JPH02168009A

JPH02168009A - 拡開アンカーの打込みピン

Info

Publication number: JPH02168009A
Application number: JP32281988A
Authority: JP
Inventors: Katsuo Ito; 勝夫伊藤
Original assignee: Koyo Kizai Co Ltd
Current assignee: Koyo Kizai Co Ltd
Priority date: 1988-12-21
Filing date: 1988-12-21
Publication date: 1990-06-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、コンクリート壁に各種の器物、器材を取付は
固定するのに用いるピン打込み式拡聞アンカーにあける
打込みピンに関するものである。

従来の技術ピン打込み式拡聞アンカーは、例えば第６図に示すよう
に、筒状のアンカー本体１と、該アンカー本体１のピン
穴３に挿入する打込みピン２とから成り、アンカー本体
１は、ピン穴３の内奥先端部分に狭窄部４を有し、かつ
、先端面から軸方向へ延びピン穴３の狭窄部４に達する
複数の割り溝５を設けて拡開可能の開脚部６が形成され
、後端部外周に設けたねじ部７に締付り用ナツト８が螺
着されている。一方、打込みピン２は、先端部分に砲弾
型の尖鋭部９を有し、後端部分に頭部１０が設けられて
いる。

発明が解決しようとする課題この種の拡開アンカーにあっては、アンカー本体１のピ
ン穴３に挿入した打込みピン２に加えられる軸方向の打
撃力によりその先端部９で開脚部６を拡開するが、開脚
部６を拡開する際の打込みピン２の挿入抵抗が非常に大
きくて、開脚部６を十分に拡開させることができず、所
定の引き扱き強度（保持力）得ることが困難であった。

特に、アンカー本体１が大径の場合に開脚部６の拡開が
不十分であった。

また、アンカー本体１のピン穴３に挿入して組み付けた
打込みピン２が運搬中などに不測に扱は出して脱落する
のを防ぐため、接着剤で打込みピン２をアンカー本体１
に固定しているが、この接着剤によるピン扱は止め手段
は作業が面倒でかつコスト高につくという問題点があっ
た。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、前記打
込みピンの尖鋭部の形状を変えることによって、その挿
入抵抗を著しく軽減させ前記アンカー本体の開脚部を容
易かつ確実に拡間させることが可能となり、かつ、ピン
自体が後は止め機能を備えた拡開アンカーにおける打込
みピンを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段上記目的を達成するために、本発明の打込みピンは、そ
の外周に前記尖鋭部から軸方向へ延びる複数の凹溝が設
けられ、該凹溝の間に形成された突条部が前記割り溝に
係合するように構成されていることを特徴とする。

前記突条部はピン先端に向かって漸次幅狭に形成するこ
とが効果的でおる。

また、前記凹溝の開角度を約１００度にし、前記突条部
の両側壁面間の厚みが半径方向外方へ向かって漸次薄く
なるように形成することが好ましい。

作用上記構成の打込みピンをアンカー本体のピン穴に挿入し
て打撃力を加えると、アンカー本体の割り溝に係合した
前記突条部が前記割り溝を押し広げるように作用するの
で、該突条部による楔作用と、ピン先端の尖鋭部による
模作用とが相俟つて前記アンカー本体の開脚部を容易か
つ確実に拡開させる。

また、前記突条部がアンカー本体の前記割り溝に圧入し
た状態で係合するので、前記打込みピンはアンカー本体
に対して強固に保持され、不測に脱落することがない。

実施例以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図は、本発明に係る打込みピンの要部を
示しており、細長い円柱状のピン本体１１の先端部分に
円錐状の尖鋭部１２を設け、後端に頭部（図示省略）を
設ける点は従来品と同様であるが、本発明によれば、ピ
ン先端部分がプラスねじのドライバービット状に形成さ
れる。すなわち、ピン本体１１の外周に尖鋭部１２から
軸方向へ延びる複数の凹溝１３（図示の例では４つ）が
設けられ、該凹溝１３の間に複数の突条部１４（図示の
例では４本）が形成される。各突条部１４は、第３図に
示すように、アンカー本体２１の先端面から軸方向へ延
び、ピン穴２３の狭窄部２４に達する４本の割り溝２５
に対応するように位相を９０度ずつ異にして設けられ、
かつ、その両側壁面１５．１５がピン先端に向かって収
斂するよう順次幅狭に形成されている。更に、両側壁面
１５．１５は、第２図に示すように、凹溝１３を開角度
αが約１００度のＶ型断面に形成することによって、半
径方向外方へ向かって収斂するように傾斜し、両側壁面
１５．１５間の厚みが半径方向外方へ向かって漸次薄く
なっている。

上記のように構成された打込みピンを第３図のようにア
ンカー本体２１のピン穴２３に挿入すると、ピン穴２３
内奥の狭窄部２４において各突条部１４が対応する割り
溝２５に圧入した状態に係合し、その両側壁面１５．１
５が隣り合う開脚部２６．２６の対向面２６ａ、２６ａ
に押圧接触して係止保持される。この係止保持によって
ピン本体１１はアンカー本体２１に確実に保持され、不
測の脱落が有効に防止される。すなわち、打込みピン自
体がｖ；ＬＧプ止め機能を具備しているのである。

次に、アンカー本体２１をコンクリート壁などに加工し
た下穴（図示せず）に挿入した状態でピン本体］１に軸
方向への打撃力を加えてアンカー本体２］に圧入すると
、第４図に示すように、開脚部２６が拡開される。この
とき、アンカー本体２１の割り溝２５に係合している突
条部１４が割り溝２５を押し広げるように作用すると共
に、尖鋭部１２が狭窄部２４を介して開脚部２６を押し
広げるように作用し、突条部１４の両側壁面１５゜１５
による楔作用と、尖鋭部１２による楔作用とが相俟って
ピン本体１１の挿入抵抗を軽減させ、開脚部２６を容易
かつ確実に拡開させる。

第５図は、アンカー本体２１にめねじ孔２２を設けため
ねじアンカーに本発明を適用した例を示している。この
場合、打込みピン１１は短く形成してピン孔２３内に収
容され、その頂部に打込み工具を係合するための十字溝
１６が設けられる構成のみが上記実施例と異なるだけで
、他の構成及び作用効果は先の実施例のものと同じであ
る。

なお、上述したピン本体１１及びアンカー本体２１は通
常、軟鋼などの金屈材利により製作されるが、断熱性を
要求される場合には、引張り強度の大きいプラスチック
材料、例えばポリアミド系樹脂にガラス繊維を混入した
複合材料などによって製作することも可能である。

発明の効果本発明は、上述したように構成されているので、アンカ
ー本体に対する挿入抵抗が著しく軽減され、アンカー本
体の開脚部を容易かつ確実に拡開させることができ、所
定の引仇き強度（保持力）か容易に得られる。

また、打込みピン自体がアンカー本体に対する扱は止め
機能を具描しているので、従来のように接着剤による仮
は止め手段は不要となり、それだけ工数が省はコストの
低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る打込みピンの要部拡大正面図、第
２図は第１図の２−２線に沿う断面図、第３図は同アン
カー本体に組み付けた状態ね示す縦断正面図、第４図は
同使用状態を示す要部の正面図、第５図は別の実施例を
示す一部縦断正面図、第６図は従来の拡開アンカーの一
例を示す一部５縦断正面図である。１１・・・ピン本体　　　　１２・・・尖鋭部１３・・
・凹溝　　　　　　１４・・・突条部１５・・・突条部
１４の側壁面２１・・・アンカー本体　　２３・・・ピン穴２４・・
・狭窄部　　　　　２５・・・割り溝２６・・・開脚部２６ａ・・・開脚部２６の対向面第　４　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ピン穴の内奥先端部分に狭窄部を設けると共に、
先端面から軸方向へ延び前記狭窄部に達する複数の割り
溝を設けて複数の開脚部を形成した筒状のアンカー本体
と、該アンカー本体の前記ピン穴に挿入され、先端に尖
鋭部を有する打込みピンとから成る拡開アンカーであつ
て、前記打込みピンの外周に前記尖鋭部から軸方向へ延びる
複数の凹溝が設けられ、該凹溝の間に形成された突条部
が前記割り溝に係合するように構成されていることを特
徴とする拡開アンカーの打込みピン。
（２）前記突条部が、ピン先端に向かって漸次幅狭に形
成されていることを特徴とする請求項（１）記載の拡開
アンカーの打込みピン。
（３）前記凹溝の開角度が約１００度に形成され、前記
突条部の両側壁面間の厚みが半径方向外方へ向かつて漸
次薄くなつていることを特徴とする請求項（１）又は（
２）記載の拡開アンカーの打込みピン。