JPH02160613A - 表面修飾シリカの製造方法 - Google Patents

表面修飾シリカの製造方法

Info

Publication number
JPH02160613A
JPH02160613A JP14986089A JP14986089A JPH02160613A JP H02160613 A JPH02160613 A JP H02160613A JP 14986089 A JP14986089 A JP 14986089A JP 14986089 A JP14986089 A JP 14986089A JP H02160613 A JPH02160613 A JP H02160613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
amount
group
tetraalkoxysilane
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14986089A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0798655B2 (ja
Inventor
Takaaki Shimizu
孝明 清水
Tsutomu Ogiwara
勤 荻原
Masatoshi Takita
滝田 政俊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to US07/534,450 priority Critical patent/US5013585A/en
Publication of JPH02160613A publication Critical patent/JPH02160613A/ja
Publication of JPH0798655B2 publication Critical patent/JPH0798655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチックレンズのハードコート、繊維処理
剤、オイルの増粘剤等への利用に適した、任意の有機溶
媒中で安定なゾルを生成する表面修飾シリカの製造方法
に関するものである。
(従来の技IN) 従来、有機溶媒に分散可能なシリカにはアルコキシ基を
表面に有するものが知られており、その製造方法として
アルコキシシラン類をアルカリ触媒の存在下で加水分解
して得る方法が知られている。
得られたシリカは一般に親水性であるため、これを疎水
性の高い有機溶媒中に分散させようとすると、シリカ粒
子同志の凝集やゲル化が起こって分相してしまい均一に
分散させることができなかった。したがって、これまで
有機溶媒分散シリカといえば、あまり疎水性の高くない
溶媒1例え、ば。
メタノール、2−プロパツール、1−ブタノール等のア
ルコール類の利用に限られていた。
(発明が解決しようとする課題) そこで、より疎水性の高い有機溶媒にシリカ等の無機酸
化物微粒子を分散させる方法として、■シリコン、チタ
ン、ジルコニウム、アルミニウム等のアルコキシドまた
はその誘導体などの加水分解可能な有機金属化合物を、
アルコールの含水溶液中で加水分解して水和物微粒子の
アルコール性溶液の懸濁体とし、■これに分子中に1個
以上の非加水分解性有機基と1個以上の加水分解性有機
基とを有する。シラン、チタネート、アルミニウム系の
カップリング剤を添加して表面修飾を施した後、■アル
コール性溶媒を有機溶媒に溶媒置換する方法が提案され
た(特開昭63−182204号公報)。
しかし、この表面修飾法により有機金属化合物としてテ
トラアルコキシシランを用いてシリカ微粒子の表面修飾
をしようとすると、テトラアルコキシシランと水とのモ
ル比が6より大きいため、シリカ表面のシラノール基が
多くなって充分な表面変性が施されない、さらに中間体
として使用されるシリカ微粒子は平均粒子径が0.05
〜5μsのものにしか適用できず、平均粒子径が0.0
5μ■以下の超微粒子の表面修飾には事実上不可能であ
った。
このため、この方法で得られた有機溶媒分散シリカをハ
ードコートやオイルの増粘剤として使用すると、ハード
コートの強度や透明性、オイルの増粘性付与などの性能
に問題を生じ実用性を損なっていた。
したがって本発明の目的は、水とアルカリ触媒とを含有
するアルコール中でテトラアルコキシシランを加水分解
して得られる、アルコキシ基の密度が高く多孔質性の表
面特性を有するシリカを原料とし、これを有機けい素化
合物を用いて表面修飾し有機溶媒分散性に優れたシリカ
を製造することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明による表面修飾シリカの製造方法は、水とアルカ
リ触媒とを含有するアルコール中でテトラアルコキシシ
ランを加水分解して得られる1表面のけい素に直結した
アルコキシ基の密度が3.5μmol/−以上、シラノ
ール基の密度が2μmol/%以下、比表面積s (r
rr/ g )と平均粒子径D (nm)との関係がS
XD≧5,000である、表面がアルコキシ化された多
孔質シリカ微粒子のアルコール分散体に、 一般式: R’4−n5iXn、(R″、Si)、NH
(ここに、R”、 R”、R3はそれぞれ水素原子また
は炭素原子数が1〜20の置換または非置換の炭化水素
基;X、Ylはそれぞれヒドロキシ基または炭素原子数
が1〜4のアルコキシ基;Y2は水素原子または炭素原
子数が1〜4のアルキル基、nは1〜3.mは1〜20
である)で示される有機けい素化合物を加えて、シリカ
表面修飾反応を行わせることからなる。
これをさらに詳細に説明すると、本発明の表面修飾シリ
カの製造に用いられる表面がアルコキシ化された多孔質
シリカ微粒子は、表面のけい素に直結したアルコキシ基
の密度が3.5μwool/ rd以上、シラノール基
の密度が2μmol/ rd以下、比表面積5(rrf
/g)と平均粒子径D (nm)との関係がSXD≧s
 、 oooで表される特性を持つものである。
一般に、無孔質、真球状、単分散粒子の比表面積s (
rrr/ g )と平均粒子径D(nm)との関係は。
vatson(Anal、 Chew、 20.576
(1948))によれば、S X D = 2,720
である。このときSXD≧2,720であるならば、こ
のシリカは細孔を持つ多孔質体である。そして、この数
値(SXD)が大きいほど、球状から外れて、より多孔
質となり表面積が増大し有機けい素化合物との反応性が
増す。
従来のアルコール分散シリカゾルでは5XD=3 、0
00〜4 、000と多孔質性が低いが、本発明で用い
られるシリカゾルはS×D≧5,000という非常に多
孔質なシリカであるため有機けい素化合物との反応性が
大きい。
また、3.5μmol/rrr以上のけい素に直結した
アルコキシ基と2μmol/n(以下のシラノール基と
が存在するシリカ表面は、アルコキシ基が数多く存在す
るため可成疎水性である。他方、前述した特開昭63−
182204号公報に記載されているアルコキシシラン
を原料としたシリカでは、アルコキシ基が少なく表面シ
ラノール基が多いため、その表面は可成親水性である。
これらのシリカと有機けい素化合物との反応性を比較す
ると、従来法で製造されたシリカでは親水性の表面を持
っているため、そこに多くの水分子が吸着し本来疎水性
である有機けい素化合物の接近を妨げ表面修飾反応の進
行を妨害する。しかし本発明で用いられるシリカでは疎
水性の表面であるため、水分子の吸着が少なく、それ以
上に多くのアルコール分子が吸着している。したがって
有機けい素化合物は容易にシリカ粒子表面に接近し表面
修飾反応を円滑に進行させることができる。
これが1本発明の方法で前述した特性を持つ多孔質微粒
子を用いる理由である。
このような特性を有する多孔質シリカ微粒子の製造は、
0.1〜6モル/Ωの濃度のテトラアルコキシシランま
たはこれのアルコール溶液を、所定の温度に保持され充
分に撹拌されている。その2.5〜5.0倍モルの水と
0.1〜3倍モルのアルカリ触媒を含有する水−アルコ
ール−アルカリ触媒混合溶液中に徐々に導入することに
よって行われる。このとき撹拌が不足すると、沈降性の
シリカ粒子が生成するので好ましくない、また水−アル
コール−アルカリ触媒混合溶液は開放しておくと、アル
コールやアルカリ触媒が揮発し、それらの濃度が時々刻
々と変化し再現性のある製品を製造しにくくなるので密
閉系で行うのが望ましい。
このテトラアルコキシシランは、一般式Si(OR)4
で示される化合物で、Rで定義されるアルキル基は炭素
原子数4以下のメチル、エチル。
プロピル、ブチル等が好ましい、これには例えば。
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン。
テトラ−1−プロポキシシラン、テトラ−1−ブトキシ
シランなどが挙げられる。
このアルキル基の炭素数が増加すると、メチル基では5
〜500n閣、エチル基では100〜2.50On鳳、
プロピル基では250〜3,500nm、ブチル基では
500〜5,0OOn鵬というように1反応により生成
するシリカの粒子径が大きくなる。そこで求める粒子径
に応じてアルキル基の炭素数の異なるテトラアルコキシ
シランを選択して使用するのが望ましい。
テトラアルコキシシランの反応媒体としてのアルコール
に対する濃度は0.1〜6 mol/Ω、とくには0.
2〜2 mol/ Qであることが好ましい、濃度が0
.1■ol/ Qよりも低いと、過大な反応容積を必要
とし生産性が低く経済性に劣る。また6鳳。l/Qを超
えると、濃すぎるために粒子間の解合が起こり分散性の
低下さらには凝集によるシリカの分相を生ずる。
反応媒体としてのアルコールは一般式ROMで示される
低級脂肪族アルコールで、Rで定義されるアルキル基が
炭素原子数で4以下のメタノール。
エタノール、2−プロパツール、1−ブタノールなどが
好ましい、これらは通常市販品で充分間に合うが、この
アルコールの炭素原子数が増加すると生成するシリカの
粒子径が大きくなるので、希望するシリカの粒子径に応
じてアルコールの種類を選択するのが望ましい。
反応媒体系に添加使用されるアルカリ触媒としては、ア
ンモニア、またはそのアルキル基がメチル、エチル、プ
ロピル、ブチルなどであるアルキルアミン類1例えば、
モノアルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキル
アミンなどが使用可能である。しかしアルキルアミンは
触媒作用か弱くてテトラアルコキシシランの加水分解速
度が遅く、濃度によっては凝集剤としてシリカ粒子の解
合を促進する働きもあるため、このような作用を持たず
反応性に優れ揮発性が高く後工程での除去のし易いアン
モニアの方が好適である。
このアルカリ触媒のテトラアルコキシシランに対する濃
度、すなわちシリカに対するモル比(例えばアルカリ/
Si)は0.1〜3であり、とくには0.3〜2が好ま
しい、これが0.1以下ではシリカがごく微細な粒子と
して分散し、安定に存在し得るに必要な電荷を粒子表面
に付与することができず。
反応中あるいは反応後しばらくして粒子同志が解合して
ゲル化してしまい、また3以上の添加では触媒効果の向
上が望めず経済的でない、しがし、この触媒濃度を上記
の範囲内で変化させると、シリカの粒子径が変化するの
で、この性質を利用してシリカ粒子の大きさを調整する
こともできる。
加水分解に必要な水の理論量(化学量論値)は。
H,O/アルコキシシラン;2である0本発明では表面
にアルコキシ基を持つシリカを製造するため。
水の量は理論値に近い量でなければならない、その量は
テトラアルコキシシランに対し2.5〜6.0倍モル、
とくには3.0〜6.0倍モルが好ましい、これが2.
5倍モル未満ではテトラアルコキシシランが充分に加水
分解されないため、未反応のテトラアルコキシシランが
残存したり部分加水分解物である可溶性ポリマーなどが
生成するので好ましくない、また6、0倍モルを超える
と加水分解が充分に進行し表面のシラノール基が増加し
て好ましくない。
アルコキシシランからシリカ粒子へ成長するときの加水
分解の機構は次式で示される。
Si(OR)4+XH2O−4SL(OH)X(OR)
4−x+XROH”’■=Si−OH+HO−8i=→
=Si−0−8iE+H,O・・・・・・■=Si−O
H+RO−8iE→ESi−0−5iE+ROH・・・
00式で生成した加水分解モノマーが、そのシラノール
基同志(0式)あるいはシラノール基とけい素に直結し
たアルコキシ基と(0式)が縮合することで、オリゴマ
ー→ポリマー→微細粒子と次第に分子量(縮合度)を高
め最終的に希望の大きさの粒子にまで成長する。このと
きの加水分解温度は10〜50℃、とくには20〜40
℃が好ましい、これが1(1℃未満では加水分解反応速
度や縮合反応速度を低下させる以上にシリカ粒子表面へ
めアルカリイオンの配位速度を低下させ粒子のイオン的
安定性を減少させ粒子同志の融合を促進するので好まし
くなく、また50℃を超えると加水分解反応速度や縮合
反応速度を増加させる以上にシリカ粒子表面へのアルカ
リイオンの配位速度を増加し縮合度の低い状態で安定化
し小さすぎるシリカ粒子を生成するので好ましくない、
しかし、この範囲内で反応温度を変化させると、シリカ
の粒子径を変えることができるので、この条件によって
もシリカ粒子の調整が可能である。
以上のように、本発明の方法では原料として用いられる
テトラアルコキシシランおよびアルコールの炭素原子数
、アルカリ触媒の濃度、反応系への水の添加量、および
反応温度により、シリカの粒子径の制御が可能である。
この制御は一般には求める粒子径に応じて、まずテトラ
アルコキシシランの中から適当な炭素数を持つものを選
び、これによって前述したシリカ粒子径の範囲、例えば
テトラメトキシシランでは 5〜500nmの範囲を決
める。この範囲内での、より精密な粒径制御が要求され
る場合には、第1表に示した諸条件での傾向に従って各
条件を選択すれば、任意の粒子径のシリカを製造するこ
とができる。
第1表 このようにして得られる多孔質シリカ微粒子との反応に
用いられる有機けい素化合物は一般式  R’4..5
iXn、(R13S i)、 N H1(ここに、R″
、R2、R1はそれぞれ水素原子または炭素原子数が1
〜20の置換または非置換の炭化水素基; x、y’は
それぞれヒドロキシ基または炭素原子数が1〜4のアル
コキシ基;Y″は水素原子または炭素原子数が1〜4の
アルキル基、nは1〜3、mは1〜20である)で示さ
れるものである。
このような化合物の具体例としては、トリメチルメトキ
シシラン、トリエチルメトキシシラン、トリフェニルメ
トキシシラン、ジメチルビニルトリメトキシシラン、ト
リフルオロプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルジメチルメトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ジフェニル
ジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン。
3−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン、3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン。
3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアルコキ
シシラン類、ヘキサメチルジシラザン、テトラメチルジ
ビニルジシラザンなどのシラザン類、トリメチルシラノ
ール、トリエチルシラノール。
トリフェニルシラノール、ジフェニルシランジオール、
末端OH基のジメチルシロキサンオリゴマ、末端OH基
のメチルフェニルシロキサンオリゴマーなとのシラノー
ル類などが挙げられ、これらはその1種または2種以上
の混合物として使用される。
この有機けい素化合物の使用量はシリカ粒子に含まれて
いるSin、の量とのモル比で0.01〜10゜とくに
は0.1〜1とするのが好ましい、これが0.01未満
では表面に導入される有機けい素化合物の量が少なく、
この化合物の保有する特性をシリカ表面で充分に発揮さ
せることができない、また10を超えるときはシリカ表
面と有機けい素化合物との反応が完結せず過剰の有機け
い素化合物が残留するので好ましくない。
反応は前工程で得られたアルコール分散シリカゾルを撹
拌しながら上記の量割合の有機けい素化金物をゆっくり
加えた後、0℃以上、好ましくは10℃以上で、1〜8
時間、好ましくは3〜5時間撹拌することで行われる。
この反応に際し温度が0℃未満では反応が遅く長時間を
必要とし不経済である。
前述した方法で得られたアルコール分散シリカゾルは、
シラノール基の量が少なくけい素に直結するアルコキシ
基の量が多いので、この反応に好適である。このとき加
えられた有機けい素化合物中の加水分解性基は、分散媒
である含水アルコール中で水と反応して=si−oH基
に変化する。このとき特開昭63−182204号公報
に述べられている方法でシラノール基の多いシリカを製
造するためにHz O/ S i≧6にすると、有機け
い素化合物の加水分解は素早く進行し数多くのミ5i−
OH基が生成する。そうすると、これらのミ5i−OH
基同志が縮合反応を起こし有機けい素化合物同志のオリ
ゴマーを生成し実際にシリカ表面修飾反応に消費される
分が減少し効率を低下させる。
一方1本発明のシリカを製造するときの分散媒中には水
分が非常に少ないためESi−OH基の生成量が少ない
、したがって有機けい素化合物同志の縮合反応は少なく
効率良くシリカと反応することが可能となる。
この反応で得られた分散シリカにおいて、分散媒である
アルコールを別の有機溶媒に置き換えるには、これに任
意の有機溶媒を加え蒸留などによりアルコールを除去す
るという方法で行われる。
この有機溶媒としては、ヘキサン、シクロヘキサン、ト
ルエン、キシレンなどの炭化水素類が好ましい。
(実施例) つぎに、本発明の具体的態様を実施例および比較例によ
り説明する。なお各側においてシラノール基、けい素に
直結したアルコキシ基、および有機けい素置換基の定量
は以下の方法で行った。
■シラノール基ニ シリカ表面のシラノール基にメタノールをオートクレー
ブ中で反応させ、得られたシリカの炭素含有量を定量し
、その増加分からシラノール基の量を次式で求めた。
ΔC1:反応前後の炭素量の差(重量%)S : N、
吸着による比表面積(ボ/g)■けい素に直結したアル
コキシ基ニ ジリカを10%N a OH水溶液で溶解して、生成し
たアルコールの量をガスクロマトグラフィーで定量し1
次式により求めた。
W:単位重量当りのシリカから生成したアルコールの量
(μ■ol/ g ) S : N、吸着による比表面積(ポ/g)■有機けい
素置換基: ■の方法でシリカ表面のアルコキシ基を脱離させた後、
シリカに含まれている炭素量を定量し。
その値から有機けい素置換基の量を次式で求めた。
Cニジリカに含まれている炭素量(重量%)S : N
、吸着による比表面積(イ/g)n2:有機けい素置換
基に含まれている全炭素数 実施例 1゜ 撹拌モーター、滴下ロート、および温度計の付いたIO
Aのガラス製フラスコに、28%アンモニア水182d
、イオン交換水110d、およびエタノール5542d
をそれぞれ仕込み、激しく撹拌しながら反応液を38℃
に保ち、そこへテトラメトキシシラン518−とエタノ
ール648tQの混合溶液を1時間かけて滴下した。得
られたエタノール分散シリカゾルの粒径をサブミクロン
アナライザー(N4−64SO型、コールタ−社製)で
測定したところ40n−であった。
このシリカゾルを乾燥させた後、窒素吸着による比表面
積を比表面積自動測定装置(2200型、■島原製作所
製)で測定したところ250rrf/gであった。
次に、このシリカ粉末のCP−MAS法による”Si−
NMRと”C−NMRとをNMR測定装置(GSX−2
70型1日本電子■製)で測定し、それぞれの結果を第
1図(a)、(b)に示した。なお、このときの上記エ
トキシ基の量は12μ@ol/rrr、シラノール基は
1.8μmol/ボであった。
上記のエタノール分散シリカゾルをロータリーエバポレ
ーターで減圧下で濃縮してシリカ濃度20重量%のシリ
カゾル100.を得た。これにヘキサメチルジシラザン
0.5gを加えて20℃で3時間撹拌した0反応後、キ
シレン120gを加え減圧蒸留でエタノールを除去して
キシレン分散シリカゾル(キシレン)99.5%)を得
た。このシリカゾルを乾燥・させた後、CP−MAS法
による”Si−NMRと”C−NMRとを測定し、それ
ぞれの結果を第2図(a)、(b)に示した。
比較例 1゜ テトラアルコキシシランおよびアルコールの種類、各原
料の溶液全体に対する濃度および反応温度を第2表に示
した条件とした他は、実施例1と同様にしてアルコール
分散シリカゾルを製造した。
このときの反応条件と分析結果も第1表に併記した。こ
のシリカゾルを乾燥させて得られたシリカ粉末のCP−
MAS法による”Si−NMRと”c−NMRとをNM
R測定装! (GSX−270型、日本電子■製)で測
定し、その結果を第3図(a)、(b)に示した。
つぎに、上記のシリカゾルを用いて実施例1と同様の有
機けい素化合物を用いて第3表に示した条件で反応させ
た。その結果、得られたキシレンゾル中のアルコール濃
度が15%以下になるとゲル化し、シリカとキシレンは
分相した。このシリカゾルを乾燥させた後、CP−MA
S法による211Si、−NMRと3C−NMRとを測
定し、その結果を第4図(、)、(b)に示した。
本発明と従来技術とにおける原料シリカゾルについての
測定結果は、第1図と第3図とを比較対照することによ
り評価できる。すなわち、(=SiO)、Siのシグナ
ル■をベースに、(ヨ5iO)、5i(OH)(7)シ
グナル■と、  (=sio)、5iOHのシグナル■
とを比較すると、本発明ではヒドロキシル基が少な〈従
来技術では多いことがわかる、なお、■、■はエトキシ
基による。■はメトキシ基による、それぞれのシグナル
である。
さらに、修飾シリカについては第2図と第4図との比較
によって評価できる0本発明による第2図の結果からは
、ヒドロキシ基のシグナルを示す■が減少し、修飾基の
トリメチルシリル基に起因するシグナル■■が増加して
いることから、修飾基の反応がよく行われていることが
判るが、従来法で得られたものは、第4図に示すように
ヒドロキシ基によるシグナル■は殆ど減少しておらず、
また修飾基のトリメチルシリル基によるシグナル■■も
低いことから、この反応は充分に行われていないことが
判る。
実施例 2〜4.および比較例2〜4゜テトラアルコキ
シシランおよびアルコールの種類、各原料の溶液全体に
対する濃度および反応温度を第2表に示した条件とした
他は、実施例1と同様にしてアルコール分散シリカゾル
を製造した。
このときの反応条件と分析結果を第2表に併記した。得
られたシリカゾルを第3表に示す条件で各種の有機けい
素化合物と反応させ、その結果を第3表に併記した。各
比較例では、得られたキシレンゾル中のアルコール濃度
が2〜8%以下になるとゲル化し、いずれも場合もシリ
カとキシレンとが分相した。
(発明の効果) 本発明の方法によって得られる表面修飾シリカは、その
表面が有機けい素化合物で変性されているため、疎水性
有機溶媒中での安定度を著しく向上させるだけでなく、
この有機けい素化合物として種類の異なるものを選択す
ることで、様々な表面変性の施されたシリカ粒子からな
る有機溶媒分散ゾルとすることができる。このため従来
のプラスチックレンズのハードコート、繊維処理剤とし
ての性能向上のほか、オイルの増粘剤等の新たな用途の
拡大が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ実施例1で得られた原料
の多孔質シリカ微粒子と表面修飾シリカについて、CP
−MAS法による2gSi−NMR(各図a)と”C−
NMR(各図b)のスペクトルの測定結果を示すグラフ
、第3図および第4図はそれぞれ比較例1で得られた原
料シリカ粉末と、その有機けい素化合物との反応生成物
とについて、cp−MAS法による”Si−NMR(各
図a)とL3cmNMR(各図b)のスペクトルの測定
結果を示すグラフである。 第1図 第2図 (b)13C−NMRスペクトル 第3図 (a)29Si−NMRスペクトル (b)t3C−NMRスペクトル 第4図 (b)13C−NMRスペクトル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水とアルカリ触媒とを含有するアルコール中でテト
    ラアルコキシシランを加水分解して得られる、表面のけ
    い素に直結したアルコキシ基の密度が3.5μmol/
    m^2以上、シラノール基の密度が2μmol/m^2
    以下、比表面積S(m^2/g)と平均粒子径D(nm
    )との関係がS×D≧5,000である、表面がアルコ
    キシ化された多孔質シリカ微粒子のアルコール分散体に
    、 一般式:R^1_4_−_nSi_n、(R^1_3S
    i)_2NH、または▲数式、化学式、表等があります
    ▼ (ここに、R^1、R^2、R^3はそれぞれ水素原子
    または炭素原子数が1〜20の置換または非置換の炭化
    水素基:X、Y^1はそれぞれヒドロキシ基または炭素
    原子数が 1〜4のアルコキシ基;Y^2は水素原子ま
    たは炭素原子数が1〜4のアルキル基、nは1〜3、m
    は1〜20である)で示される有機けい素化合物を加え
    て前記多孔質シリカ微粒子と反応させることを特徴とす
    る表面修飾シリカの製造方法。 2、テトラアルコキシシランの加水分解が、テトラアル
    コキシシランに対し2.5〜6倍量の水と0.1〜3倍
    量のアルカリ触媒の存在下で行われる請求項1記載の表
    面修飾シリカの製造方法。 3、前記アルコール分散体への有機けい素化合物の添加
    量が、前記多孔質シリカ微粒子中のSiO_2の量との
    モル比で0.01〜10の範囲内である請求項1記載の
    表面修飾シリカの製造方法。
JP14986089A 1988-09-13 1989-06-13 表面修飾シリカの製造方法 Expired - Lifetime JPH0798655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/534,450 US5013585A (en) 1989-06-13 1990-06-06 Method for the preparation of surface-modified silica particles

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-229332 1988-09-13
JP22933288 1988-09-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02160613A true JPH02160613A (ja) 1990-06-20
JPH0798655B2 JPH0798655B2 (ja) 1995-10-25

Family

ID=16890495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14986089A Expired - Lifetime JPH0798655B2 (ja) 1988-09-13 1989-06-13 表面修飾シリカの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0798655B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000328080A (ja) * 1999-03-12 2000-11-28 Shin Etsu Chem Co Ltd シートベルト用低摩擦化処理剤
EP0959102A3 (en) * 1998-05-18 2001-04-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Silica particles surface-treated with silane, process for producing the same and uses thereof
JP2001194825A (ja) * 1999-10-27 2001-07-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 静電荷像現像用トナー外添剤
JP2003137528A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Hidehiro Kamiya 球状シリカ粉末の製造方法
JP2004091220A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Fuso Chemical Co Ltd 高純度親水性有機溶媒分散シリカゾルの製造方法及びその方法で得られる高純度親水性有機溶媒分散シリカゾル並びに高純度有機溶媒分散シリカゾルの製造方法及びその方法で得られる高純度有機溶媒分散シリカゾル
DE10330204A1 (de) * 2003-07-03 2005-02-03 Universität Tübingen Verfahren zum Aufbringen von Substanzen auf unporöse Kieselgel-Nanopartikel
JP2005200294A (ja) * 2003-12-19 2005-07-28 Nissan Chem Ind Ltd 有機溶媒分散無機酸化物ゾルの製造方法
JP2005314197A (ja) * 2003-05-21 2005-11-10 Fuso Chemical Co Ltd 高純度疎水性有機溶媒分散シリカゾル及びその製造方法
JP2006152191A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Shin Etsu Chem Co Ltd つや出し剤組成物
JP2008247731A (ja) * 2007-03-02 2008-10-16 Nippon Shokubai Co Ltd アルコールが結合したシリカ粒子および前記シリカ粒子の分散体
WO2008123373A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-16 Fuso Chemical Co., Ltd. コロイダルシリカ及びその製造方法
JP2013082609A (ja) * 2011-09-30 2013-05-09 Jgc Catalysts & Chemicals Ltd 改質ジルコニア微粒子粉末、改質ジルコニア微粒子分散ゾルおよびその製造方法
CN116443886A (zh) * 2020-02-17 2023-07-18 衢州三时纪新材料有限公司 一种球形二氧化硅粉体填料的制备方法、由此得到的粉体填料及其应用
CN117285258A (zh) * 2023-09-01 2023-12-26 深圳市长松科技有限公司 一种减反膜及其制备方法
CN117730055A (zh) * 2022-01-28 2024-03-19 日产化学株式会社 低介质损耗角正切二氧化硅溶胶及低介质损耗角正切二氧化硅溶胶的制造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014196216A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 日揮触媒化成株式会社 改質金属酸化物微粒子粉末、改質金属酸化物微粒子分散体およびその製造方法
JP6326896B2 (ja) * 2014-03-25 2018-05-23 富士ゼロックス株式会社 ゾルゲルシリカ粒子、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0959102A3 (en) * 1998-05-18 2001-04-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Silica particles surface-treated with silane, process for producing the same and uses thereof
US6855759B2 (en) 1998-05-18 2005-02-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Silica particles surface-treated with silane, process for producing the same and uses thereof
JP2000328080A (ja) * 1999-03-12 2000-11-28 Shin Etsu Chem Co Ltd シートベルト用低摩擦化処理剤
JP2001194825A (ja) * 1999-10-27 2001-07-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 静電荷像現像用トナー外添剤
JP2003137528A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Hidehiro Kamiya 球状シリカ粉末の製造方法
JP2004091220A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Fuso Chemical Co Ltd 高純度親水性有機溶媒分散シリカゾルの製造方法及びその方法で得られる高純度親水性有機溶媒分散シリカゾル並びに高純度有機溶媒分散シリカゾルの製造方法及びその方法で得られる高純度有機溶媒分散シリカゾル
JP2005314197A (ja) * 2003-05-21 2005-11-10 Fuso Chemical Co Ltd 高純度疎水性有機溶媒分散シリカゾル及びその製造方法
DE10330204A1 (de) * 2003-07-03 2005-02-03 Universität Tübingen Verfahren zum Aufbringen von Substanzen auf unporöse Kieselgel-Nanopartikel
JP2005200294A (ja) * 2003-12-19 2005-07-28 Nissan Chem Ind Ltd 有機溶媒分散無機酸化物ゾルの製造方法
JP2006152191A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Shin Etsu Chem Co Ltd つや出し剤組成物
JP2008247731A (ja) * 2007-03-02 2008-10-16 Nippon Shokubai Co Ltd アルコールが結合したシリカ粒子および前記シリカ粒子の分散体
WO2008123373A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-16 Fuso Chemical Co., Ltd. コロイダルシリカ及びその製造方法
JPWO2008123373A1 (ja) * 2007-03-27 2010-07-15 扶桑化学工業株式会社 コロイダルシリカ及びその製造方法
JP2012211080A (ja) * 2007-03-27 2012-11-01 Fuso Chemical Co Ltd コロイダルシリカの製造方法
US9550683B2 (en) 2007-03-27 2017-01-24 Fuso Chemical Co., Ltd. Colloidal silica, and method for production thereof
JP2013082609A (ja) * 2011-09-30 2013-05-09 Jgc Catalysts & Chemicals Ltd 改質ジルコニア微粒子粉末、改質ジルコニア微粒子分散ゾルおよびその製造方法
CN116443886A (zh) * 2020-02-17 2023-07-18 衢州三时纪新材料有限公司 一种球形二氧化硅粉体填料的制备方法、由此得到的粉体填料及其应用
CN117730055A (zh) * 2022-01-28 2024-03-19 日产化学株式会社 低介质损耗角正切二氧化硅溶胶及低介质损耗角正切二氧化硅溶胶的制造方法
CN117285258A (zh) * 2023-09-01 2023-12-26 深圳市长松科技有限公司 一种减反膜及其制备方法
CN117285258B (zh) * 2023-09-01 2024-06-14 深圳市长松科技有限公司 一种减反膜及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0798655B2 (ja) 1995-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02160613A (ja) 表面修飾シリカの製造方法
JP4430164B2 (ja) 疎水性非凝集コロイドシリカの製造方法
US5013585A (en) Method for the preparation of surface-modified silica particles
Silva et al. Acid and base catalysts in the hybrid silica sol–gel process
US4015031A (en) Process for hydrophobizing silicas and silicates with organosilanes
JP5650786B2 (ja) 疎水性シリカの調製方法
JP4828032B2 (ja) 疎水性シリカ粉末およびその製造方法
US4842837A (en) Process for producing fine spherical silica
Marini et al. Functionally modified core-shell silica nanoparticles by one-pot synthesis
JP4032503B2 (ja) 疎水性オルガノシリカゾルの製造方法
JP5644789B2 (ja) 粉体組成物
WO2000037359A1 (fr) Particules fines, sol de particules fines dispersees, procede de preparation dudit sol et substrat revetu
JP5267758B2 (ja) 疎水性シリカ粉末の製造法
JP5047488B2 (ja) シリカエアロゲル膜の製造方法
CA2720927A1 (en) Surface modified silicon dioxide particles
US20040067361A1 (en) Method of preparing hydrophobic partially aggregated colloidal silica
US6475561B1 (en) Method of producing silicon tetrachloride-based and organically modified aerogels
EP1047734B1 (en) Method of preparing treated silica
EP1059267A1 (en) Method for preparing hydrophilic silica gels with high pore volume
JP3365639B2 (ja) 減少した表面積を有する疎水性シリカを中性条件下で製造する方法
WO2012138363A1 (en) Process for the surface treatment of colloidal silica and products thereof
JPS58145614A (ja) 有機溶剤に均質に分散可能な粉末状シリカとその製造法
WO2021115646A1 (en) Q-t-siloxane-based polymeric materials with low siloxane ring content and method for preparing same
US11965063B2 (en) Method for preparing a siloxane based polymeric liquid material and materials made therefrom
JPH0470255B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 14