JPH02164466A - 電気式集塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （従来の技術） この発明はたとえば空気調和機に組込まれる電気式集塵
装置に関する。

（従来の技術） 最近、空気調和機によって循環させられる室内の空気中
から微細な塵埃を除去するために、上記空気調和機に電
気式集塵装置を組込むことが行われている。

上記電気式集塵装置は通常、イオン化線と、上記イオン
化線に対向する電極板を有する対向電極体とから構成さ
れている。そして、上記イオン化線を高圧直流電源のプ
ラス側に接続し、対向電極体をマイナス側に接続してこ
れらの間に不平等電界を形成し、この電界におけるコロ
ナ放電を利用して塵埃に電荷を与え、それによって帯電
された塵埃をクーロン力により下流側の集塵コレクタに
捕集するようにしているが、一部の塵埃は上記対向電極
に付希してしまう。このような構成の電気式集塵装置に
おいては、その集塵能力を向上させるために、上記対向
電極体を長尺化するということが行われ、それによって
上記イオン化線の張設スパンも長くなっていた。

ところで、」二記対向電極体の電極板に砂ぼこり、５ｉ
Ｏｚ、ＡＩｚＯａ、アルカリ類などの絶縁性の高いほこ
りが付着すると、いわゆる逆電離現象が生じてほこりの
表面にプラスイオンが溜まり、それによってイオン化線
に向うバックコロナ放電が発生する。−すると、そのバ
ックコロナ放電によって電界に乱れが生じて局部電界強
度の上昇が起こるから、イオン化線が共振を伴って振動
して電極板に近づき、火花放電を継続的に開始する。そ
のため、その火花放電によって上記イオン化線が断線す
るということがあった。

（発明が解決しようとする課題） このように、従来は逆電離現象によってバックコロナ放
電が生じると、イオン化線が大きく振動して対向電極板
に近付き、それによって火花放７ｄが発生するので、イ
オン化線の断線を招くということがあった。

この発明は上記事情にもとずきなされたもので、その目
的とするところは、逆電離現象が生じたときに、イオン
化線の振動を押えることができるようにした電気式集塵
装置を提供することにある。

［発明の構成］ （課厘を解決するための手段及び作用）上記課題を解決
するためにこの発明は、イオン化線が張設されたメイン
フレームと、上記イオン化線に対向する電極板を有する
対向電極体とを備えた電気式集塵装置において、上記メ
インフレームには上記イオン化線の中途部を支えるサポ
ートを設ける。それによって、逆電離現象によるバック
コロナ放電が生じても、イオン化線が振動しずらいよう
にして、火花放電の発生を抑制した。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１０図はこの発明の電気式集塵装置１が組込まれた空
気調和機２を示し、この空気調和機２は本体３ををする
。この本体３の前面には前面パネル４が設けられ、この
前面パネル４の前面板５は上端を支点として開閉自在に
形成されている。

上記本体３内には第１１図に示すように熱交換器６が上
端を下端よりも後方に位置させた状態で傾斜して設けら
れている。この熱交換器６の背面側下部には送風機７が
配設され、この送風機７によって室内空気が同図に矢印
で示すように循環させられる。つまり、室内空気は上記
前面パネル４に形成された吸込口８から吸込まれて熱交
換器６で熱交換をしたのち、本体３の底部に形成された
吹出口９から吹出されるようになっている。

上記熱交換器６の前面側の上部には第１０図における右
側に脱臭フィルタ１１が着脱自在に設けられ、左側には
上記電気式集塵装置１が設けられている。そして、第１
１図に矢印で示すように循環する室内空気の一部は上記
電気式集塵装置１や脱臭フィルタ１１を通過して除塵や
脱臭される。

上記電気式集塵装置１は第１図乃至第３図に示すように
矩形枠状のメインフレーム１２を備えている。このメイ
ンフレーム１２の幅方向両端部は外側壁１３と内側壁１
４との二重壁構造となっていて、外側壁１３の両端部内
面と内側壁１４の両端部内面とにはそれぞれ第１の突起
１５と第２の突起１６とが突設されている。

上記メインフレーム１２の長手方向両端部には耐トラツ
キング性の高い材料である熱硬化性樹脂で成形された絶
縁ブロック１７がその両側に形成された係合溝１８を上
記第２の突起１６にスライド自在に係合させて取着され
ている。各絶縁ブロック１７の」二面にはそれぞれ一対
の半円筒状の掛止部１９がメインフレーム１２の幅方向
に所定のピッチずれた状態で一体成形されている。これ
ら掛止部１９には１本のイオン化線２１を順次係合させ
ることにより蛇行状に張設されている。このイオン化線
２１の一端は一方の絶縁ブロック１７の固定部２２にバ
ネ２３を介して固定され、他端は他方の絶縁ブロック１
７の上面に設けられたコンタクトタブ２４にバネ２５を
介して接続されている。上記コンタクトタブ２４には高
圧直流電源（図示せず）のプラス側からの第１のリード
線２６が接続されている。

上記一対の絶縁ブロック１７間に張設されたイオン化線
２１のほぼ中間部は、上記絶縁ブロック１７と同様熱硬
化性樹脂によって成形されたサポート２０によって支持
されている。すなわち、上記サポート２０は第８図と第
９図に示すように上記メインフレーム１２の内側壁１４
間の寸法とほぼ同じ長さを有する縦幹部２０ａと、この
縦幹部２０ａに上記イオン化線２１の間隔と同じ間隔で
、しかも縦幹部２０ａと直交する方向に所定長さで突設
された複数の横幹部２０ｂと、各横幹部２０ｂの両端部
上面側にそれぞれ設けられたアール部２０ｃと、各アー
ル部２０ｃに横幹部２０ｂの長手方向に沿って刻設され
た係合溝２０ｄとから形成されている。なお、縦幹部２
０ａと横幹部２０ｂとのエツジ部分は面取り加工されて
いる。

上記構成のサポート２０は、第３図に示すように上記メ
インフレーム１２の各内側壁１４の中間部内面に設けら
れた四部１４ａにその縦幹部２０ａの両端部をそれぞれ
着脱自在に係合させて支持されている。そして、そのア
ール部２０ｃの係合溝２０ｄには上記イオン化線２１の
スパンの中途部がわずかに上方へ押し上げられる状態で
スライド自在に係合支持されている。すなわち、上記イ
オン化線２１が直接接触する上記一対の絶縁ブロック１
７とサポート２０だけを耐トラツキング性の高い熱硬化
性樹脂で形成したので、成形性やコストの上昇を最少限
に押えることができ、しかも沿面リークの信頼性を向上
させることができる。

上記メインフレーム１２の一方の外゛側壁１３の一端部
には切欠き２７が形成され、この箇所には弾性を有する
金属板をＵ字状に曲成してなるアースコンタクト２８が
その一部を外側壁１３の外方へ突出させて設けられてい
る。さらに、一方の外側壁１３の両端部外面には弾性爪
２９が突設されている。上記アースコンタクト２８には
高圧直流電源のマイナス側から導かれた第２のリード線
３０が接続されている。

このように形成されたメインフレーム１２の上面にはア
ッパフレーム３１が着脱自在に装着される。このアッパ
フレーム３１は第４図に示すように上記メインフレーム
１２と対応する矩形枠状をなしていて、その板面には上
記メインフレーム１２の一対の絶縁ブロック１７間に張
設されたイオン化線２１と対応する間隔で透孔３２が長
平方向はぼ全長にわたって穿設されている。また、アッ
パフレーム３１の長手方向両端部の外面にはそれぞれ上
記メインフレーム１２の第１の突起１５と対応する位置
に溝部３３が形成されている。そして、アッパフレーム
３１はその溝部３３に上記第１の突起１５を弾性的に係
合させてメインフレーム１２に着脱自在に取着されてい
る。

さらに、アッパフレーム３１の上面の長手方向両端部に
は幅方向に沿ってそれぞれガイド部３４が突設されてい
る。これらガイド部３４の一端には矩形状の係合片３５
がそれぞれアッパフレーム３１の板面とほぼ平行に設け
られ、さらに他端側にはそれぞれ突起３６が突設されて
いる。

上記アッパフレーム３１の上面には対向電極体３７が着
脱自在に取着されている。この対向電極体３７は、たと
えばステンレス鋼板などの金属板を断面コ字状に折曲し
て上記一対のガイド部３４間の寸法よりもわずかに小さ
な長さ寸法に形成されているとともに、その板面には上
記アッパフレーム３１の透孔３２に入込む複数の電極板
３８が内面側に向かって切り起こされている。なお、電
極板３８の長手方向中央部分にはリブ３８ａが設けられ
、そのリブ３８ａによって電極板３８は二分割されてい
る。さらに、対向電極体３７の幅方向一端部の上面には
上記アッパフレーム３１の突起３６と対応する間隔で一
対の第１の係合孔３９が穿設され、また第１の係合孔３
９よりも長手方向外側には上面と側面とにわたって上記
一対の弾性爪２９と対応する間隔で一対の第２の係合孔
４１が穿設されている。さらに、対向電極体３７には第
１０図に示すように合成樹脂製のフィルタガイド４２が
その上面と幅方向一端側の側面とにわたって設けられて
いる。このフィルタガイド４２は対向電極体３７と空気
調和機２の本体３に設けられた第１０図に示すフィルタ
押え４５との間にエアフィルタ４６を挿入する場合にそ
のエアフィルタ４６を円滑にガイドするためのものであ
る。

そして、上記対向電極体３７はその幅方向他端側の両端
角部を第５図に示すように係合片３６に係合させて電極
板３８をアッパフレーム３１の透孔３２から内部へ落し
込み、第１の係合孔３９を第６図に示すように突起３６
に係合させるとともに、第２の係合孔４１に第７図に示
すようにメインフレーム１２に形成された弾性爪２９を
弾性的に係合させることで上記アッパフレーム３１上に
着脱自在に取着されている。このように対向電極体３７
を取着すると、第３図に示すようにその電極板３８間に
上記メインフレーム１２に張設されたイオン化線２１が
対向位置し、また幅方向−側内面に上記アースコンタク
ト２８が弾性的に接触する。

なお、第１０図において４４は上記イオン化線２１およ
び対向電極体３７とともに電気式集塵装置１を構成する
集塵コレクタである。この集塵コレクタ４４は上記対向
電極体３７よりも室内空気の流れ方向下流側になるよう
上記メインフレーム１２に着脱自在に装着されている。

この集塵コレクタ４４は上記対向電極体３７によって帯
電された塵埃を捕集するためのものである。

そして、上記構成の電気式集塵装置１は、そのメインフ
レーム１２を空気調和機２の本体３に固定されて熱交換
器６の前面上部に、しかも上記メインフレーム１２の幅
方向一端側に形成された弾性爪２９を下側にして設けら
れている。

このような構成の電気式集塵装置１によれば、メイフレ
ーム１２の一対の絶縁ブロック１７の掛止＃１９間に張
設されたイオン化線２１は、その張設スパン長さのほぼ
中央部分がサポート２０によって支持されている。つま
り、イオン化線２１は振動したときに振幅が最大となる
箇所が上記サポート２０によって支持されている。

そのため、使用にともない上記イオン化線２１に絶縁性
の高い塵埃が付着し、逆電離現象によってイオン化線２
１に向かうバックコロナ放電が発生しても、上記イオン
化線２１の振動を押え、その振幅を小さくすることがで
きる。したがって、イオン化線２１が対向電極体３７に
接近し過ぎるのを防止できるから、これらの間に火花放
電を発生するのも防止できる。

また、上記イオン化線２１はサポート２０の係合溝２０
ｄにスライド自在に係合させて支持されているから、そ
の両端部に設けられたバネ２３．２５による張力の調節
機能が損われることがない。

さらに、イオン化線２１を支持する上記係合溝２０ｄを
、横幹部２０ｂの両端部に設けたアール部２０ｃに形成
した。つまり、イオン化線２１とサポート２０との接触
位置を、上記サポート２０の中心である縦幹部２０ａの
中心から十分な距離とすることができるから、それによ
って沿面距離が長くなり、絶縁性の向上が計れる。

さらに、上記サポート２０によってイオン化線２１を押
し上げるようにして接触固定しているので、イオン化線
２１とサポート２０の未接触による局部放電（火花放電
）もない。

なお、上記一実施例ではサポート２０の縦幹部２０ａに
横幹部２０ｂを設け、その両端に２つの係合溝２０ｄを
形成することによってイオン化線２１のスパン長さのほ
ぼ中央部分を２箇所で支持したが、１つの係合溝２０ｄ
によって１か所だけで支持するようにしてもよく、その
支持構造はなんら限定されるものでない。

［発明の効果］ 以上述べたようにこの発明は、電気式集塵装置を構成す
るメインフレームに張設されるイオン化線のスパン長さ
の中途部をサポートで支持するようにした。したがって
、上記イオン化線のスパン長さが短くなるから、逆電離
現象によりバックコロナ放電が発生しても、上記イオン
化線が大きな振幅で振動するのを防止することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、第１図はメインフレ
ームの平面図、第２図は対向電極体がアッパフレーム上
に組込まれた状態の平面図、第３図は第２図のＸ−Ｘ線
に沿う拡大断面図、第４図はアッパフレームの平面図、
第５図は第２図中Ａ−Ａ線に沿う断面図、第６図は同じ
（Ｂ−Ｂ線に沿う断面図、第７図は同じ＜　Ｃ−Ｃ線に
沿う断面図、第８図はサポートの平面図、第９図は第８
図のＹ−Ｙ線に沿う断面図、第１０図は空気調和機の斜
視図、第１１図は同じく断面図である。 １２・・−メインフレーム、２０・・・サポート、・・
・イオン化線、 ７・・・対向電極体、 ８・・・電 極板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. イオン化線が張設されたメインフレームと、上記イオン
   化線に対向する電極板を有する対向電極体とを備えた電
   気式集塵装置において、上記メインフレームには上記イ
   オン化線の中途部を支えるサポートが設けられているこ
   とを特徴とする電気式集塵装置。