JPH02207727A - トランスジェニックマウス - Google Patents

トランスジェニックマウス

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JPH02207727A
JPH02207727A JP1027479A JP2747989A JPH02207727A JP H02207727 A JPH02207727 A JP H02207727A JP 1027479 A JP1027479 A JP 1027479A JP 2747989 A JP2747989 A JP 2747989A JP H02207727 A JPH02207727 A JP H02207727A
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human
mouse
tgm
cells
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JP1027479A
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Yuu Honshiyou
佑 本庶
Yasuo Ishida
石田 靖雄
Yoshiyuki Nishi
美幸 西
Kaoru Onoe
薫 尾上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は免疫機構の解析、・免疫機構の異常による疾
患の解析及び免疫機構の異常による疾患の治療薬の効果
解析、更には治療法の検討等に用いるための、ヒ)IL
−2遺伝子を導入し、この遺伝子が発現しているトラン
スジェニックマウス、並びに同目的の念めのヒ)IL−
2遺伝子及びヒ)IL−2レセプター・Lチェイン遺伝
子を導入し、両遺伝子が一個体に於いて発現しているト
ランスジェニックマウスに関する。
(従来の技術) 免疫機構(ここでいう免疫機構とは広義の免疫機構を意
味する。即ち抗原特異的生体防御反応及び抗原非特異的
生体防御反応に関する機構を意味する。以下同様)の異
常を示すマウスが種々知られている。例えば、自己免疫
疾患の症状を示すマウスとしてMRL / lpr 、
 NZB 、 NZB / NZW F 1等が知られ
ておシ、免疫不全を示すマウスとしてヌードマ9ス、8
CIDマウス等が知られている。これらは免疫機構の解
析、免疫機構の異常による疾患の解析及び免疫機構の異
常による疾患の治療薬の効果判定、更には治療法の検討
等に利用されている。これらマウスは突然変異によシ生
じ九マウスである。これらマウスのいかなる遺伝子に異
常が起きているのか、この異常がいかにして疾患を引起
こすのか、この79スの異常がヒトの疾患といかなる関
係にあるのか、いずれもはりきりとは解明されていない
。しかるにこれら79スを用いて得られた情報は時とし
てヒトに適応出来ない場合がある。
一方、トランスジェニックマウス(以下TGMと記する
。)は1980年にGoordonらによシ開発された
。その原理はまず単離し九遺伝子をマイクロインジェク
タ1ン法又はレトロウィルスt−用い未分化細胞をまぜ
あわせた後ち胚を培養してキメラ組成の桑実胚または胚
盤胞を得る。次に遺伝子を導入した授精卵を偽妊娠させ
た仮親の卵管に移植する。又はキメラ胚を偽妊娠させた
仮親の子宮に移植する。仮親から生れた子の体細胞にお
ける導入遺伝子を確認してTGM ’l得ることができ
る。
また異なる遺伝子を導入した異なるTGMを掛合せるこ
とを繰返すことKよシ複数の遺伝子を持つTGMを得る
ことも出来る。導入に用いる遺伝子は適当なブロモター
、場合によってはエンハンサ−等の遺伝子制御領域を含
み、TGMの体内で遺伝子が発現出来るように設計され
ている。
さて、免疫機構の解析、免疫機構の異常の解析、免疫機
構の異常による疾患の解析及び免疫機構の異常による疾
患の治療薬の効果判定、更には治療法の検討等にTGM
を用いることが出来れば、次のような利点が考えられる
。1.あらかじめ分った遺伝子を導入してるため、前述
の利用において解析がしやすい。2.ヒトの遺伝子を導
入することが出来るためヒトの疾患の解析やその治療法
の検討に適している。3.突然変異では得ることが難し
い遺伝子の変化したマウスをも作る事ができる。以上よ
り疾患モデルとしてのTGMの利用が期待されている。
IL−2はT細胞又はB細胞の増殖又は分化因子として
知られている。ヒトrL−2の遺伝子は各日らにより明
らかにされた(Taniguchi 、T、ら、Nat
ure、302e305*1983)、Il、−2レセ
グタ−(以下IL−2Rと記する)は活性化されたT細
胞上たはB細胞上に存在しIL−2分子が結合すること
によシT細胞又はB細胞の増殖又は分化が誘導される。
IL−2RはLチェインまたはp55と称されるタンノ
Iり質とHチェインま九はp75と称されるタン・母夕
質の結合体と考えられている。ヒ)IL−2R”Lチェ
インの遺伝子は零度らによシ明らかにされた(Nlka
i do 、T、ら、Nature+311.631.
1984)、IL−2及びII、−2RはT細胞又はB
細胞の増殖又は分化をコントロールすることによシ免疫
系において重要な働きを担っている。しかしIL−2及
びIL−2Hの生体内での働きは解明すべき問題が多く
残りている。
又ヒトの疾患とIL−2及びr L −’ 2 Hの働
きの異常との関係に関しても不明な点が多い。従ってこ
れらを解明していく上でI L−2若しくはIL−2R
又は双方の働きが異常になつた動物モデルの必要性が高
い。しかしこれまでにIL−2又はIL−2Hの働きの
異常が明らかとなりでいる突然変異動物モデルは知られ
ていない。
(発明が解決しようとする課題) 従ってこの発明の目的はIL−2遺伝子又は、!L−2
遺伝子とIL−2R遺伝子のいずれの遺伝子とも異常に
発現していることにより免疫系の異常をきたし、これよ
り免疫機構の解析、免疫機構の異常の解析、免疫機構の
異常による疾患の解析、及び疾患の治療薬の効果判定、
更には治療法の検討等に用いることの出来るTGMを作
製することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者はヒ)IL−2遺伝子をマウス体内で発現出来
るように設計した遺伝子構築物を用いてヒ)IL−2遺
伝子を発現しているTGMを作製し免疫機構に異常をき
たしている疾患モデルマウスを作pえることを見出だし
た。更に、IL−2遺伝子を導入したTGMとヒ)IL
−2R@Lチェイン遺伝子を導入したTGMを掛合せそ
の雑種(Fl)を作ることによシ、IL−2遺伝子とI
L−2R遺伝子のいずれも異常に発現している疾患モデ
ルマウスを作シえる事をみいだした。即ち、この発明は
IL−2又は、IL−2及びI L−2Hの生体内発現
異常を特徴とする疾患モデルマウスである。
本発明に係わるヒ)IL−2遺伝子及びヒトIL−2R
−Lチェイン遺伝子導入TGMは以下のように行うこと
ができる。更にヒトIL−2遺伝子導入TGMとヒトI
L−2R−Lチェイン遺伝子導入TGMを別々につくシ
両者を掛合わせてヒトIL−2遺伝子とヒトII、−2
R−Lチェイン遺伝子をいずれも発現しているTGMを
得ることが出来る。
ヒ) IL−2遺伝子導入TGMは次のようにして作る
事ができる。転写開始コドン及び転写停止コドンを含む
完全なヒ)IL−2遺伝子(第1図)の5′端上流にヒ
)IL−2遺伝子をマウス生体内で発現させえるような
プロモーターを結合させる。
たとえばマウスMHC(主要組織適合抗原)クラス1 
(H−2K” )プロモーター、マウスメタルチオネイ
ンプロモーター等を用いる事ができる。ヒトIL−2遺
伝子の3′端下流にヒ)IL−2遺伝子のメツセンジャ
ーRNAを安定化させる為に/リアデニレシ冒ンシグナ
ル(Poly A )を結合させる。
Po1yAはヒトIL−2遺伝子の持つpolyAを用
いてもよいし、その他の例えば8V40のPo1y A
やチオシンキナーゼのPo1yA等を用いる事もてきる
。ヒ)IL−2遺伝子の発現を安定化させる目的でプロ
モーターとヒト!L−2遺伝子の間にβグロビン遺伝子
のイントロン及びPo1y Aの5′下流にβグロビン
遺伝子を挿入することも出来る◎このエクンンーイント
ロンの組合わせはβグロビンに限らすヒ)IL−2遺伝
子発現を安定化させる能力のあるものはいずれも用いる
ことができる。
このようにして構築したDNAをマウスの授精卵にマイ
クロインジェクシ曹ンし、DNAを導入した授精卵を偽
妊娠したマウスの輸卵管に移植する。生れてきたことも
の体細胞のDNAを抽出しサザンプpツティングによシ
ヒトIL−2遺伝子の存在を確認してヒトIL−2遺伝
子導入TGMを得る。
ヒトIL−2R・Lチェイン遺伝子導入TGMはヒト!
L−2遺伝子のかわシにヒトI L−2R・Lチェイン
遺伝子を用いて、ヒ)IL−2遺伝子導入TGHの場合
と全く同じように作製することが出来る。導入された遺
伝子によるヒ) I L −2R・Lチェインタン片り
質はマウスのIL−2R−Hチェインタンノナク質と結
合体を作少ヒトIL−2分子と結合し、ヒトIL−2が
マ9スIL−28をもつマウス細胞に与えるのと同じ機
能を発揮することが知られている(Nishl、 Mら
、Nature 。
331.267−269.1988)。尚、ヒトIL−
2R・Lチェインのアミノ酸配列及びそれをコードする
遺伝子の塩基配列は第2図に示し九。
更にヒトIL−2遺伝子導入TGMとヒトIL−2R・
Lチェイン遺伝子導入TGMを掛合わせてヒ) IL−
2遺伝子とヒ)IL−2R・Lチェイン遺伝子のいずれ
の遺伝子も導入されたTGMを得る。掛合せは通常の交
配によってもよく、あるいはヒ) IL−2遺伝子又は
ヒ)IL−2R−Lチェイン遺伝子の導入された卵子ま
たは***の形で保存しておき必要に応じて体外授精させ
授精卵を仮親に移植してこともを作り、ヒトIL−2遺
伝子とヒトII、−2R・Lチェイン遺伝子の両遺伝子
の導入されたTGMを得ることも出来る。
本発明においては第1図及び第2図に示すDNA配列を
とらなくとも、第1図及び第2図に示すアミノ酸配列を
コードするDNA配列ならば、それぞれヒトIL−2及
びヒトZL−2Rチェインをコードする遺伝子として用
いうる。
さてヒトIL−2遺伝子を導入したトランスジェニック
マウスの性質は対照のマウス(遺伝子導入に用いたもと
のマウス)に比べ以下の点で特徴的である。
1、生後約8週以内に脱毛が発生する。11週での組織
検査では毛根の消失及び表皮、毛包の肥厚が見られる。
約5遍令のぎいマウスでは皮膚病変は認められないが表
皮中のTh7−1 樹状細胞の数が増加している。
2、生後約1年以内に死亡する。
3、生後約11週経過すると重篤な肺炎が発生する。肺
には好中球の広範な浸潤と局所的リンパ球の浸潤が見ら
れる。約5退会の若いマ9スの肺には僅かなり779球
の集合体は認められるが好中球の浸潤は認められない。
4、 リンノ々球系組織である、胸腺、ひ臓及びリンノ
母節における組織学的異常はないがひ臓あたシのリン/
4球の数が正常の2〜3倍となっている。
5、抗原非特異的T細胞応答は正常マウスと変わらぬが
、抗原特異的T細胞応答が低下している。
6、抗原非特異的B細胞の増殖応答は正常マウスと変わ
らぬが、抗原特異的抗体産生応答が低下している。
7、 リンパ球のサブセットの分布は正常マウスと変わ
らない。
8、 自己抗体の明らかな産生は認められない。
9、NK(ナチーラルキラー)活性は正常マウスと変わ
らない。
ヒ)IL−2遺伝子及びヒ)IL−2R遺伝子の両遺伝
子を導入し九トランスジェニックマウスの性質は対照の
マウス(遺伝子導入にもちいたもとのマウス、ヒトIL
−2遺伝子及びヒトIL−2R遺伝子の双方を有さない
マウス)に比べ以下の点で特徴的である。
1、成長が遅れる 2、歩行障害、運動失調 3、生後4週以内に死ぬ 4、 間質性肺炎にかかる 5、胸腺の皮質及びひ臓の赤髄においてリンパ球が著し
く減少している。
6、小脳のグルキンエ細胞が消滅している。
7、抗原特異的で細胞の応答の低下 8、抗原特異的抗体産生応答の低下 9、胸腺においてCD4 8−の細胞が増加している。
10、  ひ臓にオイテThy−1+/CD4 8−細
胞が増加している。
11、  ひ臓において膜表面にイムノグロブリンを持
つB細胞(alg  B細胞)が減少している。
12、  ひ臓のN K (Natural K11l
er細胞)活性が増加しておシ、この活性はTby−1
+/CD3−細胞により担われている。
(本発明の効果) (i)  ヒ) IL−2遺伝子を導入したTGMは以
下のような利用が示唆される。
1、 このTGMにおいて末梢のリン/IP球サブセッ
トの分布が正常と変わらず、抗原非特異免疫応答も正常
マウスと変わらないのにたいし、抗原特異的免疫応答が
低下している。これはおそらくIL−2の異常な生産が
T細胞の分化過程の異常を引起こし7t&めと思われる
が、この状態は胸腺の変調又は老化と共に現れる免疫不
全状態と類似している。しかるにこのTGMは胸腺の機
能や、T細胞の分化過程を調べたシ、T細胞の分化異常
や胸腺の変調あるいは老化による免疫不全を調べるモデ
ルとなる。
2、 このTGMに頻発する肺炎の原因は確定していが
いが、全身の免疫不全が大きく係わりていると推察され
る。免疫不全が原因で起きる肺炎、例えば老人性の肺炎
、先天的免疫不全患者に於ける肺炎等のモデルとなる。
3、 このTGMにおける皮膚炎の発生は表皮中で増加
している’rhy−x+樹状細胞によるものと思われる
。しかるにこのタイプの皮膚炎のモデルとなる。
4、 このTGMのサイトドキシツクで細胞の応答は低
下してることよシ移植組織にたいする拒絶反応が低下し
ていることが予想され、種々の移植実験に用いることが
出来ると思われる。例えばサイトドキシツクT細胞の移
植組織拒絶機構に関する研究や、ある種のヒト癌細胞の
継代維持である。
(li)  ヒトIL−2遺伝子及びヒトIL−2R・
Lチェイン遺伝子の両遺伝子を導入し7’jTGMは以
下のよう力利用が示唆される。
1、胸腺のコルテックスには正常マウスでは自己と反応
するクローンが除かれ九成熟したで細胞が多く存在する
が、TGMではこれが存在しない。
これは通常の胸腺に於けるT細胞の分化、増殖及び教育
(自己と反応するクローンを除き、かつ自己のMHCと
結合し九非自己分子を認識すクローンを増殖9分化させ
る)がTGMにおいて加速され九。
あるいはこの機構に何等かの変化が生じたと考えられる
。即ちこのTGMは胸腺の丁細胞に対する役割を解明す
る道具となるばかりでなく、この役割の変調が原因とな
っている疾、甑のモデルマウスとなる。例えば、ヒトは
歳をとるとともに胸腺の機能が衰退してゆくことが知ら
れているが、とのTGMは老化の一モデルとなる。
2、このTMGはNK活性が高進しているが、NK活性
は癌の発生を押える働きがあることから、NK活性と癌
抑制との関連を探るモデルと々る。
また局所におけるNK#胞の恒常的に活性化されている
ために生じる疾患のそデルとなる。例えばこの’rGM
で見られるような皮膚の炎症である。
3、 7GMが運動失調を示すのは小脳に於ける局所的
リンノや球の浸潤と活性化によるものと思われるが、こ
のTGMは同様の原因で起きる脳神経障害のモデルとな
る。
4、  TGMに頻発する間質性肺炎の原因は全身的免
疫力の低下によるものかあるいは肺における恒常的リン
14球あるいはNK細胞の活性化が原因と考えられる。
この症状に類似したヒトの疾患として免疫力の低下によ
る老人性の肺炎あるいは肺における持続的炎症によるサ
ルコイド−シスが考えられる。しかるにTGMはこのよ
う力疾患のモデルとなシうる 5、 このTGMのサイトドキシツクT#!aの応答は
低下していることより移植組織に対する拒絶反応が低下
していることが予想され、種々の移植実験に用いること
が出来る可能性があることはIL−2・’I’GMと同
様である。
以下、本発明を実例に基すいて説明する。
実施例1゜ グラスミドpKcR,Tae2A(Nikaldo、T
、et at。
Nature 311.631−635.1984)の
ブロモターブロモターのPvu −I I −BamH
I断片(BamH工の切゛・断1部、1位は転写開始コ
ドンの13塩基対上h−IL−2Rと呼ぶ(第3図)。
このプラスミドをPvu I I及び8al Iで直線
化し、これをC57BLマウスの授精卵にマイクロイン
ジエクシ冒ンした。この卵を偽妊娠させたメスのICR
マウスの輸卵管に移植した。マイクロインジエクシ曹ン
に用いたDNAは10nII//IJの濃度に10mM
 Trim −HCL(pH8) 、 0.2mM I
CDTAに溶かして用い九。マイクロインジェクシ璽ン
、授精卵移植、DNA分析の各方法はManlpula
tlng th@Mouse Embryo−a La
boratoryManual(Cold 8prln
g Harbor Laboratory、 NewY
ork 1986 )におけるHogan、Bらの方法
によった、導入され九IL−2R−Lチェイン遺伝子の
解析及びヒ)IL−2R−Lチェイン遺伝子の発現の解
析はN15h1・M、らNaturv、331 、26
7−269(i988)に記載される方法によりた。T
GMのひ臓及び胸腺においてヒ)IL−21−Lチェイ
ン遺伝子が強く発現されているマウスを用いてヒトIL
−2導入TGMと掛合わせた。
実施例2゜ pKCR−H−2に’n・I L −2RのヒトIL−
2ReDNA部分即ち、Hlnd  mフラグメントを
除き、転写開始コドン、転写停止コドン及びPo1yA
を含む完全なヒトI L −2cDNA、即ちPat 
I −Puv nフラグメント(第1図)と置換した(
第4図)。得られたシラスミドは実施例1.と同様1c
 C57BL / 6の授精卵にマイクロインジェクシ
■ンし、この卵を偽妊娠させたICRマウスに移植して
TGMを得た。
TGMに於けるヒトIL−2遺伝子の解析及びヒトIL
−2遺伝子の発現の解析は実施例1.と同様におこなり
穴。DNAゾローブはヒトI L −2cDNAのRs
a I −Stu ■フラグメントを用いた。RNAa
 I @8 P 6 RNAポリメラーゼによってアン
チセンスRNAプローブを作シこれを用いた。ヒトIL
−2遺伝子を発現しているTGMの血清をヒトII、−
2にたいする酵素免疫測定法により測定すると、330
−570pのヒトIL−2タンパク質が検出された。ひ
臓及び胸腺でのと)IL−2遺伝子の発現の高いTGM
をヒトIL−2R−Lチェイン遺伝子導入TGMとの掛
合わせに用いた。
実施例3゜ 実施例1.で得なメスのヒ)IL−2R−Lチェイン遺
伝子導入TGMと実施例2.で得たオスのヒトIL−2
遺伝子導入TGMを掛合わせてヒ)II、−21・Lチ
ェイン遺伝子とヒ)IL−2遺伝子のいずれも導入され
ておシ、いずれの遺伝子も発現しているTGMを得た。
導入遺伝子の解析および発現の解析は実施例1.又は実
施例2.に示した方法によった。
実施例4゜ ヒトIL−2を導入したTGM (i0−12退会)の
び臓細胞を用いて免疫機能を調べた。サイトドキシツク
T細胞活性は次のように測定した。ひ臓細胞(3X 1
0’ )をJL展の樹状細胞(I X 105)と5日
間培養し、とのひ臓細胞を種々の細胞数でNa51Cr
Oラベルした標的細胞P815(H−2”)(IXIO
’)と共に培養した。5時間培養後、上清中に放出され
たアイソトープ量を測定した。エフェクター無しの培養
上清のアイソトープ量を自発アイソトープ放出量とし、
培養終了30分前KO,1%トリトンX100を加えた
培養の上清のアイソトーデ放出量を最大放出アイソトー
プ量とし次。細胞障害能(%)は次のように算出した。
(各培養上清のアイソトープ量−自発アイソトープ量)
/(最大放出アイントープ量−自発アイソトープ量)X
100 嘔 抗体量製応答は次のように測定した。マウスに0.2コ
の羊赤血球(5係)を静脈注射し、7日後、ひ臓細胞を
用いて抗羊赤血球PFC(7”ラーク形成細胞)を測定
した。
抗CD−3抗体刺激による増殖は次のように測定した。
ひ臓細胞(3X10)を抗CD−3モノクロ一ナル抗体
(ハイブリドーマ2C11の培養上清、5係)と共に4
8時間培養しトリチウムチミヂン取込み(i2時間)に
より細胞増殖を測定した。
ナチェラルキラー細胞活性の測定は次のようにした。5
1C,ラベ#YAC−I M胞(I X 10’ )に
対しひ臓細胞5×10 を加え4時間培養後、培養上清
に放出されたアイソトープ量を測定した。細胞障害能(
%)はサイトドクシツクT細胞活性と同様に算出しな。
X″一 実施例5゜ ヒトIL−2およびヒトIL−2R−Lチェイン遺伝子
の発現しているTGM (以下このTGMを単にI L
 −2/ I L −2R−TGMと記する)のひ臓細
抱をもちて、TGMの免疫機能を調べ念。測定方法は実
施例4と同様である。
実施例6゜ ヒトI L −2/ヒトI L −2RTGMのリン/
4’球のサブセットを調べた。TGMの胸腺またはひ臓
よシリンノ臂球を分離し、FITCラベル抗CD4モク
ローナル抗体及びビオチン化抗CD8モノクローナル抗
体(PE−ストレプトアビジンを反応)。
FITCラベル’rhy −1モノク四−ナル抗体、及
びを反応させた。この細胞を2色螢光FAC8で分析し
た・ 実施例7゜ ヒトIL−2/IL−2R。
を分離しPITCラベル抗’rhy −1ル抗体及びビ
オチン化抗CD− 抗体を反応させた後、PE−ス TGMO全ひ臓細胞 、2モノクローナ 3モノクローナル トレプトアピジン 実施8゜ 51Cr−ラベルし7’tYAC−1細胞又はP815
細胞を標的細胞として、IL−2/IL−2RTGMの
NK活性を―j定した。IL−2/IL−2RTGMの
ひ臓と1ぺ10’個の標的細胞を100:1.50:1
.25:1.又は12.5:1の割合いで混合し96穴
V−底プレート力いて4時間培養した。培養液中に放出
されたアイソトープを測定した。表示法は実施例5と同
様である。
〆/ YAC−1細胞 P815細胞 明細書の浄書 明細書の浄書 〔発明の効果〕 本発明のトランスジェニックマウスは免疫機構の解析、
免疫機構の異常による疾患の解析及び免疫機構の異常に
よる疾患の治療薬の効果判定、更に治療法の検討等に用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はヒト比−2のアミノ酸配列及び遺伝子のDNA
配列 第2図はヒトルー2Rのアミノ酸配列及び遺伝子のDN
A配列 第3図はヒトルー2R−TGMを作製するのに用いたD
NA構築物の模式図 第4図はヒトIL−2・TGMを作製するのに用いたD
NA構築物の模式図 G丁TGAATGTθ丁GG丁TTGCTICCTA丁
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1.300 TGAATGGTA 第 図 ン5 t ら 手続補正書(放) 平成1年5月

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (i)ヒト・インターロイキン2(以下IL−2と記す
    )遺伝子を導入したトランスジェニックマウス (ii)ヒトIL−2遺伝子及びヒトIL−2レセプタ
    ー・Lチェイン遺伝子を導入したトランスジエニツクマ
    ウス
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