JPH0213185B2 - - Google Patents

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JPH0213185B2
JPH0213185B2 JP57121055A JP12105582A JPH0213185B2 JP H0213185 B2 JPH0213185 B2 JP H0213185B2 JP 57121055 A JP57121055 A JP 57121055A JP 12105582 A JP12105582 A JP 12105582A JP H0213185 B2 JPH0213185 B2 JP H0213185B2
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JP
Japan
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solenoid valve
state
energized
prevention device
creep prevention
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JP57121055A
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Shinzo Sami
Masao Nishikawa
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB08317974A priority patent/GB2126291B/en
Priority to DE19833325002 priority patent/DE3325002A1/de
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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、自動変速機付車両のクリープ防止装
置の制御方法に関する。
(2) 従来の技術 自動変速機を備えた車両は、停車中に変速レバ
ーをドライブ位置(前進位置)にセツトしておく
と、トルクコンバータの引摺りトルクのために、
運転者の意志に反して車が前に出ようとする所謂
クリープ現象を示す。この現象のために、運転者
は停車中、ブレーキペダルをある程度強く踏み続
けておく必要があつたし、エンジンにとつても、
この引摺りトルクの分だけ余計に絞弁のアイドル
開度を広げておく必要があつたので、燃費を悪く
したりして好ましくない。
従来、このクリープ現象を防止する装置とし
て、自動変速機の発進用クラツチに作動油圧を供
給する供給油路より、油タンクに通じる排出油路
を分岐させ、その排出油路に消磁状態で閉じ励磁
状態で開くようにした電磁弁を設けたものが知ら
れている。
(3) 発明が解決しようとする課題 上記従来装置においては、停車中に限つて電磁
弁を励磁させて、発進用クラツチへ供給される油
圧を排出油路へ逃がし、これにより発進用クラツ
チを遮断状態にし、車両のクリープ現象を抑制す
るものであるが、これの実用化に当つては、なお
次のような問題の解決が望まれる。
即ち、発進に際しては、クリープ防止装置を不
作動にして、それまで遮断状態にあつた発進用ク
ラツチの再接続を行うわけであるが、このとき、
停止状態の車輪にエンジンからの大きな駆動トル
クが急激に加わることになるので、どうしてもあ
る種のシヨツクを伴い易いことである。これを滑
らかに再接続させるためには圧力漸増弁やアキユ
ムレータを用いることが考えられるが、その場合
は構造が大型且つ複雑化し、その上、油路も複雑
になつてコスト高になるを免れない。
本発明は上記のような問題に鑑みなされたもの
で、極めて簡単な操作で、圧力漸増弁等を用いる
場合と同様に発進装置の完全作動状態への移行を
滑らかに行うことができるようにした、自動変速
機付車両のクリープ防止装置の制御方法を提供す
ることを目的とする。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 そして上記目的を達成するために本発明は、自
動変速機の発進用クラツチに作動油圧を供給する
供給油路より、油タンクに通じる排出油路を分岐
させ、この排出油路を消磁状態で閉じ励磁状態で
開くようにした電磁弁を設けてなる、自動変速機
付車両のクリープ防止装置において、変速レバー
がドライブ位置にセツトされ且つエンジン回転数
及び車速がそれぞれ所定値よりも低く且つまたブ
レーキペダルが踏まれた状態で前記電磁弁を励磁
状態に保持し、その励磁状態をブレーキペダルの
解放により消磁状態へ切換える時には前記発進用
クラツチが滑らかに完全接続状態に移行するよう
前記電磁弁の励磁・非励磁を所定時間内で小刻み
に繰返すと共に、その繰返しに際して各消磁時間
長さを時間の経過と共に増加させ、さらに電磁弁
が前記励磁・非励磁を繰返す最中であつてもアク
セルペダルが踏み込まれた時には電磁弁を消磁状
態に切換えるようにしたことを特徴とする。
(2) 作 用 作動状態にあるクリープ防止装置を作動解除す
べくブレーキペダルを解放して電磁弁を励磁状態
から消磁状態に戻す際には、電磁弁を小刻みに開
閉させ且つその各閉成時間を時間経過と共に増加
させて、発進用クラツチの作動油圧を極めて滑ら
かに漸増させることができるから、該発進用クラ
ツチの完全接続状態への移行、すなわちエンジン
からの停止中の車輪への大きな駆動トルクの伝達
がシヨツクを伴うことなく極めてスムーズに行な
われる。また特にクリープ防止装置の上記作動解
除をブレーキペダルの解放により行うようにした
ことにより、運転者がブレーキペダルより単に足
を離すだけで即座に、即ちアクセルペダルを踏込
むより早く上記発進用クラツチの完全接続状態へ
の移行が開始されるから、クリープ防止装置を運
転操作に即して迅速に作動解除することができ
る。またブレーキペダルの踏込み状態であつて
も、エンジン回転数または車速が所定値よりも高
い状態ではクリープ防止装置が作動しないことか
ら、エンジンブレーキ効果が有効に得られる。
さらに電磁弁が前記励磁・非励磁を繰返す最中
であつてもアクセルペダルが急に踏み込まれた時
には電磁弁を消磁状態に切換えるようにしたの
で、クリープ防止装置を直ちに不作動状態に戻す
ことができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、先ず第1図において、エンジンEの出
力は、そのクランク軸1からトルクコンバータ
T、補助変速機M、差動装置Dfを順次経て駆動
車輪W,W′に伝達され、これらを駆動する。
トルクコンバータTは、クランク軸1に連結し
たポンプ羽根車2と、補助変速機Mの入力軸5に
連結したタービン羽根車3と、両羽根車2,3間
に配設されたステータ4とより構成される。クラ
ンク軸1からポンプ羽根車2に伝達されるトルク
は流体力学的にタービン羽根車3に伝達され、こ
の間にトルクの増幅作用が行われると、公知のよ
うにステータ4がその反力を負担する。ポンプ羽
根車2の右端には、第2図の油圧ポンプPを駆動
するポンプ駆動軸7が設けられる。
補助変速機Mの互いに平行する入、出力軸5,
6間には1速歯車列,2速歯車列及び3速歯
車列が並列に設けられる。1速歯車列は、入
力軸5に1速用、即ち発進用クラツチC1を介し
て連結される駆動歯車8と、出力軸6に一方向ク
ラツチC0を介して連結されて上記駆動歯車8と
噛合する被動歯車9とより構成され、また2速歯
車列は、入力軸5に2速用クラツチC2を介し
て連結される駆動歯車10と、出力軸6に連結さ
れて上記駆動歯車10と噛合する被動歯車11と
より構成され、また3速歯車列は、入力軸5に
連結した駆動歯車12と、出力軸6に3速用クラ
ツチC3を介して連結されて上記駆動歯車12と
噛合する被動歯車13とより構成される。
而して、1速用クラツチC1のみを接続すれば、
駆動歯車8が入力軸5に連結されて1速歯車列
が確立し、この歯車列を介して入力軸5から出
力軸6にトルクが伝達される。次に、1速用クラ
ツチC1の接続状態のままで、2速用クラツチC2
を接続すれば、駆動歯車10が入力軸5に連結さ
れて2速歯車列が確立し、この歯車列を介し
て入力軸5から出力軸6にトルクが伝達される。
この間に、1,2速歯車列,の変速比の差に
より1速歯車列の被動歯車9に比べ出力軸6の
方が大きい速度で回転するので、一方向クラツチ
C0は空転して1速歯車列を実質上休止させる。
また、1速用クラツチC1の接続状態において、
2速用クラツチC2を遮断すると共に3速用クラ
ツチC3を接続すれば、被動歯車13が出力軸6
に連結されて3速歯車列が確立し、この歯車列
を介して入力軸5から出力軸6にトルクが伝達
される。この場合も、2速歯車列の確立時と同
様に一方向クラツチC0は空転して1速歯車列
を休止させる。出力軸6に伝達されたトルクは、
該軸6の端部に設けた出力歯車14から差動装置
Dfの大径歯車15に伝達される。尚、第1図に
は、後進歯車列及びパーキング装置が説明の簡略
のために省略されている。
第2図において、油圧ポンプPは前記ポンプ駆
動軸7より駆動されると、油タンクOt内の油を
変速制御装置Ccに圧送する。変速制御装置Ccは
車速信号aと、エンジンEの出力の大きさを代表
する絞弁開度信号bとを受けて、これらの信号の
値が所定の基準値を越す毎に油圧ポンプPの吐出
油圧を前記1,2,3速用クラツチC1,C2,C3
に選択的に供給するようになつている。而して、
各クラツチは油圧を供給されることによつて接続
され、前述のように対応する歯車列を確立する。
変速制御装置Ccは、全油圧式あるいは電磁弁等
を用いた電気・油圧式など、その形式は問わな
い。また、前記トルクコンバータTのトルク変換
比信号cを受けて油圧ポンプPの吐出圧力そのも
のを可変にすることもある。
1速用、即ち発進用クラツチC1と変速制御装
置Ccとの間にはクリープ防止装置Ncが設けられ
る。この装置Ncは、変速制御装置Ccと発進用ク
ラツチC1の油圧室とを結ぶ供給油路16にオリ
フイス17を設け、このオリフイス17の下流側
から分岐して油タンクOtに至る排出油路18に
パイロツト形式の制御弁Vを介装して構成され
る。
制御弁Vはスプール弁19を有し、それは、排
出油路18を、供給油路16に連なる上流部18
aと油タンクOtに連なる下流部18bとに分け
るように、その中間部に形成したシリンダ状の弁
室20に収容され、そして該弁19の上部と下部
に油室21,22を画成する。その上部油室21
にはスプール弁19を下方へ弾発する戻しばね2
3が収容される。このスプール弁19は、上下一
対のランド19a,19bと、これらの間に挟ま
れた環状溝19cと、この溝19cを上部油室2
1及び下部油室22にそれぞれ連通させるオリフ
イス24,25とを有し、環状溝19cは上流部
18aと常時連通し、上部ランド19aはその上
下動により下流部18bの弁室20への開口ポー
ト26を開閉するようになつている。ポート26
は望ましくは円形断面形状のように、上部ランド
19aの上動に応じてその有効開口面積が徐々に
増大するようにつくられる。弁室20の上端には
オリフイス27を持つた端壁部材28が設けら
れ、更にその上部に上記オリフイス27を開閉す
るパイロツト針弁30を持つた電磁弁29が設置
される。その針弁30はばね31の力でオリフイ
ス27を閉じ、ソレノイド32が励磁されたとき
それを開くようになつており、またオリフイス2
7はその開放時、排出油路18の下流部18bよ
り分岐したバイパス油路33と連通するようにな
つている。
而して、変速制御装置Ccが発進用クラツチC1
を接続すべく供給油路16へ油圧を供給している
場合に、電磁弁29が励磁されてオリフイス27
を開放すると、上部油室21は略大気圧状態にな
るので、供給油路16のオリフイス17を通過し
た作動油は排出油路18の上流部18a、環状溝
19c、オリフイス24、上部油室21、オリフ
イス27、バイパス油路33、下流部18bを順
次経て油タンクOtに排出される。このとき下部
油室22には環状溝19cよりオリフイス25を
経て流入した作動油が充満していることから、
上、下部油室21,22間には差圧が生じてスプ
ール弁19に上動力を及ぼし、これによりスプー
ル弁19は戻しばね23の力に抗して上動し、上
部ランド19aがポート26を開放する。このた
め、排出油路18は完全な導通状態となり、オリ
フイス17を通過した圧油は殆ど抵抗なく排出油
路18へ排出されるので、発進用クラツチC1
遮断状態となり、車両のクリープ現象が抑制され
る。この間、変速制御装置Ccから供給油路16
への圧油の流出量はオリフイス17により一定に
制限される。
電磁弁29が消磁されてオリフイス27が閉鎖
されると、環状溝19cから上部油室21への油
の流れが止められて、該上部油室21と下部油室
22との間の前記差圧がなくなるため、スプール
弁19は戻しばね23の力を以て下動しようとす
る。而してそのスプール弁19の下動に伴い下部
油室22の容積が減少するが、この下部油室22
にオリフイス25、環状溝19c及びオリフイス
24を介して連通する上部油室21の容積が、該
下部油室22の容積減少分だけ増加するから、該
下部油室22内に作動油が閉じ込められる虞れは
なく、上記スプール弁19は、下部油室22内の
作動油の一部を上部油室21側へ押し出しながら
徐々に下動することができる。かくして、そのス
プール弁19の下動により、上部ランド19aが
ポート26を閉鎖して排出油路18を遮断状態に
するので、変速制御装置Ccから供給油路16へ
供給される油圧はすべて発進用クラツチC1の油
圧室に導入され、それを接続状態にするので、発
進が可能となる。
この場合、排出油路18を急速に遮断すると、
発進用クラツチC1の油圧室の油圧が急増してク
リープ現象が急激に生起するので、車両にシヨツ
クが現れることは既に述べた通りであり、このシ
ヨツクを緩和するために本発明では、電磁弁29
の励磁・消磁を所定時間内で所定回数nだけ小刻
みに繰返し、且つその繰返しに際して各消磁時間
長さを時間の経過と共に増加させるものである。
このようにすると、パイロツト針弁30が上記電
磁弁29の励磁・消磁の繰返し回数nだけ開閉を
繰返し、且つ時間の経過と共に閉じ時間長さが長
くなつていくので、オリフイス27を通過する油
量が極めて滑らかに漸減してスプール弁19の下
動が静かに起こり、排出油路18の遮断が緩徐に
行われる。その結果、発進用クラツチC1の油圧
室の圧力は極めて滑らかに漸増するので、該クラ
ツチC1の再接続は滑らかで、シヨツクを伴わな
い。
このような電磁弁29の通電制御のための電気
回路の一例を第3図に示す。同図において車速検
知装置34は、車輪に連動してマグネツトロータ
35を回転させ、この回転により接点を断続させ
るリードスイツチ36よりパルス信号を発生させ
るもので、その信号はインタフエース回路37を
介してマイクロコンピユータ38に入力され、こ
こで入力パルスの周期より車速が演算される。
アクセル操作検知装置39は、アクセルペダル
40が踏まれたときにのみ閉じる常開スイツチ4
1を有し、このスイツチ41が閉じることにより
発生する信号はインタフエース回路42を介して
マイクロコンピユータ38に入力される。
ブレーキ操作検知装置43は、ブレーキペダル
44が踏まれたときにのみ閉じる常開スイツチ4
5を有し、このスイツチ45が閉じることにより
発生する信号もインタフエース回路46を介して
マイクロコンピユータ38に入力される。
エンジン回転数検知装置47は、エンジンの点
火コイル48とイグナイタ49間より点火パルス
信号を取出すもので、この信号もインタフエース
回路50を介してマイクロコンピユータ38に入
力され、ここで入力パルスの周期よりエンジン回
転数が演算される。
エンジン温度検知装置51は、エンジンの冷却
水温度が一定値以上に上昇したときにのみ閉じる
常開スイツチ52を有し、このスイツチ52が閉
じることによつて発生する信号もインタフエース
回路53を介してマイクロコンピユータ38に入
力される。
ドライブ位置検知装置54は、変速レバー55
がドライブ位置(前進位置)にセツトされたとき
にのみ閉じる常開スイツチ56を有し、このスイ
ツチ56が閉じることにより発生する信号もイン
タフエース回路57を介してマイクロコンピユー
タ38に入力される。
マイクロコンピユータ38には第4図のフロー
チヤートに基づいてプログラムが組込まれてお
り、上記各種検知装置からの入力信号を処理し上
記プログラムに従つてドライブ回路58に信号を
送る。ドライブ回路58は、その入力信号が例え
ば高レベルのときに作動して前記電磁弁29の通
電回路59を閉路し、低レベルのときに開路する
ようになつている。
第4図のフローチヤートより明らかなように、
電磁弁29が励磁される、即ちクリープ防止装置
Ncが作動されるのは、変速レバー55がドライ
ブ位置にセツトされており、エンジン温度が所定
値T1以上に上つており、エンジン回転数が所定
値N1を下回つており、アクセルペダル40が解
放されており、車速が所定値V1を下回つており、
且つブレーキペダル44が踏まれているときであ
る。
クリープ防止装置Ncの作動中に、ブレーキペ
ダル44を解放すると、電磁弁29の励磁・消磁
が所定時間内で所定回数n小刻みに繰返され、そ
れが確認されると電磁弁29が消磁状態に保持さ
れ、したがつてクリープ防止装置Ncは不作動状
態に戻る。このような電磁弁29の励磁・消磁の
小刻みな繰返しのタイムチヤートを第5図に示
す。
また、ブレーキペダル44の解放に伴ない電磁
弁29の励磁・消磁の小刻みな繰返しが行われて
いる最中に、急にアクセルペダル40が踏込まれ
ると、電磁弁29は励磁・消磁の小刻みな繰返し
を止めて直ちに消磁状態にされる。したがつて、
クリープ防止装置Ncは直ちに不作動状態に戻る
ことができる。このことは、発進用クラツチC1
の接続遅れによるエンジン回転数の吹き上り現象
を防止し、車両の発進をスムーズに行わせる効果
をもたらす。
以上のように本発明によれば、自動変速機の発
進用クラツチに作動油圧を供給する供給油路よ
り、油タンクに通じる排出油路を分岐させ、この
排出油路を消磁状態で閉じ励磁状態で開くように
した電磁弁を設けてなる、自動変速機付車両のク
リープ防止装置において、変速レバーがドライブ
位置にセツトされ且つエンジン回転数及び車速が
それぞれ所定値よりも低く且つまたブレーキペダ
ルが踏まれた状態で前記電磁弁を励磁状態に保持
し、その励磁状態をブレーキペダルの解放により
消磁状態へ切換える時には前記発進用クラツチが
滑らかに完全接続状態に移行するよう前記電磁弁
の励磁・非励磁を所定時間内で小刻みに繰返すと
共に、その繰返しに際して各消磁時間長さを時間
の経過と共に増加させるようにしたので、作動状
態にあるクリープ防止装置を作動解除すべくブレ
ーキペダルを解放して電磁弁を励磁状態から消磁
状態に戻す際には、電磁弁を小刻みに開閉させ且
つその各閉成時間を時間経過と共に増加させて、
発進用クラツチの作動油圧を極めて滑らかに漸増
させることができ、従つて該発進用クラツチの完
全接続状態への移行、すなわちエンジンから停止
中の車輪への大きな駆動トルクの伝達をシヨツク
を伴うことなく極めてスムーズに行うことができ
て乗心地の向上に大いに寄与し得る。しかも上記
のような電磁弁の小刻みな開閉繰返しを行うの
に、電磁弁の従来の電気回路に僅かな改造を加え
るだけで済むから、構造が大型になつたり油路が
複雑になつたりすることもなく、コスト面でも非
常に有利である。また特にクリープ防止装置の上
記作動解除をブレーキペダルの解放により行うよ
うにしたことにより、運転者がブレーキペダルよ
り単に足を離すだけで即座に、即ちアクセルペダ
ルを踏込むより早く上記発進用クラツチの完全接
続状態への移行が開始されるから、クリープ防止
装置を運転操作に即して迅速に作動解除すること
ができ、自動車を速やかに発進させることができ
る。またブレーキペダルが踏込み状態であつて
も、エンジン回転数または車速が所定値よりも高
い状態ではクリープ防止装置が作動しないから、
ブレーキペダルの踏込みをクリープ防止装置の作
動条件の1つとしたにも拘わらず、クリープ防止
装置の作動によつてエンジンブレーキ効果が失な
われる虞れはない。
さらに電磁弁が前記励磁・非励磁を繰返す最中
であつてもアクセルペダルが急に踏み込まれた時
には電磁弁を消磁状態に切換えるようにしたの
で、そのようなアクセルペダルの急激な踏込み時
にはクリープ防止装置を直ちに不作動状態に戻す
ことができて、発進用クラツチの接続遅れによる
エンジン回転数の吹き上り現象を未然に防止する
ことができ、車両を一層スムーズに発進させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を適用する自動変速機付車
両の動力系概略図、第2図はその自動変速機のク
リープ防止装置を含む油圧回路図、第3図はその
クリープ防止装置の電気制御回路図、第4図はク
リープ防止装置の電磁弁の制御のためのフローチ
ヤート、第5図はその電磁弁の励磁及び消磁のタ
イミングを示すタイムチヤートである。 Cc……変速制御装置、E……エンジン、M…
…補助変速機、Nc……クリープ防止装置、Ot…
…油タンク、P……油圧ポンプ、T……トルクコ
ンバータ、V……制御弁、1……クランク軸、2
……ポンプ羽根車、3……タービン羽根車、4…
…ステータ、16……供給油路、18……排出油
路、19……スプール弁、29……電磁弁、30
……パイロツト針弁、32……ソレノイド、34
……車速検知装置、38……マイクロコンピユー
タ、43……ブレーキ操作検知装置、47……エ
ンジン回転数検知装置、54……ドライブ位置検
知装置、58……ドライブ回路、59……通電回
路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 自動変速機の発進用クラツチC1に作動油圧
    を供給する供給油路16より、油タンクに通じる
    排出油路18を分岐させ、この排出油路18を消
    磁状態で閉じ励磁状態で開くようにした電磁弁2
    9を設けてなる、自動変速機付車両のクリープ防
    止装置において、変速レバー55がドライブ位置
    にセツトされ且つエンジン回転数及び車速がそれ
    ぞれ所定値よりも低く且つまたブレーキペダルが
    踏まれた状態で前記電磁弁29を励磁状態に保持
    し、その励磁状態をブレーキペダル44の解放に
    より消磁状態へ切換える時には前記発進用クラツ
    チC1が滑らかに完全接続状態に移行するよう前
    記電磁弁29の励磁・非励磁を所定時間内で小刻
    みに繰返すと共に、その繰返しに際して各消磁時
    間長さを時間の経過と共に増加させ、さらに電磁
    弁29が前記励磁・非励磁を繰返す最中であつて
    もアクセルペダル40が踏み込まれた時には電磁
    弁29を消磁状態に切換えるようにしたことを特
    徴とする、自動変速機付車両のクリープ防止装置
    の制御方法。
JP12105582A 1982-07-12 1982-07-12 自動変速機付車両のクリ−プ防止装置の制御方法 Granted JPS5913156A (ja)

Priority Applications (4)

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JP12105582A JPS5913156A (ja) 1982-07-12 1982-07-12 自動変速機付車両のクリ−プ防止装置の制御方法
GB08317974A GB2126291B (en) 1982-07-12 1983-07-01 Method of controlling a creep preventing device for a vehicle equipped with automatic transmission
DE19833325002 DE3325002A1 (de) 1982-07-12 1983-07-11 Steuerverfahren fuer eine vorrichtung zur verhinderung des kriechens bei einem fahrzeug, das mit einem automatischen getriebe ausgeruestet ist
US06/924,177 US4709792A (en) 1982-07-12 1986-10-27 Method of controlling creep preventing device for vehicle equipment with automatic transmission

Applications Claiming Priority (1)

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JP12105582A JPS5913156A (ja) 1982-07-12 1982-07-12 自動変速機付車両のクリ−プ防止装置の制御方法

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