JPH02161939A - 人工歯根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人工歯根に関する。

歯としての機能を喪失した天然歯と代替すべく、人工的
に形成された歯根と義歯との組み合わせが提案されるに
至っている現況に於いて、川明による咬合圧等の外圧に
耐え、且つ長期間の使用可能ならしめる人工歯根が希求
されている。

上記に鑑み本発明は、インブラント後、顎骨内での固定
性に優れることにより、咀咽力に充分に対応しながら、
長期間安定した使用を可能にした人工歯根の提供を目的
とする。

以下、本発明人工歯根の一実施例を図面を参照して詳細
に説明する。

第１図は本発明人工歯根の形状を示す。

芯材はアルミナ、ジルコニア等のセラミックス材、ある
いはチタン、チタン合金、Ｃｏ−Ｃｒ合金等の硬質金属
材よりなる。

第１図に示す本体は、生体骨部及び表皮、真皮組織に埋
設される個所を歯根部（０１）、義歯を装着する個所を
義歯装着部（０２）とした。

歯根部（Ｏｌ）は、ネジ部（１）、凹・部（３）、凸部
（４）の３部によって形成され、何れもが芯材を加工成
形したものである。

ネジ部（１）には、芯材、軸方向（Ｘ）にカット面（１
）が施されている。カット面（１）は、第２図（ａ）に
示した底面図を参照するように、例えば、４方向に渡っ
て成形されている。

カット面の方向は、！方向以上であれば、かまわない。

ネジ部（１）のピッチ、深さ、カット面の個数等は、本
体の植設される個所によって適宜選択される。凹部（３
）は、ネジ部（１）の歯高値と同程度に形成され、更に
凸部（４）が形成されている。

凹部（３）は、皮質骨部に接する位置に設けられ、歯根
が植設された後、遺骨作用と共に凹部（３）に新生骨組
織が入り込み、歯根部が容易に抜けなくなるような働き
を有する。

凸部（４）は、歯根が植設された直後、植設個所から出
る血を外部に漏れないように、骨表面と接触して蓋の作
用を行なわせしめる働きもある。

凹部（３）、凸部（４）の深さ乃至高さ及び幅は、特定
の数値に設定する必要はなく、植設個所に応じ適宜成形
されるものである。

義歯装着部（０２）は、義歯を装着しやすい形状であれ
ば適宜選択の範囲であるが、本実施例に於いては、台形
錐状の形に対して平面（５）を１対成形したものを示し
た。

尚、第１図の他、第６図に示すように、凹凸部がない形
状であっても、本発明は充分な機能を有する。

本発明人工歯根に於いては、芯材として少なくとも生体
為害性のないもので、且つ硬質性の材料を使用すること
が好ましいが、更に生体との結合を化学的に図る為に、
歯根部を生体親和性を有する材料で被覆したものであっ
てもよい。

これを第４図に示す。義歯装着部（０２）を残して、歯
根部（Ｏｌ）に生体親和性部材（６）が被覆されている
。生体親和性部材（６）は、ハイドロキシアパタイトが
特に好ましいものであるが、他、ＴＣＰ、４−ＣＰ等も
好適に使用可能である。

被覆方法に関しては、次の通りである。

プラズマ溶射による被覆、ハイドロキシアパタイト粉体
を高温度のプラズマ炎に接触させ、溶融した状態で芯材
に吹き付け、被覆層を得る。

他、ハイドロキシアパタイトゲルに歯根部を漬けた後、
乾燥させて被覆層を得るディッピング法、蒸着法等があ
る。

第４図に示す実施例のように、ハイドロキシアパタイト
の被覆層を設ける際、ネジ部（１）の隅まで被覆層が入
り込み、むらのない層を形成するように、ネジ部は第３
図に示すように台形型に加工するものであってらよい。

第５図に、本発明人工歯根をｈα設した直後の状態を示
した。

植設は、予め骨組織に穴を開けた後、歯根を挿入する仕
方を取る。

従って、凹部（３）乃至ネジ部（２）の底部は、空隙（
Ａ　Ｉ　）（Δ２）となる。植設直後は穴が傷口となり
出血する。この出血を凸部（３）が、開けた穴に対して
直の機能を有し、外部への漏血を阻止する。ハイドロキ
シアパタイトによる被覆Ｊ！Ｉ（６）は、少なくとも歯
根部と生体組織とが接触する個所全般に配置されること
が好ましいことから、第５図では歯肉（Ｃ）との接触面
迄、被覆ＦＪ（６）は延びた状態となっている。

義歯（Ｂ）は義歯装着部（０２）に装着されている。

又、図示されていないが、ネジ部（１）に施したカット
面（２）も同様に空隙となる。

植設後２．３週間経過すると、治癒と共に遺骨作用から
空隙は埋まっていき、更に被覆層と結合する。

この結果、凹部（３）及びネジ部（１）は、歯根が上下
に移動しない為のストッパーとなると共に、ネジ部（り
のカッ・ト面（２）は、回転しない為のストッパーとな
る。

以上の如く本発明は、生体組織に、強く化学的に且つ機
械的に固定される等の効果を有するものである。

以下、本発明の詳細な説明する。

実施例！ 全長１９ｍｍ、直径５ｍａ＋の、第４図に示すネジ部等
を有するチタン芯材に水酸アパタイトを溶射コーティン
グした人工歯根を得た。

メスのシェパード犬の下顎より抜歯後、ドリルにて穿孔
し、前記人工歯根を埋入縫合した。

術後２ケ月で、歯根は顎骨との非常に強固な固着を認め
た。Ｘ線所見においても２週より骨の新生が認められ、
１ケ月後には明確なＸ線不透過部が歯根周囲に認められ
た。

実施例２ 全長１２ｍｍ、直径４ＩＩＩＩ１１１内ネジ部７　ｍｆ
ｆＩ（ピッチ１　、５ｍｍ、凹部深さ０．５ｍｍ）のチ
タン材よりなる歯根芯材に、熱分解法ハイドロキシアパ
タイトを厚さ５μｍコーティングして、第４図に示す歯
根を得た。

成犬の下顎骨に、抜歯後ドリルにより穴を開け、上記歯
根を埋入した。

施術後１ケ月にて顎骨と歯根の固着が認められ、２ケ月
において強固な結合を示した。Ｘ線写真においても、歯
根周囲に新生骨による不透過部分が認められた。

３ケ月目に上部構造を装着したが、以後１年間にわたり
、歯肉、顎骨に異常は認められず、人工歯根として機能
した。

【図面の簡単な説明】

第１図、第６図は本発明の実施例を示す正面図、第２図
（ａ）は第１図の底面を示す図、第２図（ｂ）は第１図
の上面を示す図、第３図は第１図の一部を示す図、第４
図は本発明の実施例を示す部分的断面とした正面図、第
５図は第４図に示す人工歯根を生体骨組織へ埋入した時
の一部を断面とした図である。 歯根部、 義歯装着部、 ネジ部、 カット面、 凹部、 凸部、 平面、 生体親和性部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）歯根部周囲に連続した突起部を有し、前記突起部
   には、歯根部軸方向にカット面が施されていることを特
   徴とする人工歯根。