JPS6328537A - 電磁制御型永久磁石チヤツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は永久磁石と電磁石の利点を組合わせて（従来技
術およびその問題点） 磁力チャックを機械テーブルに固定する場合通常はボル
ト締付による。その場合、ボルト締付位置はチャックの
端部にせざるを得す、中心部を固定し難いため中心部が
ふくらむ傾向にある。

中心部を固定することもできなくはないが、チャックに
通し穴を明ける必要があり、しがもこの穴は機械テーブ
ルの器具固定用Ｔ溝位置に合うように設番プなければな
らず煩雑である。

本発明の目的は、機械テーブルに対し簡便にしかも良好
に固定できる永久磁石チャックを提供することである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 上記目的達成のため、本発明では、一端面を磁気作用面
とする一方の磁極部材の周面に固定用永久磁石の磁極を
対向させると共に、前記磁極部材の他の端面に対し変換
用永久磁石の一磁極を対向させてこの変換用永久磁石の
他の磁極を他方の磁極部材に対向させ、前記一方および
他方の各磁極部材の各々をワークおよび機械テーブル用
の磁極とし、前記変換用永久磁石の発生磁束の向きおよ
び必要に応じ大きさを励磁により調整して前記固定永久
磁石の発生磁束通路を変更し、前記ワークおよび機械テ
ーブルとの吸着または解放を行うようにした電磁制御型
永久磁石チャックを構成したものである。

（作　用） 電磁制御により極性変換する永久磁石の発生磁束は固定
用永久磁石の磁束と相加的もしくは相殺的に作用させる
ことにより吸着表面側ではワークの吸着、解放および機
械テーブルの吸着、解放の少くとも一方を行う。

（実施例） 第１図（ａ）ないしくＣ）は本発明の一実施例を示した
もので、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）
のＡ−Ａ線に沿う断面図、同図（Ｃ）は底面図である。

この実施例は、磁力チャックは機械テーブルに固定した
ままでワークのＯＮ、ＯＦＦのみを行うものである。

そして構成は、４つの上部磁極部材１の真下に下部磁極
部材２を配し、上部磁極部材１相互問および上部磁極部
材１と枠３との間に永久磁石４を装入する。永久磁石４
の極性は、同一磁極には同一極性が対向するようにする
のは云うまでもない。

そして上部磁極部材１と下部磁極部材２との間には変換
磁石５を装入する。変換磁石５にはコイル６が設けられ
ており、このコイル６の通電電流の向きに応じて異なる
極性を示す。７は非磁性分極材である。

この構成において、コイル６に変換磁石５の磁束が図に
実線で示すような向きとなるよう励磁電流を流して着磁
する。ここで第１図（ｂ）の変換磁石についてみれば上
側の磁極がＮ、下側の磁極がＳとなり、磁力チャックの
上部磁極１から図示しないワークを通って枠３に至り、
さらに図示しない機械テーブル、下部磁極部材２および
変換磁石５を経て上部磁極部材１に達する磁路と変換枠
３から固定永久磁石４に帰る磁路とが形成される。

次にコイル６に変換磁石５の磁束が図に破線で示すよう
な向きとなる着磁電流を流したとする。

この場合、変換磁石５の極性は０内に示すものとなり、
固定永久磁石４の発生磁束は変換磁石５、下部磁極２を
通り、図示しない機械テーブルから枠３を経て固定永久
磁石４に帰る。つまり、固定永久磁石４の発生磁束、変
換磁石５の発生磁束とともに磁力チャックを機械テーブ
ルに固定するためのみに作用し、ワークの吸着に作用甘
ず、従ってワークは解放される。

第２図は第１図の磁力チャックをテーブルから解放する
例を示したもので、コイル６に流す電流をある値に調整
することにより磁力チャックの機械テーブルに対する吸
着力をＯにするような変換磁石の着磁を行なう。すなわ
ち、機械テーブルヘの吸着力は破線で示す磁束つまり固
定永久磁石４から変換磁石５、下部磁極部材２を経て機
械テーブルに至り、枠３を介して固定永久磁石４に帰る
ものである。そこでこの磁束を打消すように逆向きの磁
束を与えれば機械テーブルへの吸着力は失われる。これ
が−点鎖線で示した磁束である。

この磁束を与えるには図示の磁性体８を用いる必要があ
る。この磁性体８はワークで代用することもできる。そ
してコイル６に与える電流は実験により求めておき、磁
力チャックを移動させる際に等量の電流を流すようにす
る。

第３図（ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）は本発明の他の
実施例を示したもので、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ
）は同図（ａ）のＢ−Ｂ線断面図、同図（Ｃ）は底面図
である。

この実施例は、ワークおよび機械テーブルの吸着、解放
を同時に行うものである。このための構成として、変換
磁石５の上、下に固定永久磁石４を配して磁力チャック
の中心位置に関し点対称の構成を採っている。点対称と
は寸法的なものまでを云うのではなく、各要素の配置関
係がそのようになっているとの意味である。そして、磁
気回路は図における実線または破線で示すような磁束を
通すように構成されている。

これらの磁束はコイル６に何れの向きの電流を流すかに
よって生じるもので、実線で示す磁束によればワークは
磁力チャックに吸着され、磁力チャックは機械テーブル
に吸着される。つまりＯＮ状態である。また破線で示す
磁束は磁力チャック外には出ないからワークにも機械テ
ーブルにも何ら作用しない。つまりＯＦＦ状態である。

第４図（ａ）　、　（ｂ）は第３図の実施例とよく似た
構成であるが、下側の永久磁石について磁極の向きが図
における左右関係において逆である点で異なる他の実施
例を示している。そして同図（ｂ）は底面図であり、同
図（ａ）は同図（１））のＣ−Ｃ線による断面図である
。

この磁極の向きの相違により、変換磁石５の磁束の向き
が何れであるかに応じて実線または破線で示す磁束が生
じる。そして実線で示す磁束の場合は磁力チャックがワ
ークを吸着し、機械テーブルから解放され、破線で示す
磁束の場合は磁力チャックが機械テーブルに吸着されワ
ークから解放される。

（変形例） 上記実施例ではいわゆる磁力チャックとして説明してき
たが、これは単一のチャックとして用いる場合の外に複
数個を同時に用いて大きなワークを吸着する場合も含む
。

また、磁力チャック以外の用途として、常に一方の側の
み吸着するものはクラッチ、ブレーキとか２者選択動作
するロボットの自動把持用手先として利用できる。さら
に他の実施例も種々のアクチュエータとして利用するこ
ともできる。

（発明の効果） 本発明は上述のように、固定永久磁石の発生磁束に対し
変＠磁石の発生磁束を相加的あるいは相殺的に作用させ
て磁束の通路を変更しワーク、機械テーブルの吸着また
は解放を行うようにしたＩこめ、磁力チャックを機械テ
ーブルに固定するための構成が不要であり、しかも従来
の固定手段に比べ格段に取扱いが容易である。そして、
本発明は基本的に永久磁石を利用するものであるため発
熱もなく、使い勝手のよいチャックが提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）は本発明の一実
茄例の平面図、そのＡ−ＡＳ！ｊに沿う断面図および底
面図、第２図は第１図の実施例の使用例の説明図、第３
図（ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）は他の実施例の平面
図、そのＢ−Ｂ線に沿う断面図および底面図、第４図（
ａ）。 （ｂ）はさらに他の実施例の縦断面図および底面間であ
る（平面図は第３図（ａ）と共通である）。 １・・・上部磁極部材、２・・・下部磁極部材、３・・
・枠、４・・・固定永久磁石、５・・・極性変換用永久
磁石、６・・・コイル、７・・・分極材。 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄 手続補正書 昭和６１年９　月／Δ日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一端面を磁気作用面とする一方の磁極部材の周面に
   固定用永久磁石の磁極を対向させると共に、前記磁極部
   材の他の端面に対し変換用永久磁石の一磁極を対向させ
   てこの変換用永久磁石の他の磁極を他方の磁極部材に対
   向させ、前記一方および他方の各磁極部材の各々をワー
   クおよび機械テーブル用の磁極とし、前記変換用永久磁
   石の発生磁束の向きおよび必要に応じ大きさを励磁によ
   り調整して前記固定永久磁石の発生磁束通路を変更し、
   前記ワークおよび機械テーブルとの吸着または解放を行
   うようにした電磁制御型永久磁石チャック。 ２、特許請求の範囲第１項記載のチャックにおいて、 前記他の磁極部材の周面には前記固定永久磁石とは別の
   固定永久磁石の磁極を対向させるようにした電磁制御型
   永久磁石チャック。 ３、特許請求の範囲第２項記載のチャックにおいて、 前記変換磁石を第１の方向に磁化したときは前記各固定
   永久磁石は各々別の磁路を形成し、また第２の方向に磁
   化したときは前記両固定永久磁石は前記変換磁石を介し
   て同一の磁路を形成するようにした電磁制御型永久磁石
   チャック。 ４、特許請求の範囲第２項記載のチャックにおいて、 前記変換磁石の磁化方向に応じて変換磁石およびワーク
   または機械テーブルの一方を含んだ磁路を形成するよう
   にした電磁制御型永久磁石チャック。