JPH0213806A - 巻取リールに巻着された圧延箔の形状測定方法およびその測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、巻取リールに巻着された圧延箔ないしは圧
延薄板の形状測定方法およびその測定装置に関する。

この明細書において、圧延箔等とは圧延薄板をも含む意
味において使用する。

従来の技術 従来、圧延箔等の形状（平坦度）測定は、圧延機の出側
に設置した形状センサーロール等の形状測定器により圧
延直後の形状を測定することにより行われていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記測定結果をもとにして圧延箔等を次
工程であるスリッターやセパレーター等に供した場合、
所期する製品を得ることができないことがあった。かか
る原因について考察したところ、圧延箔等が巻取リール
に巻着される際に形状に変化をきたし、巻取前の形状と
異なるものとなる、換言すれば上記形状測定器による測
定結果は巻取リールへの巻着後の形状を正確に表すもの
でないということが判明した。

特に、アルミニウム箔の場合は巻取リールに巻着される
ことによる形状変化が大きく、巻着前の測定値では巻着
後の形状を正確に評価することができないものである。

而して、次工程における適切な品質管理のためにも、あ
るいは後続の圧延工程において形状変化を予測した圧延
制御を行うためにも、巻取リールに巻着された状態にお
ける圧延箔等の形状を正確に把握することが必要である
。

この発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので
あり、巻取リールに巻着された圧延箔等の形状を正確に
測定する方法およびその測定装置を提供することを目的
とするものである。

而して、発明者等は上記目的の下において種々実験と研
究を重ねたところ、巻取コイルに巻着された圧延箔等の
外径分布と巻取後の圧延箔等の形状とに相関関係がある
ことを見出すに至り、この発明を完成するに至ったもの
である。

課題を解決するための手段 即ち、この発明に係る巻取リールに巻着され。

た圧延箔等の形状測定方法は、巻取リールに巻着された
圧延箔等の幅方向の複数箇所においてその各位置におけ
る外径を測定し、基準位置における半径Ｒと各位置にお
ける半径Ｒ＋ΔＲｉとより、上記各位置の伸び差率ε＝
ΔＲｉ　／　Ｒ１を算出することによって形状ｎ１定す
ることを特徴とするものである。

この測定方法の考え方は、巻取リールに巻着された圧延
箔等の幅方向の複数箇所においてその基準位置における
半径および周長をそれぞれＲおよびＬとし、幅方向の各
位置における半径および周長をそれぞれＲ＋ΔＲ１５Ｌ
＋ΔＬとした場合、ΔＲｉ／ＲとΔＬ　Ｌ　／　Ｌとが
一致するという事実に基づくものである。而して、△Ｒ
ｉ　／　Ｒｉを求めることによってΔＬｉ／Ｌ。

即ち幅方向の各位置における伸び差率εが求まり、この
伸び差率εより巻取リールに巻着された状態における圧
延箔等の形状が分かるというものである。

従って、この発明においては先ず巻取リールに巻着され
た圧延箔等の幅方向の複数箇所においてその各位置にお
ける外径を測定することが必要である。この測定に際し
、幅方向における任意の特定位置を基準位置に設定し、
その基準位置における半径Ｒ１および幅方向の各位置に
おける半径Ｒ十ΔＲｉを測定するものとする。

そして得られた各位より、ΔＲｉ／Ｒを算出することに
より伸び差率εが得られる。この伸び差率εの各位置に
おける大きさにより、耳伸び、中伸び、２〜４番伸びあ
るいは片伸びであるとかが分かる。

なお、この発明に係る方法は、巻取リールを停止せしめ
た状態で測定する場合のみならず、巻取りあるいは巻き
戻しながら測定する場合にも採用され得る。前者の場合
、巻き取り後の形状を短時間で測定することができるの
で製品の品質管理上有効である。後者の場合、測定結果
に基づいてロールベンディング、クーラント流量の幅方
向分布等の圧延条件を圧延中にフィードバッグ制御する
ことによって製品の形状、品質を大巾に向上せしめるこ
とができる。

上記測定は、巻取リールに巻着された圧延箔等の幅方向
の複数箇所においてその各位置における外径を測定する
外径測定手段と、該測定手段より得られた基準位置にお
ける半径Ｒと各位置における半径Ｒ十ΔＲＬとより、上
記各位置の伸び差率ε＝ΔＲｉ／Ｒｉを演算する演算手
段とを備えた測定装置により行い得る。

上記外径測定手段としては、巻取リールの軸線方向に沿
って幅方向に可動せしめられる変位計あるいは非接触距
離センサー、または幅方向に配設された複数の非接触距
離センサー等が好適に用いられる。

上記発明に係る１１１１定方法およびそのｎ１定装置は
、巻き取りコイルに巻着されたアルミニウム圧延箔の形
状（平坦度）を測定する場合に好適に採用されるもので
ある。特に、アルミニウム箔の場合は巻取リールに巻着
されることによる形状変化が大きいものであり、圧延機
の出側に設置された形状測定用ロールにより圧延直後の
形状を測定するのみでは巻き取りコイルに巻着された圧
延箔の形状を正確に評価することができないからである
。

実施例 以下、この発明の詳細な説明する。

第１図は、巻取リール（１）に巻着されたアルミニウム
合金圧延箔（２）の形状（平坦度）を静止状態で測定す
る装置を示すものである。

上記巻取リール（１）は、支持装置（３）により水平状
態に支えられている。（４）は変位計であり、その下端
に設けられた触針（４ａ）を上記圧延箔（２）に接触さ
せながら、その幅方向の一端側から他端側に至る間で可
動するようになされている。この変位計（４）は、その
上部に連設されたガイド（５）を上記リール（１）と平
行状に配設されたガイドロッド（６）に摺動自在に挿通
されることにより支持されている。

そして、上記ガイド（５）に連結された螺進用雌ねじ（
７）が上記ガイドロッド（６）に平行状に配設された回
転用螺進ロッド（８）に螺合され、該螺進ロッド（８）
が歯車（９）を介してモーター（Ｍ）により回転される
ことによって、上記変位計（４）が可動されるようにな
されている。そして、上記変位計（４）の出力信号が増
幅器（Ａ）により増幅され、その増幅された信号が演算
器（Ｂ）に導かれ、基準位置における半径値Ｒと幅方向
の各位置における半径値Ｒ＋ΔＲｉとより、上記各位置
の伸び差率ε＝ΔＲｉ／Ｒｉが演算され、その結果がプ
リンター（Ｃ）により打ち出されるようになっている。

而して、上記測定装置を用いて、巻取リール（１）に巻
着されたアルミニウム合金圧延箔（２）を静止状態とし
てコイル外径（半径）および形状（伸びさ率）を測定す
ると共に、巻取リール（１）から上記圧延箔（２）を巻
き戻して常法により形状（伸びさ率ε）を測定した。

その測定結果を第３図ないし第５図に示す。なお、第４
図および第５図において、１１−ｕｎｉｔはΔＬ／Ｌ−
１０−５に相当するものである。

上記結果より、本発明によれば巻取リールに巻着された
状態のままでありながら、巻き戻して測定した場合と較
べてほとんど誤差なく測定することができることを確認
し得た。

第２図は、巻取リール（１）に巻着しつつアルミニウム
合金圧延箔（２）の形状（平坦度）を測定する装置を示
すものであり、前記実施例に係る変位計（４）に代えて
、上記圧延箔（２）の幅方向に複数個の非接触距離セン
サー（４０）・・・が配設されている。増幅器、演算器
およびプリンター等については同様であるので同一符号
を付してその説明を省略する。

発明の効果 この発明に係る巻取コイルに巻着された圧延箔等の形状
測定方法は、上述のとおり、従来のように、圧延機の出
側に設置された形状測定用ロール等により圧延直後の形
状を測定するものではなく、巻取リールに巻着された圧
延箔等の幅方向の複数箇所においてその各位置における
外径を測定し、基準位置における半径Ｒと各位置におけ
る半径Ｒ＋ΔＲｉとより、上記各位置の伸び差率ε＝Δ
Ｒｉ　／　Ｒｉを算出することにより、巻取リールに巻
着されたものを測定するものであるから、巻着による変
化後の形状を正確に測定することができる。このため巻
取リールを静止せしめた状態で測定した場合、巻取後の
形状を短時間で測定することができるばかりか、次工程
における品質管理を適正に行うことが可能となり、また
後続の圧延工程においては巻着後の形状変化を予測した
圧延制御を可能とし得る。一方、巻取あるいは巻戻しな
がら測定した場合、その測定結果に基づいてロールベン
ディング、クーラント流量の幅方向分布等の圧延条件を
圧延中にフィードバッグ制御することによって製品の形
状、品質を大巾に向上せしめることができる。

また、請求項２に記載のように、巻取リールに巻着され
た圧延箔等の幅方向の複数箇所においてその各位置にお
ける外径を測定する外径測定手段と、該測定手段より得
られた基準位置における半径Ｒと各位置における半径Ｒ
十ΔＲｉとより、上記各位置の伸び差率ε＝ΔＲｉ　／
　Ｒ１を演算する演算手段とを備えてなる形状測定装置
を用いることにより、巻取リールに巻着されたままの状
態でありながら、巻着による変化後の形状を正確に測定
することができる。従って、上述の如く、次工程におけ
る品質管理を適正に行うことが可能となり、また後続の
圧延工程においては巻着後の形状変化を予測した圧延制
御を可能とし、更には圧延中にフィードバック制御する
ことにより製品の形状、品質を大巾に向上せしめ得る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すものであり、第１図およ
び第２図はこの発明に係る測定装置を示す説明図、第３
図はこの発明に係る装置によって測定した圧延箔の幅方
向の外径を示すグラフ、第４図および第５図はこの発明
に基づく測定結果と巻戻して測定した結果とを比較して
示したグラフである。 （１）・・・巻取リール、（２）・・・圧延箔等、（４
）　　（４０）・・・外径測定手段（変位計、非接触距
離センサー）、（Ａ）・・・演算手段。 以上 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）巻取リールに巻着された圧延箔等の幅方向の複数
   箇所においてその各位置における外径を測定し、基準位
   置における半径Ｒと各位置における半径Ｒ＋ΔＲｉとよ
   り、上記各位置の伸び差率ε＝ΔＲｉ／Ｒｉを算出する
   ことによって形状測定することを特徴とする、巻取リー
   ルに巻着された圧延箔等の形状測定方法。
2. （２）巻取リールに巻着された圧延箔等の幅方向の複数
   箇所においてその各位置における外径を測定する外径測
   定手段と、該測定手段より得られた基準位置における半
   径Ｒと各位置における半径Ｒ＋ΔＲｉとより、上記各位
   置の伸び差率ε＝ΔＲｉ／Ｒｉを演算する演算手段とを
   備えてなることを特徴とする、巻取リールに巻着された
   圧延箔等の形状測定装置。