JPH02202504A - 耐熱乳半色メタクリル樹脂及びその製造方法 - Google Patents

耐熱乳半色メタクリル樹脂及びその製造方法

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JPH02202504A
JPH02202504A JP1021910A JP2191089A JPH02202504A JP H02202504 A JPH02202504 A JP H02202504A JP 1021910 A JP1021910 A JP 1021910A JP 2191089 A JP2191089 A JP 2191089A JP H02202504 A JPH02202504 A JP H02202504A
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JP
Japan
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weight
parts
unsaturated monomer
heat
methacrylic resin
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Pending
Application number
JP1021910A
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English (en)
Inventor
Osamu Yoshimura
修 吉村
Tetsuo Suzuki
鉄男 鈴木
Satoshi Bando
坂東 智
Koji Arakawa
荒川 興二
Michio Chatani
茶谷 道夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性および耐光性に優れた乳半色メタクリ
ル樹脂およびその製造方法に係り、さらに耐熱性および
耐光性に優れな乳半色メタクリル樹脂照明灯カバーに関
する。
(従来の技術) 乳半色メタクリル樹脂は、通常照明灯カバーや背面照射
型のデイスプレーなどに使用されるものであり、そのた
めに光線透過率が大きくて明るいこと、背後の光源のイ
メージが見えず全体が均一に輝くことなどが要求される
。メタクリル樹脂の乳牛色比は、通常メタクリル酸メチ
ルに、メタクリル樹脂とは相溶せずかつメタクリル樹脂
と光の屈折率が異なるポリスチレンなどのポリマーを溶
解してキャスト重合し、相分離によって生じるポリスチ
レンなどのポリマーの微粒子で光を散乱させることによ
って行われている。しかしこの方法による乳牛色メタク
リル樹脂は、添加されたポリスチレンなどのポリマーの
ために、通常のメタクリル樹脂に比べて耐光性が劣るの
で、通常の蛍光灯のカバーなどには使えるものの、強力
な紫外線を発生ずる光源に対しては、黄変があって使わ
れていない、またメタクリル樹脂自体耐熱性がさほど優
れているものでもないので、上述の乳半色メタクリル樹
脂も、当然のことながら高熱を発する光源に対しては熱
による変形のために使用されていない。
従って、例えば水銀灯のカバーなどには、加工し雑くま
な重くて割れ易く落下の危険性の大きいガラスが依然と
して使われており、樹脂化への要求が高まっている。
(発明が解決しようとする課′Jfi)上記従来技術に
よる乳牛色メタクリル樹脂は、これまで述べたように耐
光性、耐熱性について配慮がされておらず、強い紫外線
で変色したり、熱で変形するなどの問題がある。
本発明の目的は、耐光性、耐熱性に優れた乳牛色メタク
リル樹脂を提供することにあり、さらには耐光性、耐熱
性に優れた乳牛色メタクリル樹脂照明灯カバーを提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的は、メチルメタクリレートを主体とする一官能
性不飽和単量体30〜98重量%と多官能性不飽和単量
体2〜70重量%からなる不飽和単量体の重合体、およ
び該重合体100f!量部に対して0.1〜5重量部の
無機粉末よりなる耐熱乳半色メタクリル樹脂により達成
され、さらに好ましくは該重合体100重量部lこ対し
て、0.005〜2重量部のベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤および0.005〜2重量部のヒンダードアミ
ン系光安定剤を含有する上記耐熱乳半色メタクリル樹脂
により達成される。
また1、L記耐熱乳半色メタクリル樹脂は、メチルメタ
クリレートを主体とする一官能性不飽和単量体30〜9
8重量%と多官能性不飽和単量体2〜70重量%からな
る不飽和単量体100重量部、またはその一部を重合体
として含有するシラップ100重量部に、無機粉末0.
1〜5重量部を分散し、さらに必要に応じてベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤0.005〜2重量部およびヒ
ンダードアミン系光安定剤0.005〜2重量部を含有
せしめ、これを型面へ沿わせて重合硬化することにより
提供される。
本発明にいうメチルメタクリレートを主体とする一官能
性不飽和単量体は、メチルメタクリレートを含む一官能
性不飽和単量体群より選ばれた、1種または2種以上の
一官能性不飽和単量体を指し、該不飽和単Ic中に占め
るメチルメタクリレートの割合は、50重厘%以上、好
才しくは7゜重量%以上、より好ましくは90重量%以
上でなければならない、メチルメタクリレートの割合が
50重量%未満では、紫外線による黄変色や強度低下な
どが激しくなるので好ましくない、上記メチルメタクリ
レートと併用し得る一官能性不飽和単量体は、重合また
は共重合し得るものであればよく、特に制限はない、そ
のようなものの例としては、1分子中の炭素原子数が2
〜18個のm個アルコールとメタクリル酸とのエステル
、1分子中の炭素原子数が1〜18個のm個アルコール
とアクリル酸とのエステル、1分子中の炭素原子数が2
〜4個の二価アルコールとアクリル酸またはメタクリル
酸とのモノエステル、アクリル酸、メタクリル酸、無水
マレイン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイミド類、ア
クリル酸金属塩類、メタクリル酸金属塩類、スチレン、
α−メチルスチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、弗化ビニリデン、エチレン、グリシジルメタ
クリレート、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシグロピルトリメトキシシランなどをあげることが
できる。
メチルメタクリレートを主体とする一官能性不飽和単量
体は、その組成の一部を予め重合したシラップあるいは
該単量体の重合体を該単量体に溶解したシラップとして
用いることができる。また、その単量体の使用量は、該
−官能性不飽和単量体と多官能性不飽和単量体の総量を
基準にして30〜98重量%、好ましくは50〜95重
量%、より好ましくは70〜90重量%である。
本発明には、耐熱性向上のために多官能性不飽和単量体
が使用される0本発明に使用される多官能性不飽和単量
体は、1分子中に2個以上の不飽和結合を有する化合物
で、これらの不飽和結合の少なくとも2個は、メチルメ
タクリレートを主体とする一官能性不飽和単量体と共重
合し得るものでなければならない、そのような多官能性
不飽和単1114cの例としては、アクリル酸および/
またはメタクリル酸と多価アルコールとの多価エステル
、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレートなど
をあげることができるが、これらに限定されるものでは
ない。多官能性不飽和単量体は、2種類以上併用するこ
とも可能である。
以上に説明した多官能性不飽和単量体の中でも、耐熱性
向上の目的にはメタクリル酸と多価アルコールとの多価
エステルが好ましく、とりわけ2個のメタクリロイル基
を連結する最少の原子数が10以下のものが、特に好ま
しい、そのようなものの具体的な例示としては、エチレ
ンゲルコールジメタクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリ
レート、プロピレングリコールジメタクリレート、ジプ
ロピレングリコールジメタクリレート、1゜3−ブチレ
ングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート、1.6ヘキサンジオールジメタク
リレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレー
ト、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールトリメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサメタクリレートなどをあげることができる。なおこ
れらメタクリル酸ポリエステルの中より、耐衝撃性にも
優れたものとして1.3−ブチレングリコールジメタク
リレート、1.6−ヘキサンシオールジメタクリレート
、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、好ましく
はネオペンチルグリコールジメタクリレートをあげるこ
とができる。
多官能性不飽和単量体の使用量は、メチルメタクリレー
トを主体とする一官能性不飽和単量体と多官能性不飽和
単量体の総量を基準にして2〜70重量%、好ましくは
5〜50重1%、より好ましくは10〜30重量%であ
る。多官能性不飽和単量(kの使用量が2重量%未満で
あると耐熱性が不足であり、70重1%を超えると脆く
なるので適切でない。
本発明のメチルメタクリレートを主体とする一官能性不
飽和単i体と多官能性不飽和単量体からなる不飽和単量
体の重合体は、必ずしも一種類の重合体で構成される必
要はなく、組成あるいは分子−址などの異なる重合体の
混合物であってもがまわない、従って、本発明の耐熱乳
半色メタクリル樹脂の特性を損ねない限り、2種類以上
の重合体の混合物を用いることも可能である。
本発明の無機粉末は、光を散乱させて光源のイメージが
見えないようにする作用を有するものであり、一部光の
透過をさえぎるなめ耐光性向上の役割を果たす、光の散
乱は、メチルメタクリレートを主体とする一官能性不飽
和単量体と多官能性不飽和単量体からなる不飽和単量体
の重合体と、@B粉末との光の屈折率の差によって生ず
るので、光の屈折率の差は0.03以上であることが必
要である。光の屈折率の差が0.03未満であると、光
源のイメージが見えるようになるので好ましくない、し
かし、光の屈折率の差が余りに大きくなり過ぎると、光
線透過率が低下して暗くなるので、光の屈折率の差は1
.5以下、好ましくは1.0以下が適当である。、なお
乳牛色メタクリル樹脂は、無着色を要求されることが多
いので、%li粉末は無色のものが好ましい、無機粉末
の粒子径は0゜2〜50 μrn、好ましくは、0.5
〜20.um。
より好ましくは1〜10μmである0粒子径が0.2μ
m未満であると光源のイメージが見えるようになり、5
0μmを越えると無機粉末の分散が難しくなったり、ま
た乳半色メタクリル樹脂製品中に狙い粒子が見えたりな
どするようになって、見かけ1均−なものが得難くなる
ので好ましくない、無機粉末の添加量は、乳牛色メタク
リル樹脂製品の厚さや光の屈折率差などによっても異な
るために一部には言えないが、通常はメチルメタクリレ
ートを主体とする一官能性不飽和単量体と多官能性不飽
和単Jl#%からなる不飽和単量体の重合本100重量
部に対して0.1〜5ff量部、好ましくは0.5〜3
重量部である。無機粉末の添加量が0.1重量部未満で
あると、光源のイメージが見えるようになり、5重量部
を越えると光線透過率が低下して暗くなるので好ましく
ない。
本発明に使用する無機粉末の材質は、メチルメタクリレ
ートを主体とする一官能性不飽和単量体および多官能性
不飽和単量体からなる不飽和単量体に不溶で、その重合
硬化を妨害しないものであれば特に制限はない。
以上に説明した条件を満足する無機粉末の具体例として
は、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウ
ム、アルミン酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩基性炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タルク
、クレー、長石、白土、カオリン、セリサイト、ガラス
、水酸化マグネシウム、シリカ、水酸化アルミニウムな
どを挙げることができるがこれらに限定されるものでは
ない。
これらのうち好ましくは水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、シリカ、より好ましくは水酸化アルミニウ
ムーシリカをあげることができる。
無機粉末は2種類以上併用することも可能である。
なお以上に説明した諸条件を満足しない無機粉末であっ
ても、耐熱乳半色メタクリル樹脂の特性を損ねない限り
一部混入することは差し支えなく、また必要に応じて調
色その他の目的で、無機顔料など上記諸条件を満足しな
いものを加えることも可能である。
本発明の無機粉末は、メチルメタクリレートを主体とす
る一官能性不飽和単藍体および多官能性不飽和単量体か
らなる不飽和単量体の重合体中に、均一に分散している
ことが最も望ましいが、場合によっては耐熱乳半色メタ
クリル樹脂製品の片面側に多く存在するなど、厚さ方向
に限って濃度勾配を有することも可能である。
本発明の耐熱乳半色メタクリル樹脂は、それ自体耐光性
に優れるものであるが、照明灯カバー特に水銀灯カバー
などの高温下紫外線などの強力な光線を受ける用途に使
用する場合は、紫外線吸収剤や光安定剤を用いる方がよ
り望ましい、紫外線吸収剤、光安定剤としては種々の物
質が知られているが、本発明の目的にはベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤が好ましく、さらにヒンダードアミ
ン系光安定剤を併用することが、相乗効果もあって最も
有効である。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の例としては、2−
(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−C2−ヒドロキシ−3゜5−ビス〈α、α
−ジメチルベンジル)フェニル〕−211−ベンゾトリ
アゾール、2−<3.5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2− (3−t−
ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブ
チル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどをあげること
ができ、これらに限定されるものではない、これらの紫
外線吸収剤のうち2−(5−メチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−
3,5−ビス(α、α−ジメチルペンシル)フェニル]
−20−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジー上ブ
チル−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾト
リアゾールが好ましく、特に前二者が望ましい。
ヒンダードアミン系光安定剤の例としては、ビス(2,
2,6,6−チトラメチルー4−ビベリジル)セパゲー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ベンタメチルー4−ピ
ペリジル)セバケート、1− [2−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシフエチル] −4−C3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)10ピオニルオキシ
〕−2,2,6,6−テトラメチルビペリジン、8−ベ
ンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル
−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]ウンデカン−
2,4−ジオン、4−ペンゾイルオ’fシー2.2,6
.6−チトラメチルピベリジン、テトラキス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3
,4−ブタンテトラカルボキシレートおよび下記式で表
わされるブタンテトラカルボキシレート類などをあげる
ことができるが、これらに限定されるものではない。
CH2C0OR+   (式中、R+ 、 R2、Rs
 、 Raは、それぞれCHCOOR2hリゾシル基ま
たは2.2.6.6−テトラCHCOOR3メチル−4
−ピペリジル基を示す)CH2COOR4 これらの安定剤のうちビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)セパゲート、ブタンテトラカル
ボキシレート類、ビス(1,2゜2.6.6−ベンタメ
チルー4−ピペリジル)セパゲート、テトラキス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2
,3,4−ブタンテトラカルボキシレートが好ましく、
特に前二者が望ましい。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤およびヒンダードア
ミン系光安定剤は共に、2種類以上併用することが可能
である。またこれらの組み合せは、紫外線吸収剤として
選ばれた2−(5−メチル2−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−[2−しドロキシ−3,5−ビ
ス(α、αジメチルベンジル)フェニル]−20−ベン
ゾトリアゾル、2−[3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒ
ドロキシフェニル]−5−夕ロロペンゾトリアゾールと
安定剤として選ばれたビス(2,2,6゜6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)セパゲート、ブタンテトラカル
ボキシレート類、ビス(1,2゜2.6−ベンタメチル
ー4−ピペリジル)セパゲート、テトラキス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3
,4−ブタンテトラカルボキシレートをそれぞれ1種以
上併用することが好ましく、特に前記2−(5−メチル
−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、α〜ジメヂルベ
ンジル)フェニル] −2H−ベンゾトリアゾールとビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート、ブタンテトラカルボキシレート類とのそれ
ぞれ1種以上を組み合せることが望ましい、またこれら
の使用量は、メチルメタクリレートを主体とする一官能
性不飽和単ffi体おらよび多官能性不飽和単量体から
なる不飽和単量体の重合体100重量部に対して、共に
0.005〜2重量部、好ましくは0.01〜1重址部
である。使用量が0.005重量部未満であると使用効
果が乏しく、2重量部を越えると、上記不飽和単量体の
重合が妨害されたり、耐熱乳半色メタクリル樹脂に色が
着いたりするので好ましくない。
本発明において、メチルメタクリレートを主体とする一
官能性不飽和単量体と多官能性不飽和単量体からなる不
飽和単量体と無機粉体よりなる耐熱乳半色メタクリル樹
脂を得る方法には特に制限はなく、任意の方法で製造す
ることができるが、簡便で工業的にも可能な方法として
、メチルメタクリレートを主体とする一官能性不飽和単
量体30〜98重量%と多官能性不飽和単量体2〜70
重量%、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは1
0〜30重量%からなる不飽和単量体1゜0重量部、ま
たはその一部を重合体として溶解含有するシラップ10
0重量部に、無機粉末0. 1〜5重呈部、好ましくは
0.5〜3重量部を分散し、さらに必要に応じてベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤0.005〜2重量部、好
ましくは0.01〜1重量部、およびヒンダードアミン
系光安定剤0.005〜2重量部、好ましくは001〜
1重量部を溶解せしめ、これを型面に沿わせて重合硬化
する方法をあげることができる。型面へ沿わせて重合硬
化する方法としては、最も簡単なものとして無機粉末そ
の他を添加した不飽和単量体またはシラップを、型へ注
入してキャスト重合する方法、無機粉末その他を添加し
た不飽和単量体またはシラップを連続流し込み成形装置
を用いて重合硬化する方法、無機粉末その曲を添加した
不飽和単量体またはシラップをプレス型で加圧下に賦形
しながら重合硬化する方法、無機粉末その他を添加した
不飽和単量体またはシラップをポリマー含有率が80重
址%を越えない範囲で部分重合し、これをそのままある
いは混練してプレス型で加圧下に賦形しながら重合硬化
する方法、上記説明の不飽和単量体またはシラップに必
要に応じてベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤およびヒ
ンダードアミン系光安定剤を添加し、ポリマー含有率が
80重i%を越えない範囲で部分重合し、これに無機粉
末を加えて均一に混練してプレス型で加圧下に賦形しな
がら重合硬化する方法などをあげることができるが、こ
れらに限定されるものではない、なお、無機粉末の沈降
による成形品の面あれを防ぐために、可能な場合は使用
面を上面とし、より好ましくは使用面を垂直に保持して
重合硬化することが望ましい。
型の材質には特に制限はないが、成形性や製作の容易性
という点からガラスや金属が好ましい。
本発明において、無機粉末の分散性の改良や重合中の沈
降分離の防止に、シラップの使用や強力な撹拌あるいは
分散安定剤の使用が有効である。
シラ・ツブは粘度が1〜20ボイズ、好ましくは2〜1
5ボイズのものが、分散性ばかりでなく操作性の点から
も適切である。無機粉末をシラッ1に分散させる場合は
、無機粉末を直接シラップに添加するよりも、予め重合
体を含まない不飽和単量体中に強力な撹拌で分散させ、
これをシラップへ加えた方が分散がより良好になること
が多い、また無機粉末を予め表面処理によって、不飽和
単量体に対する親和性を高めておくことも効果的である
8分散安定剤としては、イオン性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、シラン系、チタネート系、アルミニウム
系、ジルコアルミネート系などのカップリング剤、ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート、ジオクチルア
ジペートなどの可塑剤、ステアリン酸、イソ酪酸などの
カルボン酸などをあげることができるが、これらに限定
されるものではない。
本発明において、メチルメタクリレートを主体とする一
官能性不飽和単量体および多官能性不飽和単量体からな
る不飽和単量体を重合する方法には特に制限はなく、任
意の方法を採用することができる。その主なものとして
、ラジカル重合開始剤の存在下または不存在下に加熱す
る方法、ラジカル重合開始剤と促進剤よりなるいわゆる
レドックス系による方法、紫外線または放射線を照射す
る方法などをあげることができるが、これらに限定され
るものではない。
本発明の耐熱乳半色メタクリル樹脂には、必要に応じて
染顔料、補強材、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、安定剤
、改質材などを加えることも可能である。なお以上に説
明した各種成分、添加物の添加順序に関しては、特に不
都合がない限り制約はなく、任意の順序で行うことが可
能である。
本発明の耐熱乳半色メタクリル樹脂は、通常の乳牛色メ
タクリル樹脂の用途はもちろん、その耐熱性およびj(
光性に優れた点を活かして照明灯カバーに有利に使用す
ることができ、特に従来不可能で合った水銀灯カバーな
どにも使用することが可能である。なお本発明の乳牛色
メタクリル樹脂は、成形品をぞの′&ま使用することは
もちろん、これに熱成形、接着、切断、切削などの加工
を施して使用することも可能である。
(実施例) 以下実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが1
本発明はこれら実施例によって何んら制限されるもので
はない。
なお、本実施例における無機粉末の平均粒子径は、ミク
ロン・フォト・サイザーS K A−5000(@セイ
シン企業製)によって測定した。
実施例1〜9 表1に示す量の多官能性不飽和単量体に、平均粒子径3
μmの水酸化アルミニウム粉末2重量部、および二酸化
チタン顔料ペースト0.03重量部を添加し、T、に、
ホモミクサー(特殊機化工業■製の撹拌機)を用いて1
5分間撹拌した。
表1に示す量のメチルメタクリレートを部分重合して得
なシラップ(25℃における粘度は10ボイズ)に、2
−〈5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール0.3重量部、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート0.5重量部、1
.1−ビス(t−ブチルパーオキシ)  3.3.5 
 hリフチルジクロヘキサン0.1重量部、および上記
多官能性不飽和単量体混合液を添加し、デスクタービン
型撹拌機を用いて均一に混合した。これを2枚のガラス
板の間に、0字型に配した柔らかいガスケットを挟んで
組み立てた型へ注入し、型面を垂直に保持して70℃に
3時間、ついで130℃に2時間加熱して重合硬化し、
厚さ2鮨の乳牛色の注型板を得た。
得られた板はいずれも、60Wの白熱電灯で背面より照
射すると均一に明るく輝き、光源のイメージは見えなか
った。AS’l’M  D−648による熱変形温度は
表1に示す通りであって、いずれも優れた耐熱性を有し
ていることがわかる。また110℃において301の距
離から300Wの水銀灯(岩崎電気■製ニアイ水銀うン
プ透明形14300)を照射したが、いずれも3箇月を
経過しても変形はなく、着色もり、a、b系のへE値で
1〜2であって黄変色は認められなかった。このことか
らこれら注型板はいずれも、高温時でも耐光性に優れ、
水銀灯カバーとして使用できることがわかる。
HDT     熱変形温度 NPCネオペンチルグリコールジメタクリレートIG 
    エチレングリコールジメタクリレート3G  
    +−リエチレングリコールジメタクリレート1
.3−EIG  1.3−ブチレングリコールジメタク
リレート1.6−HD  1.6−ヘキサンシオールジ
メタクリレートTMPT    トリメチロールプロパ
ントリメタクリレートTMMT    テトラメチロー
ルメタンテトラメタクリレート実施例10 2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール0.3重量部のかわりに、2−[2−ヒドロ
キシ−3,5−ビス(α、α−ジメチルベンジル)フェ
ニル’l−2H−ベンゾトリアゾール0,3重量部を、
およびビス(2,2゜6.6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート0.5重量部のかわりに、ブタンテ
トラカルボキシレート混合物(マーク 1、A−62、
アデカ・アーガス化学■製)0.2重量部を使用するこ
と以外は、実施例1と同じ方法によって厚さ2−の乳半
色の注型板を得た。
この板について、実施例1〜9と同じ条件で3箇月間水
銀灯の照射テストを行ったが、ΔE[は1.7であって
黄変色は認められなかった。
比較例1 メチルメタクリレ−8100重量部に、ポリスチレン(
スタイロン666、旭化成工業■製)0.9重量部を溶
解し、実施例1〜9と同じ二酸化チタン顔料ペースト0
.03重量部、および1゜1−ビス(t−ブチルパーオ
キシl−3,3,’5−トリメチルシクロヘキサン0.
1重量部を加えて、実施例1〜9と同じ型を用いて同じ
条件で、厚さ2市の乳半色の注型板を得た。
得られた板の熱変形温度は107℃であり、実施例1〜
9と同じ条件で2週間水銀灯の照射を行った。八E [
は10を超えており、明らかに黄変色が認められ、また
変形も生じていた。
実施例11〜15 水酸化アルミニウムのかわりに表2に示す無機粉末を用
いること以外は、実施例1と同じ方法によって注型板を
得た。得られた板はいずれら、60Wの白熱電灯で背面
より照射すると均一に明るく輝き(実施例14のみやや
暗い感じがした。)、光源のイメージは見えながった。
また実施例1〜9と同じ水銀灯照射テストでは、3箇月
を経過しても変形は生じておらず、ΔE値ら1〜2であ
って黄変色は認められなかった。
実施例16 水酸化アルミニウム粉末として平均粒子径871 mの
ものを用いること、および紫外線吸収剤と光安定剤を用
いないこと以外は実施例2と同じ方法によって乳半色の
注型板を得な、この板は6゜Wの白熱電灯で背面より照
射すると、均一に明るく輝き光源のイメージは見えなか
った。また実施例1〜つと同じ条件の水銀灯の照射テス
トでは、2週間後のへE値は1.9であって黄変色は認
められず、熱による変形も認められなかった。
実施例17 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル
)セバケートを使用しないこと以外は、実施例1〜9と
同じ操作によって厚さ21uIの乳半色の注型板を得た
。この板について実施例1と同じ条件で、3箇月間水銀
灯の照射テストを行ったところ、ΔEは5.0であった
(発明の効果) 従来の乳半色メタクリル樹脂は、乳牛色比の目的で添加
しているポリスチレンなどのポリマーが耐光性に劣るた
めに、強力な紫外線の下では黄変色が激しくて使用でき
ないという欠点がある。これに対して本発明の耐熱乳半
色メタクリル樹脂は、ポリスチレンなどのかわりに耐光
性に優れた焦機粉末を用いているので、黄変色の欠点が
改良されており、強力な紫外線の下でも使用することが
可能である。さらに耐光性は、特定の紫外線吸収剤と光
安定剤を併用することでより一層向上することが示され
ている。
また、本発明の耐熱乳半色メタクリル樹脂は、多官能性
不飽和単量体の併用で架橋結合を有するために耐熱性が
向上しており、高温下でも変形なく使用することができ
る。
従って、本発明の耐熱乳半色メタクリル樹脂は、照明灯
カバーに有利に使用できることはもちろん、従来プラス
チックスでは不可能であった、強力な紫外線と高温に耐
えることが要求される、水銀灯カバーに、ガラスにかえ
て使用することら可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メチルメタクリレートを主体とする一官能性不飽
    和単量体30〜98重量%と多官能性不飽和単量体2〜
    70重量%からなる不飽和単量体の重合体、および該重
    合体100重量部に対して0.1〜5重量部の無機粉末
    よりなる耐熱乳半色メタクリル樹脂。
  2. (2)重合体100重量部に対して、0.005〜2重
    量部のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤および0.0
    05〜2重量部のヒンダードアミン系光安定剤を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の耐熱乳半色メタクリ
    ル樹脂。
  3. (3)請求項1または2記載の耐熱乳半色メタクリル樹
    脂からなる照明灯カバー。
  4. (4)メチルメタクリレートを主体とする一官能性不飽
    和単量体30〜98重量%と多官能性不飽和単量体2〜
    70重量%からなる不飽和単量体100重量部、または
    その一部を重合体として含有するシラップ100重量部
    に、無機粉末0.1〜5重量部、ベンゾトリアゾール系
    紫外線吸収剤0〜2重量部およびヒンダードアミン系光
    安定剤0〜2重量部を分散含有せしめ、これを型面へ沿
    わせて重合硬化することを特徴とする耐熱乳半色メタク
    リル樹脂の製造方法。
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