JPH0214253Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は収納庫、戸棚もしくはこれに類似する
家具類の内部に電源、電話或はOA機器信号用等
の各種のケーブルを収納して家具本体の内側或は
外側にコンセント等、これらのケーブルを外部の
電源等に接続する入口、もしくは電気器具等に接
続する出口を設け、事務室等で使用する電話機、
電気器具等への配線を簡便に行い得るようにした
家具類のケーブル配線装置に関するもので、家具
本体上部の空間を利用してこれにケーブルを同家
具本体上部に設けた案内溝により各種類別、グル
ープ別等に収納し、これを家具本体の内外側に設
けたコンセント等の出入口に配線し得るように
し、またこの家具本体の側部には配線キヤビネツ
トを付設して上記ケーブルをこの配線キヤビネツ
トを介して家具本体内の所要の個所に配線し得る
ようにしたものである。

次にその詳細を図示の実施例について説明する
と、第１図において１，１′……は壁面等に互い
に組合わせ並置された収納庫、戸棚等の家具本体
で、家具本体１，１′……等の天板２の上面には
複数条の互いにほぼ平行な案内溝３ａ，３ｂ，３
ｃ……等を合成樹脂をもつて一体形成した配線ダ
クト３が各家具本体１，１′……等を通して設け
られており、図では例えば案内溝３ａには電話線
４，３ｂには信号ケーブル５，３ｃには電源ケー
ブル６等、ケーブルを種類別、グループ別等に収
納してある。また家具本体１，１′……等の底板
の下面にも上部ダクト３と同様、ほぼ平行な案内
溝７ａ，７ｂ，７ｃ……等を合成樹脂をもつて一
体形成した配線ダクト７が設けられ、これにそれ
ぞれケーブル８，９，１０等が種類別、グループ
別等に収納されている。

１１は家具本体１の側部（第１図では右側）に
取付けられた縦長の配線キヤビネツトで、上部に
は通線用開口１２を有し、下部には家具本体１底
部の配線ダクトの各案内溝７ａ，７ｂ，７ｃ……
にそれぞれ連通する案内溝１３ａ，１３ｂ，１３
ｃ……を有する配線ダクト１３が設けられ（第２
図）、家具本体１底部のケーブル８，９，１０…
…はそれぞれこの案内溝１３ａ，１３ｂ，１３ｃ
……に収納され、必要に応じ配線キヤビネツト１
１の右側に連設された家具本体１″の底部にも同
様な配線ダクトにより配線される。

第２図に示す如く配線ダクト１３の各案内溝１
３ａ，１３ｂ，１３ｃ……は上部が開口している
ので、必要に応じ上部の各ケーブル、例えば６は
上部の通線用開口１２を経て配線キヤビネツト１
１内に通した接続ケーブル１４により下部の同種
のケーブル１０に接続することができる。また第
２図に示すように接続ケーブル１４にコンセント
１５を設け、家具本体１および配線キヤビネツト
１１の側壁を通して設けた開口から家具本体１内
に臨ませ、本体１内に設けた電気器具等に接続し
て使用することができる。接続ケーブル１４は例
えば上部ケーブル６或は下部ケーブル１０等から
コンセント１５に接続するだけに使用する場合も
ある。１６は余剰ケーブル掛止め用フツクであ
る。

第３図は配線ダクトに交差ダクトを設け、各案
内溝内のケーブルを分岐して取出し得るようにし
たもので、例えば家具本体１底部の配線ダクト７
の各案内溝７ａ，７ｂ，７ｃ……等の側縁の所要
個所に適当な幅と深さを有する切欠部１７，１７
……を相対応して設け、この切欠部１７，１７…
…に上記案内溝中、所要の案内溝にその端部を開
口する合成樹脂製の交差ダクト１８，１９を設け
たもので、底部のケーブル９，１０等の分岐線は
それぞれこの交差ダクト１８，１９を介し家具本
体１前面の出入口２０に他のケーブルに接触する
ことなく接続することができる。尚ケーブル８の
分岐線は案内溝７ａの切欠部１７から直接取出す
ことができる。交差ダクト１８，１９等は配線ダ
クト７に接着等により固定される。この交差ダク
ト１８，１９は配線キヤビネツト１１の下部配線
ダクト１３にも使用することができ、ケーブル
８，９，１０等の分岐線をこの切欠部１７、交差
ダクト１８，１９等により配線キヤビネツト１１
前面の出入口２１に接続することができる。同様
構造の交差ダクトによりケーブルの分岐線を後方
に取出すことも可能である。

第１図に示す如く家具本体を室内の壁面等に並
置した場合、壁面に取付けたコンセントが家具本
体により塞がれて使用できないので、上記分岐線
により家具本体１の外面に取付けたコンセント等
を経て室内の電気器具等にも簡便に配線すること
ができる。本考案の装置はまた家具本体を単独に
使用する場合にも適用することができる。

またこの交差ダクト１８，１９は配線キヤビネ
ツト１１の上部にも設けることができる。即ち図
示しないが家具本体１上部の配線ダクト３を配線
キヤビネツト１１の上部を通り右方の家具本体
１″の上面方向に延長し、配線キヤビネツトの上
部において交差ダクト１８，１９を設け、前記接
続ケーブル１４をこの交差ダクト１８，１９等を
経て通線用開口１２から配線キヤビネツト１１内
に引込むようにしてもよい。

第４図は家具本体１と配線キヤビネツト１１を
一体的に構成した一例を示し、その作用効果は前
例と全く同様である。図中２１′は家具本体１の
天板２に設けた換気口、２２は棚板２３上に置か
れたOA機器等の電気器具で、これにはコンセン
トボツクス２４から配線キヤビネツト１１の側部
開口２５を経てコード１４′により配線されてい
る。また家具本体１の底板２６にも開口２７を設
け、ここから底部に配線されたケーブルを取出し
得るようになつている。またこの場合は天板２の
上面に配線ダクトの代りに仕切板２８，２８……
を設けて案内溝３ａ，３ｂ，３ｃ……等を形成
し、これにケーブル４，５，６……等を収納する
ようになつている。また図示しないが換気口２
１′を避けるため、小数の案内溝を有する幅狭の
配線ダクトを重ね合せて使用してもよい。尚上記
家具本体１，１′，１″……、配線キヤビネツト１
１等の天板縁部には縁枠（笠木）を設け、また必
要に応じ配線ダクト３等の上面に蓋板等を取付け
てもよい。

本考案のケーブル配線装置は上述のように家具
本体１の天板２の上面に複数条の案内溝３ａ，３
ｂ，３ｃ……を形成してこれにケーブルをグルー
プ別等に分離して収納するようにしたから家具本
体１と室内天井との間の空間を利用してケーブル
を極めてコンパクトに配線することができると共
に、家具本体１の底部にも互いに平行な複数条の
案内溝７ａ，７ｂ，７ｃ……を有する配線ダクト
７を設けてこれにケーブルをグループ別等に分離
して配線し、上部ケーブル中、所要のケーブルを
本体１に付設した配線キヤビネツト１１を通した
接続ケーブル１４をもつて下部配線ダクト７内の
所要のケーブルに接続するようにしたから、ケー
ブルが本体１の内外に現われず、外観を損ずるこ
となく本体内外の所要の個所に配線することがで
き、また上述のように下部配線ダクト７の案内溝
７ａ，７ｂ，７ｃ……の各側縁所要の個所に相対
応する切欠部１７，１７……を設けて該切欠部１
７，１７……に配線ダクト７の所定の案内溝に端
部を開口する補助ダクト１８，１９等を交差状に
設け、この補助ダクトにより案内溝に収納したケ
ーブルの分岐線を他の案内溝内のケーブルの上方
を通し配線ダクト７の外方に取出し得るようにし
たから、ケーブルの分岐線を他のケーブルと接触
することなく安全に外方に取出すことができる等
の実用的な効果を有している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は家具本
体の斜視図、第２図は配線キヤビネツトの斜視
図、第３図は交差ダクトの一例を示す拡大斜視
図、第４図は本考案の他の例を示す斜視図であ
る。 １，１′，１″……家具本体、２……天板、３，
７，１３……配線ダクト、４，５，６，８，９，
１０……ケーブル、１１……配線キヤビネツト、
１４……接続ケーブル、１８，１９……補助ダク
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家具本体１の天板２の上面に互いにほぼ平行な
   複数条の案内溝３ａ，３ｂ，３ｃ……を形成する
   と共に、同本体１の底部にも互いにほぼ平行な複
   数条の案内溝７ａ，７ｂ，７ｃ……を有する配線
   ダクト７を配設し、該案内溝７ａ，７ｂ，７ｃ…
   …の各側縁所要の個所には適当な幅と深さを有す
   る切欠溝１７を相対応して設け、該切欠部１７に
   は上記配線ダクト７の所定の案内溝に端部を開口
   する補助ダクト１８，１９等を交差状に設け、上
   記上下の案内溝３ａ，３ｂ，３ｃ……および７
   ａ，７ｂ，７ｃにそれぞれケーブル４，５，６…
   …および８，９，１０……等を収納し、上記上部
   ケーブル中所要のケーブルを本体１に付設した配
   線キヤビネツト１１を通した接続ケーブル１４を
   もつて下部配線ダクト７内の所要のケーブルに接
   続すると共に、下部配線ダクト７の上記所定の案
   内溝に収納したケーブルの分岐線を上記補助ダク
   ト１８，１９等により他の案内溝内のケーブルの
   上方を通し下部配線ダクト７の外方に取出し得る
   ようにした家具類のケーブル配線装置。