JPH0213959B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a)発明の技術分野 本発明は共通バス用コネクタが上部に装着され
たプリント板を並列して挿着するプリント板用シ
エルフに関する。

(b) 技術の背景 近年はプリント板に高密度に部品を実装し、さ
らにこられのプリント板を多数シエルフに並列し
て、電子装置の小形化を図つている。この結果シ
エルフの後面板側からだけではそれぞれの入出力
回路を構成することができないので、シエルフに
挿着した状態でプリント板の前縁などにコネクタ
を実装して対処している。

(c) 従来技術と問題点 この種のプリント板が挿着される従来のシエル
フは、箱形で後面板にコネクタをを並設し、上側
板および底板に対向してガイドを設けた構造であ
る。そしてそれぞれのガイドにプリント板を挿入
し対応する後面板のコネクタに挿着している。

また共通バス線路である長い帯状のフラツトケ
ーブルにはケーブルコネクタをプリント板数だけ
並列に実装してある。このケーブルコネクタのそ
れぞれを、シエルフにプリント板を並列して挿着
後プリント板の前縁に実装された共通バス用コネ
クタのそれぞれに挿着するようになつている。

また装置の振動などに起因してプリント板が抜
け出たり、あるいはコネクタの接触が不良となる
ことを防止するために、シエルフの開口側に、両
側板の前面に両端部をねじなどで固着して細長い
押え板を架設している。この押え板は、プリント
板側の側面がそれぞれのプリント板の前縁を押圧
するように架設してある。

しかしプリント板に障害などが発生しそのプリ
ント板をシエルフより抜去して、保守・点検する
場合には、まず押え板を取り外す。そして抜去す
るプリント板およびそれに隣接する多くのプリン
ト板に挿着しているケーブルコネクタを共通バス
用コネクタより外して、フラツトケーブルをシエ
ルフの開口側より除去した後に、プリント板を引
抜かねばならないという煩わしさがある。

また装置の稼働時にシエルフの前面にフラツト
ケーブルが垂れ下がつていて、美観を損なうばか
りでなく、このフラツトケーブルに手などが引掛
り装置を損傷せしめる恐れがある。

(d) 発明の目的 本発明はこのような点に鑑みて創作されたもの
で、シエルフに並列した個々のプリント板の保
守・点検作業が容易で、且つ外観が良好なプリン
ト板用シエルフを提供することを目的としてい
る。

(e) 発明の構成 上記の目的を達成するために本発明は、第１図
〜第３図に例示したように、シエルフ本体２０の
後面板５に配設したコネクタ７に挿着する外線用
コネクタ１５を、後縁部に搭載し、上縁の前部に
共通バス用コネクタ１６を搭載した複数のプリン
ト板１４と、高さがプリント板１４の高さよりも
所望に大きく、底板３にプリント板１４の下縁を
挿入するガイドが、底板３に平行する中段板６に
プリント板１４の上縁の後部を挿入するガイドが
それぞれ配列したシエルフ本体２０と、それぞれ
のプリント板１４の前縁上部が挿入係合するスリ
ツト１２が、底板３に平行する抜止板部１１に配
列した正面板１０と、それぞれの共通バス用コネ
クタ１６に挿着するケーブルコネクタ１８を装着
したフラツトケーブル１７とを、備えた構成とす
る。

そして、フラツトケーブル１７をプリント板列
の前部上方の空間に配線し、正面板１０をシエル
フ本体２０の前側上部に着脱可能に架設するもの
とする。

(f) 発明の実施例 以下図示実施例を参照して本発明について詳細
に説明する。

第１図は本発明の一実施例のシエルフを分離し
た形で示す斜視図、第２図はプリント板の斜視図
であり、第３図はシエルフの断面図である。

第１図において、シエルフ本体２０の一対のシ
エルフ本体側板１は高さがプリント板（第２図の
プリント板１４）の高さよりも所望に高く、奥行
がほぼプリント板の長さに等しい金属板である。
それぞれのシエルフ本体側板１の前側の上部に
は、内側に直角に切り起こされて鉛直面をなす固
着板２が形成されている。この固着板２には後述
する正面板１０の凸面が当接し、止めラツチ１３
が係合して嵌着する孔が設けられている。

シエルフ本体２０の底板３は金属板よりなり、
シエルフの前面に平行した前後２条の側面視で台
状の凸部が設けられている。この凸部は等ピツチ
で切削されてシエルフの前面に直交したガイド溝
４が形成されている。この底板３はシエルフ本体
側板１の下部に例えばスポツト熔接などされて固
着されている。

シエルフ本体側板の後面にはプリント板の高さ
に略等しい後面板５が固着され、後面板の内面に
はそれぞれのガイド溝４に対応してコネクタ７が
並設されている。６はプリント板の長さよりは十
分に短い幅の中段板であつて、シエルフの前面に
平行した側面視で台状の凸部が設けられている。
この凸部は等ピツチで切削されてシエルフの前面
に直交したガイド溝６ａが形成されている。この
中段板６は、シエルフ本体側板１の後部で、後面
板５の高さの位置に、底板３に平行し対向して、
両端部がシエルフ本体側板１に固着して装着され
ている。

シエルフ本体側板１とプリント板の高さの差よ
りも所望に大きい正面視の高さで側面視がチヤン
ネル形の正面板１０は、正面部が上側縁に平行し
て内側に台形に突出して凸面部１０ａが形成され
ている。凸面部１０ａの両側の端部近傍には、固
着板２の孔に対応して止めラツチ１３が嵌着する
孔が設けられている。また正面板１０の下側面で
ある抜止板部１１には、ガイド溝４に対応して、
シエルフに挿着されたプリント板のそれぞれの前
縁上部が挿入係合するスリツト１２が並列して設
けられている。

この正面板１０はプリント板をシエルフ本体に
挿着後、凸面部１０ａが固着板２に当接するよう
に、対向する一対のシエルフ本体側板１の上部の
間に挿入し、止めラツチ１３を孔に嵌入してシエ
ルフ本体２０に固着するものである。なお正面板
１０は止めラツチ１３を引き抜くことにより容易
にシエルフ本体２０より取り外すことができる。

またシエルフ本体側板１の上部の前側には、後
述する共通バス用コネクタ１６の長さにほぼ等し
い幅の補強板８が固着されるようになつている。
この補強板８は両端面に形成された固着板部９が
底板３に平行して、配線されたフラツトケーブル
１７の上方を覆うように、ねじ止めなどして固着
される。

第２図においてそれぞれのプリント板１４の後
縁部には、後面板５のコネクタ７に挿着する外線
用コネクタ１５が実装されている。また上縁の前
部には、共通バス用コネクタ１６が実装されてい
る。

１７は共通バス線路である長い帯状のフラツト
ケーブルである。フラツトケーブル１７には挿着
されたプリント板１４のピツチよりも十分に長い
ピツチ間隔で、ケーブルコネクタ１８がプリント
板数だけ並列に実装されている。

上述のように構成されたシエルフにプリント板
１４を挿着すると、第３図のようになる。

正面板１０を取り外した状態で、プリント板１
４をシエルフ本体にガイド溝４とガイド溝６ａ間
に挿入して、外線用コネクタ１５を後面板５のコ
ネクタ７に接続する。つぎにケーブルコネクタ１
８をそれぞれのプリント板１４の共通バス用コネ
クタ１６に挿着して、フラツトケーブル１７とプ
リント板１４とを接続する。そしてシエルフ本体
に正面図１０を装着して、プリント板１４のそれ
ぞれの前縁上部をスリツト１２に挿入してプリン
ト板１４が前後・左右に揺れるのを阻止する。な
おプリント板１４は、上部の前縁が正面板１０の
スリツト１２の底面で押圧されているので抜け出
ることがない。

またこのシエルフは、前面上部が正面板１０で
覆われており、フラツトケーブル１７もまた補強
板８にて覆われていて外観が美麗である。

このように挿着されたプリント板の任意の１つ
を抜去するには、止めラツチ１３を引き抜いて正
面板１０を取り外す。つぎに抜去するプリント板
に挿着しているケーブルコネクタを上方に引き抜
くだけで容易にプリント板を抜去できる。

(g) 発明の効果 以上説明したように本発明は、正面板がプリン
ト板の脱落阻止の押え板を兼ねたもので部品点数
が少なく、軽量・低コストであり、またプリント
板の保守・点検が容易で、さらに外観が美麗であ
るなどという実用上で優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のシエルフを分離し
た形で示す斜視図、第２図はプリント板の斜視図
であり、第３図はシエルフの断面図である。 図中１はシエルフ本体側板、３は底板、５は後
面板、６は中段板、４，６ａはガイド溝、８は補
強板、１０は正面板、１４はプリント板、１５は
外線用コネクタ、１６は共通バス用コネクタ、１
７はフラツトケーブル、１８はケーブルコネクタ
をそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 後面板５に配設したコネクタ７に挿着する外
   線用コネクタ１５を、後縁部に搭載し、上縁の前
   部に共通バス用コネクタ１６を搭載した複数のプ
   リント板１４と、 高さが該プリント板１４の高さよりも所望に大
   きく底板３に該プリント板１４の下縁を挿入する
   ガイドが、該底板３に平行する中段板６に該プリ
   ント板１４の上縁の後部を挿入するガイドがそれ
   ぞれ配列したシエルフ本体２０と、 それぞれの該プリント板１４の前縁上部が挿入
   係合するスリツト１２が、該底板３に平行する抜
   止板部１１に配列した正面板１０と、 それぞれの該共通バス用コネクタ１６に挿着す
   るケーブルコネクタ１８を装着したフラツトケー
   ブル１７とを備え、 該フラツトケーブル１７がプリント板列の前部
   上方の空間に配線され、該正面板１０が該シエル
   フ本体２０の前側上部に着脱可能に架設されたこ
   とを特徴とするプリント板用シエルフ。