JPH0214464Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は芯を挾持せるチヤツク体と、チヤツク
体と協働せるチヤツク作動体と、チヤツク体とチ
ヤツク作動体との間に介在せるボールとよりなる
シヤープペンシル用チヤツク装置に関するもので
ある。

従来よりこの種チヤツク装置にあつては芯が前
進するに当つてはこの前進を妨たげることなく、
逆に芯が後退するに当つてはこの後退を楔作用に
より強く妨たげるという、通常のコレツトチヤツ
クにはない特有の機能を奏する。然し然らこの機
能を満足させるには、チヤツク体のスリ割り位
置、ボール位置等の位置決め精度が必要となり、
満足せる機能をチヤツク装置に求めるためには加
工が複雑になる等して、コストが非常に高くなる
といつた問題がある。

本考案は上述せる問題に鑑みなされたもので、
チヤツク装置に工夫を施こすことにより機能を満
足し、且つ安価に製作できるシヤープペンシル用
チヤツク装置を提供せんとするにある。

以下本考案を添付図面に基づき詳細に説明す
る。

第１図、第２図は本考案の第１実施例を示すも
ので、参照符号１はチヤツク体で、このチヤツク
体１は前部外面にテーパー状のボール受面２を有
する２片の芯挾持片３，３の後部を連結体４によ
り結合し構成されている。５は前記チヤツク体１
に外装されたチヤツク作動体であつて、このチヤ
ツク作動体５は前部内面に縦断面略円孤状のボー
ル案内面６を備えている。７は前述せるボール受
面２とボール案内面６との間に位置せるボール
（図中は２個）であつて、このボール７は前述せ
る連結体４に固着された円筒状の保持器８の孔９
に、その位置を規制されつつ配置されるものであ
る。

１０はチヤツク体１を、チヤツク作動体に対し
後方には付勢するコイルスプリング等の弾撥体で
ある。

第３図は本考案の第２実施例を示すものでチヤ
ツク体１０１を一体で構成し、このチヤツク体１
０１前部外面全周にボール受面１０２たる縦断面
略円孤状の凹溝を設けてなり、又チヤツク作動体
１０５にテーパー状のボール案内面１０６を設け
てなる点で第１実施例と異なる。尚、本考案で
は、保持器８を円筒状としたが、多角形筒状とし
てもよく、また、断面を半円径状にした部材を対
向して設けてもよく、更には平芯を把持するよう
なチヤツク体においては、一対の板状の部材とし
てもよい。

以上の如く、本考案では、ボール位置の規制を
チヤツク体に固着した保持器で行なうようなした
ので、従来のような位置決め精度をチヤツク装置
製作の際要することのない安価なシヤープペンシ
ル用チヤツク装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
弾性体の第１実施例を示す縦断面図、第２図は第
１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は本考案の第２実
施例を示す縦断面図である。 １，１０１……チヤツク体、２，１０２……ボ
ール受面、５，１０５……チヤツク作動体、６，
１０６……ボール案内面、７……ボール、８……
保持器、１０……弾撥体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾撥体により後方に付勢されるチヤツク体の前
   部外面に設けられたボール受面と、チヤツク作動
   体の前部内面に設けられたボール案内面との間に
   位置するボールを、チヤツク体に固着された保持
   器に形成された孔に回動自在に配置すると共に、
   前記保持器の孔によりボールの位置を規制したこ
   とを特徴とするシヤープペンシル用チヤツク装
   置。