JPH0215857Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は瓶搬送装置、更に詳細には、ドリンク
剤等に使用される瓶の給瓶搬送中に生じる倒瓶を
自動的に搬送係外に排除する機能を有する瓶搬送
装置に関する。

一般に、給瓶〜洗瓶工程等の瓶搬送は、自動コ
ンベアー機構を用いて行なわれているが、その搬
送途中に於ける倒瓶の発生を免れ得ず、特にその
発生は複数瓶の同時供給搬送システムに於けるア
ンケーサーよりのコンベアー機構への供給排出の
際多く見られるものであつた。

然るに、従来瓶搬送装置に於ては、斯かる倒瓶
を自動的に搬送係外に排除する機能を具備せず、
自ずと手作業により倒瓶の排除処理を行なわなけ
ればならないと云う欠点があつた。

そこで、本考案者は斯かる従来装置の欠点を解
決すべく種々検討を重ねた結果、立瓶と倒瓶の高
低差を利用した独特の倒瓶ガイド体を案出し、本
考案を完成させたものである。

すなわち、本考案はコンベアー機構のコンベア
ー部上方に、瓶径より高くかつ瓶高より低い高さ
を有し、倒瓶のみを下方通過せしめる倒瓶選別ガ
イドバー部と、この選別ガイドバー部に連設さ
れ、瓶径より低い高さを有し、当該選別ガイドバ
ー部の下方を通過進行してきた倒瓶を受け止めつ
つコンベアー部外に案内誘導する倒瓶排除ガイド
バー部とから成る倒瓶ガイド体を、立瓶進行域を
残余せしめて少なくとも一対対向的に張出設置し
たことを特徴とする瓶搬送装置である。

以下更に本考案をその一実施例を示す図面と共
に説明する。

１は瓶搬送用のコンベアー機構で、２はそのコ
ンベアー部である。このコンベアー機構１自体は
従来一般に使用せられていたものを適宜使用する
ことができる。

３は倒瓶を選別し、搬送系外に案内誘導するガ
イド体で、コンベアー部２の上方に、立瓶進行域
５を残余せしめて、コンベアー機構１の一方の側
部より他方の側部に向けて張出設置せられている
ものである。尚、この張出の程度は、その突端が
ほぼコンベアー部２の中央部に達する位置とする
のが、倒瓶の選別及び立瓶の円滑なる進行上有利
である。

倒瓶ガイド体３は、倒瓶選別ガイドバー部３ａ
と倒瓶排除ガイドバー部３ｂとを連設して構成さ
れ、当該選別ガイドバー部３ａは瓶径より高くか
つ瓶高より低い高さを有し、立瓶１１の下方通過
を阻止しつつコンベアー部２上の進行を案内誘導
する一方、倒瓶１２を下方通過選別するものであ
ります。また当該排除ガイドバー部３ｂは瓶径よ
り低い高さを有し、前記選別ガイドバー部３ａの
下方を通過進行してきた倒瓶１２を受け止めつつ
コンベアー部２外に案内排除するものである。

この倒瓶ガイド体３は、上記の機能、就中排除
ガイドバー部３ｂが選別ガイドバー部３ａを通過
してきた倒瓶を受け止め案内する機能上、両ガイ
ドバー部が対向的に連設されるが、その具体的形
状は弧状湾曲型或いは「く」の字状の屈曲型等そ
の如何を問わない。また、倒瓶ガイド体３の大き
さも、コンベアー部２の巾及び搬送瓶の大きさに
より適宜選定されるが、選別ガイドバー部３ａの
長さは瓶高より長寸法とし、排除ガイドバー部３
ｂの長さは選別ガイドバー部３ａよりやや短寸法
とするのが良い結果を与える。尚、選別ガイドバ
ー部３ａ及び排除ガイドバー部３ｂは必ずしも棒
状体である必要はなく、帯状体、柵状体等その如
何を問わないと共に、その材質も金属、合成樹脂
等その如何を問わない。

選別ガイドバー部３ａと排除ガイドバー部３ｂ
の連設は一体成形であつても、また適宜連結部材
を介在せしめた連設体であつても良いが、コンベ
アー部２の進行方向側に排除ガイドバー部３ｂを
位置せしめて連設する。

倒瓶ガイド体３の設置は足金具４等により適宜
コンベアー機構１のサイドガード６等に取り付け
設置すれば良く、またその設置数は１対でも良い
が、コンベアー部２上にややズラして対向的に複
数対設置するのが好ましい。尚、倒瓶ガイド体３
の設置箇所はコンベアー部２上の適宜箇所に設置
し得るが、アンケーサー７に近接した箇所に設置
するのがより効果的である。

８は倒瓶を選別し、コンベアー部２の中央部に
集合保留せしめる倒瓶保留ガイド体で、前記倒瓶
ガイド体３の下流に該倒瓶ガイド体３と共に併用
設置すればより有利な瓶搬送をなし得るものであ
る。

この倒瓶保留ガイド体８は、コンベアー部２の
中央部上方に、立瓶進行域５を残余せしめて、適
宜架設支持部材９等により設置せられているもの
である。

倒瓶保留ガイド体８は上流部側の倒瓶選別ガイ
ドバー部８ａと下流部側の倒瓶保留ガイドバー部
８ｂとにより構成せられ、上・下流端部が狭小と
なり中間部乃至やや下流部側に於て最大巾となつ
ている船形状となつているものである。

当該選別ガイドバー部８ａは、瓶径より高くか
つ瓶高より低い高さを有し、立瓶の下方通過を阻
止しつつコンベアー部２上の進行を案内誘導する
一方、倒瓶を下方通過選別するものであり、また
当該保留ガイドバー部８ｂは、瓶径より低い高さ
を有し、前記選別ガイドバー部８ａの下方を通過
進行してきた倒瓶を受け止め保留するものであ
る。

この倒瓶保留ガイド体８の設置箇所としては、
コンベアー機構１の終端部に近い位置、例えば洗
瓶工程であれば洗瓶機に近接した位置に設置する
のが、倒瓶状態での供給を防止し得、より効果的
である。

以上説述した如く、本考案は構成せられるもの
であるから、本考案装置を用いれば、瓶搬送中に
生じた倒瓶１２は選別ガイドバー部３ａを通過
し、自動的に排除ガイドバー部３ａによりコンベ
アー部２外に排除することができるものであり、
その排除部に適宜排除瓶キヤツチネツト９や排除
瓶受け台１０等を付設せしめれば、より安全な排
除を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
はその概略平面図、第２図は要部拡大平面図、第
３図及び第４図は倒瓶ガイド体の正面説明図、第
５図は倒瓶保留ガイド体を設置した平面説明図、
第６図は倒瓶保留ガイド体の正面説明図である。 １……コンベアー機構、２……コンベアー部、
３……倒瓶ガイド体、３ａ……選別ガイドバー
部、３ｂ……排除ガイドバー部、５……立瓶進行
域、８……倒瓶保留ガイド体、１１……立瓶、１
２……倒瓶。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンベアー機構のコンベアー部上方に、瓶径よ
   り高くかつ瓶高より低い高さを有し、倒瓶のみを
   下方通過せしめる倒瓶選別ガイドバー部と、この
   選別ガイドバー部に連設され、瓶径より低い高さ
   を有し、当該選別ガイドバー部の下方を通過進行
   してきた倒瓶を受け止めつつコンベアー部外に案
   内誘導する倒瓶排除ガイドバー部とから成る倒瓶
   ガイド体を、立瓶進行域を残余せしめて少なくと
   も一対対向的に張出設置したことを特徴とする瓶
   搬送装置。