JPH0218831B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シガレツト製造業において通常「ボ
ビン交換機」として知られている装置に関する。
ボビン交換機というのは、終了近くなつたリール
から巻出されるウエブの尾行端部を次に使用され
るリール上のウエブの先行端部に接合することに
よつてウエブの連続的な供給を維持する装置であ
る。

本発明は特に、シガレツトにフイルタを接合す
るフイルタ取付け機械で用いられるような種類の
ウエブと関連して使用するためのボビン交換機に
関する。

本発明によるボビン交換機は、終了するリール
上のウエブに新しいリール上のウエブの先行端部
を接合するための継合せ装置を備えるボビン交換
機であり、少なくても二つのクレードルであり、
クレードルはウエブのリールをそれぞれ受け且つ
支持し、それらのリールのうち１つは使用中であ
りその他のリールは後に使用される、クレードル
を備え、これらのクレードルがそれぞれ新しいリ
ールのウエブの端部を継合せのために位置決めす
る装置を有し、該クレードルは共に接続され且つ
リールの軸線方向に一致して移動するよう配置さ
れ、また該クレードルを可動的に支持する装置を
備え、これによつて各クレードルを入替り式に待
機位置から、継合せ操作のための該継合せ装置と
整合する操作位置へ動かすことができる。

また好適に貯蔵器を備え、これの中に継合せに
準備してウエブを蓄積し、そして継合せ操作を行
いながらそこからウエブを引出すことができる。

１つのリールが終了に近くなるとそのリール上
のウエブの尾行端部が好適に切断され、そして例
えば吸引力によつて継合せ位置に保持され、これ
と共にクレードルが動かされて新しいリールを、
このリール上のウエブを先のリールの尾行端部に
接合できる位置へ持つていく。この接合は好適に
は、新しいリール上のウエブに予め着けられてい
る両面接着テープによつて行われる。この新しい
ウエブは好適には、その接合のために、先のリー
ル上のウエブの尾行端部に対して自動的に押付け
られる。

本発明によるボビン交換機の実施例が添付図面
に示される。

第２図に示されるようにこのボビン交換機は２
つのクレードル１０と１１を備え、これらが２つ
のリール１２と１３を担持する。リール１２は操
作位置にある。この操作位置において、そのリー
ルからウエブ１４が引出され、側部案内１７、さ
らに別のローラ１８を通り、そして傾斜ローラ１
９によつて向きを変更されて、機械の壁２１にあ
るスロツト２０に通される。壁２１を通つたウエ
ブは貯蔵器２２に入る。ウエブは駆動ローラ２３
とこれに押圧される挾みローラ２４によつて貯蔵
器の中へ送込まれ、そして別の駆動ローラ２５に
よつて貯蔵器から送出される。

ローラ２５は、フイルタ取付け機械に必要なウ
エブ送り速度に応じて設定される速度で駆動され
る。ローラ２３の駆動は可変速モーターで行われ
る。この速度はフイルタ取付け機械の速度に応じ
て大略的に制御され、そして感知フインガ２６の
上下動に応答して微細に変えられる（これの態様
は、例えば英国特許明細書第1086065号に述べら
れている）。また継合に準備して貯蔵器内にウエ
ブを蓄積するためモーター速度を高くできるよう
になつている。

２つのクレードル１０と１１は一緒に結合さ
れ、そして空気作動器２７よつて側方へ水平に動
かすことができる。第２図において作動室２７は
引込み位置になつている。この作動器が延出され
るとクレードル１０を第２図で鎖線で示されてい
る位置へ動かし、そしてクレードル１１を第２図
でクレードル１０が占めている操作位置へ動か
す。この複式クレードル組立体１０，１１は後車
輪２８と前車輪２９を有し、これら車輪はそれぞ
れに軌道３０と３１上を走行する。クレードルが
不測に前後に動かないようにするため軌道３０は
溝を備えている。

各クレードルは側壁１０Ａ，１０Ｂと１１Ａ，
１１Ｂを備え、対応するリールのスピンドル１２
Ａと１３Ａをそれぞれに支持する。満ぱいのリー
ルは、そのスピンドルが側壁のスロツト３０内に
落ちるまで、第１図の鎖線で示されているように
側壁の上縁部に沿つて転がることができる。終了
したリールを取外す場合には保持部材３０Ａを上
方または外方へ動かして、空になつたリールのコ
アをもつたスピンドルが、第１図に示される（第
２図には示されない）下方傾斜道３２を転がり落
ちるようにする。

第１図では１つの満ぱいのリール１２が操作位
置にあるところが示されている。このリールがほ
ぼ空の状態になると（これは枢着腕３３により周
知の態様で検知される）、ローラ２３を駆動する
モーターが自動的に増速され、これによつて貯蔵
器２２内にウエブが蓄積される。それから所定の
時間が経過すると（あるいは腕３３がリールの実
質的に空になつたことを検知すると）、モーター
は停められ、そこで自動的な継合せ操作が行える
ようになる。この継合せは、第３図に詳細に示さ
れる機構３４によつて行われる。

第３図は操作ウエブ１４が案内ローラ３５を巡
回し、このローラによつて固定部材３６と可動部
材３７の間の通路に通されるところを示してい
る。継合せを実施できるようにウエブ１４が停止
されると、固定フレーム（図示せず）に担持され
た空気作動器４８が延ばされて部材３７を右方
へ、好適にウエブを部材３６に対し充分把持する
まで動かす。次いで空気作動器３８が延出されて
ナイフ３９を右方へ動かす。このナイフの刃は部
材３６の凹部４０内に入り、ウエブを切断する。
これと同時に、パイプ４２を通してマニホルド４
１へ供給される吸引力が、ナイフ３９より上方に
あるウエブ１４の部分を部材３６に対して保持す
る。このためにマニホルド４１から部材３６の外
面まで延びる吸引口４３が備えられている。ウエ
ブの尾行端部（ナイフより下の部分）は落ち、そ
して終了したリールを操作者が外すとき除去され
る。それから作動器４８と３８は両方とも引込め
られる。

クレードルは各々２つの垂直に延びる側部腕４
４を有し、これら腕はその上端部にクロスバー４
６を担持している。待機リール上のウエブは次の
ように供給される。その端部が両側部腕４４の間
で上方に引張られ、クロスバー４６に掛けられ、
これに下記のようにして把持される。クロスバー
４６は、これにネジ６１で留められる垂直部分６
０及び水平部分６２を有する、例えば弾性プラス
チツク材料の把持部材を担持する。水平部分６２
は持上げることができ、これによつてウエブの端
部６３をその下に押入れ、そして部分６ のスロ
ツト６４に通すことができる。部分６２は放すと
ウエブを軽く把持する。従つて継合せ操作に続い
て待機リールが使用され始めると、そのウエブを
引出すことができる。ウエブの端部６３は操作者
がスロツト６４の縁部に沿つて破断することがで
き、これによつて継合せ部の後方に曳行するウエ
ブの尾部の長さを短かくできる。この段階でのウ
エブの位置はライン５０で示される。

操作ウエブ１４が停止され、それからナイフ３
９で切断された後、作動器２７によつてクレード
ルが自動的に動かされ、リール１３を操作位置へ
送る。次に空気作動器４８が再び延出されて部材
３７を右へ動かし、これによつて両ウエブを一緒
に押圧する。待機ウエブに予め着けられている両
面接着テープ４９がそれらウエブを一緒に接合す
る。次いで作動器４８が引込められ、そしてロー
ラ２３を駆動するモーターが再び駆動される。

以上のような継合せ操作が行われた後のクレー
ドル１０は第２図の鎖線で示される位置になる。
そこでそのクレードルの中の空のリールは満ぱい
リールと交換され、この新しいリールが次の継合
せ操作を前述のごとくに行われる。

上記の自動操作は容易に入手できるタイミング
及び制御装置によつて制御できる。

第４図は各クレードルの上縁部区域の変化形を
示す。新しいリールの位置決めを容易にするた
め、リール７０が転がる上縁部分は、クレードル
の側壁７２にボルト７３で枢着される部品７１で
形成される。第３図の腕４４に相当する腕７４が
その枢着部品７１に取付けられる。

新リールがクレードル上の所定位置へ転走して
いくと、その重量が部品７１を下方へ（好適に
は、図示されていない軽い戻しバネの作用に抗し
て）押し、第４図に示される３つの位置の最下位
置へ動かし、これによつてリールは容易に部品７
１に沿つて転がることができるようになり、リー
ルのスピンドル７５が部品７１の左端部からソケ
ツト７６内に落ちるまで転走していく。次いで部
品７１は、バネか、または操作者の手動によつ
て、あるいはクレードルが作動器２７（第２図）
で操作位置の方へ動かされるときに腕７４と係合
するように構成された案内（図示せず）によつて
自動的に、中間位置へ持上げられる。

終了したリールをクレードルから取外すときに
は、操作者がクレードルの各側で１つの腕７４を
引くことによつて部品７１を持上げ（好適には、
図示されていない軽い戻しバネに抗して）、スピ
ンドル７５がクレードル内部の傾斜道７７を転が
り落ちることができるようにする。リールが使用
されている間、クレードルの両側壁上の突出部７
８が部品７１の端部と共同して、リールが不測に
持上つてソケツト７６から外れるのを防止する。

第３図に示される把持部材６０，６２の代り
に、待機リールのウエブの端部を解放自在に保持
または把持するその他の装置を各クロスバー４６
上に備えることもできる。例えば、バネで押され
たクランプをクロスバーの前面に取付けることが
できよう。あるいはまた、クロスバーの頂部に沿
つて上方へ延びるピンの列を備え、ウエブをそれ
らピンに押付けることによつて固定するようにす
ることも可能である。

第１図に示されるように、各クレードルは、水
平に摺動できる押しロツド８１の端部に装架され
る摩擦ブレーキ８０を備える。使用中のリールを
停止する必要ができた場合（例えば、フイルタ取
付け機械のスイツチが切られた場合）、機械フレ
ーム上に装架された空気作動器８２が延出されて
レバー８３を固定枢軸８４周りで反時計方向に回
わし、これによつてレバーの下端部がロツド８１
を右方へ押し、ブレーキ８０を使用中のリールの
スピンドルに対して押付ける。

【図面の簡単な説明】

第１図はボビン交換機の側面図、第２図はボビ
ン交換機の前面図、第３図は第１図の部分の拡大
図、第４図はクレードル上縁部の変化形を示す図
面である。 １０，１１…クレードル、１０Ａ，１０Ｂ，１
１Ａ，１１Ｂ…側壁、１２，１３…リール、１２
Ａ，１３Ａ…スピンドル、１４…ウエブ、１７…
側部案内、１８，１９…ローラ、２０…スロツ
ト、２１…機械壁、２２…貯蔵器、２３，２４，
２５…駆動ローラ、２６…感知フインガ、２７…
クレードル作動器、２８，２９…車輪、３０，３
１…軌道、３０…スピンドル受けソケツト、３０
Ａ…保持部材、３２…傾斜道、３３…検知腕、３
４…継合せ機構、３５…案内ローラ、３６…固定
部材、３７…可動部材、３８…ナイフ作動器、３
９…ナイフ、４０…凹部、４１…マニホルド、４
２…パイプ、４３…吸引口、４４…側部腕、４６
…クロスバー、４８…可動部材作動器、４９…接
着テープ、５０…新ウエブ、６０，６２…把持部
材、６３…ウエブ端部、６４…スロツト、７０…
リール、７１…上縁部分形成部品、７２…クレー
ドル側壁、７４…側部腕、７５…スピンドル、７
６…スピンドル受けソケツト、７７…傾斜道、８
０…ブレーキ、８１…押しロツド、８２…ブレー
キ作動器、８３…レバー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 終了するリール上のウエブに新しいリール上
   のウエブの先行端部を接合するための継合せ装置
   を備えるボビン交換機において、少なくても二つ
   のクレードル１０，１１であり、クレードルはウ
   エブのリール１２，１３をそれぞれ受け且つ支持
   し、それらのリールのうち１つは使用中でありそ
   の他のリールは後に使用される、クレードル１
   ０，１１を備え、これらクレードルがそれぞれ新
   しいリールのウエブの端部を継合せのために位置
   決めする装置６２を有し、該クレードルは共に接
   続され且つリールの軸線方向に一致して移動する
   よう配置され、また該クレードルを可動的に支持
   する装置２８，２９を備え、これによつて各クレ
   ードルを入替り式に待機位置から、継合せ操作の
   ための該継合せ装置と整合する操作位置へ動かす
   ことができることを特徴とするボビン交換機。 ２ 特許請求の範囲第１項のボビン交換機におい
   て、各該クレードル１０，１１が上方へ延びる腕
   ４４を有し、この腕が、各新しいリール上のウエ
   ブの端部を継合せに必要な位置に解放自在に保持
   する装置６２を含むクロスバー４６を担持する、
   ボビン交換機。 ３ 特許請求の範囲第２項のボビン交換機におい
   て、該継合せ装置３４が固定部材３６及び各クレ
   ードルの該クロスバー４６より下方のレベルに設
   定される固定部材に対向する可動部材３７を備
   え、新しいリールを担持するクレードルが操作位
   置へ動かされるとそのリールの先行端部分が該固
   定部材と可動部材の間の位置へ動かされ、そして
   該可動部材を固定部材の方へ動かすことによつて
   継合せが行われる、ボビン交換機。 ４ 特許請求の範囲第３項のボビン交換機におい
   て、該固定部材３６が終了するウエブを、これが
   停止された後、継合せのために把持する吸引口４
   ３を備え、また該継合せ装置が該吸引口の下方で
   該終了ウエブを切断してこれの尾行端部を除去す
   るナイフ３９を備える、ボビン交換機。 ５ 特許請求の範囲第４項のボビン交換機におい
   て、該ナイフ３９が該可動部材３７に担持され
   る、ボビン交換機。 ６ 特許請求の範囲第５項のボビン交換機におい
   て、該ナイフ３が該終了ウエブを切断するよう操
   作される間、該可動部材３７が該ウエブを該固定
   部材３６に対して押付けるように構成された、ボ
   ビン交換機。 ７ 特許請求の範囲第４項から第６項までの何れ
   か１項のボビン交換機において、終了するウエブ
   １４の尾行端部が該ナイフで切断された後、該ク
   レードルを動かす装置２７が操作して該古いウエ
   ブ１４と該可動部材３７の間の位置へ新しいウエ
   ブ５０を持つていき、そこで該可動部材が該固定
   部材３６の方へ動いて２つの該ウエブを一緒に押
   圧し、そして該新ウエブに担持された、例えば両
   面接着テープのような接着物４９によつてそれら
   ウエブの接合を行う、ボビン交換機。 ８ 特許請求の範囲第１項のボビン交換機におい
   て、該クロスバー４６上にあつて該ウエブ端部を
   解放自在に保持する該装置が弾性把持部材６２を
   備える、ボビン交換機。 ９ 特許請求の範囲第１項から第８項までの何れ
   か１項のボビン交換機において、各該クレードル
   １０，１１が側壁１０Ａ，１０Ｂ，１１Ａ，１１
   Ｂを備え、この側壁の頂部に沿つて新しいリール
   が所定位置へ転走できる、ボビン交換機。 １０ 特許請求の範囲第９項のボビン交換機にお
   いて、各該側壁が、リールのスピンドル１２Ａ，
   １２Ｂの端部を受けるソケツト３０，７６、該ス
   ピンドルを該ソケツト内に保持する装置３０Ａ，
   ７１、及びこの保持装置から解放された該スピン
   ドルを滑り落せる内部傾斜道３２，７７を備え
   る、ボビン交換機。 １１ 特許請求の範囲第１０項のボビン交換機に
   おいて、該保持装置が、新しいボビンが該ソケツ
   トの方へ転がり落すことができる下方へ傾斜した
   道を形成するように該側壁の主要部分に枢着され
   た該側壁の上部分７１で構成され、この上部分を
   上方向へ枢動させることにより該スピンドルが該
   ソケツトから解放される、ボビン交換機。 １２ 特許請求の範囲第１項から第１１項までの
   何れか１項のボビン交換機において、該継合せ装
   置３４の下流側にあつてウエブ１４を通過させる
   ように構成された貯蔵器２２を備え、継合せに先
   立つて該貯蔵器内にウエブを蓄積でき、これによ
   つて、継合せ時に該貯蔵器からのウエブの送出を
   続行しながら該継合せ装置のところにウエブを停
   止させることができる、ボビン交換機。