JPH02202550A - ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物

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JPH02202550A
JPH02202550A JP1022102A JP2210289A JPH02202550A JP H02202550 A JPH02202550 A JP H02202550A JP 1022102 A JP1022102 A JP 1022102A JP 2210289 A JP2210289 A JP 2210289A JP H02202550 A JPH02202550 A JP H02202550A
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JP
Japan
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sulfide resin
polyfunctional
polyarylene sulfide
weight
compound
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Application number
JP1022102A
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English (en)
Inventor
Akira Nakada
章 中田
Naoki Yamamoto
山本 直己
Hiroshi Mori
弘 森
Takuya Ueno
拓哉 上野
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69008372T priority patent/DE69008372T2/de
Priority to EP90101519A priority patent/EP0380108B1/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐衝撃性に優れたポリアリーレンサルファイド
樹脂組成物に関する。
(従来の技術) ポリアリーレンサルファイド樹脂は卓越した耐熱性、耐
薬品性を有するエンジニアリングプラスチックとして近
年注目されている。
しかし、ポリアリーレンサルファイド樹脂は延性に乏し
く、脆弱であるという欠点を有している。
このようなポリアリーレンサルファイド樹脂が耐衝撃性
に欠ける欠点を改良する方法の1つとして、ガラス繊維
等の繊維状の充填剤を配合することが行なわれているが
、この方法では耐衝撃性の改良は充分とは言えず、より
高度の耐衝撃性の発現が望まれている。
このような状況から、特開昭56−118456号公報
にはスチレンあるいはハイインパクトポリスチレンとブ
タジェンのブロック共重合体をブレンドした組成物が開
示されており、特開昭60−120753号公報にはシ
リコーンゴム、EPR,EPDM等の重合体ゴムを含有
させて耐衝撃性を改善しようとするものが開示されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、スチレンやハイインパクトポリポリスチレンと
ブタジェンのような組成のブロック共重合体は耐熱性が
低(、一方、ポリアリーレンサルファイドは耐熱性に優
れる代わりに成形温度も300℃以上と高く、ここに示
されたようなブロック共重合体はこのような成形温度下
では熱劣化を起こし易く、従って、成形品の性能、表面
外観等の充分価れたものが得難いという問題があった。
又、シリコンゴムやEPラバーを押出機を用いてブレン
ドするものは、ポリアリーレンサルファイドとこれらの
ゴムとの相溶性が悪いため均一にゴムを分散させること
ができず、得られる成形品はその表面にバール光沢等が
生じ易(、又、耐衝撃性も充分改良されているとはいい
難いものであった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らはこのような状況に鑑み、上記のような問題
が無く、ポリアリーレンサルファイド樹脂が本来有して
いる優れた耐熱性、機械的性質をさほど損なうことなく
、成形品の表面外観等も低下させずに、優れた耐衝撃性
を付与する方法につき鋭意検討した結果、ゴム成分とし
て特定のポリオルガノシロキサンゴムを用い、しかもこ
れに不飽和カルボン酸あるいはその無水物を含むモノマ
ー1種以上をグラフト重合することにより改質したもの
を用い、このゴムと多官能イソシアネート化合物や多官
能オキサゾリン化合物や多官能エポキシ化合物とをポリ
アリーレンサルファイド樹脂に配合してこの化合物を反
応させると上記のような欠点も無く耐衝撃性を著しく改
善でき、しかも耐熱性、機械的性質、成形性に優れた樹
脂組成物となることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨は(A)ポリアリーレンサルファイ
ド樹脂、及び(B)平均粒径0.1乃至0.5μで、ト
ルエン浸漬による膨潤度が3〜50であるポリオルガノ
シロキサンゴムに不飽和カルボン酸あるいはその無水物
を少なくとも含有する1種以上の単量体をグラフト重合
させてなるポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体
あるいは更に(C)充填材とからなる混合物に(D)多
官能イソシアネート化合物、多官能オキサゾリン化合物
及び多官能エポキシ化合物から選ばれる化合物1種以上
を添加、反応させてなるポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物であって、A100重量部に対してBが1〜4
0重量部、Dが0.01〜20重量部、CがA、B%D
の合計に対して0〜300重量部であるポリアリーレン
サルファイド樹脂組成物にある。
本発明において用いられるポリアリーレンサルファイド
樹脂は一数式+Ar−5+で示される繰返し単位を主要
構成単位として有する重合体であ−CO−−0−又は側
鎖を有する又は有さない主鎖炭素数5以下のアルキレン
基を示す)、これらの式の芳香環に1〜3個のハロゲン
、又はメチル基等の置換基を有するもの等を例示できる
。このようなポリアリーレンサルファイド樹脂の中では
、ポリフェニレンサルファイドがより好ましく用いられ
る。ポリフェニレンサルファイド樹脂としては熱架橋型
のものも、線状のものもいずれも好適に用いることがで
きる。
又、本発明において用いられるポリオルガノシロキサン
ゴムは線状オルガノシロキサン成分とグラフト交叉側成
分と架橋性成分との3成分からなるものであり、線状オ
ルガノシロキサンを与えるモノマーとしてはへキサメチ
ルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカ
メチルシクロヘキサシロキサン、トリメチルトリフェニ
ルシクロトリシロキサン、テトラメチルテトラフェニル
シクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロテトラ
シロキサン等を例示でき、これらは単独あるいは2種以
上混合して用いられろ。グラフト交叉側成分とはこのゴ
ム存在下でグラフト技成分を重合したときにこの枝成分
モノマーと反応できる官能基を有するオルガノシロキサ
ンを意味し、グラフト交叉側成分を与えるモノマーとし
てはこのような官能基を有するオルガノシロキサンであ
ればどのようなものも用いることができるが、下記−数
式で示されるものを好ましいものとして例示でき、これ
も単独あるいは2種以上の混合物として用いられる。
H3(CH,)、 S i R,(OR’)m−7CH
z=C(R”)Cot(CH*)p SiR,、(OR
’)m−CHz=c HS i Rl、(OR’)s−
n(式中、Rはメチル基、エチル基、プロピル基又はフ
ェニル基を示し、Roはメチル基又はエチル基を示し、
R”は水素又はメチル基を示し、nは0.1又は2、p
はl乃至6の整数を示す。)架橋性成分を与える七ツマ
−としては3官能性又は4官能性のシロキサン系モノマ
ー例えばトリメトキシメチルシラン、トリエトキシフェ
ニルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラブトキシシラン等のモノマーを例示でき、
この1種以上を用いることができる。ポリオルガノシロ
キサンゴムにおける線状オルガノシロキサン成分とグラ
フト交叉成分と架橋性成分の構成比率は線状オルガノシ
ロキサン成分が50重量%以上、好ましくは70重量%
以上であり−、グラフト交叉成分は0.1〜20重量%
、好ましくは0.1〜lO重量%であり、架橋性成分は
0.2〜30重量%とするのが好ましい。本発明で用い
られるポリオルガノシロキサンゴムはこれらの成分を共
重合することにより得られるものである。更に、本発明
で用いられるポリオルガノシロキサンゴムのトルエン浸
漬による膨潤度(このゴムをトルエン中に浸漬して25
℃で飽和させた時のポリオルガノシロキサンゴムが吸収
しているトルエンの重量割合)が3〜50である必要が
あり、これは共重合させる上記架橋性成分の種類と使用
量で調節できる。
膨潤度が3未満ではゴム弾性が発現せず、従って、ポリ
アリーレンサルファイド組成物の耐衝撃性が充分改善さ
れず、膨潤度が50を超えるとこれもグラフト共重合体
にした時ゴム形態を維持できないようになり、この場合
もポリアリーレンサルファイド組成物の耐衝撃性が充分
改善されないことになる。
これらの成分を用いてポリオルガノシロキサンゴムを重
合する方法としては米国特許第2891920号明細書
、同3294725号明細書等に記載された方法を用い
ることができる。
即ち、上記3成分の混合液を乳化剤の存在下で水と剪断
混合することにより重合することが好ましい。
なお、乳化剤としてアルキルベンゼンスルホン酸を用い
るとこれがオルガノシロキサンの重合開始するのでこれ
を用いることが好ましい。又、アルキルベンゼンスルホ
ン酸とアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルス
ルホン酸金属塩等とを併用すると、後述のグラフト重合
の段階でポリマーの分散を安定に維持することができる
ので好ましい。
本発明で用いられるポリオルガノシロキサンゴムは平均
粒径0.1乃至0.5μである必要があり、0.15乃
至0.3μであることが好ましい。平均粒径が上記範囲
の上限を超えても下限を下回っても得られるポリアリー
レンサルファイド樹脂組成物の耐衝撃性が低下する傾向
にあるので好ましくない。
このポリオルガノシロキサンゴムの平均粒径は重合前の
各成分混合液の水との剪断混合条件を適宜選択すること
により調節できる。
本発明においてこのポリオルガノシロキサンにグラフト
重合させる単量体は少な(とも1種以上不飽和カルボン
酸あるいはその無水物を含有している必要があり、この
ような不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸等を例示でき、これらの中ではメタクリル酸、無水
マレイン酸が好ましい。このようなカルボン酸や無水カ
ルボン酸は単独で用いることも出来るが、これらと共重
合可能な他の単量体1種以上と混合して用いることが好
ましい。このような単量体としてはスチレン、αメチル
スチレン、ビニルトルエン等のアルキルスチレン、ビニ
ルナフタレン、ビニルアントラセン等の芳香族アルケニ
ル、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニ
トリル、N−置換マレイミド等を例示でき、これらは単
独でも、2種以上の混合物としてでも用いることができ
る。これらの中ではスチレン、メタクリル酸メチル、両
者の混合体、スチレン−アクリロニトリル混合体が好ま
しい。不飽和カルボン酸あるいはその無水物とその他の
共重合可能な単量体の混合比率(重量比)は1:99〜
40 : 60であることが好ましい。不飽和カルボン
酸あるいはその無水物の量が上記範囲の下限未満である
とポリアリーレンサルファイド樹脂組成物の耐衝撃性の
改善が不充分となる。逆に上限を超えるとラテックスの
安定性が低下する傾向にある。
このようなポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体
は、ポリオルガノシロキサンゴムラテックスをアルカリ
により中和した後、上記単量体を添加して乳化重合する
ことによって得られる。該グラフト共重合体はこうして
得られたラテックスを塩化カルシウムや硫酸マグネシウ
ム等の金属塩を溶解した熱水中に投入し、塩析、凝固す
ることにより分離回収することができる。こうして得ら
れるポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体は上記
単量体のフリーの重合体とポリオルガノシロキサンゴム
に結合したグラフトポリマーとの混合物である。ポリア
リーレンサルファイド樹脂組成物に耐衝撃性を付与する
効果の大きいものはこのグラフトポリマーであり、この
観点から、ポリオルガノシロキサンゴムへのグラフトポ
リマーの結合割合即ちグラフト率は5%以上であること
が好ましく、30%以上であることがより好ましい。
又、グラフト重合時にポリオルガノシロキサンゴムに結
合していないフリーの重合体が一部生成することはやむ
を得ないことであるが、このフリーの重合体の生成は出
来るだけ少ない方が成形品の機械的性質の低下をもたら
す危険性が少ないので好ましい。使用した単量体の中で
のグラフト共重合体となった単量体の比率(グラフト効
率)は主としてポリオルガノシロキサンゴム中に共重合
されているグラフト交叉剤の種類によって大きく変化す
るため先に記載した一般式で示されるシロキサン単位の
ものを用いるのが高いグラフト効率が得られる点で好ま
しい。
このグラフト率、グラフト効率等を勘案するとグラフト
共重合におけろポリオルガノシロキサンゴムと単量体の
仕込み比率は前者が10〜95重量%に対して後者が9
0〜5重量%であることが好ましく、30〜90重量%
に対して70〜10重量%であることがより好ましい。
このポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体はポリ
アリーレンサルファイド樹脂100重量部に対して1〜
40重量部用いる必要があり、該共重合体が1重量部未
満であると組成物の衝撃強度の発現が不充分となり、4
0重量部を超えると耐熱性が低下する。
本発明で用いられる多官能インシアネート化合物とはイ
ソシアネート基を2個以上有する化合物であり、この例
としてトルイレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ジフェニレンジイソシアネート、ト
リフェニルメタントリイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等を例
示でき、これらの2種以上を組み合わせて用いることも
出来る。
又、本発明で用いる多官能オキサゾリン化合物とはオキ
サゾリン基を2個以上有する化合物であり、2.2’−
(1,3−フェニレン)ビス(2−オキサシリン) 、
2,2°−(1,4−フェニレン)ビス(2−オキサゾ
リン)等を例示でき、これらの2種以上を組み合わせて
用いることもできる。
又、本発明で用いられる多官能エポキシ化合物とはエポ
キシ基を2個以上有する化合物であり、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル、ハロゲン化ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル等のビスフェノール系エポキシ化
合物、アルキルフェノールジグリシジルエーテル、フェ
ノールフタレインエポキサイド等のフェノール系エポキ
シ化合物、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリ
セリントリグリシジルエーテル等のグリコール系エポキ
シ化合物、フタル酸ジグリシジルエスチル等のエステル
系エポキシ化合物、N、N−ジグリシジルアニリン等の
グリシジルアミン系化合物、トリグリシジルイソシアヌ
レート等の化合物を例示でき、これらの2種以上を組み
合わせて用いることも出来る。
これらの多官能化合物はポリアリーレンサルファイド樹
脂とポリオルガノシロキサン系クラフトゴムの合計10
0重量部に対して0.01〜10重量部用いる必要があ
り、0.1〜3重量部用いることが好ましい。多官能化
合物の量が上記範囲の下限未満であると耐衝撃性の発現
が不充分となり、上限を超えると流動性が低下するので
好ましくない。
本発明の組成物としては更に充填材を含有させることが
できる。
このような充填材としては繊維状、粉体状、粒状その他
種々の形状のものを用いることができ、ガラス繊維、炭
素繊維、チタン酸カリウム、アスベスト、炭化珪素、セ
ラミック繊維、金属繊維、窒化珪素、アラミド繊維、P
MF、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、フェライト、珪
酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、三
酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシ
ウム、酸化鉄、二硫化モリブデン、マイカ、タルク、カ
オリン、パイロフィライト、ベントナイト、セリサイト
、ゼオライト、ネフエリンシナイト、アクルパルジャイ
ト、ウオラストナイト、ドロマイト、その他のクレー、
黒鉛、石膏、ガラスピーズ、ガラスバルーン、石英等を
挙げることができる。
このような充填材を用いる場合は、その添加量はポリア
リーレンサルファイド樹脂と単量体の合計量100重量
部に対して300重量部以下とすることが好ましく、3
00重量部を越えると組成物の溶融流動性が悪くなり、
このため成形品の外観が損なわれる傾向にあるので好ま
しくない。これらの強化材や充填剤を用いる場合、公用
のシランカップリング剤1を用いることができる。
本発明の組成物にはその特性をさほど阻害しない範囲で
あれば、必要に応じて離型剤、着色剤、熱安定剤、紫外
線吸収剤、発泡剤、防錆剤、難燃剤、難燃助剤等を含有
させることができる。
なお、本発明において、ポリオルガノシロキサンゴムの
膨潤度の測定は以下のようにして行なうことができる。
ポリオルガノシロキサンゴムに対して約3〜5倍量のイ
ソプロピルアルコールを撹拌しながらこれにポリオルガ
ノシロキサンゴムラテックスを添加し、エマルジョンを
破壊してゴムを凝固させることによりシロキサンポリマ
ーを得、これを水洗した後80℃10時間減圧乾燥する
。乾燥後のポリマーを約1g精秤し、約30gのトルエ
ン中に浸漬し、25℃で100時間放置して膨潤させる
ついで残余のトルエンをデカンテーションにより分離除
去し、膨潤ゴムの重量を精秤した後、これを80’Cで
16時間減圧乾燥し、吸収されたトルエンを蒸発除去し
て再び精秤する。膨潤度は次式により算出される。
又、ポリオルガノシロキサンゴムの平均粒径は準弾性光
散乱法(測定装置:MALVERNSYSTEM  4
600、測定温度25℃、散乱角90°)を用い、ゴム
ラテックスを水で希釈したものを試料液として測定する
ことにより求められる。
(実施例) 以下に、実施例を用いて本発明を更に詳しく説明する。
なお、実施例、比較例において、アイゾツト衝撃強度は
ASTM  D  256の方法(1/8ノツチ付き)
により、熱変形温度はASTM  D64.8 18.
56kg荷重の方法により測定した。
又、参考例、実施例、比較例において「部」は他の規定
が無いかぎり重量部を示す。
参考例1 テトラエトキシシラン2部、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルジメトキシメチルシラン2部及びオクタメチル
シクロテトラシロキサン96部を混合してオルガノシロ
キサン混合物100部を得た。別途、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム及びドデシルベンゼンスルホン酸
を各々1部を溶解した蒸留水200部に上記オルガノシ
ロキサン混合物100部を加え、ミキサーを用いて10
、000rpmで予備撹拌した後、ホモジナイザーを用
いて200kg/cm2の圧力で乳化分散させ、オルガ
ノシロキサンラテックスを得た。このラテックスをコン
デンサー及び撹拌翼を備えたセパラブルフラスコに移し
、撹拌混合しながら80℃で5時間加熱した後、20℃
の雰囲気下に放置し、24時間後に水酸化ナトリウム水
溶液を用いて中和してこのラテックスのpHを6.9に
なるようにし、重合を完結させてポリオルガノシロキサ
ンゴムラテックスを得た。得られたポリオルガノシロキ
サンゴムの重合率は91.3%であり、平均粒子径は0
.22μm、膨潤度は18であった。
得られたポリオルガノシロキサンゴムラテックス200
部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1部を撹
拌器を備えたセパラブルフラスコに入れ、窒素置換をし
てから70℃に昇温し、その後、スチレン35部、メタ
クリル酸5部及びt−ブチルパーオキサイド0.16部
の混合溶液を仕込み、30分間撹拌した。次いで、これ
に更にロンガク980.2部、硫酸第1鉄0.0004
部、ニゲ・レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩0.00
08部及び蒸留水5部の混合溶液を仕込み、ラジカル重
合を開始せしめ、3時間、反応温度をこの状態に維持し
た後冷却して重合を終了させた。グラフト重合時のスチ
レン・メタクリル酸共重合体の重合率は96%であり、
得られたグラフト共重合体のグラフト率は52%であっ
た。得られたグラフト共重合体のラテックスを塩化カル
シウム1.5重量%濃度の熱水456重量部中に滴下し
て共重合体を凝固、分離し、洗浄した後75℃で10時
間乾燥してグラフト共重合体の乾燥粉(S−1)を得た
参考例2 参考例1と同様にしてポリオルガノシロキサンゴムラテ
ックスを得、これに第1表に記載の組成の単量体を用い
た以外は参考例1と同様にしてクラフト重合を行なって
、乾燥粉な得た。グラフト重合における単量体の重合率
とグラフト率を第1表に示す。
第1表 実施例1〜24、比較例1〜4 ポリフェニレンサルファイド樹脂(トープレンT−4、
トーブレン■製)と、参考例1及び2で得たポリオルガ
ノシロキサン系グラフト共重合体s−i〜S−6及び第
2表に記載した種類の多官能イソシアネート、多官能オ
キサゾリンあるいは多官能エポキシ化合物とを第2表に
示す量ヘンシェルミキサーで混合し、充填材としてガラ
ス繊維を添加する場合はこれにガラス繊維を第2表に示
した量添加し、二軸押出し機(ウニルナ−30Φ)を用
い、バレル温度310°Cで押出し、ペレタイザーでカ
ットして各々ペレットを得、射出成形機(東芝機械@製
lS−100で、シリンダー温度310℃、金型温度1
40℃の条件で評価用試験片を作成した。又、比較例と
して、ポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体及び
多官能性化合物を用いず、ポリフェニレンサルファイド
樹脂(トーブレンT−4)を単独で用いた以外は実施例
1と同様にして押出し、ベレット化し、これを、あるい
はこれにガラス繊維を第2表に記載の量添加したものを
用いて、試験片の射出成形を行ない、実施例及び比較例
の組成物の性能を評価した。その結果を第2表に示す。
比較例5.6 ジフェニルメタンジイソシアネートを用いない以外は実
施例1及び8と同様にした。その結果を第2表に示す。
第2表 なお、第2表において、 MDIニジフェニルメタンジイソシアネートP B O
: 2,2’−(1,3−フェニレン)−ビス(2−オ
キサゾリン) TGI : トリグリシジルイソシアネートエビコート
:エビコート828 I zod衝撃強度の単位はkg−cm/cm”である
実施例25〜28、比較例7〜10 ポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体として参考
例1で得たもの(S−1)を用い、第3表に記載のもの
を配合して本発明の組成物を得た(実施例25〜28)
。又、比較のため、これらからポリオルガノシロキサン
系グラフト共重合体と多官能性化合物を除いたものを配
合して組成物を得た(比較例7〜10)、これらを用い
て成形物を作成し、性能を評価した。その結果を第3表
に示す。
第3表 グラフト共重合体の乾燥粉を得た。その結果を第4表に
示す。
第4表 参考例3 テトラエトキシシロキサン、第4表に記載のグラフト交
叉剤成分、オクタメチルシクロテトラシロキサンを各々
第4表に記載の量用い、ホモジナイザーで乳化、分散さ
せる時の圧力及びホモジナイザーの通過回数を第4表に
記載の通りにした以外は比較例1と同様にしてポリオル
ガノシロキサンゴムを重合し、ポリオルガノシロキサン
ゴムとしてこれらを用いた以外は参考例1と同様にして
実施例29〜38 参考例3で得られたグラフト共重合体粉、ppS、及び
、第5表に記載した種類の多官能化合物と充填材を第5
表に記載した量用いた以外は実施例1と同様にして組成
物を得、成形、評価を行なった。その結果を第5表に示
す。
第5表 (発明の効果) 本発明の組成物は耐熱性、機械的強度等ポリアリーレン
サルファイド樹脂が本来有している優れた性能をさほど
損なうことなく優れた耐衝撃性をも有している優れた組
成物である。
本発明の好ましい態様を下記に示す。
2)ポリアリーレンサルファイド樹脂がポリフェニレン
サルファイド樹脂である請求項1記載のポリアリーレン
サルファイド樹脂。
3)不飽和カルボン酸あるいはその無水物がアクリル酸
、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル
酸及びイタコン酸から選ばれる1種以上である請求項1
記載のポリアリ−゛レンサルファイド樹脂組成物。
4)不飽和カルボン酸あるいはその無水物がアクリル酸
及び無水マレイン酸から選ばれる1種以上である請求項
3記載のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。
5)ポリオルガノシロキサンゴムがグラフト交叉剤成分
を含有するものである請求項1記載のポリアリーレンサ
ルファイド樹脂。
6)グラフト交叉剤成分が下記−数式で示される1種以
上である請求項1記載のポリアリーレンサルファイド樹
脂。
HS (CH*)I、S i Rn(OR’)s−7C
H,=C(R”)COm(CHs)、 S i R11
(OR’)m−。
CH□=CHS L RI、(OR’)s−n(式中、
Rはメチル基、エチル基、プロピル基又はフェニル基を
示し、R゛はメチル基又はエチル基を示し、R”は水素
又はメチル基を示し、nは0.1又は2、pは1乃至6
の整数を示す、)7)多官能イソシアネート化合物、多
官能オキサゾリン化合物及び多官能エポキシ化合物から
選ばれる化合物が多官能インシアネート化合物である請
求項1記載のポリアリーレンサルファイド樹脂。
8)多官能イソシアネート化合物がトルイレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェ
ニレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート及びナフ
タレンジイソシアネートから選ばれる1種以上である請
求項7記載のポリアリーレンサルファイド樹脂。
9)多官能イソシアネート化合物、多官能オキサゾリン
化合物及び多官能エポキシ化合物から選ばれる化合物が
多官能オキサゾリン化合物である請求項1記載のポリア
リーレンサルファイド樹脂。
10)多官能オキサゾリン化合物が2,2°−(1,3
−フェニレン)ビス(2−オキサシリン) 、2.2’
−(1,4−フェニレン)ビス(2−オキサシリン)か
ら選ばれる1種以上である請求項9記載のポリアリーレ
ンサルファイド樹脂。
11)多官能イソシアネート化合物、多官能オキサゾリ
ン化合物及び多官能エポキシ化合物から選ばれる化合物
が多官能エポキシ化合物である請求項1記載のポリアリ
ーレンサルファイド樹脂。
12)多官能エポキシ化合物がビスフェノール系エポキ
シ化合物、フェノール系エポキシ化合物、グリコール系
エポキシ化合物、エステル系エポキシ化合物、グリシジ
ルアミン系化合物及びトリグリシジルイソシアヌレート
から選ばれる1種以上である請求項11記載のポリアリ
ーレンサルファイド樹脂。
特許出願人  三菱レイヨン株式会社 代理人  弁理士  吉澤 敏夫 手 続 ネ甫 正 1巾を 平成 1年り2月!?

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)(A)ポリアリーレンサルファイド樹脂、及び(B
    )平均粒径0.1乃至0.5μで、トルエン浸漬による
    膨潤度が3〜50であるポリオルガノシロキサンゴムに
    不飽和カルボン酸あるいはその無水物を少なくとも含有
    する1種以上の単量体をグラフト重合させてなるポリオ
    ルガノシロキサン系グラフト共重合体あるいは更に(C
    )充填材とからなる混合物に(D)多官能イソシアネー
    ト化合物、多官能オキサゾリン化合物及び多官能エポキ
    シ化合物から選ばれる化合物1種以上を添加、反応させ
    てなるポリアリーレンサルファイド樹脂組成物であって
    、A100重量部に対してBが1〜40重量部、Dが0
    .01〜20重量部、CがA、B、Dの合計に対して0
    〜300重量部であるポリアリーレンサルファイド樹脂
    組成物。
JP1022102A 1989-01-27 1989-01-31 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 Pending JPH02202550A (ja)

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