JPH02172477A - 放射線治療装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、Ｘ線等の放射線により患者を治療する放射
線治療装置に関するものである。

特に、患者の患部の位置を特定する診断時において、コ
リメータを制御してファンビーム（幅の狭い放射線）を
発生させ、このファンビームにより鮮明な患部のライナ
ックグラフィ（透視画像）を撮影することができる放射
線治療装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来例の構成を第４図及び第５図を参照しながら説明す
る。第４図は従来の放射線治療装置を示す側面図、第５
図は従来の放射線治療装置の一部を示す平面図である。

第４図において、従来の放射線治療装置は、固定架台（
１）と、この固定架台（１）に結合された回転架台（２
）と、この回転架台（２）の照射ヘッド部に内蔵された
コリメータ上側絞り（３）及び（４）と、同じく内蔵さ
れコリメータ上側絞り（３）及び（４）の下方に配置さ
れたコリメータ下側絞り（５）及び（６）と、照射ヘッ
ド部の下方に設置された治療台（７）と、この治療台（
７）の下に設置されたＸ線フィルムカセットホルダー（
８）と、このＸ線フィルムカセットホルダー（８）に載
置されたＸ線フィルム（９）とから構成されている。な
お、患部Ａを有する患者Ｐは、治療台（７）の上に横た
わっている。

第５図において、Ｘ線の照射野は、コリメータ上側絞り
（３）及び（４）、並びにコリメータ下側絞り（５）及
び（６）によって囲まれた領域である。

つぎに、上述した従来例のライナックグラフィの撮影法
を説明する。

一般に、高周波電界を用いた電子ライナック、交番磁界
を用いたベータトロン、及びラジオアイソトープを線源
としたコバルト６０などが、放射線治療装置として知ら
れている。

放射線治療装置を使用して治療をおこなう場合、医者等
は、予め患者Ｐの患部Ａの位置・形状を知っておく必要
がある。そこで、診断時にＸ線ＣＴやシュミレータを使
用して患部Ａに対するＸ線の照射方向や照射野等と求め
ておく、そして、患者Ｐを治療台（７）にセットした状
態で、Ｘ線を用いたライナックグラフィの撮影によりセ
ットアツプに誤りがないかどうかの確認をおこなった後
で、治療をおこなう。

すなわち、医者等は、回転架台（２）により発生され、
コリメータ上側絞り（３）及び（４）、並びにコリメー
タ下側絞り（５）及び（６）によりコリメートされたＸ
線を、患部Ａに照射して治療をおこなうが、その前の診
断時に、Ｘ線フィルム（９）をセットし、微少線量のＸ
線を患者Ｐに照射してライナックグラフィを撮影する。

ところで、Ｘ線の照射野内の任意の点における線量Ｄ　
（ｄ）は、一般的につぎの０式で表される。

Ｄ　（ｄ）＝　Ｄｐ　（ｄ）Ｆ　、＋　Ｄｓ　（ｄ）Ｆ
　ｘ　　・・・　０式〔ただし、Ｄｐ（ｄ）：不均質物
質中の深さｄにおける１次線線量、Ｄｓ　（ｄ）：不均
質物質中の深さｄにおける散乱線線量、Ｆ、、Ｆ２：照
射野の大きさによる補正係数〕 電子ライナックのような高エネルギーＸ線を線源とする
放射線治療装置では、照射野が大きくなる程、Ｄｓ（ｄ
）Ｆ＊が大きくなり、測定点での散乱線の影響が大きく
なることが知られている。

［発明が解決しようとする課Ｉｆｉｌ 上述したような従来の放射線治療装置では、大きな照射
野でライナックグラフィを撮影するので、散乱線の影響
が大きく、ライナックグラフィのコントラストが悪いと
いう問題点があった。

この発明は、上述した問題点を解決するためになされた
もので、コントラストの良いライナックグラフィを撮影
することができる放射線治療装置を得ることを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る放射線治療装置は、以下に述べるような
手段を備えたものである。

（ｉ）、放射線を患部に照射する放射線発生手段。

（ｉｉ）、上記放射線の照射領域を調節してファンビー
ムを発生するコリメータ。

（ｉｉｉ）、このコリメータを駆動するモータ。

（ｉｉ）、上記コリメータの開度を検出しそのモニター
信号を出力する開度検出手段。

（Ｖ）、上記ファンビームが上記患部をスキャンするよ
うに上記モニター信号に基づいて上記モータを制御する
制御装置。

ｈｉ）、上記ファンビームのスキャンにより上記患部を
撮像する撮像手段。

［作用］ この発明においては、コリメータによって、放射線の照
射領域が調節されて、ファンビームが発生される。

また、モータによって、上記コリメータが駆動され、開
度検出手段によって、上記コリメータの開度が検出され
、そのモニター信号が出力される。

さらに、制御装置によって、上記ファンビームが上記患
部をスキャンするように上記モニター信号に基づいて上
記モータが制御される。

そして、撮像手段によって、上記ファンビームのスキャ
ンにより上記患部が撮像される。

［実施例］ 実施例の構成を第１図及び第２図を参照しながら説明す
る。第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第
２図はこの発明の一実施例を示す側面図であり、コリメ
ータ上側絞り（３）〜Ｘ線フィルム（９）は上記従来装
置のものと全く同一である。

第１図及び第２図において、この発明の一実施例は、上
述した従来装置のものと全く同一ものと、固定架台（１
＾）と、回転架台（２＾）とから構成されている。

ここで、固定架台（１＾）は、制御装置（１０）と、マ
イクロ波／電子線発生部（１１）とから構成されている
。

また、回転架台（２＾）は、マイクロ波／電子線発生部
（１１）に接続された電子加速部（１２）と、この電子
加速部（１２）に接続された電子線偏向部／Ｘ線発生部
（１３）と、コリメータ上側絞り（３）及び（４）に結
合されかつ制御装置（１０）に接続されたモータ（１６
）及び（１７）と、モータ（１６）及び（１））に結合
され制御装置（１０）に接続されたポテンショメータ（
１４）及び（１５）とから構成されている。

ところで、この発明の放射線発生手段はマイクロ波／電
子線発生部（１１）と、電子加速部（１２）と、電子線
偏向部／Ｘ線発生部（１３）とから構成され、開度検出
手段はポテンショメータ（１４）及び（１５）から構成
され、撮像手段はＸ線フィルムカセットホルダー（８）
と、Ｘ線フィルム（９）とから構成されている。

つぎに、上述した実施例のライナックグラフィの撮影法
を第３図（ａ）〜（ｆ）を参照しながら説明する。第３
図（ａ）〜（ｆ）は、この発明の一実施例の撮影過程を
示す側面図である。

第３図（ａ）において、ライナックグラフィの撮影領域
は、Ｘ＋　Ｘ　Ｖ＋の長方形である。照射野は、ＸｏＸ
Ｆ＋の長方形で、Ｘ方向にａから１までスキャンする。

制御装置！　（１０）は、マイクロ波／電子線発生部（
１１）、電子加速部（１２）及び電子線偏向部／Ｘ線発
生部（１３）等の線源の制御を行うとともに、コリメー
タ上側絞り（３）及び（４）の制御を行って、幅の狭い
ファンビームを発生させることができる。

第３図（ａ）で示すように、撮影開始状態において、医
者等は、制御装置（１０）によって、照射野Ｘ０ｘｙ、
を設定する。すなわち、制御装置（１０）は、モータ（
１６）及び（１７）を制御してコリメータ上側絞り（３
）及び（４）により絞りを調節し、コリメータ上側絞り
（３）及び（４）の開度を検出するポテンショメータ（
１４）及び（１５）のアナログ出力値に基づいてコリメ
ータ上側絞り（３）及び（４）による開度（照射野Ｗｏ
ＸＦ＋）を設定する。

第３図（ｂ）〜（ｆ）で示すように、撮影終了状態まで
、医者等は、制御袋！（１０）によって、照射野×。

ＸＹ＋をＸ方向に順次移動（スキャン）させて、患部Ａ
を撮影する。

この発明の一実施例は、診断用画像の撮影時、ファンビ
ームによって患部Ａをスキャンするので、コントラスト
の良い鮮明な診断用画像を得ることができる。

なお、上記実施例ではＸ線フィルムを使用して診断用画
像を得たが、シンチレータやイメージインテンシファイ
ア等の検出器を設けてデジタル処理を施して診断用画像
を得るようにしても同様の動作を期待できる。

また、上記実施例のポテンショメータの替わりに、ロー
タリエンコーダを使用しても所期の目的を達成し得るこ
とはいうまでもない。

［発明の効果１ この発明は、以上説明したとおり、放射線を患部に照射
する放射線発生手段と、上記放射線の照射領域を調節し
てファンビームを発生するコリメータと、このコリメー
タを駆動するモータと、上記コリメータの開度を検出し
そのモニター信号を出力する開度検出手段と、上記ファ
ンビームが上記患部をスキャンするように上記モニター
信号に基づいて上記モータを制御する制御装置と、上記
ファンビームのスキャンにより上記患部を撮像する撮像
手段とを備えたので、コントラストの良いライナックグ
ラフィを撮影することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
はこの発明の一実施例を示す側面図、第３図はこの発明
の一実鶴例の撮影過程を示す側面図、第４図は従来の放
射線治療装置を示す側面図、第５図は従来の放射線治療
装置の照射ヘッド部を示す平面図である。 図において、 （１＾）　・・・　固定架台、 へ く （２＾）・・・　回転架台、 （３）、（４）　・・・　コリメータ上側絞り、（７）
　・・・　治療台、 （８）　・・・　Ｘ線フィルムホルダー（９）　・・・
　Ｘ線フィルム、 （１０）・・・　制御装置、 （１１）　　・・・　マイクロ波／電子線発生部、（１
２）・・・　電子加速部、 （１３）　　・・・　電子線偏向部／Ｘ線発生部、（１
４）、（１５）　　・・・　ポテンショメータ、（１６
）、（１７）　　・・・　モータである。 なお、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 放射線を患部に照射する放射線発生手段、上記放射線の
   照射領域を調節してファンビームを発生するコリメータ
   、このコリメータを駆動するモータ、上記コリメータの
   開度を検出しそのモニター信号を出力する開度検出手段
   、上記ファンビームが上記患部をスキャンするように上
   記モニター信号に基づいて上記モータを制御する制御装
   置、及び上記ファンビームのスキャンにより上記患部を
   撮像する撮像手段を備えたことを特徴とする放射線治療
   装置。