JPH02180142A - 改良型カートン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は紙箱即ちカートンに関し、特にゼロックス、磁
気力記録、イオン付行方法、及びレーザーゼロックス像
形成方法等の用紙を積重ねて収納するのに適したカート
ンに係る。

従来のゼロックス複写方法は、複写する書類のネガ像を
適当な受容表面に光学的に形成し、該像を可融着色トー
チでダスティング処理し、次にトーチを移動し、無けい
紙にポジ像を形成し且つ熱を加えることにより円管する
工程からなる。

ゼロックス複写の場合、水分の多い紙を使用することは
好ましくなく、従って水分制御については特に注意をは
らう必要がある。同様な水分の問題はイオン付行方法、
又は磁力印刷方法に使用する用紙についても存在する。

通常、そのような−連を透湿度（ＭＶＴＲ）が相対湿度
９０％、温度３２℃、時間２４時間で一平米当り１０グ
ラム以下の巻き紙で包装する。この種の用紙は複写に大
量に使用するし、−旦開けたら長期に不使用な状態に置
かれることもないので、巻き紙は間紙後、間もなく捨て
去ることが多い。間紙後は長時間周囲に放置することが
ないので紙の吸湿については余り問題にならない。

最新型ゼロックス方式では、静電像はマスターより光学
的に形成されなく、コンピュータ又はワードプロセッサ
ーのメモリーから発せられるレーザーにより形成される
ようになっている。従って、メモリー内のタイプ化物質
をレーザーが再生することになる。レーザーゼロックス
印刷はこのようにコンピュータ又はワープロから得られ
るハード・コピーを作るのに用いるインパクト式又はイ
ンクジェット式印刷の代りとして最近用いられるように
なった。レーザーゼオグラフィは例えばレターヘッドに
文字を印刷する従来型のタイプライタ−の代りにも用い
られている。従来のゼオグラフィと異なり、用紙は通常
レーザープリンターに間歇的に且つ従来の場合に比し極
めて少ない回数で供給される。

例えば５００枚の−包みの紙をレーザーゼオグラフィ印
刷に使用する場合、従来型のゼオグラフィ複写に比べ、
高い品質の用紙が要求されても一度に２．３枚づつ間歇
的に除かれて使用されるので、経済的にはさ程相異はな
い。この種の用紙については英国特許出願第８８１０１
０４４号及び同第８８／１７１１３号に記載されている
が、特にその用紙は使用時点まで水分を６％におさえて
いるのが特徴である。

発明が解決しようとする課題 紙は、従って貯蔵中又は予備印刷等の中間処理中に蒸発
する水分を考慮に入れて適切な水分量を以て製造されね
ばならないし、又紙の包装についても最大許容値あるい
はそれ以下の水分レベルに維持できるように行わなけれ
ばならない。同時に包装方法も比較的気密再閉式なもの
が要求され開放後の水分進入を最少限にし、又用紙の使
用完了後まで実質的に閉塞状態に保たれる必要がある。

本発明の目的は水分の進入を制止し、複写中好状態に保
たれ且つ適宜間シール可能なレーザーゼオグラフィ等の
複写用の開閉自在な紙のバックを提供することにある。

本発明によるゼロックス、イオン付着又は磁力印刷等に
使用する用紙は水分６％以下の積み重ねられた紙シート
と半剛直シート材とからなる開閉型カートンから構成さ
れ、該カートンは前記紙シートを納める収納部分と閉塞
部分がらなり、これらの部分は空気進入を制止するため
にカートンが閉じられた際に互いに摺動自在に係合する
互いに平行な平坦面を有し、更に水蒸気進入率（ＷＶＩ
Ｒ）を相対湿度９０％、温度３２℃、２４時間でカート
ンの表面積一平方米当り３０グラム以下に制御する手段
を設けてなることを特徴とする。

カートン自体閉塞自在で上記ＷＶ　Ｉ　Ｒ値を有するこ
とがあり、積み重ねた紙シートを支持するトレー型収納
部分と該紙シートを包囲するふたとして形成された閉塞
部分からなる。トレーとふたはカートンの閉じた状態で
含水空気の進入を制止するために互いに近接して平行に
重ね合った状態に配された側壁を有する。望むとあらば
、カートンには更に例えば−面に低タックの接着材から
なる再開可能なシールを形成し、これが重ね合った他面
に設けられたシリコン離型塗布層と接着できるように構
成する。ここでいう接着材は例えばエチレンビニルアセ
テート（ＥＶＡ）　、エチレンアクリリックアシッド（
ＥＡＡ）　、ビニルアセテート（ＶＡ）　、可塑化ポリ
塩化ビニル（Ｐ　Ｖ　Ｃ）等のラテックス型接着材であ
る。

閉塞カートンの水蒸気進入率（ＷＶ　Ｉ　Ｒ）は好まし
くは相対湿度９０％、温度３２℃、２４時間でカートン
表面積一平方米当り１５グラム以下更に好ましくは１０
グラム以下である。

水蒸気進入に対する制止は内部、外部の面バッキングを
併用することによりも行うことができる。

この場合の手段は閉塞状態のカートンとこのカートンを
納める別の包装体との組合せからなり、この包装体は二
つ又は二つ以上のカートンを含む大きな開閉自在の容器
からなる。この構成は特に少量の（数連）の紙を多数の
バックにして使用する場合利点がある。例えば、５連の
紙をそれぞれ開閉型カートンに包みこれ等を一つの大き
な開閉型カートンに集合的に収納することができる。こ
こで必要な点は内部、外部双方のパックが所定のＷＶＩ
Ｒ値を保つことである。

実験によれば、４．７％水分で抄紙され上述のように包
装された紙は西ヨーロッパに典型な温和な緯度で４ケ月
まで水分６％以下に保つことができ、この場合レターヘ
ッド等の中間的予備印刷による水分消費も考慮しても、
前記の値に保つことができることが判明している。

カートンの材料として多くの半剛直性物質が用いられて
いる。例えば、ポリオレフィン（ポリエチレン又はポリ
プロピレン）を塗布した厚紙とか、金属フォイルラミネ
ート紙が好適である。

ミクロコルゲート紙（商標名ｃｈｉｌｔｅｃｔ）はポリ
エチレン断熱表面ライニングを施したもので、これは特
に別個の多数の連紙を集合的に包装する大型カートンを
作るのに最適である。充満カートンのＷＶＩＲ値の測定
試験は次の方法により行われる。

１、既知の水分を有する紙シートでカートンを通常のレ
ベルまで充填する。

２、カートンを閉じ、その外部寸法を測定し、表面積を
計算する。

３、相対湿度９０％（±２％）と温度３２℃（±１℃）
に保たれた試験容器内でカートンの角部を点支持する。

４、カートン内に積み重ねた紙を数個処から２４時間の
間隔を置いて取り除き、それらの紙の水分を例えばＩｎ
ｆｒａ　　Ｒｅｄ　　Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ　　Ｌｉ
ｍｌｔｅｄ社製ＴＩＩ量測定により判定する。

５６各２４時間毎の期間中取り去られた水分をカートン
内の紙の既知重量を基準に計算し、２４時間当りのグラ
ム数として表す。

６．２４時間時間軸に対して水分上昇％を一次回帰曲線
から平均−日当り水分上昇を判定する。

７、ＷＶＩＲ値を相対湿度９０％、温度３２℃、２４時
間でカートンの表面積一平方米当りのグラム数で計算す
る。

進んで本発明を図面に従い詳述する。

実　　施　　例 第１図に示すカートンはＡ４サイズ（２１０ｍｍＸ２９
７ｍｍ）の一連の紙を受は入れる大きさの側壁（２）を
有するトレ一部分（１）と２つのトレ一部分の側壁（２
）に摺動的に係合する側壁（４）を有するカバー（３）
とから成る。

第２図のカートンは側壁（７）を有するトレー部分（６
）と側壁（９）を有するカバ一部分（８）とから成る。

カバ一部分（８）の側壁（９）には切欠き（１１）を設
けこれを介して端部（１０）が矢印の方向へ上方に開口
するようになっている。側壁（９）の残りの部分はトレ
ー（６）の側壁（７）に接着剤（１２）により固着され
ている。閉じたカートンはカバー（８）の端部（１０）
を持ち上げることにより開き、必要な分の紙を取り出し
た後に端部（１０）を押し下げることにより再び閉じる
ことができる。

第３図のカートンは側壁（１６）を有するトレー部分（
１５）と側壁（１８）を有するカバ一部分（１７）とか
ら成る。一端（１９）における側壁（１６）は省かれて
おり、カバーはトレー（１５）の側壁（１６）に接続さ
れ上縁（２０）を中心に回動するようになっている。カ
バー（１７）はこのようにして紙（２０）を中心に回動
することにより開き、カートン内の紙を取り出すことが
できる。

第４図のカートンは一端（２３）を除いて完全にシール
された箱体（２２）からなり、端壁（２４）は−縁部（
２５）で箱体（２２）の下面（２６）の端部に枢着され
ている。端壁（２４）は側壁（２７）と舌片（２９）が
突出する土壁（２８）とを有する。使用に際して、端側
（２４）を縁部（２５）を中心に下方に回動してカート
ンから必要な数だけの紙を取り出すことができる。端壁
（２４）が箱体の下面（２６）に対して直角になるまで
押し込まれているので、舌片（２９）をカートン内に挿
入することによりカートンを再び閉じることができる。

この状態で積み重ねた紙の端部は壁（２７，Ｈ）そして
端！　（２４）のみ片（２９）により包囲される。

第５図のカートンはトレ一部分（３１）を有し、このト
レ一部分の両端壁（３２）は基板（３３）を側壁（３５
）から延びる内側に折曲げた舌片（３４）に亙って延長
して構成されている。この構成により端壁（３２）が強
固になると同時に上縁部における１Ｉｉ１ｉ（３Ｇ）が
短く平坦に形成される。トレ一部分（３１）はスリーブ
部分（３７）に摺動的に係合し、カートンを閉じた際、
平坦面（３Ｇ）はスリーブ（３７）の内面（３８）に対
して摺動的に当接し水分を含む空気の進入を制止してい
る。

第１図乃至第５図に示す各種カートンは耐湿性に優れた
厚紙から作られ、例えばアルミ箔にラミネートした厚さ
６５０ミクロンの厚紙とか同様な厚紙を厚さ２５ミクロ
ンの高密度又は低密度ポリエチレンのフィルムにラミネ
ートしたものが好適である。

第１図乃至第５図に示した種類の複数のカートンを包装
するのに適した大型のカートンを第６図に示す。ここに
示すカーノは端部閉塞フラップ（４１）と側部閉塞フラ
ップ（４２）とを有する深いトレ一部分（４０）から成
る。このカートンは例えばポリエチレンのライニングを
ラミネートした段ボール（商標名Ｃｈｉｌｔｅｃｔ）等
の耐湿性厚紙から作られる。

第７図に示すカートンは第１図〜第５図に示した種類の
複数のカートン用の外装として用いることができる。こ
のカートンは深いトレ一部分（５０）とこの上部に摺動
的に係合する側壁（５２）を有するふた部分（５１）と
から構成されている。このカートンも第６図について記
載した種類の耐湿性厚紙から作られるのが好ましい。

実施例１ 第１図に示すカートンを一面にアルミ箔をラミネートし
た厚さ６５０ミクロンの厚紙から製作した。−平米当り
９０グラム坪量と水分４．７％を有するＡ４サイズの紙
５００枚（一連）をカートンに包装した。このカートン
を上述したＷＶＩＲ試験にかけその結果相対湿度９０％
、温度３２℃、２４時間で表面積−平米当りの数値は１
５．５グラムであった。同様に紙を包装したカートンを
英国南部の０庫に３ケ月放置した結果、紙の水分上昇率
は０．６７％で全体では５．４％で６％までは至らなか
った。

比較のため、従来品のカートンを同じ倉庫に同様に放置
した結果、紙の水分上昇率は１．８％で全体では６．５
％と高く好ましくなかった。

実施−１２ 実施例１の方法に従い、厚さ２５ミクロンの高密度ポリ
エチレンフィルムをラミネートした厚紙を用いてカート
ンを製作した。このカートンのＷＶＩＲ値は同条件で２
９．５グラムであった。０庫内放置の結果、紙の水分上
昇率は０．７３９６で全体では５，４３％であった。こ
のカートン内の紙をレターヘッド用紙として印刷した結
果、水分上昇は０，５％で全体で５．９３％、依然６％
未満であった。

実施例３ 実施例２に従い、厚さ２５ミクロンの低密度ポリエチレ
ンフィルムをラミネートした厚紙を用いてカートンを製
作した。試験結果は実施例２と同様であった。

実施例４ 第７図に示した大型カートンを製作した。−平米当り坪
量９０グラム、水分４．７％のＡ４サイズの紙５００枚
５連を従来品の厚紙で作った第１図示の形状のカートン
に積み込んだ。この積み込んだカートンを大型カートン
内に収納し、ＷＶ夏Ｒ試験を行った。その結果同状条下
で２０，５グラムであった。実施例２で説明した倉庫放
置後の紙の水分吸収は１．０４％であった。

実施例５ 実施例４に従い、第１図に関して記載した５連の紙を包
装した。同条件下のＷＶ　Ｉ　Ｒ値は１２゜７グラムで
、実施例４と同様な倉庫放置後の紙の水分吸収は０．４
５％であった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による１つのカートンの斜視図、 第２図乃至第５図は、本発明によるそれれぞれ４つの形
態のカートンを示す側面図、 第６図は、本発明による６番目のカートンの斜視図、 第７図は、本発明による７番目のカートンの端面図。 （１）　　：　）し一部分、（２）：側壁、（３）二カ
バ一部分、（１２）　　：接着剤、（２２）　：箱体、
　　　　（３３）　　：基板、（３４）　　：舌片、　
　　　（３７）　　ニスリーブ。 図面の浄１！Ｉ（内容に変更なし） 手続打１３正書（方式） 平成１ル気蝙１７日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕水分６％以下の積み重ねられた紙シートと半剛直
   シート材とからなる開閉型カートンから構成され、該カ
   ートンは前記紙シートを納める収納部分と閉塞部分から
   なり、これらの部分は空気進入を制止するためにカート
   ンが閉じられた際に互いに摺動自在に係合する互いに平
   行な平坦面を有し、更に水蒸気進入率（ＷＶＩＲ）を相
   対湿度９０％、温度３２℃、２４時間でカートンの表面
   積一平方米当り３０グラム以下に制御する手段を設けて
   なることを特徴とするゼロックス、イオン付着、又は磁
   力印刷等に使用する用紙のパック。 〔２〕前記カートンが閉じた状態で前記ＷＶＩＲ値を有
   することを特徴とるす請求項１に記載のパック。 〔３〕前記カートンが積み重ねた紙シートを支持するト
   レー型収納部分と該紙シートを包囲するふたとして形成
   された閉塞部分からなり、トレーとふたはそれぞれカー
   トンの閉じた状態で含水空気の進入を制止するために互
   いに近接して平行に重ね合った状態に配された側壁を有
   することを特徴とする請求項１に記載のパック。 〔４〕前記カートンが再閉塞自在のシールを有すること
   を特徴とする請求項２又は３に記載のパック。 〔５〕前記再閉塞自在のシールが重ね合う面上に配され
   たシリコン離型材と接合する一面に設けた低タック接着
   材から成ることを特徴とする請求項４に記載のパック。 〔６〕前記閉じたカートンのＷＶＩＲ値が請求項１の記
   載の条件で１５グラム以下であることを特徴とする請求
   項２乃至５のいずれか１項に記載のパック。 〔７〕前記閉じたカートンのＷＶＩＲ値が１０グラム以
   下であることを特徴とする請求項６に記載のパック。 〔８〕前記ＷＶＩＲ値制御手段が閉じた状態のカートン
   とこれを収納する別の包装体との結合からなることを特
   徴とする請求項１に記載のパック。 〔９〕前記包装体が二つ又は二つ以上のカートンを収納
   する再閉塞自在の大型容器からなることを特徴とする請
   求項８に記載のパック。 〔１０〕前記カートンがポリオレフィン（ポリエチレン
   又はポリプロピレン）塗布厚紙、金属はくラミネート厚
   紙、又ポリエチレン断熱表面ライニングを有する段ボー
   ル紙からなることを特徴とする請求項１乃至９のいずれ
   か１項に記載のパック。