも可能である。
本発明(第二発明)のインク組成物を構成する多価アル
コールは、好ましくは3個以上の水酸基を有するアルコ
ールであシ、その多価アルコールは1種類を用いてもよ
いし、2種以上の混合物であってもよい。その多価アル
コールの具体例としては、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ブタントリオール、メチルプロパントリオー
ル、ヘキサントリオール、ポリグリセリン(n=2〜/
2のもの、たとえばジグリセリン、トリグリセリン、ヘ
キサグリセリン等)、エリスリトール、ペンタエリスリ
トールナトがあげられる。
本発明(第二発明)における多価アルコールの使用割合
は、インク組成物に対して、20重量%以下である。多
価アルコールを配合すると、インク組成物のOC以下の
ような低温、又は≠0C以上のような高温における保存
安定性(乳化安定性)を高めることができる。
本発明のインク組成物を構成する水は、インク組成物に
対して、25〜7J”i量%、好ましくは3j−11j
重量%である。その水は水道水、精製水又は脱イオン水
などいずれの水であってもよい。
次に、本発明のインク組成物を調製する代表的ないくつ
かの態様例について以下に説明をする。
■ 着色料を油性成分の一部又は全部と混合し、三本ロ
ールで練肉したのち、界面活性剤、必要に応じて配合す
る多価アルコール及び油性成分の残部と混合して三本ロ
ールを7回通す。
次いで、その混合物を攪拌機内で攪拌しながら全部の水
を徐々に添加し、さらに乳化機によって乳化させて&勺
型エマルジ田ンにする。なお乳化機で処理する代りに、
三本ロールを通すか、又はサンドミル等で処理してもよ
い。
■ 着色料、油性成分、界面活性剤及び必要一応じて添
加する多価アルコールを混合し、三本ロール又はサンド
ミル又はアトライターで練肉したのち、その混合物を攪
拌機で攪拌しながら全部の水を徐々に添加してから、さ
らに乳化機で乳化させて別型エマルジョンとする。なお
、乳化機で処理する代りに三本ロールを通すか、又はサ
ンド−オル等で処理してもよい。
■ 着色料、油性成分、界面活性剤、及び必要に応じて
配合する多価アルコールを混合し、三本ロール又はサン
ドミルで練肉したのち、その混合物に水全部を一度に添
加し、ホモミキサーで攪拌し、乳化させて別型エマルジ
ョンとする。なお、ホモミキサーで処理する代りに、三
本ロールを通すか、又はサンドミルで処理してもよい。
■ 着色料、油性成分、界面活性剤及び必要に応じて配
合する多価アルコールを混合したものを攪拌機で攪拌し
ながら全部の水を徐々に添加して乳化させて験型エマル
ジョンにする。
次いテ、ソのエマルジョンを三本ロールに通すか、又は
サンドミルで処理して乳化分散を完全にする。
■ 着色料、油性成分、界面活性剤を混合しその混合物
を三本ロールに通すか、サンドミルで処理して練肉した
のち、全部の水又は必要に応じて配合する多価アルコー
ルを添加した全部の水を徐々に添加し、さらにその混合
物を乳化機で処理して乳化させ別型エマルジョンにする
。なお、乳化機で処理する代りに三本ロールを通すか、
又はサンドミルで処理してもよい。
なお、上記のインク組成物を調製する各態様において、
液状の樹脂成分を配合する場合にはその液状の樹脂成分
は油性成分と混合して使用すればよい。また、固形の樹
脂成分を配合する場合には、その固形の樹脂成分を油性
成分と混合し、樹脂の軟化点以上の温度で加熱処理して
、樹脂成分を油性成分に完全に溶解させ、均一化させて
から使用するようにする。また、水は必要に応じて温水
(たとえばjO〜60Cの温水)として使用してもよい
し、攪拌機の代りにホモミキサーを使用してもよい。
本発明のインク組成物は、自然浸透式孔版用輪転印刷機
を使用する場合のその粘度については、通常、使用温度
(j〜3jC)において3、000〜≠0,000cp
sとするのが好ましい。なお、この粘度は、ブルックフ
ィールド型粘度計(BL型)を用い、ロータ一番号3又
は≠、回転数6rpmの条件で測定した値である。
一般に、別型インクの乾燥速度は水分含有量にほぼ比例
するが、従来の%10型インクは、乾燥速度を高めるた
めに水分含有量を多くすると粘度が著しく高くなシ、自
然浸透式単胴型孔版用輪転印刷機による印刷方法には使
用できなかった。
しかるに、本発明のvO型インク組成物は、オキシ脂肪
酸から誘導された特定の界面活性剤を使用して調製され
ているものであるので、著しく抱水力に富むインクであ
り、高い含水t(たとえば水分含有t≠θ〜70重量%
)のインクにしても、粘度を比較的に低くすることがで
きるから、自然浸透式単胴型孔版用輪転印刷機を使用し
ても、浸透がよいので、高速で印刷することができ、そ
の場合の印刷結果は、実施例/〜乙に示したように、色
ムラ、にじみがなく、印刷画像の解像度が優れた鮮明な
印刷が得られる。
たとえば、同一水分含有量のインクの場合には、本発明
のインク組成物は、従来のインク(界面活性剤として普
通脂肪酸エステル型のソルビタン・モノオレエートを使
用したインク)と較べると粘度が著しく低い(実施例/
と比較例/、実施例2と比較例3、又は実施例3と比較
例≠参照)。また、同一粘度のインクの場合には、本発
明のインク組成物は、従来のインクと較べて含水量を著
しく高くすることができる(実施例/と比較例コ参照)
また、従来のり型インクは、水分含有量を高めると乳化
の安定性、特に経時的な安定性が低下するが、本発明の
インク組成物は従来のこの種のインクと較べて長期間(
たとえば6ケ月以上)の安定性に優れている(実施例/
と比較例/、又は実施例3と比較例≠参照)。
このように、本発明のインク組成物は含水量を多くして
も粘度を比較的低く保つことができしかも保存安定性に
も優れているのは、その使用する特定の界面活性剤が著
しく抱水力に富むエマルジョンを与えることによるのが
主因であるが、さらに本発明で使用するその特定の界面
活性剤が一般に分子量1000以上の高分子型界面活性
剤であって、乳化力が高いこともその一因であると考え
られる。
さらに、本発明(第二発明)のインク組成物は、低温に
おける安定性が著しく高い。すなわち多価アルコールを
配合しないインク組成物は、OC以下の温度で保存する
と、凍結によって乳化破壊が起シ、インクが二層分離し
て使用不能になるが、多価アルコールを配合したインク
組成物は、凍結によっても乳化破壊にもとづく二層分離
を起さない(実施例λと比較例3参照)。
また、多価アルコールを配合したインク組成物は、tt
oc程度の高温における長期保存安定性にも優れている
本発明のインク組成物は、高い含水量にしても粘度が比
較的に低いから、特に自然浸透式単胴型孔版用輪転印刷
機を用いる印刷に適するが、他の孔版印刷機(たとえば
他の単胴輪転印刷機、複胴輪転印刷機、及び手動式印刷
機等)を用いる印刷にも使用できるのは、勿論である。
(実施例等) 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述する。な
お、これらの例において記載した「部」及び「%」は、
重脩部及び重量%をそれぞれ意味する。
実施例/ ロジン変性フェノールレジン3部と大豆油7部とを約、
2qocで7時間加熱処理したものに、toスピンドル
油77部、界面活性剤としてヘキサグリセリン舎ポリリ
ンル−ト(n=j)75部を、この順に加えて攪拌し、
均一にし、次いでと31にカーボンブラック3部を添加
、混合し、三本ロールで練肉した。次いで、その混合物
を攪拌機で攪拌しながら、水36部(インク組成物に対
してよ夕%)を徐々に添加し、乳化させたのち、三本ロ
ールを通し、成り型インク組成物を得た。このインク組
成物の粘度はBL型粘度計で画定し丸値で表/に示すと
おシであった。
比較例/ 実施例/における界面活性剤をソルビタン・モノオレエ
ートに代えたほかは、実施例/と同様にしてインクを製
造した。得られたインクの粘度は表7に示すとおりであ
った。
比較例2 水の使用情を/り部(インク組成物に対して約30%)
に変更し、そのほかは比較例/と同様にしてインクを製
造した。得られたインクの粘度は表/に示すとおシであ
った。
実施例/及び比較例/〜コにおいて得られた各インク組
成物を用い、孔版印刷機(自然浸透式輪転印刷機)によ
りそれぞれ印刷を行なった。
すなわち、ガラケン・ロネオ輪転孔版印刷機(GOM−
g70 )を使用し、版にはビニル原紙(GSM−2)
及び上質紙を用い、印刷スピード♂0枚/分の条件でそ
れぞれ印刷した。その結果は表/に示すとおシであった
表 表7かられかるように、実施例1のインク組成物は、印
刷偉の状態が色調及び濃度が鮮明、適当で、にじみや色
ムラがなかった。また、指触乾燥時間が75秒以下であ
った。また、そのインク組成物は6ケ月放置後も異常が
全く認められなかった。
これに対し、比較例/のインクは、実施例1と同じ水分
含有量(33%)としたので、インク粘度が高すぎて印
刷が不可能であった。
また、比較例コのインク社、水分含有量を低くしたので
(約30%)、実施例/と同程度の粘度であり、印刷が
可能であったが、乾燥速度が低く、指触乾燥時間が70
分以上でアリ、印刷の裏うつυによる汚れが目立ち、印
刷物としての実用性のないものであった。また、そのイ
ンクは約1週間の放置で油分分離を起し、実用性のない
ものであった。
実施例コ /30スピンドル油20部、界面活性剤としてオクタグ
リセリン・ポリリシルレート(n=4)75部、レーキ
レッド3部を混合し、攪拌機で攪拌して均一化した後、
これにグリセ975部と水57部を混合したものを添加
し、ホモミキサーで処理してエマルジョン化し、さらに
三本ロール7回通してインク組成物を得た。
比較例3 ←駆突寺寺→ /30スピンドル油20部、界面活性剤としてソルピタ
/・モノオレエート13部、レーキレッド3部、及び水
62部を用い、実施例−の方法と同様にしてインク組成
物を得た。
実施例コ及び比較例3で得られた各インク組成物につい
て実施例/と同様の方法で粘度を測定した。また、その
各インク組成物の室温保存C2に’Cの!l変に3日間
放置)したもの、及びその室温保存後さらに冷凍保存(
−iocの温度に3日間放置後、室温に戻す。)したも
のについて、それぞれ実施例/!/Cおけると同様の印
刷試験をした。それらの結果は表コに示すとおりであっ
た。
表2の注ニ ーl:実施例−のインク組成物は、グリセリンが3%添
加されているので、水性成分含有量が62%である。
表2の結果かられかるように、実施例コのインク組成物
は印刷に適する粘度を有していた。
また、その室温保存後(冷凍保存前)のインク組成物、
及び冷凍保存後のインク組成物について印刷試験をした
結果は、いずれも良好に印刷できた。
これに対し、比較例3のインク組成物は印刷に適さない
高い粘度を有していた。また、室温保存後、及び冷凍保
存後のインク組成物も、表に記載したように印刷に供し
えないものであった。
実施例3 アルキッド樹脂(あまに油と無水フタール酸の反応生成
物)j部、ロジンエステル!;部、/30スピンドル油
IO部、1!、Oスピンドル油7部、界面活性剤として
デカグリセリン・ポリリシルレート(n=ざ)73部、
レーキレッド3部を混合し、攪拌機で攪拌して均一化し
た後、これに水33部を添加し、ホモミキサーで処理し
てエマルジョン化し、さらに三本ロール/回通してイン
ク組成物を得た。
比較例μ 界面活性剤としてグリセリン・ジリシル−ト/!部を用
い、その他は実施例3と同様にしてインク組成物を調製
した。
実施例3及び比較例≠で得られた各インク組成物につい
て実施例/と同様の方法で粘度を測定し、同様にして印
刷試験を行なった。また、実施例3及び比較例≠のイン
クを6ケ月放置した後に、実施例/におけると同様の印
刷試験を行なった。それらの結果は表3に示すとおりで
あった。
以下余白 表      3 表3に示した通り実施例3のインク組成物は、粘度は/
4200cpsと低く、印刷試験結果はいずれの項目に
ついても良好で指触乾燥時間は75秒以下であった。ざ
らに、このインクは6ケ月保存後の状態も良好であ〕、
その保存後のインクを用いた印刷試験結果も良好であっ
た。
これに対し、比較例≠のインク組成物は粘度が著しく高
く印刷が不可能であった。また、このインクは保存安定
性が悪く、約1週間の保存中に油分分離を起こした。
実施例ダ アルキッド樹脂(あまに油と無水7タール酸の反応生成
物)j部、ロジンエステル3部、/j。
スピンドル油77部、60スピンドル油10部ソルビト
ール拳テトラリシル−ト20部、さらに顔料としてレー
キレッド3部を混合して練肉し、水tio部を加えて高
速攪拌機で攪拌処理してインク組成物を得た。
実施例! アルキッド樹脂(あまに油と無水フタール酸の反応生成
物)4IL部、ロジンエステル3部、/!0スピンドル
油、23部、ショ糖へキサリシル−トlj部、さらに顔
料としてフタロシアニン・ブルー3部を混合して練肉し
、水!Q部を加えて攪拌機で攪拌した後、サンド・ミル
で30分間処理してインク組成物を得た。
実施例6 /jOスピンドル油2油部3部カグリセリン・オクタリ
シルレート2部、ポリオキシエチレン(3モル)グリセ
リン・トリリシル−ト!部、さらに顔料としてフタロシ
アニン・ブルー3部を混合して練肉し、水60部を加え
て高速攪拌機で攪拌処理してインク組成物を得た。
実施例<zXt及び乙で得られた各インク組成物につい
て、実施例/におけると同様にして粘度を測定し、同様
にして印刷試験を行なった。
その結果は表tに示す通りであった。
以下余白 表 ダ 表≠に示されたように、実施例1II−〜6の各インク
組成物は、いずれも高水分量であるにも拘らず印刷に適
する低い粘度を有していた。また、印刷試験結果もいず
れも良好な印刷物を与えることができた。
(C)  発明の効果 本発明の印刷インク組成物は下記のような優れた効果を
奏する。
(1)高含水量、したがって速乾性のインク組成物にし
ても、比較的に低い粘度を有するために、板原紙やスク
リーンに対する浸透性に優れている。
(11)高含水量であっても、&上型エマルジョン・イ
ンク組成物の長期間の保存安定性(乳化安定性)に優れ
ている。
(ili)  上記(1)の効果を奏する結果として、
自然浸透式(無加圧式)単胴型孔版輪転印刷機を用いて
速い速度で、画像解像度の優れた印刷をすることができ
る。
(1v)多価アルコールを配合したものは、さらにOC
以下(たとえば−20”C)に低温保存した場合にも乳
化破壊を起さず、また弘OC程度の高温保存の乳化安定
性にも優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)樹脂成分を含有しうる油性成分、着色料、界面活性
    剤及び水を含有する油中水滴型インクにおいて、該界面
    活性剤としてポリグリセリン、糖類及び糖アルコール類
    より選ばれた多価アルコールのオキシ脂肪酸エステルの
    少なくとも1種を用いてなることを特徴とする孔版印刷
    用油中水滴型インク組成物。 2)樹脂成分を含有しうる油性成分がその合計量で10
    〜40重量%、着色料が1〜10重量%、界面活性剤が
    3〜35重量%、及び水が25〜75重量%である特許
    請求の範囲第1項記載のインク組成物。 3)樹脂成分を含有しうる油性成分、着色料、界面活性
    剤及び水を含有する油中水滴型インクにおいて、該界面
    活性剤としてポリグリセリン、糖類及び糖アルコール類
    より選ばれた多価アルコールのオキシ脂肪酸エステルの
    少なくとも1種を用い、かつ多価アルコールを配合して
    なることを特徴とする孔版印刷用油中水滴型インク組成
    物。 4)樹脂成分を含有しうる油性成分がその合計量で10
    〜40重量%、着色料が1〜10重量%、界面活性剤が
    3〜35重量%、多価アルコールが20重量%以下、及
    び水が25〜75重量%である特許請求の範囲第3項記
    載のインク組成物。
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