JPH0214946B2 - - Google Patents

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JPH0214946B2
JPH0214946B2 JP56145515A JP14551581A JPH0214946B2 JP H0214946 B2 JPH0214946 B2 JP H0214946B2 JP 56145515 A JP56145515 A JP 56145515A JP 14551581 A JP14551581 A JP 14551581A JP H0214946 B2 JPH0214946 B2 JP H0214946B2
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JP
Japan
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adhesive
metal
crystallinity
joint
lower body
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JP56145515A
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JPS5847072A (ja
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Kazuo Taira
Akihiko Morofuji
Hiroshi Ueno
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Priority to AU88391/82A priority patent/AU8839182A/en
Priority to PH27870A priority patent/PH17401A/en
Priority to CA000411539A priority patent/CA1185391A/en
Priority to EP82304885A priority patent/EP0075447B1/en
Priority to DE8282304885T priority patent/DE3267825D1/de
Priority to KR8204221A priority patent/KR890004339B1/ko
Publication of JPS5847072A publication Critical patent/JPS5847072A/ja
Publication of JPH0214946B2 publication Critical patent/JPH0214946B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J167/00Adhesives based on polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Adhesives based on derivatives of such polymers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属製ピン用接着剤に関し、より詳細
には、夫々が金属製のカツプ状成形体から成る上
部体と下部体とを、円周端部においてラツプ接合
するための接着剤に関する。 金属素材の絞り加工或いは絞り―しごき加工で
形成されたカツプ状成形体から成る上部体と下部
体とを、円周状の開放端部においてラツプ(重ね
合せ)接合し、周状の側面継目を形成させたビン
状の金属製容器は、所謂罐の形の金属製容器に比
して多くの利点を有している。 従来の包装用金属製容器の内、スリーピース罐
と呼ばれるものでは、側面継目を有する罐胴の天
地に夫々罐蓋を二重巻締して密封部を形成させて
おり、またツーピース罐と呼ばれるものでは、金
属素材の絞り加工或いは絞り―しごき加工で形成
されたカツプ状罐胴の開放端部と罐蓋との間で二
重巻締をして密封部を形成させている。 しかしながら、このような二重巻締構造の金属
製容器では、密封部の耐圧性の点で、また金属素
材の材料節約の点で大きな制約を受ける。即ち、
二重巻締による継目においては、継目に加わる荷
重によつて継目を構成する素材が先に変形し、こ
の変形によつて継目での漏洩や継目の破壊が比較
的小さな荷重で生ずるようになる。これを防止す
るためには素材自体の厚みをかなり大きくとらな
ければならない。また、包装容器においては、経
済性の見地からも、容器軽量化の見地からも、用
いる金属素材を薄肉化することが常に要求されて
いるが、容器胴壁を薄肉化する場合には、二重巻
締工程或いはフランジ加工等の準備工程におい
て、容器軸方向に加わる荷重によつて座屈を生じ
やすいという問題がある。 夫々がカツプ状成形体から成る上部体と下部体
とをその開放端部においてラツプ接合して成る金
属製ビンは、継目を形成する素材が著しく薄い場
合にも、継目における素材の変形は全く生ぜず、
素材の厚みに無関係な継目の剪断強度迄耐えるこ
とが可能であり、また巻締工程が不要であるた
め、座屈の恐れなしに容器側壁を薄肉化できると
いう利点を有している。 しかしながら、上部体と下部体とをその開放端
部においてラツプ接合して同状の側面継目を形成
する場合にはこのラツプ接合に用いる接着剤に関
して多くの制約が存在する。 即ち、罐胴のストレートなラツプ接合の場合に
は、この継目の両端部が罐蓋との巻締により機械
的に固定されるが、前述した周状の側面継目の場
合には、全周にわたつて機械的な固定がなく、継
目自体の寸法変形が容易に生じやすい。また温度
変化により開放端部の径が変化しようとするため
接着層に応力が生じ易い。更に継目を形成する開
放端部が薄肉化されている場合が多く、外力によ
り継目が容易に変形する傾向がある。これらの理
由により、用いる接着剤は、金属素材或いはその
上の塗膜に対して強固な接着力を示すものでなけ
ればならないだけでなく、この接着剤層そのもの
の機械的強度、寸法安定性が大であり、更に諸物
性が熱的にも経時的にも安定したものでなければ
ならない。 従つて、本発明の目的は、夫々が金属製のカツ
プ状成形体から成る上部体と下部体とを、円周状
端部においてラツプ接合して、接着力、機械的強
度、寸法安定性、耐漏洩性及び耐熱性に優れた円周
状継目を形成するための接着剤を提供するにあ
る。 本発明によれば、夫々が金属製のカツプ状成形
体から成る上部体と下部体とを、円周端部におい
てラツプ接合するための接着剤であつて、 該接着剤は、 下記式 ΔWc=Wc〓―Wc〓 ……(1) 式中、Wc〓は軟化点より30℃高い温度で溶融し
た後室温にて放冷した接着剤の密度測定法による
結晶化度(%)を表わし、Wc〓はこの接着剤を再
び70℃の水中に10時間浸漬放置した後室温にて放
冷乾燥したものの密度測定法による結晶化度
(%)を表わす。 で定義される後結晶化度(ΔWc)が20%以下の
範囲にあり、90℃で時定数2時間でのずりクリー
プコンプライアンスJ(t)t=2hrsが10-4cm2
dyne以下の範囲にあり、且つ6000以上の数平均
分子量と165乃至240℃の軟化点とを有する結晶性
コポリエステルから成ることを特徴とする金属製
ビン用接着剤が提供される。 本発明を以下に詳細に説明する。 金属製ビンの一例を示す第1及び2図において
このビンは、例えば錫メツキ鋼板等の金属製の無
継目カツプ状成形体から成る下部体1と、金属製
の無継目カツプ状成形体から成る上部体2とから
成つており、これらのカツプ状成形体は、開放端
部3と開放端部4とが重ね合せ接合されて、周状
の側面継目5を形成することにより容器の形に一
体化されている。 この具体例において、下部体1は金属素材の高
度の絞り―しごき加工で形成された背の高い薄肉
側壁部6と実質上しごき加工を受けていない厚肉
の底部7とから成るカツプであり、一方上部体2
は金属素材の浅絞り成形で形成された短い側壁8
と上壁9とから成るカツプである。下部体2の側
壁部8の高さは、継目5の巾と等しいが、或いは
継目巾よりも若干大きい範囲内にある。また下部
体2の上壁9は上に凸のテーパー面をなしてお
り、その中央には内容物の充填用乃至は取出し用
の注ぎ口10が形成されている。かくして、上部
体2は所謂ビンの肩及び首の形で下部体上に接合
されていることが明らかであろう。 第1図に示す具体例では、下部体1の開放端部
3はそれに近接した部分でのネツクイン加工によ
り、それ以外の胴壁部に比して小径となるように
絞られており、より大径の上部体開放端部4内に
嵌挿される。下部体開放端部3の外面と上部体開
放端部4の内面との間には接着剤層11が設けら
れ、下部体と上部体との接合、固着が行われてい
る。接着剤11の一部は継目5からはみ出して、
継目の内側に位置する金属素材切断端縁12に対
する被覆層13を形成していることが、耐腐食性
の点で望ましい。 本発明の重要な特徴は、上述した周状のラツプ
接合による継目5の接着剤11として、前述した
後結晶化度、ずりクリープコンプライアンス及び
一定の軟化点を有する結晶性熱可塑性コポリエス
テルを使用する点にある。 先ず用いる接着剤は高分子量の可塑性樹脂、特
に結晶性で熱融着可能な熱可塑性樹脂でなければ
ならない。即ち、本発明が対象とする周状の側面
継目を有する金属製ピンにおいて、加熱殺菌時、
保存時或いは輸送時等において容器に加わる荷重
は殆んどの場合接着剤に対する剪断力として作用
する。高分子量の熱可塑性樹脂は、他の樹脂から
成る接着剤に比して引張り強度、曲げ強度等の機
械的強度が大であり、接着剤層に加わる剪断力に
耐え、苛酷な条件下においても、接着劣化、気密
性低下等を防止することができる。しかもこの熱
可塑性樹脂は、強靭性、可撓性等の性質をも有し
ているため、接着剤層に応力による歪が生じ、継
目に変形が生じた場合にも、継目の破壊や漏洩が
防止される。また、エポキシ樹脂やウレタン系樹
脂のような熱硬化性樹脂を接着剤として用いる場
合に比して、キユア等の時間が不要なため、極め
て短時間の内に接合操作を完了し得る。更に、熱
可塑性樹脂として結晶性のものを用いることによ
り、前述した機械的性質が一層向上され、継目を
一層強固なものとすることができる。 この熱可塑性樹脂は、継目を構成する金属素材
乃至はその上のブライマー塗膜等に熱融着可能な
ものであり、これらと強固な接着が可能であるた
めには、樹脂の主鎖乃至は側鎖に一定の濃度の極
性基を有するものでなければならない。本発明に
用いる結晶性熱可塑性コポリエステルは、耐水性
及び耐熱性を有し且つ熱融着操作が可能でありな
がら、分子鎖中にカルボン酸エステル単位を極性
基として高濃度で含有しており、継目を構成する
素材への優れた密着性乃至は接着力が得られる。 また、本発明に用いる熱可塑性樹脂接着剤は、
前記(1)式で規定される後結晶化度(ΔWc)が20
%以下、特に15%以下のものでなければならな
い。本明細書において後結晶化度とは次の意味を
有する。結晶性熱可塑性重合体の或るものでは、
この樹脂をその融点以上の温度から室温迄放冷し
た場合に比し、この樹脂を融点よりも下で且つガ
ラス転移温度以上の温度に維持した場合により大
きな結晶化度を示すことが認められる。このよう
な傾向のある樹脂は水分の存在下で結晶化度がよ
り増大する傾向を示し、例えば、ガラス転移温度
よりも下の温度でも水分が共存する場合には結晶
化が進む場合もある。しかして、前記(1)式の後結
晶化度(ΔWc)とは、この接着剤樹脂が環境変
化によつて結晶化度が変化する度合い、換言すれ
ば接着剤樹脂の結晶化度の環境変化に対する安定
性の度合いを示す。 熱可塑性樹脂接着剤を用いた金属製ピンは、内
容物液体を熱間充填し、或いは内容物を充填した
後、熱水、熱水蒸気による加熱殺菌に賦される
等、またビン詰の貯蔵時にも或る程度の高温に賦
される等、樹脂の融点よりも低い温度ではある
が、かなりの高温と水分の攻撃とに曝されること
は避け得ない。しかして、これらの環境において
接着剤樹脂の結晶化が進むと、それに伴なつて接
着剤層の体積が変化し、これに伴なう内部歪によ
り接着劣化や気密性喪失等の原因となりやすい。
また結晶化度の増大により、接着剤層の機械的強
度が低下したり、強靭性、柔軟性、耐衝撃性が低
下したりする傾向が認められる。 本発明においては、後結晶化度(ΔWc)が20
%以下、特に15%以下の熱可塑性樹脂を選択する
ことにより、環境変化による継目の接着劣化や漏
洩、或いは接着剤層自体の物性低下ゆ抑制するこ
とが可能となる。 更に、本発明に用いる高分子量熱可塑性樹脂
は、自生圧力を有する内容物を充填する場合、或
いは殺菌時乃至は殺菌後における破胴、継目の経
時的漏洩等を防止する見地から、90℃の温度で時
定数2時間でのずりクリープコンプライアンスJ
(t)t=2hrsが10-4cm2/dyne以下の範囲になけ
ればならない。 本明細書において期定したずりクリープコンプ
ライアンスとは次の意味を有する。一般に、ずり
クリープコンプライアンスとは、一定応力或いは
定荷重下での樹脂の変形量を規定する物性値で、
一般的には材料の硬さを表わす弾性率と逆数の関
係になる。 金属製ボトルの主用途であるガス入飲料が充填
された場合、内圧の存在下で接合部接着剤には常
にずり応力が負荷された状態にある。したがつ
て、ビールの殺菌(〜70℃)、炭酸飲料の貯蔵(〜50
℃)等により、接着剤が変形し容器の寸法形状等が
変化しない事が容器性能上当然求められる。 クリープコンプライアンスの特性として、時間
温度換算則が通常の応力下で成立する事が知られ
ている。つまり、高温で短時間荷重を負荷する場
合と低温で長時間負荷する場合で同一のクリープ
コンプライアンス値を示しその温度・時間の組合
せは無限にある。 金属製ボトルの対象とする内容品では、その内
圧は上記時間温度換算則の成立する範囲内であつ
て、高い方の限界の例として、50℃での炭酸飲料
(内圧7.5Kg/cm2)、70℃で殺菌時のビール(内圧
約6Kg/cm3)、90℃でのソフトドリンクスの窒素
充填(内圧約4Kg/cm2)等がある。 熱可塑性樹脂の種類により時間温度換算則を規
定する定数はまちまちであるが、ガラス転移温
度、あるいは結晶の融解温度以下においては、似
た挙動を示し、横軸に時間の対数たて軸にクリー
プコンプライアンスの対数を取つた換算曲線は全
て類似した下に凸の滑らかな曲線になる。 接着剤として90℃で時定数2時間でのずりクリ
ープコンプライアンスJ(t)t=2hrsが10-4cm2
dyne以下の範囲にあれば、上記ソフトドリンク
スの窒素充填に於て十分寸法精度が確保されるだ
けでなく、時間温度換算則に基づいて計算すると
たとえその最大値をとつたとしても50℃の炭酸飲
料の場合でも10年以上もの長期の寸法精度の安定
性が確約される。 本発明に用いる熱可塑性コポリエステルは十分
に高分子量であるべきであり、一般に6000以上、
特に9000乃至500000の数平均分子量を有するべき
であり、また、この樹脂は、熱融着性や熱接着操作
の容易性の見地と継目の耐熱性の見地から、165乃
至240℃の軟化点を有することが重要である。 ポリエステルとして最も普通のポリエチレンテ
レフタレートは後結晶化度(ΔWc)が20%より
も多く、環境変化による接合部の劣化が大であ
り、本発明の目的には不都合である。また、一般
にポリエステル系ホツトメルト接着剤と呼ばれて
いるものの多くは、ずりクリープコンプライアン
スJ(t)t=2hrsが本発明で規定した範囲よりも
大であり、分子量も低く、また軟化点も低く、本
発明の目的には適さない。 用い得るポリエステルの適当な例は、高分子量
のコポリエステル、特に二塩基酸成分としてテレ
フタル酸単位及び他の二塩基酸単位を含有し且つ
ジオール成分としてテトラメチレングリコール単
位を含有する高分子コポリエステル、及び/又は
二塩基酸成分としてベンゼンジカルボン酸単位を
含有し、且つジオール成分としてテトラメチレン
グリコール単位と他のジオール単位とを含有する
高分子量コポリエステルであり、具体的には、 ポリテトラメチレン・テレフタレート/イソフ
タレート, ポリテトラメチレン・テレフタレート/イソフ
タレート/アジペート, ポリテトラメチレン・テレフタレート/アジペ
ート, ポリテトラメチレン・テレフタレート/セバテ
ート, ポリテトラメチレン/エチレン・テレフタレー
ト, ポリテトラメチレン/ポリオキシエチレン・テ
レフタレート, ポリテトラメチレン/ポリオキシエチレン・テ
レフタレート/イソフタレート 等が挙げられる。 これらのコポリエテルは単独で使用される他
に、複数種のブレンド物としても使用され、更に
ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、
エチレン酢酸ビニル共重合体、変性ポリプロピレ
ン等のポリオレフイン系の樹脂を一部ブレンドし
て用いる場合もある。 これらの樹脂は所望に応じて、それ自体周知の
配合剤、例えば充填剤、更には紫外線吸収剤、安
定剤、滑剤、酸化防止剤、顔料、染料帯電防止剤
等を公知の処方に従つて配合することができる。 無継目カツプを構成する金属素材としては、未
処理の鋼板(ブラツクプレート)、各種表面処理
鋼板、例えば錫メツキ鋼板(ブリキ)、亜鉛メツ
キ鋼板、ニツケルメツキ鋼板、クロムメツキ鋼板
等のメツキ鋼板;電解クロム酸処理鋼板等の電解
処理鋼板;リン酸及び/又はクロム酸処理鋼板等
の化学処理鋼板や、アルミニウム等の軽金属板或
いはこれらの複合材等が使用される。 無継目カツプを得るために、上述した金属素材
を円板等の形状に打抜き、絞りポンチと絞りダイ
スとの間で、1段或いは多段の絞り加工に付し、
所望により絞りカツプをしごきポンチとしごきダ
イスとの間で多段のしごき加工に賦す。これらの
絞り加工やしごき加工の操作や条件は、それ自体
公知のものであり、それ自体公知の条件で行うこ
とができる。 加工に付する金属素材の素板厚は、ビンの最終
寸法や素材の種類によつても相違するが、一般に
0.2乃至0.5mm、特に0.2乃至0.35mmの範囲にあるの
が望ましく、一方しごき加工を行う場合にはその
側壁部の厚みは0.05乃至0.20mm、特に0.06乃至
0.17mmとなるようにするのがよい。 この金属素材には、カツプ成形に先立つて予じ
め耐腐食性の保護塗膜を施こし、或いは成形後の
カツプに、トリミングを行い、必要により洗滌処
理、例えばリン酸及び/又はクロム酸による表面
化学処理を行つた後、少なくともその内面に耐腐
食性の保護塗料を施こす。この保護塗料としては、
熱硬化性及び熱可塑性樹脂から成る任意の塗料;
例えばフエノール・エポキシ塗料、アミノ―エポ
キシ塗料等の変性エポキシ塗料:例えば塩化ビニ
ル―酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル―酢酸ビニ
ル共重合体部分ケン化物、塩化ビニル―酢酸ビニ
ル―無水マレイン酸共重合体、エポキシ変性―、
エポキシアミノ変性―或いはエポキシフエノール
変性―ビニル樹脂塗料等のビニル又は変性ビニル
塗料;アクリル樹脂系塗料;スチレン―ブタジエ
ン系共重合体等の成ゴム系塗料等が使用される。 これらの塗料は、エナメル或いはラツカー等の
有機溶媒溶液の形で、或いは水性分散液又は水溶
液の形で、スプレー塗装、浸漬塗装、静電塗装、
電気泳動塗装等の形でカツプに施こす。勿論、前
記樹脂塗料が熱硬化性の場合には、必要により塗
料を焼付ける。 本発明による接着剤は、カツプの接合すべき開
放端縁部に、カツプ相互の嵌合に先立つて施こ
す。 この接着剤層は、樹脂層の厚みが10乃至
200μm、特に20乃至150μmとなるように施こすの
がよく、且つ重ね合せ接合部の巾、即ラツプ巾が
1乃至30mm、特に2乃至20mmとなるように施すの
がよい。 接着剤樹脂は、種々の形態、例えばフイルム、
粉体、スラリー、溶液、プラスチゾル乃至はエマ
ルジヨンの形で所望とするカツプの部分に施こす
ことができ、特に本発明の接着剤は、取扱い及び
塗布操作が容易で、乾燥等の操作が容易なフイル
ムの形で施用できることも有利な点である。 接着剤の施用は、接着剤の形態に応じて、ラミ
ネート、押出(エクストルード)、静電粉体塗装、
電着塗装、スプレーコート、ノズル吐出、デイツ
プコート、ロールコート、ブラツシング(刷毛塗
り)等の塗布方式を採用できる。 金属素材の接合すべき部分に前記保護塗料が施
されている場合には、この塗料は接着剤に対して
プライマーとして作用し、望ましい接着性が得ら
れる。勿論、接着剤の施用に先立つてプライマー
となる塗料を金属素材に予じめ施こすこともでき
る。 また、カツプの円周状開放端部を重ね合せ接合
する場合には、継目の内側に必然的に金属素材の
カツトエツジが露出する。このカツトエツジを、
カツプの嵌合に先立つて、接着剤テープで包み込
む或いは接着剤の粉末、スラリー、溶液をこのカ
ツトエツジに施こして、カツトエツジの保護を行
うこともできる。 接着剤は、継目の内側或いは外側となるカツプ
開放端縁部の外面或いは内面に施こすことがで
き、また両面に施こすこともできる。 接着剤を施こしたカツプに他方のカツプを嵌合
させ、次いで重ね合せ部に存在する接着剤を溶融
させ、必要により継目を冷却して継目を形成させ
る。重ね合せ部の加熱は、高周波誘導加熱、赤外
線加熱、熱風加熱、加熱体からの伝熱加熱等によ
ることができ、また継目の冷却は放冷、空冷、水
冷等の任意の操作によることができる。 この際、継目の外方となる開放端部と継目の内
方となる開放端部との間で接着剤層が圧接挾持さ
れる状態で接着剤の溶融を行うことが、気密性及
び接着力に優れた継目を形成させる上で有利であ
り、一般的に、周状の重ね合せ接合を形成する両
開放端部の内、内側に位置するものの外径をDI
外側に位置するものの内径をDO、両者の間に介
在させる接着剤層の厚みをdAとしたとき、下記不
等式 DO―DI<2dA が成立するようにこれらの諸寸法を選び且つ接着
後の接着剤の厚みが10乃至150μm特に10乃至
100μmとなるようにするのが望ましい。 また、カツプの嵌合に際しては、外側に位置す
る開放端部を加熱による膨張させておくと嵌込み
が容易である。 本発明によるビンは、炭酸飲料、ビール、発泡
酒等の自生圧力を有する内容物に対する容器とし
て、また窒素ガス、液体窒素等を内容物と共に充
填する内圧容器等として特に有用である。 本発明の接着剤を用いて得られる金属製ビン
は、従来のプラスチツクビン(ポリエチレンテレ
フタレート2軸延伸ボトル)やガラスビンに比し
ても顕著な利点を有する。これらの利点をまとめ
て示すと、A表の通りである。 【表】 【表】 本発明を次の例で説明する。 まず本発明の実施例に用いる熱可塑性接着剤の
各種物性は以下に述べる方法に従つて測定した。
なお、これらの諸物性はその物理的意味が明確な
事から、以下で述べる方法以外の測定方法によつ
ても十分測定が可能であり、何らその測定法に制
限を加えるものではない。 〔接着剤物性の測定〕 (イ) 密度勾配管による後結晶化度ΔWcの測定金
属製ボトルよりラツプ接合部分を切り出し、板
材を希塩酸、希硝酸等の酸により溶解して接着
剤膜を採取した。次いでこの接着剤膜の一部を
更に70℃の水中にて10時間浸漬した。これらの
皮膜は、いずれも液体窒素のトラツプを設けた
真空乾燥器により10-4mmHg、20℃の雰囲気下
で48時間十分な乾燥を行つて密度測定の試料に
供した。ここで接合部から採取した直後のもの
を試料、これを更に上記の条件で水中浸漬し
たものを試料とする。 密度勾配管として、池田理化製直続式比重測
定装置を用い、密度勾配液は接着剤樹脂の種類
に応じて、溶解、膨潤等の影響が無くしかも適
切な密度範囲が得られるよう適宜選択した。20
℃で、約1.0×0.3cm2の形状に切り出した試料に
ついて勾配管に投入後5時間の試料位置より密
度を決定した。後結晶化度は以下の手順で求め
た。 まず、多くの場合接着剤膜にプライマー被膜
が付着して引きはがすのが困難であつたので、
既知であるプライマーの塗布量からその付着量
Wp、そしてその密度Ppを同じく密度勾配管で
別途求め、試料の見かけの密度Ppより接着剤
の真の密度PAを次式より求めた。 WA+Wp/ρ=WA/ρA+Wp/ρp ……(2) ここでWAは試料における接着剤の重量であ
る。 こうして求めたPAより、この接着剤樹脂の
結晶部分の密度ρc、非晶部分の密度ρAを用い
て、 100/ρA=Wc/ρc+Wa/ρa Wc+Wa=100 ……(3) より、この試料の結晶化度W〓,〓(%)を決定し
た。次いで、試料の結晶化度Wc〓、試料の
結晶化度Wc〓よりこの接着剤の後結晶化度
ΔWcを(1)式より求めた。 各種の接着剤について、それぞれ3個のボト
ルより採取した試料について求めた値の算術平
約をもつて測定値とした。 (ロ) ずりクリープコンプライアンスの測定K.E.
νanHolde,J.W.Williams(J.Polym・Sci.,
11,243(1955))に示されているのと同様な、
単純なずりが測定可能な図3の装置を用いた。 面積a,膜厚dの接着剤樹脂から成るフイル
ム状試験片2枚(AA′)を厚さ0.10mmの3枚の
電解クロム処理鋼板C,C′でそれぞれサンドイ
ツチし、上下の鋼板CはネジでデイスクBB′に
止め、中の鋼板はクランプを介してピアノ線と
接続した。この際鋼板と接着剤フイルムとは熱
融着するか、あるいは瞬間接着剤によりすべり
が生じないように完全に接着させ、スペーサー
Eは鋼板とフイルムの全厚みに一致するように
選びネジDで試験片全体をゆるく固定した。次
いで、装置の破線内部分をを囲い、90℃に恒温
し、温度が一定に到達した後少くとも30分後に
ピアノ線先端におもりGを接続してクリープ試
験を開始した。ここで、サンプルの形状(面積
a、厚さd)および負荷々重はそれぞれの接着
剤に応じて、測定精度が最も良くなるようにa
=1〜25cm2、d=0.05〜1.00cm、W=0.05〜20
Kgの範囲から選択した。荷重負荷後2時間の変
位、すなわちI、J間の間隔の変化をカセツト
メーターにより直続し測定値とした。 ここで変位をΔx(t)(cm)、荷重をF
(dyne)とする時、ずりクリープコンプライア
ンスJ(t)(cm2/dyne)を次式より計算した。 J(t)=2a/dFΔx(t) ……(4) また、以下の実施例に於ては、次に述べる方法
に従つて金属製ボトルの評価を行つた。 〔金属製ボトルの評価〕 (イ) 接合部ずりせん断強度の測定 接合後の金属製ボトル、そして、これに水を
充填して70℃にて10時間経時させた後真空乾燥
したものについて、それぞれ高さ方向7cm、円
周方向2cmの接合部を含む試料片を切り出し、
テンシロンを用いて引張り速度100mm/min、
室温下でずりせん断破壊試験を行い、ラツプ接
合部の接着面積を考慮してずりせん断強度とし
て表記した。各々3平のボトルについて測定し、
それらの算術平均値を持つて測定値とした。な
お、ここで55〜57Kg/cm2以上と表記されている
ものは、板の破断が生じたもので、実際の強度
はこれ以上の値である事を表わしている。 (ロ) 50℃3ケ月の経時試験 ●容積変化 あらかじめ充填前のボトルの全容積を測定し
たものに、内容物を充填し、経時した後、漏洩
の全く無いものについて再び全容積を測定し
て、その差を容積変化ΔVとした。各々10缶ず
つ測定し、それらの算術平均値を結果として採
用した。 ●漏洩および破胴率 上部体と底部体が離別したり、あるいはどち
らかが変形して接合部にすき間の見られるもの
を破胴とした。また;25℃での内圧が、充填直
後に比べて5%以上低下しているもの、そし
て、接合部近傍に何らかの内容品のにじみ出し
が観察されるものを漏洩と見なした。表には、
50本中の漏洩数と破胴数の総和を漏洩率(%)
として示し、カツコ内にはそのうちの破胴率
(%)を示した。 (ハ) デンテイングテスト 金属製ビンにそれぞれの所定の内容品を充填
した後、図4に示すような、重さ4Kgの錘(A)を
一定高さ(6mm)より水平方向に対して22.5゜
の角度で傾斜した金属製ビン(B)の接合の外部体
端縁より0.3mmの位置へ垂直に自然落下させる。 この試験で、上部体と底部体とが離別したり
接合部にすき間が発生したものを破胴、23℃で
48時間放置後に内圧を測定し充填直後に比べて
5%以上の低下が見られるもの、そして接合部
近傍に内容品のにじみ出しが観察されるものを
漏洩と見なした。表には、上記漏洩ピンと破胴
ビンの総和を漏洩率(%)として示し、カツコ
内にはそのうちの破胴率(%)を示した。 なお、試験条件として0℃と23℃を選び験体
全体が十分にその温度に到達しているのを確認
した上で、それぞれ50本の試験を行つた。 (ニ) 接合部Tピール強度の測定 接合後の金属製ボトル、そして、これに水を
充填して70℃にて10時間経時させた後真空乾燥
したものについて、周状側面継目ラツプ部全体
を周方向に沿い試料片として切り出し、テンシ
ロンを用いて引張り速度200mm/min、室温下
でTはく離(ピール)試験を行い、ラツプ接合
部のTピール強度を評価した。各々3本のボト
ルについて測定し全周の平均値について算術平
均を行つて測定値とした。 実施例1,2、比較例1 素材厚0.23mmのアルミ板(3004材H19)の内外
面に変性ビニル系塗料をそれぞれ全体の塗膜量が
150mg/dm2、60mg/dm2となるように塗布・焼
付を行つた後に94mmの径の円板に打抜き、通常の
プレス加工により形成を施し、接合部端縁の内径
が64.45mmで中心部に直径25mmの注ぎ口を有する
上部体を作製した。 一方、素材厚0.30mmのアルミ板(3004材H19)
を約142mmの径に打抜き、絞りポンチと絞りダイ
スとの間で内径が約85mmのコツプ状に成形する。
次いで、このコツプ状成形物を再絞り工程に賦し
た後直径約66.1mmのしごきポンチとダイスにより
しごき加工を施した。この外面に変性ビニル系塗
料を塗膜量が60mg/dm2になるようにマンドレル
コーターで塗布後焼付し、更に内面にも同じ塗料
を塗膜量150mg/dm2になるようにスプレーコー
トし、焼付を行つた後に、ネツクイン加工を行つ
てその円周端縁の外径が64.40mmの下部体を作製
した。 この下部体の外面側端縁全周にわたつて約4mm
巾で以下のように接着剤を塗布した。すなわち、
実施例1では、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト(PBT)/ポリテトラメチレンイソフタレート
(PBI)から成る共重合ポリエステルA、共重合
比PBT/PBI=70/30、の約25μmの粒径の粉体
を用い、膜厚約30μmとなるように静電塗装した
後、赤外線ヒーターでその部分を加熱し成膜させ
た。実施例2では、ポリエチレンテレフタレート
(PET)/ポリエチレンイソフタレート(PEI)か
ら成る共重合ポリエステル、共重合比PET/PEI
=80/20、およびPBT、PBIから成る共重合ポ
リエステル、共重合比PBT/PBI=65/35、の
2成分の共重合ポリエステルブレンドA(ブレン
ド比(PET/PEI):(PBT/PBI)=3:7)の
膜厚30μmのフイルムを、あらかじめ高周波加熱
した下部体外面端縁に貼着させた。更に、比較例
1では膜厚30μmのポリエチレンテレフタレート
フイルムを先と同様の方法で貼着させた。 この様に得られた、上部体と接着剤を塗布した
下部体とを嵌合し、嵌合部を高周波加熱して、接
着剤を溶融した後冷却固化させて上部体と下部体
を接合した容量約500mlの金属製ビンを作製した。 これら金属製ビンの接合部のずりせん断強度
を、接合直後のものと、これに水を充填して70℃
で10時間経過させたものについて測定し、更に、
コーラを充填した後、注ぎ口を密栓しキヤンウオ
ーマーにより42℃で殺菌を行い50℃3ケ月経時さ
せ、漏洩、破胴等の有無を観察した。表1には、
これらの結果を各接着剤樹脂の物性値とともに示
す。 実施例3、比較例2,3 素材厚0.23mmのアルミ板(3004材H19)の内外
面に変性ビニル系塗料をそれぞれ全体の塗膜量が
180mg/dm2、80mg/dm2となるように塗布、焼
付を行つた後に250mmの径の円板に打抜き、通常
のプレス加工により成形を施し、接合部端縁の内
径が110.6mmで中心部に直径30mmの注ぎ口を有す
る上部体を作製した。 一方、同じ塗装板より250mmの径の円板を打抜
き、プレス加工により成形を行つて接合部端縁の
外径が110.6mmの下部体を作製した。 この下部体の端縁全周にわたつて、その外面側
約6mm巾、内面側約2mm巾で以下のように接着剤
を塗布した。すなわち、実施例3では、二塩基酸
成分としてテレフタル酸とイソフタル酸のモル比
が8:2、グリコール成分としてテトラメチレン
グリコールとトリエチレングリコールのモル比が
20:1の成分から成る共重合ポリエステルBから
成るフイルムで膜厚80μm、巾8mmのものを、あ
らかじめ高周波加熱した下部体外面端縁全周にわ
たり約2.5mmはみ出るように貼着し、しかる後、
再度端縁を高周波加熱しながらこのはみ出し部分
をロールにより折り返して内面側に貼着させ端縁
が接着剤により被覆された下部体を作製した。 また、比較例2,3では、二塩基酸成分として
テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、グリ
コール成分としてテトラメチレングリコールより
縮合重合させて得られた共重合体ポリエステル
D,Eを、それぞれギアーポンプが付属されたホ
ツトメルトアプリケーターにより、上記形状で下
部体端縁に約80μの膜厚で塗布した。 この様に得られた、上部体と接着剤を塗布した
下部体とを嵌合し、嵌合部を高周波加熱して接着
剤を溶融した後冷却固化させて上部体と下部体を
接合した溶量約2の金属製ピンを作製した。 これら金属製ビンにビールを充填した後注ぎ口
を密栓し、65℃30分の殺菌を施した上で50℃で経
時させ、内容積の変化や漏洩、破胴の有無を観察
した。表2には、これらの結果を各接着剤の物性
値とともに示す。 実施例 4 素材厚0.23mmのブライト錫メツキ鋼板(T―1
材、めつき量#50/50)の内外面にエポキシ.ユ
リア系塗料をそれぞれ全体の塗膜量が150mg/d
m2、60mg/dm2となるように塗布、焼付を行つた
後に94mmの円板に打抜き、通常のプレス加工によ
り成形を施し、接合部端縁の径が64.48mmで中心
部に直径25mmの注ぎ口を有する上部体を作製し
た。 一方、素材厚0.30mmの錫メツキ鋼板を約142mm
の径に打抜き、絞りポンチと絞りダイスとの間で
内径が約85mmのコツプ状に成形する。次いで、こ
のコツプ状成形物を再絞り工程に賦した後、直径
約66.1mmのしごきポンチとダイスによりしごき加
工を施した。この外面に変性エポキシ系塗料を塗
膜量が90mg/dm2になるようにマンドレルコータ
ーで塗布後焼付し、更に内面には、エポキシユリ
ア系塗料を塗膜量150mg/dm2になるようにスプ
レーコートーし、焼付を行つた後に、ネツクイン
加工を行つてその円周端縁の外径が64.40mmの下
部体を作製した。 この下部体の端縁全周にわたつて、その外面側
約4mm巾、内面側約2mm巾で以下のように接着剤
を塗布した。すなわち、実施例4では、PET/
PEIから成る共重合ポリエステル、共重合比
PET/PEI=80/20、PBT/PBIから成る共重合
ポリエステル、共重合比PBT/PBI=65/35、
低密度ポリエチレン(LDPE)の3種のポリマー
のブレンド物でブレンド比が2.5:6.5:1なる共
重合ポリエステルブレンドBから成るフイルム、
膜厚50μm巾6mmのもの、をあらかじめ高周波加
熱した下部体外面端縁に全周にわたり約2mmはみ
出るように貼着し、しかる後、再度端縁を高周波
加熱しながらこのはみ出し部分をロールで折り返
して内面側に貼着させ端縁が接着剤により被覆さ
れた下部体を作製した。 このように得られた上部体と接着剤を塗布した
下部体とを嵌合し、嵌合部を高周波加熱して接着
剤を溶融した後冷却固化させて上部体と下部体を
接合した容量約500mlの金属製ビンを作製した。 これらの金属製ビンにコーラを充填した後注ぎ
口を密栓し、キヤンウオーマーにより42℃で殺菌
を施し50℃での経時試験を行うとともに、0℃と
25℃でのデンテイングテストを行つてビンの強度
を評価した。表3には、これらの結果を各接着剤
の物性値とともに示す。 実施例5、比較例4 素材厚0.23mmの電解クロム酸処理鋼板
(T4CA)の内外面にエポキシ・フエノール系塗
料をそれぞれ全体の塗膜量が180mg/dm2、60
mg/dm2となるように塗布、焼付を行つた後に径
94mmの円板に打抜き、通常のプレス加工により成
形を施し、接合部端縁の内径が64.50mmで中心部
に直径25mmの注ぎ口を有する上部体を作製した。 一方、素材厚0.30mmの錫メツキ鋼板を約142mm
の径に打抜き、絞りポンチと絞りダイスとの間で
内径が約85mmのコツプ状に成形する。次いで、こ
のコツプ状成形物を再絞り工程に賦した後、直径
約66.1mmのしごきポンチとダイスによりしごき加
工を施した。この外面にエポキシ・アクリル系塗
料を塗膜量が70mg/dm2になるようにマンドレル
コーターで塗布後焼付し、更に内面には、エポキ
シフエノール系塗料を塗膜量170mg/dm2になる
ようにスプレーコートし、焼付を行つた後に、ネ
ツクイン加工を行つてその円周端縁の外径が
64.40mmの下部体を作製した。 この下部体の端縁全周にわたつて、その外面側
約4mm巾、内面側約2mm巾で以下のように接着剤
を塗布した。すなわち、実施例5では、二塩基酸
としてテレフタル酸とアジピン酸のモル比が9:
1、グリコールとしてテトラメチレングリコール
の組成の共重合ポリエステルCから成るフイル
ム、膜厚60μ、を先の実施例3と同様に端縁部に
塗布した。また、比較例4として二塩基酸として
テレフタル酸、セバシン酸、グリコール成分とし
てテトラメチレングリコールを重合して得られる
共重合ポリエステルFを、先の比較例2と同じホ
ツトメルトアプリケーターにより端縁部に上記形
状で膜厚約60μで塗布した。 この様に得られた、上部体と接着剤を塗布した
下部体とを嵌合し、嵌合部を高周波加熱して接着
剤を溶融した後冷却固化させて上部体と下部体を
接合した容量約500mlの金属製ピンを作製した。 これら金属製ビンに90℃に加熱されたオレンジ
ジユースを充填し、更に室温まで冷却した際に内
圧が0.8〜1.2Kg/cm2となるように液体窒素を滴下
した後注ぎ口を密栓した。次いでこれらについて
0℃と25℃のデンテイングテストを行つてビン強
度を評価した。表4には、これらの結果を各接着
剤の物性値とともに示す。 【表】 【表】 【表】 【表】 例4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 夫々が金属製のカツプ状成形体から成る上部
    体と下部体とを、円周端部においてラツプ接合す
    るための接着剤であつて、 該接着剤は、 下記式 ΔWc=Wc〓―Wc〓 式中、Wc〓は軟化点より30℃高い温度で溶融し
    た後室温にて放冷した接着剤の密度測定法による
    結晶化度(%)を表わし、Wc〓はこの接着剤を再
    び70℃の水中に10時間浸漬放置した後室温にて放
    冷乾燥したものの密度測定法による結晶化度
    (%)を表わす で定義される後結晶化度(ΔWc)が20%以下の
    範囲にあり、90℃で時定数2時間でのずりクリー
    プコンプライアンスJ(t)t=2hrsが10-4cm2
    dyne以下の範囲にあり、且つ6000以上の数平均
    分子量と165乃至240℃の軟化点とを有する結晶性
    熱可塑性コポリエステルから成ることを特徴とす
    る金属製ビン用接着剤。 2 前記熱可塑性樹脂は、二塩基酸成分としてテ
    レフタル酸単位及び他の二塩基酸単位を含有し且
    つジオール成分としてテトラメチレングリコール
    単位を含有するコポリエステルである特許請求の
    範囲第1項記載の接着剤。 3 前記熱可塑性樹脂は、二塩基酸成分としてベ
    ンゼンジカルボン酸単位を含有し、且つジオール
    成分としてテトラメチレングリコール単位と他の
    ジオール単位とを含有するコポリエステルである
    特許請求の範囲第1項記載の接着剤。
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