JPH02133195A - 溶接用拘束装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶接用拘束装置に係り、特に非磁性材料から
なる被溶接物の溶接に好適な溶接用拘束装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕

溶接によって金属材料を接合する場合、溶接変形を生じ
るが、この変形を防止するため、被溶接物を予め拘束し
ておいて、溶接作業を行なうことが一般に行なわれてい
る。例えば、被溶接物である板材を定盤上に固定し適当
な重量物を付加した法等が実施されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、被溶接物の大型化に伴って拘束手段が
大型になり、拘束作業が煩雑で多大な労力および時間を
要する恐れがあった。すなわち、長尺な薄板を突合せ溶
接する場合、各薄板を拘束する重量物あるいは治具を該
薄板の全面にわたって配置しなければならない。このた
め、重量物を配置する場合、該Ｍｉｌｋ物が非常に大型
なものとなり、その運搬および位置合せに多大な労力お
よび工数を必要とする。また、治具を用いる場合、該治
具が大型なものとなり、かつ、拘束具の操作も煩雑にな
ることが予想される。一方、溶接部を分割して作業を行
なうことにより、前記拘束具の簡略化を図ることが考え
られるが、溶接条件の均一化および溶接の自動化、拘束
具の移設等の点から、品質および作業工数の面で有利と
はぎい難かった。

本発明の目的とするところは、被溶接物の大きさに無関
係に効率的に作業が行なえる溶接用拘束装置に関するも
のである。

〔＃！ＪＡ題を解決するための手段〕

上記目的は、所定の間隔を隔てて溶接方向に平行配置さ
れ、対向部分が同一磁極となる電磁石と、該６電磁石に
被溶接材を分村した状態で吸着され溶接部に開口部を有
する拘束材とから構成することにより、達成される。

〔作　　用〕

ｎ「配拘束材を電磁石によって被溶接物を介在させて吸
着することによって、該被溶接物を拘束することができ
るため、該拘束材な大冊で大重量のものとする必要がな
（、かつ、拘束材自体が他の機械的な部材との関連がな
い。したがって、被溶接物が大型化しても容易に作業が
行なえる。

〔実　施　例〕

以下、本５も明による拘束装置の一実施例を第１図およ
び第２図によって説明する。同図において、ｌは後述す
る所定の間隔を隔てて、溶接方向に平行配置された電磁
石である。２は該電磁石１の上にそれぞれ載せられ溶接
接合させる被溶接物である。この被溶接物は、例えばア
ルミニウム材箋の非磁性材料である。３はｌＩ前記被溶
接物２の上にそれぞれ配置され、ａｉＴ　ｆｆｉ　＊磁
石１によって吸着されることによフて該被溶接物２を拘
束する拘束材であるところの拘束板である。６は朋配被
溶接物２のＩＢ接を行なう溶接トーチであって、支持装
置５１こよって溶接方向に移動可能に支持されている。

ところで、溶接トーチ６によって行なわれる溶接として
は、例えばＭＩＧ溶接またはＴＩＧ溶接が行なわれる。

７は前記各電磁石１０間で被溶接物２の溶接部ｌＯの裏
面側に配置された裏当板で、該溶接部１０の溶は落ちあ
るいは両側の電磁石ｌの間隔保持のために設けられる。

また、該裏当板７は、非磁性材料によって構成されてい
る。

ところで、前記電磁石ｌは前述のように溶接方向に平行
配置された状態で治具４によって支持されている。そし
て、該電磁石ｌはそれぞれの対向部分が同一磁極となる
ように、例えばＮ極８を両側にＳ極９を中央に配置した
構成となつている。

このように各電磁石ｌを配置することにより、その中央
部に位置する溶接部１０をアーク溶接する際の該アーク
の磁気吹き現象を防止する。ただし、各電磁石ｌの対向
部をｍ−磁極となるように配置するだけでは、前記磁気
吹き現象を防止できず、該電磁石ｌの磁力の強さに応じ
て電磁石１間の間隔を磁力線のアークへの影響がない間
隔を隔てて配置する必要がある。

次に、拘束板３についても電極石１によって吸着され磁
化されるため、該拘束板３に生じる磁場によつてアーク
の磁気吹き現象が生じる可能性がある。そこで、各拘束
板３の溶接部１０に対向する部分には非磁性材料よりな
る補助拘束具１１が該拘束板３にボルト等によって一体
に取付けられている。すなわち、被溶接物２を拘束する
場合、溶接部１０に最も近い位置を拘束することが最適
であるが、訂述のように拘束板３の磁場が影響するため
、前記補助拘束具１１を設けて磁力線の影響を防止し、
かつ、溶接部１０に近い位置を拘束する構成としそいる
。

このような構成において、被溶接物２の接合状況につい
て説明する。まず、各電磁石１間の間隔は被溶接物２を
拘束板３にて拘束するのに必要な磁力の大きさ等によっ
て決定して予め配置され、その間に裏当板７を配置して
おく。この状態で、各電磁石ｌの上に被溶接物２を載せ
、さらに、該被溶接物２を載せる。この時、被溶接物２
同士の間隔および拘束板３の間隔をそれぞれ位置決めす
る。そして、電磁石ｌに通電して拘束板３を吸着し、被
溶接物２を拘束する。このような状態で、被溶接物２の
間を溶接トーチ６で溶接する。

このような構成によれば、電磁石ｌは治具４に固定され
ており、この上に被溶接物２を載せ、さらに、その上に
拘束板３を載せ、それぞれの位置決めを行ない該電磁石
１に通電すれば溶接作業が行なえる。すなわち、被溶接
物２が長尺物であっても拘束板３は比較的軽量なもので
も十分な拘束力が得られるため、作業性を向上できる。

また、前記拘束板３自体が他の部材と機械的に連結され
る構成でないため、被溶接物２の上に載せ位置決めを行
なうだけで溶接作業が行なえ、拘束に伴う付帯作業がな
く作業が簡単、かつ、容易番こ行なえる。このことは、
また、被溶接物２が長尺で幅の広い平板等の場合に特に
有効であり、拘束装置の大型化を防止できる。さらに、
拘束板３が電磁石１によって吸満され拘束力を生じるた
め、機械的な拘束手段に比べて該拘束力の分布を点から
線あるいは面へと拡大することができる。このことによ
り、被溶接物２に無用な損傷を与えることなく、確実な
拘束が行なえる。

ところで、前記実施例によれば拘束板は溶接部の両側に
個別に配置されているが、位置決めを容易にするために
両者を連結してもよ畷、また、平板の溶接部対応箇所に
開口部を設けて構成しても、餌述と同様な効果が達成で
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、被溶接物の大きさ
に無関係に効率的に作業が行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による拘束装置の一実施例を備えた溶接
設備を示す斜視図、第２図は第１図の八−Ａ線断面図で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、所定の間隔を隔てて溶接方向に平行配置され、対向
   部分が同一磁極となる電磁石と、該各電磁石に被溶接材
   を介在した状態で吸着され溶接部に開口部を有する拘束
   部材とから構成したことを特徴とする溶接用拘束装置。 ２、請求項１記載の溶接用拘束装置において、前記拘束
   材は、溶接部の両側に別々に設置される拘束板から構成
   されたことを特徴とする溶接用拘束装置。 ３、請求項１記載の溶接用拘束装置において、前記拘束
   部材は、溶接部近傍を非磁性材により構成されているこ
   とを特徴とする溶接用拘束装置。 ４、所定の間隔を隔てて溶接方向に平行配置され、対向
   部分が同一磁極となる電磁石と、該各電磁石の間に配置
   され非磁性材料かむなる当板部材と、前記各電磁石に被
   溶接材を介在した状態で吸着され溶接部に開口部を有す
   る拘束部材とから構成したことを特徴とする溶接用拘束
   装置。