JPH02195182A - 食品貯蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は食品を適湿貯蔵するための食品貯蔵庫に関する
。

従来の技術 従来、各食品の保存については保存上冷却の必要なサン
プルに関しては冷蔵庫保存、それ以外の食品に関しては
食品用の収納庫を台所内に設置し、収納することが一般
に行われている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の様な例においては食品用の収納庫に
保存されている食品は、温度・湿度等のコントロールが
されず、台所内の温・湿度条件下におかれている。一方
、近年、住宅構造は気密性を増し、台所内に熱・湿気が
こもり、高温・多湿条件となっている事より、食品保存
中における酸化・ビタミンＣの損失拳吸湿φ風味の劣化
等が懸念され、食品にとって良好な保存条件ではなかっ
た。又、食品個有の性質によシ、あらゆる食品を一カ所
に収納する事は困難であり、仮に同一カ所に混在して貯
蔵した場合、水分等の移行に伴なって食品個有の香味も
移行し、相互劣化をきたすといった問題点も有していた
。

本発明は上記した従来の問題点を解消するものであり、
食品の酸化・ビタミンＣの損失・吸湿・風味の劣化等を
未然に防止し、食品を長期保存する食品貯蔵庫を提供す
る事を目的としている。

課題を解決するだめの手段 上記課題を解決するために本発明の食品貯蔵庫は、断熱
箱体で形成した第１の乾燥貯蔵室及び第２の貯蔵室と、
第２の貯蔵室内に設けた一面を開口し、開口面を密閉す
る透湿膜よりなる蓋体を備えた貯蔵容器と、これら貯蔵
室を冷却するだめの冷凍サイクル及び強制通風用の送風
機と、貯蔵室内の温度を１０〜１５℃に維持させる温度
制御装置を備えたものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって食品貯蔵庫内に冷却機で
冷却された空気を送風機で循環させ、−方温度制御装置
により戸内の温度を１０〜１５℃に維持する。且つ冷却
器の除湿効果により貯蔵庫内を乾燥することができる。

一方、第２の貯蔵室内に設けた一面を開口し、開口面を
密封する透湿膜よりなる蓋体を備えた貯蔵容器において
は、貯蔵した野菜、果物より蒸散作用或いは呼吸作用に
より発生する水蒸気が、飽和湿度今以上は蓋体の透湿膜
より透過し、容器内面に結露することなく容器内が適湿
に維持され、野菜・果物等の長期保存が可能である。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図から第３図に従い説明
する。

図において１は食品貯蔵庫本体で、外箱２、内箱３及び
これらの両箱２，３間に充填された断熱材４より構成さ
れている。６は区画壁で上部に第１の貯蔵室６、下部に
第２の貯蔵室７を区画形成しており、前記第１及び第２
の貯蔵室８．７の前面開口部には各々開閉自在に扉体８
，９が設けられている。１ｏは前記第２の貯蔵室Ｔ内に
備えた貯蔵容器であり、前記貯蔵室７側に固定された蓋
体１１を大部として略密閉構造となるように構成され、
前記扉体９に支持されて前後に可動開閉される。

前記蓋体１１は、多数の貫通孔を有する樹脂製の平板１
２と、この平板１２の片面に溶着された透湿膜１３と、
前記平板１２の外周辺に接着された樹脂製の枠体１４に
より構成されている。そして、前記容器１ｏの開口面上
端部と、前記蓋体１１の枠体１４の下端部とが保合して
密閉状態が形成される。ここで、前記透湿膜１３につい
て説明する。

前記透湿膜１３は、シリコン薄膜１５と親水性ナイロン
繊維１５を積層したもので、前記シリコン薄膜１５は約
１０μ〜約６０μ程度の膜厚でほとんどアモルファスの
鎖状分子集合体から成り、これら鎖状の分子の集合体が
液体を完全に阻止し、１０〜１０’入の分子間隔によっ
て気体透過性を有するものである。即ち水蒸気や空気・
炭酸ガスが膜の内外で濃度差があれば透過される性質の
ものである。また、親水性ナイロン繊維１５を使用する
のは結露を防止するためである。

１アは冷凍サイクルの圧縮機、１８は冷却器、１９は前
記冷却器１８で冷却された空気を前記第１及び第２の貯
蔵室６，７に強制通風させる送風機、２０．２１は前記
冷却器１８で冷却された冷気を前記送風機１９で前記第
１及び第２の貯蔵室６．７に導くダクトであり、２２は
前記第１及び第２の貯蔵室６．７内の温度を１０〜１５
°Ｃに維持させる温度制御装置である。

かかる構成においてその動作を説明する。冷却器１８で
冷却された冷気は送風機１９で循環させられ、第１及び
第２の貯蔵室６，７を冷却する。

一方、温度制御装置２２により圧縮機１７、送風機１９
の運転・停止が制御され第１及び第２の貯蔵室６，７内
は１０〜１５°Ｃに維持される。従って、貯蔵食品は高
湿条件にさらされることがなく、酸化・ビタミンＣ損失
、風味の劣化等が減少し、特に、冷蔵では低温障害を起
こす野菜・果実類を良好に保存できるといったメリット
も有している。

更に、冷蔵に対し室温との開きが小さいため、食品ゆり
出し時における結露発生の機会も少ない。

又、冷却器１８の除湿効果により、第１の貯蔵室６を乾
燥させ、貯蔵食品の酸化・吸湿・風味の劣化を防止し、
史に、水分等の移行によって起こる移り臭を防止する効
果があるため、種々の食品を同一カ所に貯蔵することが
可能である。

更に第２の貯蔵室７は密閉構造となって貯蔵容器１０内
への冷気の直接の侵入がなく、貯蔵した野菜・果物等よ
シ蒸散した水分によシ貯蔵容器１０内は高湿に保たれる
。そして飽和湿度以上の水分は、蓋体１１の表面の前記
透湿膜１３を介して低湿度である冷蔵室４側へ徐々に透
湿していく。従って、容器１ｏが蓋体１１の内面に結露
が生じることが々く、水滴の落下や水との接触による野
菜・果物の損傷がおこらない。こうして、野菜・果物等
は乾燥萎縮することなく長期間に渡って鮮度が維持され
る。

発明の効果 以上の説明より明らかな様に二本発明によると次のよう
な効果を得ることができる。

（１）常温保存食品の理想的な保存温度と言われる１０
〜１５°Ｃに貯蔵する事により、高温条件にて促進され
る酸化・ビタミンＣの損失、風味の劣化等が低減し、食
品は良好な状態で長期保存ができる。又、１０〜１５°
Ｃといった中温は、冷蔵と比較して室温との開きが小さ
いため食品を出し時における結露発生の機会が少ないと
いったメリットもある。

（２）　　貯蔵庫内が乾燥条件に保たれている事により
、食品の酸化・吸湿・風味の劣化等が防止できる。

（３）貯蔵庫内が乾燥条件に保たれている事により、食
品相互の移り臭が低減し、種々の食品を同一カ所に貯蔵
でき在庫管理がしやすくなる。

（４）従来の野菜ケーヌ内に保存した場合低温障害を頻
こす野菜・果物類においても、１０〜１５°Ｃで高湿に
保つことにより、良好な貯蔵を行うことができる。

（５）野菜・果物の保存に関しては透湿膜を備えた蓋体
で容器を密閉しているため、容器内は野菜・果物の蒸散
作用による水蒸気で高湿状態となり、余剰水分は透湿膜
面より透湿されて容器内に結露が発生せず、野菜・果物
は乾燥萎縮や水滴による損傷なしに長期保存出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す食品貯蔵庫の断面図、
第２図は貯蔵容器の斜視図、第３図は同第２図の貯蔵容
器の部分拡大断面図である。 １・・・・・・貯蔵庫本体、２・・・・・・外箱、３・
・・・・・内箱、４・・・・・・断熱材、５・・・・・
・区画壁、６・・・・・・第１の貯蔵室、７・・・・・
・第２の貯蔵室、８，９・・・・・・扉体、１゜・・・
・・貯蔵容器、１１・・・・・・蓋体、１３・・・・・
・透湿膜、１８・・・・・・冷却器、１９・・・・・・
送風機、２２・・・・・・温度制御装置。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名４−
・− 貯　帆　Ｉｉｌ　　杢　停 ９）　　　箱 内　　　桶 ｌ！ｒｒＦＩり ｙ画壁 ８．９−・　愚 体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外箱と内箱とこれら両箱間に充填された断熱材とより成
   り、前面を開口された貯蔵庫本体と、前記貯蔵庫本体内
   を上下に区画する区画壁と、前記区画壁によって区画形
   成された第１の貯蔵室及び第２の貯蔵室と、前記第２の
   貯蔵室内に設けた一面を開口し、開口面を密閉する透湿
   膜よりなる蓋体を備えた貯蔵容器と、前記第１及び第２
   の貯蔵室の前面開口部に各々開閉自在に設けた扉体と、
   冷凍サイクルの冷却器で冷却した空気を前記乾燥貯蔵室
   内に強制通風させる送風機と、前記第１及び第２の貯蔵
   室内の温度を１０〜１５℃に維持させる温度制御装置と
   より成る食品貯蔵庫。