JPH02199037A - 石英ガラスの製造方法 - Google Patents

石英ガラスの製造方法

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JPH02199037A
JPH02199037A JP1918089A JP1918089A JPH02199037A JP H02199037 A JPH02199037 A JP H02199037A JP 1918089 A JP1918089 A JP 1918089A JP 1918089 A JP1918089 A JP 1918089A JP H02199037 A JPH02199037 A JP H02199037A
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岩谷 冨士雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は石英ガラスの製造方法、特にはその08基濃度
がコントロールされるので、エキシマレーザ−用などに
有用とされる石英ガラスの製造方法に関するものである
[従来の技術] 四塩化けい素などのハロゲン化けい素を酸水素火炎中で
火炎加水分解させ、発生したシリカを担体上に堆積させ
て得た多孔質シリカ母材を加熱溶融してガラス化すると
いう方法で作られた合成石英ガラスは高純度であること
から各種用途に多用されており、これはエキシマレーザ
−用の光学用ガラス材料としても使用されている。
しかし、この合成石英ガラスは始発材として四塩化けい
素などのハロゲン化けい素が使用されるために多量のハ
ロゲン元素を含有するものであるため、これにはハロゲ
ン元素を含有しないアルコキシシランを加水分解して、
シリカゾルを作り、これを脱水乾燥して得た湿式ゲルを
焼成ガラス化する、いわゆるゾル−ゲル法で作られたも
のを使用することも試みられている。
[解決されるべき課題] しかし、特にエキシマレーザ−用に用いられる光学用石
英ガラスについてはレーザーの出力増加に伴なって耐レ
ーザー性が不足していてこの対策が問題となっており、
これには合成石英ガラスに含有されているOH基濃度が
関係をもっていることが判っているが、上記した火炎加
水分解法、ゾル−ゲル法で得られた合成石英ガラスはそ
のOH基濃度が不均一でかつその濃度範囲も一定でない
ために、このOH基濃度が耐レーザー性にどれだけ関係
するかも正確には不明となっており、OH基量の制御さ
れた石英ガラスの提供が求められている。
[課題を解決するための手段] 本発明はこのように要求に応えることのできる制御され
たOH基濃度をもつ合成石英ガラスの製造方法に関する
ものであり、これはアルキルシリケートを加水分解し、
縮重合させ、乾燥して得たシリカゲルを粉砕したのち、
通気性を保った炉内で焼成して得た石英ガラス粉を分級
し、つしAで各分級粉別に例えば酸水素炎で分別溶融し
てOH基濃度の制御された石英ガラスを得ることを特徴
とするものである。
すなわち、本発明者らはOH基濃度の制御された石英ガ
ラスの製造方法について種々検討した結果、エチルシリ
ケートなどのようなアルキルシリケートを加水分解し、
縮重合させ、乾燥してゲルとしたのち粉砕し、焼成して
から少なくとも3分別以上になるように分級し、この各
分級粉末を各個に酸水素火炎で溶融し、得られた石英ガ
ラスのOH基濃度をしらべたところ、このOH基濃度は
この分級した粉末の粒径と相関があり、かつプラズマ溶
融品と異なり、得られた溶融体における塩素濃度が1 
ppm以下となるため、目的とする制御されたOH基濃
度をもつ石英ガラスを得るためにはある特定の粒径をも
つ石英ガラス粉末をガラス化すればよいということを確
認して本発明を完成させた。
以下にこれをさらに詳述する。
[作 用] 本発明による石英ガラスの製造はゾル−ゲル法によって
行なわれる。
したがって、本発明の方法はアルキルシリケートが始発
材とされるが、これはエチルシリケート、プロピルシリ
ケートなどのようなものとすればよい。
このアルキルシリケートの加水分解は常法によってアル
キルシリケートにアルコール、水、塩酸のような酸性触
媒、またはアンモニアのような塩基性触媒を適当量加え
て加水分解すればよく、この加水分解で発生したシリカ
ゲルは縮重合させると塊状の、好ましくは径が2〜4m
mの粒状物となる。
この塊状物はついで加温し、ゲル化させて湿式ゲルとし
たのち、クリーンオーブンなどでよく乾燥してここに残
留しているアルコール分を除去して乾燥ゲルとし、つい
でロールミルなどを用いて粒径が1■以下に粉砕するの
であるが、この粉砕は粒度分布が5ON1,000μm
1好ましくは100〜700μmの範囲となるようにす
ればよく、好ましくはこの分布が平坦なものとなるよう
にすることがよい。
このようにして得られた乾燥ゲルは焼成して脱水するの
であるが、この焼成はこのゲルを石英ガラス容器に入れ
て石英炉芯管をもつ電気炉中で行なわせればよく、これ
は脱水ということから窒素ガスまたは酸素ガスのような
気流中で行なわせることが必要とされる。また、この焼
成は800〜1゜200℃で行えばよいが、最初から1
,200 を以上の温度で焼成するとこのゲルが発泡し
て稠密な粉末が得られなくなるので、これは昇温速度を
to’e /分として800℃付近から数段階に分けて
数時間づつ焼成するようにすることがよく、好ましくは
窒素ガスまたは酸素ガスを1℃/分以上の量で流しなが
ら800℃、 1,000℃、 1,200℃でそれぞ
れ5時間づつ焼成することがよいが、この焼成によって
ゲルは石英ガラス粉末とされる。
なお、一般に原料アルキルシリケートを加水分解させて
シリカゲルを得る製造工程には塩素が含まれてくる問題
点があるが、本発明によれば焼成の工程が必須の要件と
されており、この焼成工程で塩素が除かれるので、上記
した塩素が入り込んでくるという問題点は解消され、得
られる石英ガラスへの塩素の混入が極力避けられるとい
う利点がある。
本発明の方法はこの石英ガラス粉末を分級し、この分級
された石英ガラス粉末を分級相別に分別溶融して石英ガ
ラスを得るのであるが、この分級は汚染防止のために、
ナイロンやテフロンなどのような合成樹脂製スクリーン
を用いて行なうことがよく、これはJIS標準篩で目の
開きが105〜710μmの範囲となるように、好まし
くは105μm、125 μm、149 μm、177
 μm、210μm、 250 pm、 297 pm
、 350 pm、 420μm、500μm、590
μm、710μmなどのような全ての篩を用いて行なう
ことが好ましい。分別溶融はこの谷筋で分別された石英
ガラス粉を各篩毎に採取し、これを酸素、水素の流量を
一定にした石英製の酸水素火炎バーナーからの火炎で溶
融させればよく、これによれば泡のない石英ガラスイン
ゴットが得られるが、この石英ガラスの0)1温源度を
しらべたところ、このOH基濃度は溶融する前の石英ガ
ラス粉末の粒径と相関をもつもので、これは第1図に示
したように石英ガラス粉末が105μmで最低となり、
これより小さくなるか大きくなるとOH基濃度が増加す
るということが確認されたので、目的とするOH基濃度
をもつ合成石英を得るにはこれに相当する粒径をもつ石
英ガラス粉末を溶融すればよい。
本発明の方法によるOH基濃度の制御された石英ガラス
の製造は上記したようにゾル−ゲル法で得られた乾燥ゲ
ルを粉砕したのち、焼成、分級し、この篩分けで得られ
た石英ガラスを分別溶融するのであるが、希望するOH
基温源をもつ石英ガラスを得るためにはこの分級を少な
くとも3フラクシヨン以上とすることが望ましい。分級
が2フラクシヨンもしくは末分級であると粗いガラス粉
末と細かいガラス粉末が混合して正確なOH基濃度のコ
ントロールが難しくなるので、この分級は少なくとも3
フラクシヨン、好ましくは前記したJIS基準基準金て
用いることがよく、分別溶融で希望するOH基濃度を得
るときには1段階上または1段階下の粉を配合するとこ
れが容易になり、これによれば希望するOH基濃度に対
して±10にの範囲で制御することが可能となる。ここ
に使用される石英ガラス粉末は粒径が700μm以上の
もの、例えば700−1.Onμmのものはここに含有
されている水分が多く、したがって溶融するとOH基濃
度が1.000ppm以上のものが得られるけれども、
このものは泡が多く発生し、光学材料には適しなくなる
ので、この石英ガラス粉末は粒径が700μm以下のも
のとすることがよい。
なお、このようにして得られた石英ガラスは始発材が蒸
留精製されたアルキルシリケートであることから、ハロ
ゲン原子を含有しない高純度のものとなるし、OH基濃
度も制御されたものとなるので、各種用途に広く使用す
ることができるが、これは特には耐レーザー性研究のた
めのエキシマレーザ−用光学材料として利用することが
できる。
[実施例] つぎに本発明の実施例をあげるが、例中の部は重量部を
示したものである。
実施例 21のガラス製反応器にエチルシリケート1部、蒸留水
5部および0.INの塩酸5部を仕込み、攪拌しながら
エチルシリケートを加水分解させて粒状シリカゾルを生
成させた。
ついでこのゾルを60℃に加温して湿式ゲルとし、フリ
ーオーブンで200℃で10時間乾燥してアルコール分
を除去し、これをロールミルで粉砕して粒径が106〜
1,000μmの範囲の粉末とした。
つぎに、この粉末を石英ビーカーに入れ、石英炉芯管に
挿入し、これを窒素ガスが197分で流通している電気
炉中で昇温速度10℃/分を保ちながら800℃で5時
間、1 、000℃で5時間、1,200℃で5時間焼
成したのち、冷却し、JIS標準篩の目開きが105 
pm、 150 μm、 212 pm、 300μm
、500μm、700μmであるナイロン族のスクリー
ンをもつ篩を用いて分級、篩別し、得られた粉末を酸素
ガス流量を201/分、水素ガス流量を50ItZ分と
一定とした酸水素火炎バーナーを用いて溶融して各粒径
毎に3個の石英ガラスインゴットを作り、これらのOH
基濃度をしらべたところ、第1表に示したとおりの結果
が得られた。
第 表 (OH基濃度ppm) 比較例 実施例と同様にしてエチルシリケートを加水分解させ、
アルコール除去後、ロールミルで粉′砕して106μ■
〜1,000μIの範囲の粉末とし、同様の焼成を行い
、得られた石英ガラス粉末をJIS i車重の目開きが
300μIのもので分級、篩別し、得られた粉末を酸水
素火炎バーナーで溶融し、各粒径毎に3個の石英ガラス
インゴットを作り、す、これらのOH基濃度をしらべた
ところ、第2表に示したとおりの結果が得られ、この場
合には希望するOH基濃度の石英ガラスの製造が困難で
あることが確認された。
第 2 表   (OH基濃度ppm)分けされた石英
ガラス粉末の粒径によって定まるので、制御されたOH
基濃度をもつ石英ガラスを容易に、かつ安価に得ること
ができるという有利性が与えられる。
【図面の簡単な説明】 第1図は石英ガラス粉末の粒径とこれを溶融して得た石
英ガラスインゴットのOH基濃度との関係を示したグラ
フである。 [発明の効果]

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルキルシリケートを加水分解し、縮重合して得た
    シリカゲルを粉砕し、焼成したのち分級し、ついで各分
    級粉別に溶融してOH基濃度の制御された石英ガラスを
    得ることを特徴とする石英ガラスの製造方法。 2、前記の溶融手段が酸水素火炎加熱である請求項1に
    記載の石英ガラスの製造方法。 3、前記の分級が少なくとも3分別である請求項1に記
    載の石英ガラスの製造方法。 4、得られた石英ガラスの塩素含有量が1ppm以下で
    ある請求項1に記載の石英ガラスの製造方法。
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EP0803469A1 (en) * 1995-01-12 1997-10-29 Mitsubishi Chemical Corporation Silica gel, synthetic quartz glass powder, quartz glass molding, and processes for producing these
JP2012508687A (ja) * 2008-11-13 2012-04-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 太陽エネルギ集中器に使用する太陽受熱器

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JPS6221708A (ja) * 1985-07-17 1987-01-30 ヘレウス・クアルツシユメルツエ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクタ−・ハフツング 粒子状合成高純度二酸化珪素から物品を製造する方法

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