JP4564637B2 - 埋め込み形分電盤と縦型分電盤ユニット - Google Patents

埋め込み形分電盤と縦型分電盤ユニット Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本件の発明は,分電盤と,該分電盤を有する埋め込み形分電盤ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,埋め込み形分電盤には,図1のようなものが知られている。
【0003】
図1に示す分電盤は,ボックス1と,内部機器2と,内部機器を覆う中蓋3と扉を含むカバー4とで構成されていた。内部機器2は主幹ブレーカ5と複数の分岐ブレーカ6と各ブレーカ間の接続導体7と,それらを取り付ける取り付け板8により構成され,場合によっては図のようにTVや電話などの弱電系機器取り付けスペース9も含んでいた。ボックス1は底部101,側部102により内部機器の側面と背面を覆い,適宜電線貫通孔103が設けられていた。
【0004】
図1に示す分電盤は次のように設置工事が行われる。まず,壁面建築工事が中ほどまで進んだ頃を見計らって電気配線工事すなわち電線の壁面引き回し工事がおこなわれる。その際,壁面に前記ボックス1が取り付けられ,ボックスに対して接続電線が引き込まれる。次に壁表面内装ボードの貼り付け工事がおこなわれ,その工事が完了後,内器2がボックス1に対して取り付けられ,電線がブレーカやその他の機器に接続され,中蓋3が取り付けられる。最後にカバー4が取り付けられる。以上のような分電盤において,ボックス1の役割は,主幹ブレーカや分岐ブレーカや接続導体などの充電部を周辺から隔離するとともに,塵埃などが内部機器に侵入することを防止し安全性を確保することであった。
【0005】
【課題】
しかし,このようなボックス1を使用した分電盤では,第一に壁面工事が完了するまでの間に頃合をみはからってボックスの取り付け工事が必要になり,工事の工程が煩雑になること。第二にボックスの取り付け工事の際ボックスに電線貫通用の孔明工事と該孔への電線の引き込みが必要になること。第三にボックス内での電線の引き回しが必要となり,電線の引き回しスペースがボックス内に必要となるので,その分ボックスは内器に対して寸法を大きくする必要があり,ボックスの製作コストが高く付くこと。第四にボックスの設置スペースとボックスの製作コスト面からはボックスの大きさには限りがあり,限りあるボックス大きさ内での電線の引き回しと機器への電線の接続は難しい作業となるなどの不都合があった。
【0006】
また,オール電化住宅の普及など,近年屋内における電気使用量は増大の一途を辿り,分岐回路数と主幹ブレーカの容量の増大で分電盤は大型化している。さらに高容量の電気機器の増大により分電盤は電灯コンセント用の1種類のみならず,配線式や電気容量など種類の異なる第二の分電盤の設置が望まれたり,TVや電話など弱電系機器を設置するスペースを内蔵する要望があるなど,要望は多岐に渡り,それらの要望に答えていくには様々な種類の寸法の大型ボックスが必要となるが,片やコストは低下が望まれていて相反した要望に答えていく必要があった。
【0007】
さらに,住宅内の設置スペースも制約を受け,従来は台所や脱衣場など僅かなスペースに目立たないよう設置されていたが,分電盤ボックスの大型化により,そのような小さいスペースには設置できなくなり,廊下や部屋内など大きな壁面に取り付けざるを得なくなって,外観のデザイン的な改善も望まれている。
【0008】
そこで,本件の発明は,第一に工事の作業性がよく,第二にさまざまな種類の仕様要望に即座に対応でき,第三にコストが安く,外観もよい埋め込み形の分電盤を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】
削除
【0010】
削除
【0011】
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【0012】
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【0013】
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【0014】
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【0015】
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【0016】
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【0017】
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【0018】
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【0019】
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【0020】
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【0021】
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【0022】
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【0023】
請求項は,壁面を縦長の長方形状に開口し,該開口部には,複数の機器ユニットを縦にならべて設置し,各機器ユニットには前記壁面開口を各機器ユニット毎に水平方向に橋渡する取り付け部材を含み,該複数の機器ユニット毎の取り付け部材は夫々他の機器ユニットの取り付け部材との付き合わせ部を有するとともに,機器ユニット毎に対応する化粧カバーを有し,少なくとも複数の機器ユニットのうち一つは,主幹ブレーカと,複数の分岐ブレーカと,各ブレーカ間の電気接続導体と,前記主幹ブレーカと電気接続導体を収納し,主幹ブレーカと電気接続導体の充電部の背面と側面を絶縁物で覆うとともに前記複数の分岐ブレーカの取り付け部を有し主幹ブレーカ接続電線の引き回しスペースを内部に含まないベース部材と,ベース部材に着脱状あるいは蝶着状に取り付けられて各ブレーカの操作ハンドルを露出し充電部の表面側を覆う中カバーとから成るブレーカユニットと,該ブレーカユニットが取り付けられて壁面開口に取り付けられる取り付け部材と,前記中カバーのハンドル面側を露出する開口を有する化粧カバーと,から成り,前記取り付け部材が,板状の折り曲げ形状であって,底板と底板の両端に連なる一対の側板と側板外方に連なる一対以上の取り付け耳部からなり,底板にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボード表面にあてがうもの,もしくは,前記取り付け部材が,複数の帯状の折り曲げ状であって,各取り付け部材は,底部と,底部の両端に連なる一対の側柱部と,側柱部に連なる取り付け耳部からなり,底部にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボードにあてがうものに構成した埋め込み形分電盤であって,各機器ユニット毎の化粧カバーの水平方向寸法は同一であることを特徴とした縦型分電盤ユニットを提供したものである。
【0024】
請求項は,壁面を縦長の長方形状に開口し,該開口部には,複数の機器ユニットを縦に並べて設置し,各機器ユニットには前記壁面開口を各機器ユニット毎に水平方向に橋渡する取り付け部材を含み,該複数の機器ユニット毎の取り付け部材は夫々他の機器ユニットの取り付け部材との付き合わせ部を有するとともに,少なくとも複数の機器ユニットのうち一つは,主幹ブレーカと,複数の分岐ブレーカと,各ブレーカ間の電気接続導体と,前記主幹ブレーカと電気接続導体を収納し,主幹ブレーカと電気接続導体の充電部の背面と側面を絶縁物で覆うとともに前記複数の分岐ブレーカの取り付け部を有し主幹ブレーカ接続電線の引き回しスペースを内部に含まないベース部材と,ベース部材に着脱状あるいは蝶着状に取り付けられて各ブレーカの操作ハンドルを露出し充電部の表面側を覆う中カバーとから成るブレーカユニットと,該ブレーカユニットが取り付けられて壁面開口に取り付けられる取り付け部材と,前記中カバーのハンドル面側を露出する開口を有する化粧カバーと,から成り,
前記取り付け部材が,板状の折り曲げ形状であって,底板と底板の両端に連なる一対の側板と側板外方に連なる一対以上の取り付け耳部からなり,底板にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボード表面にあてがうもの,もしくは,前記取り付け部材が,複数の帯状の折り曲げ状であって,各取り付け部材は,底部と,底部の両端に連なる一対の側柱部と,側柱部に連なる取り付け耳部からなり,底部にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボードにあてがうものに構成した埋め込み形分電盤であって,該分電盤の化粧カバーが各機器ユニットの全体にまたがることを特徴とした縦型分電盤ユニットを提供したものである。
【0025】
それにより,顧客の要望により,様々な機能の複数の機器ユニットを縦方向に並べて設置し,しかも配線の作業性をよくすることができる。
【0026】
請求項は,前記各機器ユニットの取り付け部材毎の突き合わせ部間の寸法を任意の単位寸法の整数倍としたことを特徴とする請求項またはに示す縦型分電盤ユニットを提供したものである。
【0027】
請求項は,前記ブレーカユニットの縦方向の寸法は対応する取り付け部材の突き当て部間の寸法と同一として,前化粧カバーの開口の縦寸法は前記任意の単位寸法の整数倍としたことを特徴とする,請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に示す縦型分電盤ユニットを提供したものである。
【0028】
それにより,取り付け部材や化粧カバーを規格・標準化して,種類がすくなくても,様々な要望の機器ユニットの組み合わせに対応できる。
【0029】
削除
【0030】
削除
【0031】
削除
【0032】
削除
【0033】
【実施例の説明】
以下に図面を用いて,本件の発明を詳細に説明する。
【0034】
図2,図3は,本件発明請求項1の実施例の図である。図2において11はブレーカユニットであって,図3に示すように,主幹ブレーカ13と,複数の分岐ブレーカ14と,主幹ブレーカ13と複数の分岐ブレーカ14間の電気接続導体15と,ベース部材12および中カバー16からなるケース体を含んで構成される。ベース部材12には主幹ブレーカ13の電線接続端子1301に電線20を接続するための電線挿入孔1201や分岐ブレーカ14の電線接続端子1401に電線21を接続するための電線挿入孔1202を残して各ブレーカや電気接続導体の充電部の背面と側面を覆うよう構成されている。中カバー16は,嵌合やねじ止め,あるいは蝶着などによりベース部材12に着脱自在に取り付けられ,主幹ブレーカ13の操作ハンドル1302や複数の分岐ブレーカ14の操作ハンドル1402を露出するための孔1601や1602を残して,電気接続導体15や各ブレーカの端子孔などの充電部の表面側を覆うよう構成されている。
【0035】
図2において17は化粧カバーで,化粧カバーには扉18を有していてもよい。化粧カバー17には,各ブレーカの操作ハンドルを露出するための開口1701を有している。開口1701は,図のように中カバー16全体が露出するように構成してもよいし,各ブレーカのハンドルに対応した位置のみ部分的に開口していてもよい。
【0036】
図2と図3の例において,図1の従来例と異なる個所は,従来例では,例えば図の横方向では,ボックス1の大きさbが,内部の機器の大きさaに対して電線引き回しスペースc分大きくなっていて,電線は電線挿入孔103から一旦ボックス内部に引き込まれた後,スペースcを通って接続するブレーカの位置まで引き回されることになるが,図2と図3に示す本件発明の例では,電線は,ベース部材12の外部で接続するブレーカ位置まで引きまわしておいて電線挿入孔1201や1202を通じて直にそれぞれのブレーカ端子に接続できるため,ベース部材12内部には電線引き回しスペースを設ける必要がなく,内部機器の大きさaに対しベース部材12の大きさbを大きくする必要がない。また,各充電部の背面と側面はベース部材12で,また表面側は中カバー16で覆われており,外部から触れることができないので安全である。電線挿入孔1201や1202については電線が孔を塞ぐことになるので問題ない。
【0037】
図2において,本件発明の分電盤は次のように取り付けられる。壁面にはブレーカユニット11に対して周辺に配線スペースを設けるよう大きめの開口19を明ける。なお,電線は開口19を明ける前に予め開口19まで引きまわしておいてもよいし,19を開口した後で引きまわしてきてもよい。次に中カバー16をベース部材12から外すか開いた状態のブレーカユニット11を開口19内の適正な位置にねじ等で固定し,電線を適当な長さに切断・被覆剥離した後,電線接続孔1201や1202にあてがって各ブレーカの端子に図4のように接続する。次に中カバー16をベース部材12に被せ,その上から化粧カバー17を被せて固定する。なお化粧カバーは分電ユニットに固定してもよいし,壁面に固定してもよい。以上のように本件の発明によれば,従来例のようなボックス1の取り付け工事をおこなうことが不要となり,工事が簡素化される。
【0038】
図5は第二のブレーカユニットの実施例である。図5において22はベース部材で,23は主幹ブレーカ,24は電気接続導体,25は複数の分岐ブレーカ,26は中カバーである。図において図3に示す第一の実施例との違いは,各充電部の背面と側面を覆うベース部材22が,最低限必要な形状となっていて,主幹ブレーカ23や複数の分岐ブレーカ25の外郭表面で,充電部が露出しないところにはベース部材22の壁がないところである。
【0039】
ベース部材22は,主幹ブレーカ23の充電部が露出する端子2301と2302周辺,電気接続導体24の周辺を除き,充電部の背面,側面を覆わない。例えば主幹ブレーカ23の側面2303と背面2304はブレーカの絶縁物で覆われているので,2201や2202のように穴をあけている。また分岐ブレーカは,電線接続側端子孔2501を除き絶縁物で覆われているので,分岐ブレーカ取り付け台部2303を設けているのみで,電線接続端子側の覆いを取り除いてある。もちろん分岐ブレーカ背面部も図の2204のように穴が明けてあって差し支えない。なお,電気接続導体24の分岐ブレーカ接続部2401側の側面に当たるベース部材22は2209のように切り欠いてあるが,分岐ブレーカ25の導体接続端子側の面2502が充電部を覆うこととなるので,安全上問題ない。
【0040】
中カバー26はブレーカの操作ハンドルを露出させる孔2601,2602を設け,それ以外は,各ブレーカの端子部のねじ孔や電気接続導体など充電部を表面から覆うよう構成される。なお,分岐ブレーカ25が図のようにハンドル操作面と端子の間に段差がある場合など,必要に応じ段差を塞ぐ壁2603などを設けてよい。図5に示す第二のブレーカユニットの実施例では,充電部の覆いに各ブレーカの外郭部を利用してベース部材の肉を削除できるので,軽量化されて,さらにコストを低下させることが可能となる。
【0041】
図6と図7は,第三の本件発明の実施例である。図6において27はブレーカユニット,28は化粧カバーで既に説明したものと同一のものである。29は取り付け部材で,底板2901の両端に一対の側板2902を設け,側板の両端には一対以上の取り付け耳部2903を設けてあり,板状物を折り曲げた形である。該取り付け部材29は,底板2901と側板2902が壁面開口内に収納されるとともに,取り付け耳部2903が壁面にあてがわれてねじや固定金具で固定される。ブレーカユニット27は該取り付け部材29の底板2901にねじなどで固定され,化粧カバー28は,ブレーカユニット27または,取り付け部材29,または壁面に固定される。
【0042】
図7は別例で,図6に示す取り付け部材29を,帯状板の折り曲げ物30で構成した例で,図6に示す例に比べ,材料を節約できる。なお,図6に示す取り付け部材は,壁面内に断熱材などがある場合に,断熱材と分電ユニットを仕切る隔壁ともなる。図6と図7に示す取り付け部材29または30を用いると,取り付け部材を介して,ブレーカユニット27と化粧カバー28の相対的な位置関係を規制することができて工事作業性がよくなる。
【0043】
図8は本件発明による分電盤ユニットの説明図である。図8において,31は壁面の開口で縦長で長方形状をしている。32と33は開口31を横方向に橋渡しする取り付け部材で,32にはブレーカユニット34と,その化粧カバー35が夫々対応して分電盤として機能する第一のユニット部を構成する。33はその他の機器取り付け板36を有し,TVや電話の分配器などの機器を取り付けるようにしてあって,化粧カバー37とでその他の機器を取り付ける第二のユニット部を構成する。開口31の第一のユニット部と第二のユニット部を取り付けた残りの開口3101と3102は,専用の化粧カバー38で表面を塞いでいる。第一のユニットの化粧カバー35と第二のユニットの化粧カバー37,および専用の化粧カバー38の左右の端部はラインが縦方向に揃うよう,横方向の寸法が同一に形成され,複数のユニットを併設した場合も外観的には一体的にあるまとまりとして見えるよう配慮している。
【0044】
また,各ユニットの図の縦方向寸法は任意の単位寸法X(例えば100mm)の整数倍で構成するとともに,化粧カバー38の縦寸法も合わせて規格化されており,顧客要望に合わせてユニットを組み合わせたときの開口31の寸法を規格化できるようにしてあるとともに,取り付け部材や化粧カバーの種類を全体として数種類で済むように配慮してある。
【0045】
図9は,図8に示す化粧カバーを一つで済ませた場合の例であり,図8の第二のユニットは,説明の都合上,取り付け部材39と第二のブレーカユニット41に置き換えてある。図8の例と異なるところは,ブレーカユニット40の中カバー4001と,第二のブレーカユニット41の中カバー4101の図の横方向寸法がwで統一されており,且つそれぞれの中カバー4001と4101の図の縦方向寸法は,対応する取り付け部材の図の縦方向寸法に合わせられていること,また,一つの化粧カバー42の開口内横方向の寸法はwであり,縦方向の寸法は各取り付け部材の縦寸法を合わせた寸法となっていることである。
【0046】
したがって,化粧カバー42はその開口4201に中カバー4001と4101の両方を露出できる。このことは,各取り付け部材の縦方向の寸法が前述の任意の単位寸法の整数倍で構成することとあいまって,化粧カバーも開口の縦寸法を考えられる範囲で任意の単位寸法の整数倍のものを用意しておけば,顧客要望により,どのような機能のユニットの組み合わせを要望されても,化粧カバーは数種類で対応可能であることとなり,化粧カバーの種類削減に有効である。
【0047】
なお,図8と図9に示す例において,取り付け部材32と33,または39は,底板と側板の縁が突き合わせ部となっていて,各取り付け部材同士は突き合わせ部が互いにつきあてられて,設置される。
【0048】
図10は図8に示す実施例の変形例であり,取り付け部材43と44は図7の30と類似のものとしてある。図7の取り付け部材30と異なる箇所は,取り付け部材43と44には突き合せ部4301と4401が設けられているところであり,各ユニット毎の取り付け部材43と44の夫々の突き合せ部4301と4401の先端間寸法が,図8に示す取り付け部材の縦方向寸法,すなわち任意の単位寸法の整数倍としてあることである。このようにして,取り付け部材が帯状の折り曲げ物であっても,各ユニットを並べて設置しても,突き合せ部同士を突き合わせることで,各ユニット間の寸法関係を維持できる。
【0049】
図11と図12は,本件発明による,図8の分電盤ユニットを壁面開口31に取り付け,電線49から51を配線した場合の例であり,図の46と47は壁面ボード48内の支柱である。取り付け部材32と33は縦に突き合わせて設置することで,略一体的な取り付け部材となり,それぞれの底板と側板でかこまれた一つの内部空間を有することとなるが,図の36のスペースにはTVや電話など弱電系の機器が収納され,ブレーカユニット34は商用電源の配線となるため,各取り付け部材には区画を仕切るセパレータ45,46がねじや差し込みにより取り付けられるようにしてあって,弱電部と強電部を仕切ることで,見た目の整理が付き安く,また強電系充電部への弱電電線の接触防止など安全面での配慮がしてある。さらに,取り付け部材32,33の側板に設けられた切り欠きや電線挿入孔またはノックアウト3204,3205,3304,3305により,ある機器ユニットは取り付け部材の上方から,ある機器ユニットは側板3202,3302と支柱47の間で壁面ボード48内の空間gから電線やケーブルを引き込むなど自在となって,電線引き回しの作業性がよい。取り付け部材に図10に示すような43や44状のものを使用すればなおさらである。
【0050】
なお図の例では,ブレーカユニットに,複数の分岐ブレーカ25が縦に一列に配され,しかも電線接続側の端子が,一方の側板に集中して配されている(図では右側)ので,ブレーカユニット34の左側にスペースが不要であって,取り付け部材の横幅を小さく構成することができ,支柱46と47の間隔が小さい場合でもスペースgは大きくとれるという効果がある。
【0051】
図13は,壁面開口52を天井面53近傍から床面54近傍まで長くし,55,56,57の3つの機器ユニットを取り付ける場合の例である。このような3つのユニットを要する例では,第一のユニットはTVや電話中継器などの弱電機器,第二のユニットは電灯やコンセント用の第一の分電盤,第三のユニットは暖房や大型電気機器など用の第二の分電盤を設置する場合などが考えられるが,顧客の要望により,様々の種類の機器ユニットを縦に配列してコンパクトに収納することができ,そのときの外観は図14に示すように天井から床面近くまで縦に長い柱状の露出物となって非常にスマートに見え,機器収納ボックスという機械的なイメージでなく,柱や家具などインテリアの一部的なイメージとなって,廊下や居室などの大壁に設置されても違和感のないデザインとできる。さらに化粧カバーの表面を木目や皮など柔らかい質感とすればより一層インテリア的なイメージに仕上げることが可能となる。
【0052】
図15は,壁面開口58を天井面53から床面54に至るまで一杯に開口した場合の例であり,図16はその際の化粧カバーの仕上がりのイメージ図である。このようにすれば,壁面工事を支柱46と47を利用して,壁面ボードを天井から床面まで全てを開口できるので,壁面工事がさらに簡素化され,電線の壁内引き込み工事も非常に楽になる。
【0053】
図11に示す例では,ブレーカユニット34は,複数の分岐ブレーカ25を縦に一列配置とし,分岐電線は全て片側から接続するよう,なものを使用している。従って,ブレーカユニット34の横幅が分岐ブレーカの巾分小さくできるとともに,電線はブレーカユニット34の片側に集中させて接続できるので,取り付け部材の巾を小さくでき,図14や図16の仕上がり外観状での化粧カバーの巾を細くできて設置したときの違和感を一層小さくできる。また電線の接続工事も全て片側から集中して行えるので作業性がよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように,本件の発明によれば,第一に工事の作業性がよく,第二にさまざまな種類の仕様要望に即座に対応でき,第三にコストが安く,外観もよい埋め込み形の分電盤を提供できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の分電盤の構成例
【図2】本件発明による分電盤の構成図その一
【図3】本件発明による分電盤のブレーカユニットの第一の構成図
【図4】本件発明による分電盤のブレーカユニットの設置図
【図5】本件発明による分電盤のブレーカユニットの第二の構成図
【図6】本件発明による分電盤の構成図その二
【図7】本件発明による分電盤の構成図その三
【図8】本件発明による分電盤ユニットの構成図その1
【図9】本件発明による分電盤ユニットの構成図その2
【図10】本件発明による分電盤ユニットの構成図その3
【図11】本件発明による分電盤ユニットの配線例その1
【図12】本件発明による分電盤ユニットの配線例その2
【図13】本件発明による分電盤ユニットの構成図その4
【図14】図13による分電盤ユニットの仕上がり外観図例
【図15】本件発明による分電盤ユニットの構成図その5
【図16】図15による分電盤ユニットの仕上がり外観図例
【符号の説明】
11,27,34,40,41・・ブレーカユニット
12,22・・ベース部材
13,23・・主幹ブレーカ
14,25・・分岐ブレーカ
15,24・・電気接続導体
16,26・・中カバー
17,28,35,37,42・・化粧カバー
18・・扉
29,30,32,33,39,43,44・・取り付け部材
19,28,31,52,58・・壁面開口
55,56,57・・機器ユニット

Claims (4)

  1. 壁面を縦長の長方形状に開口し,該開口部には,複数の機器ユニットを縦にならべて設置し,各機器ユニットには前記壁面開口を各機器ユニット毎に水平方向に橋渡する取り付け部材を含み,該複数の機器ユニット毎の取り付け部材は夫々他の機器ユニットの取り付け部材との付き合わせ部を有するとともに,機器ユニット毎に対応する化粧カバーを有し,少なくとも複数の機器ユニットのうち一つは,主幹ブレーカと,複数の分岐ブレーカと,各ブレーカ間の電気接続導体と,前記主幹ブレーカと電気接続導体を収納し,主幹ブレーカと電気接続導体の充電部の背面と側面を絶縁物で覆うとともに前記複数の分岐ブレーカの取り付け部を有し主幹ブレーカ接続電線の引き回しスペースを内部に含まないベース部材と,ベース部材に着脱状あるいは蝶着状に取り付けられて各ブレーカの操作ハンドルを露出し充電部の表面側を覆う中カバーとから成るブレーカユニットと,該ブレーカユニットが取り付けられて壁面開口に取り付けられる取り付け部材と,前記中カバーのハンドル面側を露出する開口を有する化粧カバーと,から成り,
    前記取り付け部材が,板状の折り曲げ形状であって,底板と底板の両端に連なる一対の側板と側板外方に連なる一対以上の取り付け耳部からなり,底板にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボード表面にあてがうもの,もしくは,
    前記取り付け部材が,複数の帯状の折り曲げ状であって,各取り付け部材は,底部と,底部の両端に連なる一対の側柱部と,側柱部に連なる取り付け耳部からなり,底部にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボードにあてがうものに構成した埋め込み形分電盤であって,各機器ユニット毎の化粧カバーの水平方向寸法は同一であることを特徴とした縦型分電盤ユニット。
  2. 壁面を縦長の長方形状に開口し,該開口部には,複数の機器ユニットを縦に並べて設置し,各機器ユニットには前記壁面開口を各機器ユニット毎に水平方向に橋渡する取り付け部材を含み,該複数の機器ユニット毎の取り付け部材は夫々他の機器ユニットの取り付け部材との付き合わせ部を有するとともに,少なくとも複数の機器ユニットのうち一つは,主幹ブレーカと,複数の分岐ブレーカと,各ブレーカ間の電気接続導体と,前記主幹ブレーカと電気接続導体を収納し,主幹ブレーカと電気接続導体の充電部の背面と側面を絶縁物で覆うとともに前記複数の分岐ブレーカの取り付け部を有し主幹ブレーカ接続電線の引き回しスペースを内部に含まないベース部材と,ベース部材に着脱状あるいは蝶着状に取り付けられて各ブレーカの操作ハンドルを露出し充電部の表面側を覆う中カバーとから成るブレーカユニットと,該ブレーカユニットが取り付けられて壁面開口に取り付けられる取り付け部材と,前記中カバーのハンドル面側を露出する開口を有する化粧カバーと,から成り,
    前記取り付け部材が,板状の折り曲げ形状であって,底板と底板の両端に連なる一対の側板と側板外方に連なる一対以上の取り付け耳部からなり,底板にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボード表面にあてがうもの,もしくは,
    前記取り付け部材が,複数の帯状の折り曲げ状であって,各取り付け部材は,底部と,底部の両端に連なる一対の側柱部と,側柱部に連なる取り付け耳部からなり,底部にブレーカユニットを取り付け,取り付け耳部を壁面ボードにあてがうものに構成した埋め込み形分電盤であって,該分電盤の化粧カバーが各機器ユニットの全体にまたがることを特徴とした縦型分電盤ユニット。
  3. 前記各機器ユニットの取り付け部材毎の突き当て部間の寸法を任意の単位寸法の整数倍としたことを特徴とする請求項またはに示す縦型分電盤ユニット。
  4. 前記ブレーカユニットの縦方向の寸法は対応する取り付け部材の突き当て部間の寸法と同一として,前化粧カバーの開口の縦寸法は前記任意の単位寸法の整数倍としたことを特徴とする,請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に示す縦型分電盤ユニット。
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