JPH02196148A - 多気筒内燃機関の電子制御燃料噴射装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の電子制御燃料噴射装置

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JPH02196148A
JPH02196148A JP1415489A JP1415489A JPH02196148A JP H02196148 A JPH02196148 A JP H02196148A JP 1415489 A JP1415489 A JP 1415489A JP 1415489 A JP1415489 A JP 1415489A JP H02196148 A JPH02196148 A JP H02196148A
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JP
Japan
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fuel
injection
fuel injection
cylinder
amount
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JP1415489A
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Shinpei Nakaniwa
伸平 中庭
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は多気筒内燃機関の電子制御燃料噴射装置に関し
、詳しくは、各気筒毎に設けた燃料噴射弁を所定の噴射
開始時期に個別に開動作させて各気筒の吸気行程とタイ
ミングを合わせて通常燃料噴射を行わせる所謂ジ−ケン
シャ、ル・インジェクション方式の電子制御燃料噴射装
置に関する。
〈従来の技術〉 従来、この種の電子制御燃料噴射装置として、例えば特
開昭57−8328号公報等に記載されているようなも
のがあり、かかる噴射装置では各気筒に燃料と空気とを
十分に混合させた混合気を供給させることができ、気筒
間の燃料のバラツキも無くなり、トルク変動が小となる
等の利点を備えている。
しかしながら、このような従来の電子制御燃料噴射装置
においては、例えば所定微小時間毎にそのときの機関運
転状態に応じた燃料噴射量を演算し、各気筒毎の所定燃
料噴射タイミングになると最新の演算燃料噴射量に応じ
た駆動信号を対応する気筒の燃料噴射弁に出力して、各
気筒毎に燃料噴射を行わせるようにしているため、機関
の加速時に以下のような問題があった。
即ち、加速運転時には各気筒に吸入される実際の吸入空
気量は急激に増大し、これに伴って各気筒の要求燃料量
も急激に増大する。従って、所定燃料噴射タイミングに
おける要求燃料量と、実際の吸気行程における要求燃料
量との間には時間差に基づく偏差が生じることになり、
然も、燃料噴射量を決定するためにセンサで検出される
吸入空気流量や吸気圧力のデータには検出応答遅れもあ
り、これによって特に加速初期には通常の燃料噴射制御
では要求量よりも大幅に少ない量の燃料しか供給されな
くなる。
この結果、特に加速運転初期には空燃比がオーバーリー
ン化して、機関出力の低下若しくは失火が発生し、加速
性能の低下、車両の前後振動の発生及び排気特性の悪化
を招くという問題があった。
かかる問題点を解消する技術として、先に本出願人は、
加速判別初回に通常の燃料噴射(シーケンシャル燃料噴
射)の終了直後の気筒に対して、加速運転状態に応じて
設定した燃料量に対応する駆動信号を割り込ませて出力
し、通常燃料噴射間での所謂割り込み燃料噴射を行わせ
るよう構成したものを提案している(第11図参照)。
また、加速判別初回がシーケンシャル制御による通常の
燃料噴射中であるときには、加速運転状態に応じて設定
した燃料量に対応する駆動信号を、前記噴射中の気筒に
対する通常噴射制御の駆動信号の後に続けて出力するよ
うに構成したものについても先に提案している(特願昭
62−148036号等参照)。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、通常のシーケンシャル噴射制御においては、
電磁式燃料噴射弁の開駆動電源であるバッテリの電圧に
応じた燃料噴射弁の作動遅れを補償するために、機関要
求量に見合って設定された燃料噴射量をバッテリ電圧に
応じて増大補正することが一般的に行われているが、上
記のように、通常のシーケンシャル制御による燃料噴射
間で加速状態に応じた割り込み噴射を行わせる場合には
、割り込み噴射量の設定において前述のようなバッテリ
電圧に基づく補正が行われておらず、加速運転状態から
要求される燃料量が設定されても、実際にはこの設定量
よりも少ない量の燃料しか供給されないという問題があ
った。
即ち、燃料噴射量は燃料噴射弁に出力する駆動パルス信
号のパルス巾として設定され、燃料噴射弁の開弁駆動時
間を介して燃料噴射量が制御されるように構成されてい
るが、燃料噴射弁には作動の遅れ時間が存在し、特に無
効噴射量となる開弁作動遅れ時間は燃料噴射弁の開駆動
電源であるバッテリの電圧によって変化するため、バッ
テリ電圧に応じて前記作動遅れ時間相当分の増量補正を
通常の燃料噴射量に施すようにしていたものである。
ここで、前記割り込み噴射における燃料噴射量が、予測
される要求量の最大量が確保されるように、常時多めに
設定されるようなラフな燃料制御の場合には、前述のよ
うなバッテリ電圧補正を施さなくとも、必要十分な燃料
を割り込み噴射させることが可能である。しかし、特に
、割り込み噴射開始制御時からその気筒の真の要求燃料
量が表れる吸気行程の所定タイミングまでの時間差と、
機関負荷の変化状態とから割り込み噴射量を設定するよ
う構成した場合のように、割り込み噴射量を真の要求量
に従って高精度に設定するよう構成した場合には、前述
のようなバッテリ電圧に応じた補正を施さないと、せっ
かく精度の良い割り込み噴射量設定をしても、実際に噴
射供給される燃料量が足りなくなって、加速時の空燃比
オーバーリーン化を救・うことができなくなる惧れがあ
ったものである。
但し、割り込み噴射における駆動信号が、通常の燃料噴
射における駆動信号による閉弁制御から燃料噴射弁の閉
作動遅れに対応する所定時間内であれば、実際には通常
噴射に続番ノて割り込み噴射が行われるので、割り込み
噴射量にバッテリ電圧に応じた補正を施すと余分な補正
を行うことになって、要求量よりも多い割り込み噴射が
なされるので、上記のような場合にはバッテリ電圧に応
じた割り込み噴射量の補正は回避した方が良い。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、加速運
転状態に応じた割り込み噴射制御において必要に応じた
バッテリ電圧に応じた補正が施されるようにして、高精
度の割り込み噴射量の演算設定に対応して実際の燃料噴
射供給が精度良く行われるようにすることを目的とする
く課題を解決するための手段〉 そのため本発明では、第1図に示すように、各気筒毎に
設けられた燃料噴射弁と、これらの燃料噴射弁を所定の
噴射開始時期に個別に開動作させて各気筒の吸気行程と
タイミングを合わせて通常燃料噴射を行わせるシーケン
シャル燃料供給制御手段と、を備える多気筒内燃機関の
電子制御燃料噴射装置において、 機関の加速運転状態を検出する加速運転状態検出手段と
、この検出された加速運転状態に応じて加速時増量燃料
量を設定する加速時増量燃料量設定手段と、前記燃料噴
射弁の開駆動電源の電圧に応じて燃料噴射弁の作動遅れ
に対応する電圧補正燃料量を設定する電圧補正燃料量設
定手段と、前記設定された電圧補正燃料量に基づいて前
記加速時増量燃料量を増量補正設定する加速時噴射量電
圧補正手段と、加速運転検出初回において前記シーケン
シャル燃料供給制御手段による燃料噴射弁の非開動作制
御中であるときに通常燃料噴射直後の気筒に設けられた
燃料噴射弁に対して前記加速時噴射量電圧補正手段で補
正設定された加速時増量燃料量に対応する駆動信号を出
力し割り込み燃料噴射を行わせる加速時割り込み噴射制
御手段と、を設けるようにした。
また、第1図点線示のように、前記加速時割り込み噴射
制御手段による駆動信号出力時が通常燃料噴射における
燃料噴射弁の開動作制御の終了から燃料噴射弁の作動遅
れ時間に対応する所定時間以内であるときに、前記加速
時噴射量電圧補正手段で補正設定された加速時増量燃料
量に代えて前記加速時増量燃料量設定手段で設定した加
速時増量燃料量に対応する駆動信号の出力を行わせる電
圧補正回避手段を設けるようにしても良い。
く作用〉 かかる構成によると、シーケンシャル燃料供給制御手段
は、各気筒毎に設けられた燃料噴射弁を所定の噴射開始
時期に個別に開動作させて各気筒の吸気行程とタイミン
グを合わせて通常燃料噴射を行わせる。
また、加速運転状態検出手段は、機関の加速運転状態を
検出し、加速時増量燃料量設定手段はこの加速運転状態
に応じて通常の噴射とは別に噴射供給する加速時増量燃
料量を設定する。
一方、電圧補正燃料量設定手段は、各気筒毎に設けられ
る燃料噴射弁の開駆動電源(バッ、テリ)の電圧に応じ
て燃料噴射弁の作動遅れに対応する電圧補正燃料量を設
定する。
そして、加速時噴射量電圧補正手段は、電源電圧に応じ
て設定された電圧補正燃料量に基づいて前記加速時増量
燃料量を増量補正設定し、燃料噴射弁の作動遅れにより
実際の噴射量が不足することを回避する。
加速時割り込み噴射制御手段は、加速運転検出の初回に
おいて燃料噴射弁が前記シーケンシャル燃料供給制御手
段によって開動作制御されていないときに、通常燃料噴
射直後の気筒に設けられた燃料噴射弁に対して電源電圧
に基づき補正設定された加速時増量燃料量に対応する駆
動信号を出力し割り込み燃料噴射を行わせる。
即ち、加速判別が初めてあったときに、どの気筒でも通
常燃料噴射が行われていない場合には、加速運転状態に
応じ然も燃料噴射弁の作動遅れを見込んで設定された燃
料量に対応する駆動信号を、最近に通常燃料噴射された
気筒の燃料噴射弁に対して出力し、通常の燃料噴射間で
加速時の燃料制御応答遅れを補正する割り込み噴射が行
われるようにした。
また、前記加速特別り込み噴射制御・手段による駆動信
号出力時が通常燃料噴射における燃料噴射弁の開動作制
御の終了から燃料噴射弁の作動遅れ時間に対応する所定
時間以内であるときには、電圧補正回避手段が、前記加
速時噴射量電圧補正手段で補正設定された加速時増量燃
料量に代えて前記加速時増量燃料量設定手段で設定した
加速時増量燃料量に対応する駆動信号の出力を行わせる
即ち、通常の燃料噴射の終了制御から燃料噴射弁の作動
応答遅れに対応する時間内に割り込み噴射のタイミング
となったときには、通常の燃料噴射に続けて割り込み噴
射されることになり、電源電圧に基づく補正を施さなく
とも所望量を割り込み噴射させることができるので、電
圧補正燃料量による加速時増量燃料量(割り込み噴射量
)の増量補正を回避するようにしたものである。
〈実施例〉 以下に本発明の詳細な説明する。
一実施例のシステム構成を示す第2図において、内燃機
関1には、エアクリーナ2.吸気ダクト3゜スロットル
チャンバ4及び吸気マニホールド5を介して空気が吸入
される。エアクリーナ2には吸気(大気)温度TA(’
C)を検出する吸気温センサ6が設けられている。スロ
ットルチャンバ4には、図示しないアクセルペダルと連
動するスロットル弁7が設けられていて、吸入空気流i
tQを制御する。前記スロットル弁7には、その開度T
VOを検出するポテンショメータと共に、その全閉位置
(アイドル位置)でONとなるアイドルスイッチ8Aを
含むスロットルセンサ8が付設されている。
スロットル弁7下流の吸気マニホールド5には、吸気圧
力Pmを検出する吸気圧センサ9が設けられると共に、
各気筒毎に電磁式の燃料噴射弁IOが設けられている。
燃料噴射弁10は、後述するマイクロコンピユータラ内
蔵したコントロールユニット11から例えば点火タイミ
ングに同期して各気筒毎にその吸気行程とタイミングを
合わせて出力される噴射パルス信号によって個別に開弁
駆動し、図示しない燃料ポンプから圧送されプレッシャ
レギュレータにより所定圧力に制御された燃料を吸気マ
ニホールド5内に噴射供給する、即ち、前記燃料噴射弁
10による燃料供給量は、燃料噴射弁10の開弁駆動時
間で制御されるようになっている。
更に、機関1の冷却ジャケット内の冷却水温度Twを検
出する水温センサ12が設けられると共に、排気通路1
3内で排気中酸素濃度を検出することによって吸入混合
気の空燃比を検出する酸素センサ14が設けられている
コントロールユニット11は、クランク角センサ15か
ら、機関回転に同期して出力されるクランク単位角度信
号PO3を一定時間カウントして又は所定クランク角位
置毎に出力されるクランク基準角度信号REF (4気
筒の場合180”毎)の周期を計測して機関回転速度N
を検出する。
この他、機関lに付設されたトランスミッションに、車
速を検出する車速センサ16とニュートラル位置を検出
するニュートラルセンサ17が設けられ、これらの信号
はコントロールユニット11に入力され、また、前記燃
料噴射弁1oの開駆動電源であるバッテリ20の電圧信
号がイグニッションスイッチ21を介してコントロール
ユニット11に入力されるようになっている。また、ス
ロットル弁7をバイパスする補助空気通路18には補助
空気量を介してアイドル回転速度を制御する電磁式のア
イドル制御弁19が設けられている。
コントロールユニット11は、上記のようにして検出さ
れた各種検出信号に基づいて燃料噴射fjtTi(噴射
パルス信号のパルス+11)を演算すると共に、設定し
た燃料噴射量TIに基づいて各気筒毎の燃料噴射弁10
を個別に開駆動制?11(シーケンシャル噴射制御)す
る。更に、コントロールユニット11は、アイドルスイ
ッチ8A及びニュートラルセンサ17に基づき検出され
るアイドル運転時にアイドル制御弁19の開度を制御す
ることによってアイドル回転速度を目標アイドル回転速
度にフィードバック制御する。
次にコントロールユニット11により行われる燃料制御
のための各種演算処理を第3図〜第9図のフローチャー
トにそれぞれ示すルーチンに従って説明する。
本実施例において、シーケンシャル燃料供給制御手段、
加速時増量燃料量設定手段、電圧補正燃料量設定手段、
加速時噴射量電圧補正手段、加速時割り込み噴射制御手
段、電圧補正回避手段、加速運転状態検出手段としての
機能は、前記第3図〜第9図のフローチャー1・に示す
ようにソフトウェア的に備えられている。
第3図のフローチャートに示すルーチンは、所定微小時
間(例えば101118)毎に実行されるものであり、
まず、ステップ1ではスロットルセンサ8によって検出
されるスロットル弁7の開度TVOをA/D変換して入
力する。
ステップ2では、吸気圧センサ9によって検出された吸
気圧力PBと、クランク角センサ15からの検出信号に
基づいて算出された機関回転速度Nとを乗算した値に基
づいて、予め設定されたマツプから体積効率補正係数に
2を検索して求める。
この体積効率補正係数に2は、後述するように開口面積
Aに依存して求められる基本体積効率QHφを真の機関
負荷変動に応じて補正するための係数である。
ステップ3では、ステップ1で入力したスロットル弁開
度TVOに基づいてマツプから機関1吸気系の開口面積
Aを検索して求めると共に、この開口面積Aを機関回転
速度Nで除算し、この除算結果に基づいて次のステップ
4における基本体積効率QHφの検索が行われるように
する。
ステップ4では、ステップ3で演算したA/Nに基づい
てマツプから基本体積効率QHφを検索して求める。
そして、ステップ5では、ステップ4で検索して求めた
基本体積効率QHφと、本ルーチンの前回実行時にこの
ステップ5で演算された体積効率QCYLOと、ステッ
プ2で検索して求めた体積効率補正係数に2とを用い、
下式に従って最終的な体積効率QCYI、を演算する。
QCYL 4−QHφXK2+QCYLO(1−に2)
上記演算式に従って体積効率QCYLを求めるようにす
れば、定常運転時にはQ I−1φ−QCYLOとなっ
て体積効率QCYLは一定値に安定するが、機関lが過
渡運転されるとそのときの機関負荷状態に応じて体積効
率QCYLの変化をマツプ検索値に対して鈍らすことに
なり、これによって、開口面積A及び機関回転速度Nの
変化に対して遅れる実際の機関負荷変化に略対応した体
積効率QCYLが設定されるようになっている。
ステップ6では、以下の式に従って開口面積Aど機関回
転速度Nとに従った体積効率QCYI、に基づく基本燃
料噴射量T pqcy i!、を演算する。
Tpqcyf4−KCONAXQCYLXKTA2ここ
で、KCONAは定数、QCYLは上記ステップ5で演
算された体積効率、KTA2は後述するバックグラウン
ドジョブにおいて吸気温センサ6で検出される吸気温度
TA(’C)に基づいて設定される吸気温度補正係数で
ある。
次のステップ7では、今回ステップ6で演算された基本
燃料噴射I T pqcy 1から本ルーチンの前回実
行時(10111s前)にステップ6で演算された基本
燃料噴射量MTpqey!!、を減算して、本ルーチン
実行周期当たりの基本燃料噴射1tTpqeyj!の変
化1iDLTTpを演算する。
次のステップ8では、燃料供給停止制1ll(Fuel
cu t)直後の加速状態であるか否かを判別する。前
記燃料供給停止制御とは、機関1の減速運転時に燃料噴
射弁10による燃料噴射供給を停止し、未燃焼ガスの排
出量低減と燃費の向上とを目的に行われるものである。
ステップ8で燃料供給停止制御直後の加速状態であると
判別されたときにはステップ9へ進み、ステップ7で求
めた変化量DLTTpに再加速補正係数KQACCを乗
算して増量補正し、その結果を最終的な変化′NZとす
る。
前記変化量Zは、後述するように、機関1要求燃料量の
変化割合を示すものとして扱われ、この変化量Zに基づ
いて割り込み噴射量や通常燃料噴射量Tiの補正が行わ
れるものである。また、通常の燃料供給時には、そのと
きの機関負荷に応じた量で壁流(吸気通路壁面の付着燃
料)は平衡状態となるが、前述のような燃料供給停止制
御が行われると、壁流量が燃料供給時に比べ激減する。
このため、燃料供給停止直後の加速時であるときには、
通常よりも基本燃料噴射量T pqcy lの変化割合
を多(見積もって燃料制御を行う必要があり、かかる要
求に対応すべくステップ9で変化量DLTTpの増量補
正を行うものである。
一方、ステップ8で燃料供給停止直後の加速時でないと
判別されたときには、通常に燃料が供給されて壁流量の
激減がない状態であるから、ステップ10へ進んでステ
ップ9で演算された変化量DLTTpをそのままZにセ
ットする。
次のステップ11では、今回ステップ6で演算された基
本燃料噴射量T pqcy lを前回値M T pqc
y l。
にセットし、本ルーチンの次回実行時には今回の基本燃
料噴射量Tpqcyj!を前回値として変化量DLTT
pが演算されるようにする。
そして、ステップ12では、前述のようにして設定され
る変化量Zがゼロであるか否かを判別する。
ここで、変化量Zが略ゼロであると判別されたときには
、基本燃料噴射量T pqcy lが略一定値で安定し
ている機関1の定常運転状態であると見做すことができ
るため、ステップ13へ進んで過渡フラグFtrに定常
運転状態を示すゼロをセットする。
また、次のステップ14では、各気筒に対応する割り込
み噴射量)’11−)’44及び通常噴射加算量y1〜
y4 (本実施例における機関1は4気筒としである)
を全てゼロとして、変化量Zに応じた燃料供給量の過渡
時補正制御が行われないようにする。
即ち、機関lが定常運転状態であるときには、機関1の
要求燃料量(吸入空気量)が略一定であるから、所定の
燃料噴射タイミングにおいて機関運転状態に応じて設定
された燃料噴射NTiは、各種センサの検出遅れがあっ
ても噴射開始後の吸気行程において表れる真の機関要求
量と変わらず、噴射開始(燃料噴射量設定)タイミング
と真の機関要求燃料量が表れるタイミングとの時間差が
あっても機関要求量に見合った燃料を噴射供給できるた
め、上記のように定常運転判別されたときには割り込み
噴射量y++〜y44及び通常噴射加算量)’l−)’
4をゼロにして前記時間差に対応する補正制御を実施し
ないものである。
一方、ステップ12で変化量Zが略ゼロでないと判別さ
れたときには、基本燃料噴射量Tpqcyl (吸入空
気量)の変化があって、前述のように噴射開始タイミン
グと真の機関要求燃料量が表れるタイミングとの時間差
による燃料供給制御の応答遅れが存在する過渡運転状態
であるから、ステップ15以降へ進んで割り込み噴射量
Vlr−Vaa及び通常噴射加算量y、〜yaaの設定
制御を行う。即ち、吸入空気量が増減変化する機関1の
過渡運転時には、所定の燃料噴射開始タイミングにおけ
る吸入空気量と、噴射開始後の吸気行程において表れる
機関1の真の要求燃料量に対応する吸入空気量との間に
、時間経過に基づく偏差が生じることになるため、前記
偏差を基本燃料噴射量Tpqcyfの変化量である前記
Zに基づいて予測し、過渡運転時における燃料供給制御
の応答遅れを解消しようとするものである。
ステップ15では、前記過渡フラグFtrがゼロである
か1であるかを判別する。前記過渡フラグFtrは、ス
テップ12で変化IZが略ゼロであると判別される機関
Iの定常運転時にステップ13でゼロがセットされるも
のであるから、定常から過渡運転へ移行した初回におい
ては、このステップ15では過渡フラグFtrはゼロで
あると判別されることになる。
このような過渡判別の初回においては、ステップ16に
おいて各気筒毎(#lcy/!〜#4cyi、)に割り
込み噴射量y++” )’ aa (通常の噴射の間に
割り込ませて行わせる燃料噴射量)を以下の式に従って
演算する。
)’++←Tat耐X Z XI/IOX Kteva
ccX 2’/ zz←Tatm2X Z X 1/I
OX K twaceX 2Vzs←Tatm3X Z
 Xi/IOX KtwaceX 2yaa←Tatm
4X Z xi/10x KtwaeeX 2上記演算
式において、Tat+ml”Tatm4はそれぞれ現時
点から各気筒の燃料供給量設定の目標タイミング(真の
要求量に見合った吸入空気量が表れる吸気行程における
所定タイミングであり、本実施例では吸気BDCとしで
ある。)までの時間であるターゲットタイミング時間(
ms)である。また、K twaccは水温センサ12
によって検出される機関温度を代表する冷却水温度Tw
に応じて設定される水温補正係数である。但し、変化量
Z(変化量DLTTp)がマイナス値となる減速時には
上記割り込み噴射量y、〜y44はゼロに設定されるよ
うにしである。
変化量Zは、本ルーチンの実行周期であるIons間に
おける基本燃料噴射量Tpqeyl(開口面積へと機関
回転速度Nとに基づく基本燃料噴射量)の変化量であり
、一方、T a を耐〜Tatm4は目標タイミングま
での時間をms単位で示すものであるから、変化量Zに
1710を乗算することによって1ms当たりの変化量
に変換するようにしである。更に、本実施例における電
子制御燃料噴射装置では、後述するように通常の燃料噴
射量Tiが演算の便宜上から吸気圧力PBに基づく基本
燃料噴射量T ppbを2倍して演算されるようにしで
あるため、これに対応して2を乗算するようにしである
このようにして演算される割り込み噴射量y。
〜yaaは、現時点から各気筒の目標タイミングまでの
時間における基本燃料噴射量Tpqeylの変化量、即
ち、機関要求燃料量の目標タイミングまでの間における
変化量を予測設定することになり、通常の燃料噴射が終
了している気筒では、少なくとも現時点から前記割り込
み噴射量”jrI−”f4a相当量が機関1の加速運転
によって不足することを示す。
ステップ16で割り込み噴射量yI8〜y44を設定す
ると、次のステップ17では通常噴射加算it y +
〜y4をそれぞれゼロとする。即ち、機関1の過渡判別
(加速判別)初回には、割り込み噴射によって加速運転
による燃料供給の応答遅れに対応し、通常の燃料噴射量
Tiに前記応答遅れ分の補正を加える制御は行わない。
次のステップ18では、今回のステップ12における過
渡判別を受けて過渡フラグFtrに1をセットし、該過
渡フラグFtrによって過渡運転の継続状態が判別され
るようにする。
そして、ステップ19では、何れかの気筒において通常
の燃料噴射が行われているか否かを判別し、何れかの気
筒で燃料噴射が行われているときには、割り込み噴射制
御を実施することなく本ルーチンをそのまま終了させる
が、何れの気筒においても燃料噴射が行われていないと
きには、通常燃料噴射が終了した直後である気筒に対し
て割り込み噴射を行うべくステップ22以降へ進む。
一方、ステップ15で過渡フラグFtrが1であると判
別されたときには、ステップ12で変化1zに基づく過
渡(加速)判別が行われ、然も、前回以前においてステ
ップ18におけるフラグ設定が行われている過渡継続判
別状態であるから、割り込み噴射によって燃料供給制御
の応答遅れを補正するのではなく、通常の燃料噴射量T
iに応答遅れ分の補正を加算する。従って、このときに
は、ステップ20へ進んで通常の燃料噴射量Tiの増量
補正に用いる通常噴射加算量y、〜y4を下式に従って
演算する。
3’ l”−TatmlX Z XI/10y、←Ta
tm2X Z X 1/10)’ 13←Tatai3
X Z Xi/10V a4”−Tatm4X Z X
i/10ここで、Tatml 〜Tatm4は割り込み
噴射量y11〜’Jaaの演算で用いたものと同じ各気
筒の燃料供給量設定の目標タイミングまでの時間(+1
!りであり、この時間Tatml〜Tatm4と、ls
s当たりの基本燃料噴射量Tpqcyi1.の変化量で
あるZXI/10とを乗算することによって、現時点か
ら目標タイミングまでにおける要求燃料量の変化が予測
設定されるようにしである。
但し、通常噴射加算量y1〜y4の演算においては、割
り込み噴射量y、〜7aaの演算の場合で乗算した温度
補正係数K twaccを用いず、然も、2倍すること
をしないのは、この通常噴射加算量y1〜y4が後述す
るように吸気圧力PBに基づいて演算された基本燃料噴
射量T ppbに加算され、この加算結果が2倍される
と共に、更に冷却水温度Twに基づく補正が施されて最
終的な燃料噴射量Tiが演算されるようになっているた
めである。
尚、上記式で演算される通常噴射加算量y、〜y4は、
機関1の加速時にはプラスの値となって通常噴射が増量
補正されるが、機関1の減速時にはマイナスの値となっ
て通常の噴射が減量補正される。
ステップ20で通常噴射加算量y、〜y4が演算される
と、次のステップ21では割り込み噴射量y1゜〜Va
aを全てゼロとする。これにより、機関1の過渡(加速
)継続時には、割り込み噴射ではなく、通常のタイミン
グで行われる燃料噴射に前記通常噴射加算量y、〜y4
に基づく補正が施されて、加速応答遅れに対応した補正
が施されるようにする。
ここで、再びステップ19に戻って説明すると、過渡(
加速)の初回判別時には、割り込み噴射量ylI−y4
4を演算設定して、現時点で通常の燃料噴射が行われて
いる気筒があるか否かをステップ19で判別するが、こ
こで、通常の噴射が行われている気筒がないと判別され
ると、ステップ22へ進んで、現時点が通常の燃料噴射
から所定時間(例えば1 ms)以上経過しているか否
かを判別する。
そして、燃料噴射弁10の作動遅れによる無効噴射量を
バフテリ電圧に応じて補正するための電圧補正分子sを
割り込み噴射量y、〜Vaaに加算するか否かを前記判
別結果に応じて切り換えるようにする。
即ち、過渡応答遅れに対応する割り込み噴射を実施する
に当たって、通常の燃料噴射における燃料噴射弁10の
閉弁駆動制?Il(駆動パルス信号のOFF時)から燃
料噴射弁lOの閉作動遅れ時間に対応する所定時間(駆
動パルス信号のOFF時から実際に燃料噴射弁10が全
閉されるまでの時間よりも短い時間)内であれば、通常
の噴射に続けて割り込み噴射がなされることになるため
、開弁作動遅れの対策としての電圧補正分子sによる補
正をしなくとも所望量を割り込み噴射させることができ
、電圧補正分子sは過剰補正になってしまう。
一方、通常の燃料噴射終了から前記所定時間以上経過し
ている場合には、通常噴射と同じ条件(燃料噴射弁10
の全閉状態)で燃料噴射弁10を開作動させることにな
り、電圧補正分子sによる作動遅れ補正を施さないと割
り込み噴射量y■〜yaa相当のパルス巾をもつ割り込
み噴射駆動パルスを与えても、実際には設定量よりも少
ない量の燃料しか割り込み噴射されないことになってし
まうためである。
現時点が通常の燃料噴射制御の終了から所定時間内であ
るか否かは、後述するように1ms毎に1アツプされる
カウント値cntと、該カウント値cntの通常噴射の
制御終了時(駆動パルス信号のOFF時) Tiend
における値cntotaとを比較することによって行わ
れる。カウント値cntは、前述のように1ms毎にカ
ウントアツプされるものであるから、cntとcnto
La とが等しくないということば、少な(とも両者に
1以上の差があってT tendから少なくともins
以上が経過していることを示す。
従って、ステップ22でcnt=cntotaであると
判別されたときには、通常噴射終了時Tiend又は該
終了時T tendから1lIIs未満の時間しか経過
していない状態であるから、ステップ23以降へ進んで
割り込み噴射量)’11−)’44に電圧補正分子sを
加算しないで割り込み噴射を制御する。一方、ステップ
22でCnt+Cnjotaであると判別されたときに
は、通常噴射終了時T tendから少なくとも1w+
s以上の時間が経過している状態であるから、ステップ
30以降へ進んで割り込み噴射量y、〜y44に電圧補
正分子sを加算して割り込み噴射を制御する。
このように、過渡判別初回である割り込み噴射タイミン
グにおいて、通常の燃料噴射制御の終了から燃料噴射弁
lOの作動遅れに対応する所定時間以上に経過していて
、通常の燃料噴射制御と同条件で燃料噴射弁10を開駆
動制御する必要があるときに、電圧補正分子sを加算し
て燃料噴射弁lOの作動遅れに応じた補正を施せば、目
標タイミング時間Tatml〜T a tm4ど変化量
Zに基づき精度良く設定された割り込み噴射量y1.〜
y44に相当する燃料を実際に割り込み噴射供給するこ
とができ、燃料噴射弁10の作動遅れによって実際の割
り込み噴射供給量が不足することがない。
また、通常の燃料噴射制御の終了から所定時間内で通常
の燃料噴射に続けて割り込み噴射されるときには、電圧
補正分子sによる増量補正が必要なく、電圧補正弁Ts
を加算すると設定量よりも実際の供給量が多くなってし
まうので、電圧補正分子sの加算を行わないで過剰量の
割り込み噴射を防止するものである。
ここで、電圧補正分子sを加算しないで行われる通常の
燃料噴射に連続した割り込み噴射制御を説明すると、ス
テップ23では、#1気筒用噴射判別フラグFICYL
が1であるかゼロであるかを判別する。前記#1気筒用
噴射判別フラグFICYLは、工であるときに次回の所
定噴射タイミングで燃料噴射されるべき気筒が#1気筒
であることを示すもので、#1気筒用噴射判別フラグF
ICY Lが1であるときには後述する#22気筒用噴
射別フラグF2CYL〜#4気筒用噴射判別フラグF4
CYLにはゼロがセットされるようになっている。尚、
上記#1気筒用噴射判別フラグFI CYL〜#4気筒
用噴射判別フラグF4CYLの設定については、後に詳
細に説明する。
本実施例の4気筒内燃機関1では、燃料噴射は# 1e
yffi−+# 3cyj2−+# 4cyffi−+
# 2cyI!、の順でクランク角180°毎に行われ
るから、#1気筒用噴射判別フラグFICYLが1であ
るときには、#2気筒が通常の噴射を終えている状態で
ある。
従って、ステップ23でフラグFICYLが1であると
判別されたときには、ステップ24へ進んで#2気筒に
割り込み噴射を行う。即ち、ステップ24では、#2気
筒に備えられた燃料噴射弁10に対して割り込み噴射量
y2□に相当するパルス巾の駆動パルス信号を出力し、
通常の燃料噴射に続けて燃料制御の応答遅れ補正に相当
する割り込みを行わせる。
上記のように、#2気筒に対して行われる割り込み噴射
は、#2気筒における通常噴射の直後がら#2気筒の吸
気行程における所定の目標タイミングまでにおける燃料
要求量の変化量に基づいて行われることになり、これに
より、既に通常の燃料噴射が終了している#2気筒に対
して加速時には応答遅れ分に相当する量が追加噴射され
て、燃料制御の応答遅れによる空燃比リーン化が抑止さ
れる。
また、ステップ23でフラグF I CYLがゼロであ
ると判別されると、ステップ25へ進んで今度は#33
気筒用噴射別フラグF3CYLが1であるかゼロである
かを判別する。ここで、フラグF3CYLが1であると
判別されたときには、次回噴射タイミングで#3気筒に
燃料を噴射すべき状態であって#1気筒の噴射終了直後
であるから、この場合には、ステップ2Gへ進んでかl
気筒に備えられた燃料噴射弁10に対して割り込み噴射
量7++に相当するパルスl】の駆動パルス信号を出力
し、通常の燃料噴射に続けて燃料制御の応答遅れ補正に
相当する割り込みを行わせる。
更に、ステップ25でフラグF3CYLがゼロであると
判別されると、ステップ27へ進んで今度は#44気筒
用噴射別フラグF4CYLが1であるかゼロであるかを
判別する。ここで、フラグF4CYLが1であると判別
されたときには、前述のときと同様にしてステップ28
へ進むことにより、#3気筒の燃料噴射弁10に対して
割り込み噴射量Fss相当の割り込み噴射を行わせる。
ステップ27でフラグF 4 CY Lがゼロであると
判別されたときには、残る#22気筒用噴射別フラグF
2CYLが1であるはずだがら、ステップ29へ進んで
#4気筒の燃料噴射弁10に対して割り込み噴射量3’
44相当の割り込み噴射を行わせる。
以上のように、過渡判別初回で然も通常の燃料噴射終了
から所定時間内であるときには、その通常噴射が終了し
たばかりの気筒に対してその気筒用に設定された割り込
み噴射Ny1.〜yagに応じた割り込み噴射を行わせ
るものであり、これによって燃料制御の応答遅れによる
空燃比リーン化が最初に生じる気筒に対して追加噴射が
なされて、空燃比のリーン化を抑止できるものである。
一方、ステップ22でcn t qb cn to t
 aであると判別されたときには、前述のように電圧補
正分子sを割り込み噴射量y、〜y44に加算しないと
、実際に割り込み噴射量y、〜y44相当量の燃料が噴
射供給されないので、各割り込み噴射量y、〜’Jaa
に電圧補正分子sを加算した値に相当するパルス巾の割
り込み噴射駆動パルス信号をそれぞれの気筒に備えられ
た燃料噴射弁10に出力するが、割り込み噴射気筒の判
別等はステップ22でcnt=cntotaと判別され
た場合と同様である。
まず、ステップ30では、#1気筒用噴射判別フラグF
ICYLが1であるかゼロであるかを判別する。ここで
フラグF I CYL=1であれば、#2気筒の通常噴
射が終了し、次回の#1気筒への燃料供給に待機してい
る状態であるから、ステップ31へ進んで#2気筒用に
設定された割り込み噴射量’jttに電圧補正分子sを
換算した値に相当するパルス巾の割り込み駆動パルス信
号を#2気筒に備えられた燃料噴射弁10に出力する(
第10図参照)。
以下同様にしてステップ32〜ステツプ36での演算処
理が行われ、通常の燃料噴射が終了した気筒に対して割
り込み噴射量VII−Yaaに電圧補正分子sを加算し
た値に相当するパルス巾で割り込み噴射を行わせるもの
である。
このように、過渡判別の初回であって、然も、通常の噴
射終了から所定時間以上が経過しているときには、通常
の噴射制御と同様にして電圧補正分子sによる燃料噴射
弁10の作動遅れ時間の補正を行って割り込み噴射を行
わせ、応答遅れ分に相当する燃料が精度よく通常噴射終
了後の気筒に追加噴射されるようにしている。
尚、上記第3図のフローチャートに示すルーチンでは、
過渡判別初回に何れかの気筒が通常の燃料噴射中である
と、割り込み噴射を行わずにそのままルーチンを終了さ
せることになっているが、このような状況のときには、
第4図のフローチャートに示すルーチンに従ってその噴
射中の気筒の燃料噴射が終了すると(実際には駆動パル
ス信号のOFF時に)、ステップ22でCnt””’C
ntoLaであると判別されたときと同様な割り込み噴
射がなされる。但し、このような通常噴射の終了を待っ
ての割り込み噴射は、過渡運転の初回判別があってから
l0ns (第3図示フローチャートの実行周期)以内
に通常噴射が終了した場合にのみ実行される。
第4図のフローチャートに示すルーチンは、各燃料噴射
弁10毎に出力される駆動パルス信号の何れかにおいて
閉弁駆動制御があったときに実行されるものであり、ま
ず、ステップ41では#l気筒用噴射判別フフラグ I
 CYLが1であるかゼロであるかを判別する。ここで
フラグF I CYLが1であると判別された場合には
、次回の噴射タイミングでは#1気筒に対して燃料の噴
射供給がなされる状態であって、今回の駆動パルス信号
のOFFは#2気筒に対する燃料供給制御であったこと
を示す、このため、ステップ41でフラグFICYL=
1であると判別されるとステップ42へ進み、ステップ
42では#2気筒の燃料噴射弁10に対して割り込み噴
射IE V t を相当のパルス巾の割り込み噴射駆動
パルス信号を出力する。
上記のような割り込み噴射制御は、前述のステップ23
〜ステツプ29と同様であるので、以下ステップ43〜
47の説明は省略する。
本ルーチン実行時に通常の燃料噴射を終了した気筒への
割り込み噴射制御が終了すると、ステップ48では、1
ns毎に1アツプされるカンウド値cntの現在値をc
ntotaにセットして、このCnLoLdに基づいて
前記ステップ22における判別が行われるようにする。
尚、機関lの過渡運転が継続され、ステップ2゜で通常
噴射加算量y1〜y4が設定されると共に、次のステッ
プ21で割り込み噴射量y、〜y44にゼロがセットさ
れると、本ルーチンによって割り込み噴射がなされるこ
とはなくなる。また、前記ステップ12において変化量
Zに基づき機関1の定常運転が判別される場合も、同様
に第4図のルーチンに従う割り込み噴射は行われない。
次に第5図のフローチャートに示すルーチンに従って各
気筒の吸気行程にタイミングを合わせて行われる通常の
燃料噴射制御に用いられる燃料噴射量Tiの設定制御を
説明する。
第5図のフローチャートに示すルーチンは、10m5程
度の所定微小時間毎に実行されるものであり、まずステ
ップ51では、吸気圧センサ9によって検出された吸気
圧力PBに基づいて基本体積効率補正係数Kpbを予め
設定されたマツプから検索して求めるや 次のステップ52では、ステップ51でマツプから検索
して求めた基本体積効率補正係数Kpbに、後述するバ
ックグラウンドジョブで設定される微小補正係数KFL
ATを乗算して補正し、最終的な体積効率補正係数KQ
CYI、(←KpbXKPLAT)を演算する。
次のステップ53では、下式に従って吸気圧力PBに基
づく基本燃料噴射量T 1llPbを演算する。
T ppb←KCONDX P B XK(ICYLX
 KTAここで、KCONDは定数、PBは吸気圧セン
サ9によって検出された吸気圧力、KQCYLは上記ス
テップ52で設定された体積効率補正係数、KTAは後
述するバックグラウンドジョブで吸気温度TAに基づき
設定される吸気温度補正係数にある。
そして、次のステップ54では、下式に従い各気筒毎の
燃料噴射量Til〜Ti4をそれぞれ演算する。
Til←2(Tppb+’! +) XCOEFXLA
MBDA+ T 5Ti24−2(Tppb+ )’ 
z) XCOEFXLAMBDA+ T 5Ti3←2
(Tppb+)’ 3) XCOEFXLAMBDA+
 T sT i4←2(Tppb+−)’ 4) XC
0EF XLAMBDA+ T s上記演算式において
、T Ppbは上記ステップ53で吸気圧力PBに基づ
いて演算された基本燃料噴射量、y、〜y4は第3図の
フローチャートのステップ20で演算された通常噴射加
算量である。また、CO肝は水温センサ12で検出され
る冷却水温度Twを主とする機関運転状態に応じて設定
される各種補正係数であり、LAMBDAは酸素センサ
14を介して検出される機関吸入混合気の空燃比を目標
空燃比に近づけるためのフィードバック補正係数である
更に、Tsは前記割り込み噴射制御で用いられたものと
同じ燃料噴射弁10の作動遅れに対応する電圧補正骨で
あり、この電圧補正骨を加算することにより、燃料噴射
弁10の作動遅れ時間がバクテリ電圧に応じて変化して
も、所望量の燃料が噴射供給されるようになっている。
上記のように、基本燃料噴射tTppbに通常噴射加算
量y、〜y4が加算されるようにしてあれば、機関1の
過渡運転時で所定の噴射タイミング(燃料噴射弁10へ
の駆動パルス信号の出力タイミング)における機関1の
要求燃料量に対して吸気行程における実際の要求量に偏
差が生じるときであっても、前記偏差が前記通常噴射加
算量y、〜y4に基づいて予測補正され、燃料供給制御
の応答遅れを解消し得るものである(第10図参照)。
次に第6図のフローチャートに示すバックグラウンドジ
ョブ(BGJ)に従い、各種係数の設定制御を説明する
ステップ61では、吸気温センサ6によって検出された
吸気温度TA (”C)に基づいて予め設定されたマツ
プから吸気温度補正係数KTA2を検索して求める。こ
の吸気温度補正係数KTA2は、前記ステップ6におけ
る基本燃料噴射量T pqey lの演算に用いられる
また、ステップ62においても同様にして吸気温度補正
係数KTAが検索されるが、この吸気温度補正係数KT
Aは前記ステップ53における基本燃料噴射量’rpp
bの演算に用いられるものである。
次のステップ63では、水温センサ12によって検出さ
れる冷却水温度Twに基づき予め設定されたマツプから
水温補正係数K twaeeを検索して求める。この水
温補正係数K tsvaecは、前記ステップ16にお
ける割り込み噴射量y1.〜y44の演算に用いられる
更に、次のステップ64では、吸気圧センサ9で検出さ
れた吸気圧力PBと、クランク角センサ15からの検出
信号に基づき算出される機関回転速度Nとに基づいて予
め設定されたマツプから微小補正係数KFLATを検索
して求める。この微小補正係数にFLATは、前記ステ
ップ52における基本体積効率補正係数Kpbの補正演
算に用いられる。
次に第7図のフローチャートに示すルーチンに従って#
1気筒用噴射判別フラグF I CYL〜#4気筒用噴
射判別フラグF 4 C,Y Lの設定制御及び通常の
燃料噴射量?II(駆動パルス信号の出力)を説明する
。尚、本実施例においては、第10図に示すように、通
常の燃料噴射量の終了時期を各気筒の吸気弁の開時期に
一致させるべく燃料噴射量Til〜Ti4から燃料噴射
タイミングを可変制御するようにしである。
このルーチンは、所定の燃料噴射タイミング(噴射開始
タイミング)になったことがクランク角センサ15から
出力される検出信号に基づいて判別されたときに実行さ
れるものであり、まず、ステップ71では、#1気筒用
噴射判別フラグFICYLが1であるかゼロであるかを
判別する。
前記#1気筒用噴射判別フラグF I CYLは、後述
するように、#2気筒の噴射開始タイミングであって#
2気筒用に設定された燃料噴射量Ti2相当のパルス巾
の駆動パルス信号の出力が開始されたときに1がセット
されるものであるから、ここで、フラグFICYLが1
であると判別されたときには、#2気筒の次に燃料噴射
されるべき#1気筒の噴射タイミングであると判断する
ことができる。従って、フラグFICYL=1であると
きには、ステップ72へ進んで#1気筒の燃料噴射弁1
0に対して#1気筒用に設定された燃料噴射量Til相
当のパルス巾の駆動パルス信号の出力を開始する。
そして、次のステップ73では、#33気筒用噴射別フ
ラグF3CYLに1をセットする一方、その他のフラグ
FICYL、F2CYL、F4CYLにそれぞれゼロを
セットする。
このようにして、#1気筒への燃料噴射供給時にフラグ
F3CYLに1をセットすれば、次に噴射タイミングと
なって本ルーチンが実行されたときには、ステップ71
でフラグF I CYLがゼロであると判別されること
によってステップ74へ進み、このステップ74でフラ
グF3CYLが1であると判別されるので、ステップ7
4からステップ75へ進む、ステップ75では、前記ス
テップ54で#3気筒用に設定された燃料噴射量Tia
相当巾の駆動パルス信号が、#3気筒に備えられた燃料
噴射弁1oに出力される。
ステップ75で#3気筒に対する燃料供給制御が行われ
ると、次のステップ76では、#3気筒の次に燃料噴射
制御されるべき#4気筒に対応する#44気筒用噴射別
フラグF4CYLに1がセットされる一方、その他のフ
ラグFICYL、F2CYL、F3CYLにはそれぞれ
ゼロがセットされる。
これによって、次回の噴射タイミングになって本ルーチ
ンが実行されると、今度はステップ71→ステツプ74
→ステツプ77へと進み、このステップ77でフラグF
4CYLが1であると判別されることによって、ステッ
プ78へ進み、前述のステップ72.75の場合と同様
にして#4気筒の燃料噴射弁10に対する駆動パルス信
号の出力が行われる。そして、次のステップ79では次
回の燃料噴射気筒である#22気筒用噴射別フラグF2
CYLに1をセットし、それ以外のフラグにはゼロをセ
ットする。
フラグF2CYLに1をセットして本ルーチンを終了さ
せた後、再度噴射タイミングとなって本ルーチンが実行
されると、ステップ77でフラグF4CYLがゼロであ
ると判別されることによってステップ77からステップ
80へ進む。
ステップ80では、前述のステップ?2.75.78の
場合と同様にして#2気筒の燃料噴射弁10に対する駆
動パルス信号の出力が行われる。そして、次のステップ
81では、フラグF I CYLに1をセットし、それ
以外のフラグにはゼロをセットする。
このように、前記フラグFICYL−F4CYLは、噴
射タイミングになってそのときの噴射気筒に対する駆動
パルス信号の出力が行われると、次回に燃料噴射される
べき気筒に対応するフラグにのみ1がセットされ、それ
以外の燃料噴射しない気筒に対応するフラグにはゼロを
セットし、噴射タイミングになったときにフラグに1が
セットされている気筒が燃料噴射すべき気筒であると判
別できるようにするものである。
次に、各気筒の燃料供給量設定の目標タイミング(真の
要求量に見合った吸入空気量が表れる吸気行程における
所定タイミング)までの時間(ms)を示すTatml
〜Tatm4の設定制御を、第8図のフローチャートに
示すルーチンに従って説明する。
第8図のフローチャートに示すルーチンは、本実施例の
4気筒機関1の場合クランク角センサ15からクランク
角180°毎に出力される基準角度信号REFが入力さ
れる毎に実行されるものである。
尚、前記基準角度信号REFは、各気筒の点火基準位置
(例えばBTDC90’)で出力されるように設定され
ており、例えば#】気筒に対応するものが他と区別でき
るようにして、基準角度信号REFによってどの気筒の
点火基準位置かが判別されるようにしである。
クランク角センサ15から基準角度信号REFが出力さ
れて、本ルーチンが実行されると、まず、ステップ91
で前回の基準角度イ3号REF出力から今回の基準角度
信号REFとの間隔時間である周期(ms)をTREF
にセットする。従って、本実施例の場合、前記TREF
はクランク軸が180’だけ回転するのに要した時間に
相当し、前記TREFに基づいて機関回転速度Nを算出
できる。
次のステップ92では、今回の基準角度信号REFが#
1気筒(#1cy7りに対応するものであるか(#1気
筒の点火基準位置であるか)否かを判別する。
ここで、今回の基準角度信号REFが#1気筒対応のも
のであると判別されると、ステップ93へ進んで目標タ
イミング時間Tatn+1〜T a tm4の更新設定
を下式に示すようにして行う。
Tats+1←TREFX3+%TREFTattm3
’−’A T RE F Tatm4+−T RE F +’AT RE FTa
ts+2←TREFX2+′/2TREF今回の基準角
度信号REFは#1気筒の点火基準位置に相当するもの
であるから、#1気筒の点火が行われた後には#3気筒
の点火が行われ、#3気筒の点火の前に#3気筒の吸気
が行われる。
本実施例の場合、基準角度信号REFが各気筒の吸気B
TDC90°の位置で出力され、また、吸気行程中(イ
ンテークバルブ オーブン)において真の燃料要求量に
見合った吸入空気量が表れる所定タイミングが基準角度
信号REF間の中央位置である吸気BDCであると仮定
している。
このため、#3気筒の燃料設定の目標タイミングクラン
ク角位置(#3気筒の吸気BDC)は、今回の基準角度
信号REF(#1気筒の吸気BTDC)から90″回転
した位置であり、それまでの時間はクランク軸が90°
回転するのに要する時間はT RE F x90@/1
80’であるから、#3気筒の目標タイミング時間T 
a tm3には’A T RE Fがセットされるよう
にしである。
#3気筒の次に吸気行程となる#4気筒の目標タイミン
グクランク角位置は、#3気筒の燃料設定の目標タイミ
ングクランク角位置に対して180’だけ遅れることに
なるから、T a tm4はTatm3+TREFとな
る。同様にして、Tat、m2はTatm3+2XTR
EF (Tat+w4+TREF)であり、Tatml
はTatm3+3XTREF (Tats+2+TRE
F)となる。
尚、燃料設定の目標タイミングクランク角位置が基準角
度信号REF間の中央位置でないときには、基準角度信
号REFから所定の目標タイミングクランク角(立置ま
でのクランク角度をXoとすると、ステップ93におい
てTatm3=TRE F X X”/180°とすれ
ば良い。
一方、ステップ92で今回の基準角度信号REFが#1
気筒の点火基準位置に相当するものでないと判別された
ときには、ステップ94へ進む。ステップ94では、今
回の基準角度信号REFが#3気筒の点火基準位置に相
当するものであるか否かを判別する。そして、#3気筒
の点火基準位置に相当すると判別されると、最も近い吸
気行程は#4気筒のものであって、該吸気行程中の燃料
設定目標タイミングはREF間の略中央位置であるから
、ステップ95へ進んで今度はTatm4に+AT R
E Fをセットし、点火順序に従う180°ずつの遅れ
に応じてその他の目標タイミング時間Tatml〜Ta
tm3を設定する。
更に、ステップ94で今回の基準角度信号REFが#3
気筒の点火基準位置に相当するものでないと判別される
と、ステップ96へ進んで今度の基準角度信号REFが
#4気筒の点火基準位置に相当するものであるかを判別
し、#4気筒の点火基準位置であるときにはステップ9
7へ進み前述と同様にしてTatm2にy2TREFを
セットし、その他についても180°ずつの遅れに応じ
た設定を行わせる。
ステップ96で今回の基準角度信号REFが#3気筒の
点火基準位置に相当するものでないと判別されるたとき
には、#2気筒の点火基準位置であるはずだから、ステ
ップ98へ進んで今度はT a tm2にy2TREE
をセットし、その他についても1806ずつの遅れに応
じた設定を行わせる。
以上のように目標タイミング時間Tatml=Tatm
3は、クランク角センサ15が基準角度信号REFが出
力される毎に、最新のTREF (機関回転速度N)に
基づいて各気筒毎に次の燃料設定目標タイミングまでの
時間として更新設定されるものである。従って、1つの
気筒の目標タイミング時間は、機関運転の初回の基準角
度信号REFが出力されたときにその時点から次の吸気
BDCまでの時間として立ち上がり、その後IIIIS
毎の時間経過と共に減少し、再度基準信号REFが出力
されるとそのときの機関回転速度Nに応じて増減補正が
施されつつその気筒の吸気BDCでゼロになるものであ
る。
上記第8図のフローチャートに示すルーチンで基準角度
信号REF毎に更新設定される各気筒毎の目標タイミン
グ時間Tatml〜Tatm3 (ms)は、第9図の
フローチャートに示すルーチンに従ってそれぞれカウン
トダウンされる。
第9図のフローチャートに示すルーチンは、前記目標タ
イミング時間Tatml〜Tatm3 (ms)の最小
単位であるll1lS毎に実行されるものであり、ステ
ップ101では、各Tatml〜Tatm3からIII
ISを減算した値を新たにTatml〜T a tn+
3にそれぞれセットし、本ルーチン実行毎に前記目標タ
イミング時間T a tml 〜T a tm3 (m
s)が1msずつ減じて、基準角度信号REF出力時か
ら前記目標タイミング時間Tatml=Tatm3 (
ms)が目標タイミングまでの時間を逐次表すようにし
である。・ このように第8図のフローチャートに従って基準角度信
号REF毎に最新の機関回転速度Nに基づいて更新設定
されると共に、その後1ms毎に減じられて各気筒毎に
現時点から燃料設定目標タイミングまでの時間を示すT
atml〜T a tm3が、前述の割り込み噴射量y
11〜y44及び通常噴射加算量y、〜y、の演算設定
に用いられ、各気筒毎に機関過渡運転による燃料制御の
応答遅れ分に応じた燃料供給の補正制御が行われるもの
である。
また、次のステップ102では、カンウド値cnt(フ
リーランカウンタ)を1アツプし、このカウント値cn
tが通常噴射終了時(駆動パルス信号のOFF時)Ti
endにおいてcn to L aにセットされると共
に、前記cntotaと最新のカウント値antと前記
ステップ22で比較されて、通常の燃料噴射直後である
か否かの判別がなされる。
尚、本実施例では、吸気圧センサ9によって検出された
吸気圧力PBに基づいて通常のシーケンシャル噴射制御
における基本燃料噴射量T ppbが演算されるものに
ついて述べたが、吸気圧センサ9の代わりに吸入空気流
量Qを検出する熱線式等のエアフローメータを設け、前
記吸入空気流IQに基づいて基本燃料噴射tTpが演算
されるものであっても良い。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によると、各気筒の吸気行
程にタイミングを合わせて各気筒毎に設けた燃料噴射弁
を個別に開駆動制御するよう構成された多気筒内燃機関
の電子制御燃料噴射装置であって、加速判別の初回にお
いて通常噴射がなされていない場合に、加速運転状態に
応じて設定された燃料を通常噴射終了後の気筒に対して
割り込み噴射供給して、加速時の燃料供給制御の応答遅
れを補正するよう構成されたものにおいて、燃料噴射弁
の開駆動電源の電圧に応じて燃料噴射弁の作動遅れに対
応する補正量を設定し、該補正量に基づいて加運転状態
に基づく噴射量を増量補正するようにした。これにより
、燃料噴射弁の作動遅れに基づく無効噴射量によって設
定量よりも少ない燃料が割り込み噴射されることを防止
して、加速時の燃料制御の応答遅れに応じて精度良く設
定された燃料噴射量を実際に燃料噴射弁を介して機関に
噴射供給でき、加速時の応答遅れ補正における供給燃料
量を精度良く管理することができるようになる。
また、上記のようにして行われる加速判別初回の割り込
み噴射において、通常燃料噴射における燃料噴射弁の開
動作制御の終了から燃料噴射弁の作動遅れ時間に対応す
る所定時間内であるときには、加速運転状態に応じて設
定した噴射量に対して前述の電源電圧に基づく補正を施
さないで割り込み噴射させるようにしたので、通常噴射
に続けて割り込み噴射され燃料噴射弁の作動遅れに対応
する増量補正が必要のないときに、不必要な増量補正に
よって必要基」二の燃料が噴射供給されることが防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図は本発
明の実施例を示すシステム概略図、第3図〜第9図はそ
れぞれ同上実施例における制御内容を示すフローチャー
ト、第10図は同上実施例において加速時に行われる噴
射制御の特性を示すタイムチャート、第11図は従来の
加速時における噴射制御の一例を示すタイムチャートで
ある。 工・・・i関  7・・・スロットル弁  8・・・ス
ロットルセンサ  9・・・吸気圧センサ  10・・
・燃料噴射弁11・・・コントロールユニット  】5
・・・クランク角センサ  20・・・バッテリ 特許出願人 日本電子機器株式会社 代理人 弁理士 笹 島  冨二雄

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各気筒毎に設けられた燃料噴射弁と、これらの燃
    料噴射弁を所定の噴射開始時期に個別に開動作させて各
    気筒の吸気行程とタイミングを合わせて通常燃料噴射を
    行わせるシーケンシャル燃料供給制御手段と、を備える
    多気筒内燃機関の電子制御燃料噴射装置において、機関
    の加速運転状態を検出する加速運転状態検出手段と、該
    検出された加速運転状態に応じて加速時増量燃料量を設
    定する加速時増量燃料量設定手段と、前記燃料噴射弁の
    開駆動電源の電圧に応じて燃料噴射弁の作動遅れに対応
    する電圧補正燃料量を設定する電圧補正燃料量設定手段
    と、前記設定された電圧補正燃料量に基づいて前記加速
    時増量燃料量を増量補正設定する加速時噴射量電圧補正
    手段と、加速運転検出初回において前記シーケンシャル
    燃料供給制御手段による燃料噴射弁の非開動作制御中で
    あるときに通常燃料噴射直後の気筒に設けられた燃料噴
    射弁に対して前記加速時噴射量電圧補正手段で補正設定
    された加速時増量燃料量に対応する駆動信号を出力し割
    り込み燃料噴射を行わせる加速時割り込み噴射制御手段
    と、を設けたことを特徴とする多気筒内燃機関の電子制
    御燃料噴射装置。
  2. (2)前記加速時割り込み噴射制御手段による駆動信号
    出力時が通常燃料噴射における燃料噴射弁の開動作制御
    の終了から燃料噴射弁の作動遅れ時間に対応する所定時
    間以内であるときに、前記加速時噴射量電圧補正手段で
    補正設定された加速時増量燃料量に代えて前記加速時増
    量燃料量設定手段で設定した加速時増量燃料量に対応す
    る駆動信号の出力を行わせる電圧補正回避手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の電子
    制御燃料噴射装置。
JP1415489A 1989-01-25 1989-01-25 多気筒内燃機関の電子制御燃料噴射装置 Pending JPH02196148A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105089834A (zh) * 2014-05-12 2015-11-25 罗伯特·博世有限公司 用于调节喷射阀的打开特性的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105089834A (zh) * 2014-05-12 2015-11-25 罗伯特·博世有限公司 用于调节喷射阀的打开特性的方法

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