JPH0220515B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば缶および壜に内容物を充填
した後、その缶に缶蓋を取付けたり、壜にキヤツ
プを取付けたりするための多種蓋兼用密閉機に関
するものである。

従来の技術 従来、たとえば缶と壜に内容物を充填する兼用
充填機においては、その下流側に缶蓋取付用のシ
ーマと壜キヤツプ取付用のキヤツパとが独立して
設けられている。

発明が解決しようとする問題点 上記従来構成によれば、シーマとキヤツパとを
独立して設けていることから、設置面積が大きく
なり、またその一方が作動しているときには、そ
の他方が停止していて、作動効率の悪いものであ
り、高価なものとなつている。

問題を解決するための手段 上記問題を解決するため、本発明の多種蓋兼用
密閉機は、固定軸を設け、該固定軸の周囲に蓋密
閉区間と休止区間とを設定し、固定軸回わりで一
方向へ回転するターンテーブルを設け、該ターン
テーブルに周方向適当間隔ごとに容器載置台を昇
降自在に配設し、上記蓋密閉区間に各容器載置台
を上昇させる固定カムを設け、上記固定軸に回転
自在に外嵌する回転筒を設け、基端の貫通穴が回
転筒に回転自在に外嵌すると共に先端部に複数の
缶用蓋取付装置を有する缶用回動体を設け、基端
の貫通穴が回転筒に回転自在に外嵌すると共に先
端部に複数の壜用蓋取付装置を有する壜用回動体
を設け、上記一方の回動体を蓋密閉区間において
回転筒に連結する連結具を設けると共に他方の回
動体を休止区間において固定体に固定する固定具
を設け、回転筒をターンテーブルの一方向への回
転にのみ連動させる一方向クラツチを設け、一方
向クラツチの解放動作時に上記回転筒をターンテ
ーブルとは逆方向へ所定角度回転させる回転筒駆
動装置を設けたものである。

作 用 上記構成において、たとえば缶に内容物を充填
する場合には、缶用回動体を蓋密閉区間にもたら
して連結具により回転筒に連結し、他方の蓋用回
動体を休止区間にもたらして固定具により固定体
に固定し、次にターンテーブルの回転により一方
向クラツチを介して回転筒が同方向へ回転させら
れ、その回転のあいだに缶用回動体により缶蓋が
缶に二重巻締めされ、その作業終了後、回転筒駆
動装置により回転筒をターンテーブルとは逆方向
へ所定角度回転させ、これによつて缶用回動体を
蓋密閉区間の上流端に戻し、再び缶蓋の取付け作
業をおこなう。次にたとえば壜に内容物を充填す
る場合には、休止区間の壜用回動体を蓋密閉区間
にもたらすと共に連結具により回転筒に連結し、
また缶用回動体は休止区間にもたらして固定具に
より固定体に固定し、次に缶蓋の場合と同じ手順
で壜キヤツプを壜に取付ける。

実施例 以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。この実施例は缶１および壜２に内容物を充填
するための充填機３と、その充填された缶１に缶
蓋４を取付けたり、壜蓋であるキヤツプ５を取付
けるための密閉機６とを有する装置に関する。７
は充填機３に缶１および壜２を送り込むための入
口側スターホイール、８は充填機３から密閉機６
に缶１および壜２を送り込むためのトランスフア
スターホイール、９は密閉機６から送り出されて
きた缶１および壜２を排出するための出口側スタ
ーホイール、１０は缶１と壜２の供給コンベアで
あつて、缶１と壜２を一定間隔で送るためのスク
リユコンベア１１を有する。１２は缶１と壜２の
排出コンベア、１３は缶蓋供給装置、１４はキヤ
ツプ供給装置、１５は缶１と壜２のガイド枠であ
る。

次に密閉機６について詳細に説明する。１７は
固定軸であつて、その周囲には蓋密閉区間αと休
止区間βとを設定してある。１８は下端雄ねじ部
１８Ａが固定軸１７の上端ねじ穴に螺入すると共
に外周面中央の鍔部１８Ｂが第１軸受１９を介し
て固定軸１７の上端に当接するハンドル１８Ｃ付
き高さ調整具、２０は固定軸１７に遊嵌合すると
共に第２軸受２１を介してスタンド２２に回転自
在に支持された旋回板、２３は固定軸１７に回転
自在に外嵌すると共に下端が旋回板２０に固定さ
れると共に上端が第１軸受１９に当接する回転
筒、２４は該回転筒２３に遊嵌合すると共に第３
軸受２５を介して固定台２６に支持された連結
筒、２７は連結筒２４の下端に固定された大歯車
であつて、駆動歯車（図示せず）に噛合してい
る。２８は第４軸受２９を介して回転筒２３に外
嵌すると共に連結筒２４の上端に固定されたター
ンテーブル、３０は旋回板２０と大歯車２７との
間に配設された一方向クラツチ例えば電磁クラツ
チであつて、ターンテーブル２８の矢印Ａ方向へ
の回転時にのみ連結動作が行われて旋回板２０を
ターンテーブル２８と一緒に回転させるものであ
る。３２は旋回板２０上に固定された円弧歯車、
３３は該円弧歯車３２に噛合する駆動歯車であつ
て、クラツチ３４および減速機３５を介して駆動
モータ３６により回転させられるものである。３
７は固定台２６上の蓋密閉区間αに配設された固
定カムであつて、その上面３７Ａはイ区間にわた
つて形成されている。３８はターンテーブル２８
に周方向適当間隔ごとに昇降自在に配設された容
器載置台であつて、その下端に設けたカムローラ
３９は固定カム３７に対向している。４１は回転
筒２３の上部に外嵌すると共にその上端内鍔が回
転筒２３の上端に対向しかつ内周面に形成したキ
ー溝４２が回転筒２３に埋め込まれたキー４３に
嵌合する昇降筒であつて、回転筒２３と一体的に
回転すると共に回転筒２３とは別個に昇降自在で
ある。４４は缶用回動体であつて、円弧板４４Ａ
と、該円弧板４４Ａに固着されると共に昇降筒４
１に第５〜第７の軸受４５〜４７を介して外嵌す
る一対の筒部４４Ｂ，４４Ｃとを有し、円弧板４
４Ａには複数（この実施例では３つ）の蓋取付装
置４８を設けてある。該各蓋取付装置４８は一対
のシーマローラ４９と缶蓋４を押えるためのチヤ
ツク５０と、それらを回転させるモータ５１とを
有する。５２は缶用回動体４４を蓋密閉区間αに
おいて昇降筒４１の下端鍔部５３に固定する連結
ボルト、５４は高さ調整具１８の筒部に外嵌する
と共に昇降筒４１の上端に固定された連結板、５
６は壜用回動体であつて、円弧板５５Ａと、該円
弧板５５Ａに固着されると共に昇降筒４１に第６
〜第８の軸受４６，４７，５６を介して外嵌する
一対の筒部５５Ｂ，５５Ｃとを有し、円弧板５５
Ａには複数（この実施例では３つ）のキヤツプ取
付装置（蓋取付装置）５７を設けてある。該各キ
ヤツプ取付装置５７はキヤツパシーリングヘツド
５８とモータ５９とを有する。６１は壜用回動体
５５を蓋密閉区間αにおいて連結板５４に固定す
る連結ボルト、６２は休止区間βにもたらされた
缶用回動体４４および壜用回動体５５を固定体６
３に固定する固定具である。

以下、上記構成における作用について説明す
る。まず缶１に内容物を充填する場合には、缶用
回動体４４を蓋密閉区間α内のロで示す位置にも
たらし、連結ボルト５２によりその缶用回動体４
４を昇降筒４１の下端鍔部５３に固定する。また
壜用回動体５５は休止区間βにもたらし、固定体
６３に固定具６２により固定する。かかる状態に
おいて、供給コンベア１０により矢印(B)方向へ送
られた空缶１は矢印(C)方向へ回転する入口側スタ
ーホイール７により充填機３内へ送られ、その中
に内容物が充填される。充填機３から送り出され
てきた内容物入り缶１は矢印(D)方向へ回転するト
ランスフアスターホイール８により密閉機６内に
送り込まれ、矢印(A)方向へ回転するターンテーブ
ル２８の各容器載置台３８上に載せられる。また
缶蓋供給装置１３から缶１の上端開口部に缶蓋４
が供給され、はめられる。次に缶蓋４がはめられ
た缶１を支持する容器載置台３８はターンテーブ
ル２８により矢印(A)方向へ移動させられ、カムロ
ーラ３９が固定カム３７上に乗り上げることによ
り上昇させられ、３つの蓋取付装置４８におい
て、それぞれシーマローラ４９とチヤツク５０に
より缶蓋４が缶１に二重巻締めされる。缶用回動
体４４が第２図のハで示す位置にくると、それを
フオトスイツチや近接スイツチなどで検出し、そ
の検出信号により一方向クラツチ３０が解放され
た後、クラツチ３４が入れられる（接続状態）。
するとモータ３６により駆動歯車３３および円弧
歯車３２を介して旋回板２０が矢印(A)逆方向へ回
転させられる。このとき一方向クラツチ３０は切
れているので（接続状態）、ターンテーブル２８
が矢印(A)方向へ回転しつづけているにもかかわら
ず、旋回板２０が矢印(A)逆方向へ回転するのを許
容する。なお、旋回板２０の矢印(A)逆方向への回
転に先立ち、カムローラ３９が固定カム３７の上
面３７Ａから降り、容器載置台３８が降下させら
れる。缶用回動体４４が再び第２図のロ位置にも
たらされたならば、クラツチ３４を切り、再び缶
蓋４の取付け作業がはじまる。密閉機６から送り
出された缶１は矢印(E)方向へ回転する出口側スタ
ーホイール９を介して排出コンベア１２により矢
印(F)方向へ搬送される。

次に壜２に内容物を充填する場合には、連結ボ
ルト５２を外して缶用回動体４４を休止区間βに
もたらし、また壜用回動体５５を蓋密閉区間α内
のロで示す位置にもたらし、連結ボルト６１によ
りその壜用回動体５５を連結板５４に固定する。
かかる状態において、缶１の場合と同様に、空壜
２内に充填機３により内容物が充填される。充填
機３から送り出されてきた内容物入り壜２にキヤ
ツプ供給装置１４から供給されたキヤツプ５が被
せられる。そのキヤツプ５付き壜２は容器載置台
３８上に載せられる。次に壜用回動体５５がロ位
置からハ位置に移動する間に、キヤツパシーリン
グヘツド５８により壜２にキヤツプ５が締付けら
れる。以後は缶１の場合と同様にして搬送され
る。

なお各回動体４４，５５の高さ調整をする必要
がある場合には、ハンドル１８Ｃを回わして昇降
筒４１を適宜に昇降させればよい。

発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、一台の密閉
後で缶および壜に蓋を取付けることができるもの
であつて、従来に比べて設置面積が小さくなり、
作動効率が高く、安価である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は概略平面図、第３図は要部の縦断面
図、第４図は固定カムの展開図である。 １……缶、２……壜、３……充填機、４……缶
蓋、５……キヤツプ、６……密閉機、１７……固
定軸、２３……回転筒、２８……ターンテーブ
ル、３０……一方向クラツチ、３６……駆動モー
タ、３７……固定カム、３８……容器載置台、４
４……缶用回動体、５２……連結ボルト、５５…
…壜用回動体、６１……連結ボルト、６２……固
定具、６３……固定体、α……蓋密閉区間、β…
…休止区間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 固定軸を設け、該固定軸の周囲に蓋密閉区間
   と休止区間とを設定し、固定軸回わりで一方向へ
   回転するターンテーブルを設け、該ターンテーブ
   ルに周方向適当間隔ごとに容器載置台を昇降自在
   に配設し、上記蓋密閉区間に各容器載置台を上昇
   させる固定カムを設け、上記固定軸に回転自在に
   外嵌する回転筒を設け、基端の貫通穴が回転筒に
   回転自在に外嵌すると共に先端部に複数の缶用蓋
   取付装置を有する缶用回動体を設け、基端の貫通
   穴が回転筒に回転自在に外嵌すると共に先端部に
   複数の壜用蓋取付装置を有する壜用回動体を設
   け、上記一方の回動体を蓋密閉区間において回転
   筒に連結する連結具を設けると共に他方の回動体
   を休止区間において固定体に固定する固定具を設
   け、回転筒をターンテーブルの一方向への回転に
   のみ連動させる一方向クラツチを設け、一方向ク
   ラツチの解放動作時に上記回転筒をターンテーブ
   ルとは逆方向へ所定角度回転させる回転筒駆動装
   置を設けたことを特徴とする多種蓋兼用密閉機。