JPH0213097A

JPH0213097A - スピーカ・システム用駆動制御装置

Info

Publication number: JPH0213097A
Application number: JP16204788A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Toko; 東狐　徹哉
Original assignee: Toa Electric Co Ltd
Current assignee: Toa Corp
Priority date: 1988-06-29
Filing date: 1988-06-29
Publication date: 1990-01-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、復数個のスピーカを同時に駆動するスピー
カ・システムに於いて、各スピーカから音波をｔｊｌ　
ｆＵする時間的タイミングを相対的に遅速制御する駆動
制御装置に関するものである。

［従来の技術］従来、この種の装置として、オーディオ信号の周波数帯
域を高・中・低の部分に３分？Ｉ　Ｌ、、それぞれ高・
中・低音用スピーカに音響再生を受は持たせ、各スピー
カに供給する電気的信号の時間を遅延調整する事により
、異種形式スピーカから放射される音波の位相を揃える
様にしたものが知られていた。

そして、この音声信号の時間を遅延させ且つ可変する為
の手段として、インダクタ（Ｌ）、キャパシタ（Ｃ）、
レジスタ（Ｒ）等の組み合わけ切り酔え回路を用いたり
、電荷転送素子（ＢＡＤ）を使ったりするのが通常であ
った。

また、周波数帯域分割手段としては、アナログ・アクテ
ィブ・フィルタを使用し、クロスオーバ周波数は抵抗器
群をスイッチで切り替えることにより設定又は変更する
のが普通であった。

［発明が解決しようとする課題］ところが、信号遅延時間やクロスオーバ周波数の設定を
可変にする為には、ＬＣＲ回路や抵抗器（Ｒ）の値を切
り替える必要が有るとともに、許容し１ｑる切り替え様
構の大きさには自ずと制約を受けるので、遅延時間及び
り、ロスオーバ周波数を細かく分割設定することが技術
的にも簡単な機構では実現困難である、という欠点が有
った。

また、ＢＢＤ素子を時間遅延用途に使った場合は、遅延
時間の設定は細かく出来る反面、８ＢＤ素子自体の特性
上、信ｑ対雑音（Ｓ／Ｎ）比が例えば６０〜７０デシベ
ル、周波数特性が例えば１０キロ・ヘルツ程度迄の不充
分な性能しか得られない、という問題点が有った。

そこで、この発明は前記従来の欠点、問題点を解決する
為に成されたものであり、その目的とするところは、ク
ロスオーバ周波数や信号遅延時間などの細分割設定が容
易に実現可能で、＠買上充分な性能が簡単に得られるス
ピーカ・システムの駆動制御装置を提供することにある
。

［課題を解決するための手段］前述の目的を達成する為のこの発明の要旨は、１本の音
声デジタル信号路を複数系統に分岐し、各系統毎にスピ
ーカを駆動する様にしたスピーカ・システムに於いて、
分岐したデジタル信号路のそれぞれにデジタル信号を遅
延させる遅延部を挿入し、この遅延部を通る信号の遅延
時間を可変制御する可変部を設け、この可変部に遅延時
間を可変制御するのに必要なパラメータ情報を供給する
制御部を設け、この制御部に設定遅延時間に対応する複
数のパラメータ情報を蓄積している記憶部を接続して成
るスピーカ・システム用駆動制御装置に存する。

また、複数系統に分岐したデジタル信号路のそれぞれに
周波数帯域を分割するフィルタ部を挿入し、このフィル
タ部のクロスオーバ周波数を可変制御する可変部を設け
、この可変部にクロスオーバ周波数を可変制御するのに
必要なフィルタ係数のパラメータ情報を供給する制御部
を設け、この制御部に設定クロスオーバ周波数に対応し
たバラメーク情報を蓄積している記憶部を接続して成る
スピーカ・システム用駆動制御装置に存する。

さらに、複数系統に分岐したデジタル信号路のそれぞれ
にフィルタ部と遅延部とを直列に挿入接続し、このフィ
ルタ部のクロスオーバ周波数と遅延部の遅延時間とを可
変制御する可変部を設け、この可変部にクロスオーバ周
波数と遅延時間とを可変制御するのに要するパラメータ
情報を供給する制御部を設け、この制御部に設定クロス
オーバ周波数と設定遅延時間とに対応するパラメータ情
報を蓄積している記憶部を接続してなるスピーカ・シス
テム用駆動制御装置装置に存する。

［作用］この様に構成されており、記憶部に遅延時間を可変制御
するのに必要なパラメータ情報を複数種類蓄積しておく
ことにより、外部から操作設定された遅延時間に対応す
るパラメータ情報が取り出され、ｔｔｉｌ制御部を介し
て可変部に伝達され遅延部でこの通′＄信号が各系統毎
にそれぞれ遅延させられる。

そして、各系統毎の遅延信号で複数個のスピーカがそれ
ぞれ駆動される。

これにより、各スピーカから放射される音波の位相が、
各スピーカからの音波到達距離が異なる聴取点で等しく
なる様に補正される。成るいは、形式の異なるスピーカ
を使った際、各スピーカの音源発生中心位置を見掛は上
揃える様に補正される。

遅延時間は、デジタル信号処理によっているので、音質
上の特性が従来例よりも向上する。

このとき、遅延時間は、記憶部に対応するパラメータ情
報を蓄積しておけば良いので、容易に細かく可変設定さ
れる。

また、周波数帯域を複数系統に分割して、帯域別スピー
カに合わせて、クロスオーバ周波数が簡ｌ）１に細かく
可変設定される。

さらに、クロスオーバ周波数と遅延時間とが、装置の大
型化を伴なうことなく、簡単容易に可変制御される。

［実施例］次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示づ様に、入力音声アナログ信号をアナログ・
デジタル（△・Ｄ）変換部１０でデジタル信号に変換し
、デジタル信号路１１を４系統の信号路１１８〜１１ｄ
に分岐し、遅延部１２ａ〜１２ｄ、デジタル・アナログ
（Ｄ−Ａ）変換部１３ａ〜１３ｄ、増幅′ａ１４ａ〜１
４ｄ、スピーカ１５８〜１５ｄが、それぞれ系統ａ　−
ｄ　ｍに並列接続されている。

そして、遅延部１２を通る信号の遅延時間を可変制御す
る可変部１６が設けられている。この遅延時間の可変制
御に要するパラメータ情報を可変部１６に提供する制御
部１７が設けられている。

このパラメータ情報は、ＲＯＭ等から成る記憶部１８に
メモリされ、記憶部１８は制御部１７に接続されている
。

制御部１７には、各系統毎に信号遅延時間を設定可変−
操作するためのボリュームやキーなどから成る操作部１
９、及び、設定値などを表示する液晶等から成る表示部
２０が接続されている。

可変部１６には、制御部１７から受は取った最新のパラ
メータ情報を蓄えて置＜ＲＡＭなどから成るメモリ部２
１が接続されている。

複数個のスピーカ１５に対し聴取点２２が、第１図示の
位置関係にあるときは、最も遠くにあるスピーカ１５ａ
を基準にして、相互間の距離差Ｘ。

ｙ、Ｚに相当する音波伝播時間だけ、スピーカ１５ｂ〜
ｄをドライブする信号を遅延部１２ｂ−ｄで遅延させる
。スピーカ１５ａの駆動信号は、遅延部１２ａで遅延さ
せない。

そうすると聴取点で受ける各スピーカ１５ａ〜ｄが発し
た音波の位相は、揃うことになる。

このとき、記憶部１８に遅延時間対応のパラメタ情報を
多１設定しておくことにより、信号遅延時間の微調整が
可能になる。この結果、聴取点２２への到達音波の波面
が正確に合わせられる。

又、時間遅延はデジタル信号処理によって、周波数特性
が例えば２０キロ・ヘルツ迄容易に拡張される。

とともに、Ｓ／Ｎ比も例えば８０〜９０デシベルに向上
され、音質上の特性が改善される。

第２図にこの発明の他の実施例を承り。第１図示実施例
と同様の部分には、同一符号を付し説明を省略する。

４系統に分岐したデジタル信号路１１ａ−ｄには、それ
ぞれフィルタ部２３ａ−ｄが挿入接続されチャンネル・
デバイダを構成している。

フィルタ部２５ａ〜ｄで可聴周波数帯域を高・高中・低
中・低音域部分に４分割するのに必要なフィルタ係数の
パラメーク情報が、制御部１７から可変部２３に伝達さ
れ、可変部２３は受は取った最新のパラメータ情報をメ
モリ部２４にストアして置き、フィルタ部２５ａ−ｄの
クロスオーバ周波数を可変設定制御する様になっている
。

４帯域に分割された信号は、遅延部１２で遅延された後
、高・高中・低中・低音再生用スピーカ２６ａ〜ｄから
音波として放射される。

各スピーカ２６の音響放射中心位置は、互いに前後して
いるが、この相対距離差に見合う時間だけ、遅延部１２
で信号を遅延させることにより、スピーカ２５ａ−ｄか
ら発せられる音波は同相となる。

フィルタ部２５のクロスオーバ周波数に対応するパラメ
ータ情報は、記憶部１８に複数種類を蓄積して置いて、
操作部１９からの設定値に対応するしのを引き出して使
えば、クロスオーバ周波数は小間隔のステップで可変調
整される。

第３図に表示部２０の一例を示す。これは、クロスオー
バ周波数（Ｘ−ＦＲＱ）が、８０ヘルツ、８００ヘルツ
、８キロ・ヘルツであり、フィルタ部２５のスロープ特
性（ＳＬＯＰＥ）が１２デシベル／オフタープ、マイナ
ス６デシベル電圧和定クロスであり、ドライブ信号の位
相（ＰＨＡＳＥ）がノーマル（Ｎ）とリバース（Ｒ）と
あり、低中音スピーカ（ＬＭＩＤ）２６ｃの信号遅延時
間（ＴＩＭＥ）が４１７マイクロ秒、高音用スピーカ（
ＨＩＧＨ）で同じく６８８マイクロ秒であり、トータル
信号レベル（Ｔ−ＬＥＶ）がマイナス１０デシベルであ
ることを表示している。

［発明の効果１前述の通りこの発明によれば、複数スピーカから成るス
ピーカ・システムに於いて、周波数帯域分割時のクロス
オーバ周波数、及び、各スピーカをドライブする信号の
遅延時間を簡単容易に細分割設定して可変微調整する事
が出来、Ｓ／Ｎ比や周波数特性を改善して音質を向上さ
ゼる事が出来るという顕著な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
は同じく他の実施例を示すブロック図、第３図は同じく
表示部の表示内容を示す正面図である。１１・・・デジタル信号路、１２・・・遅延部、１５・
２６・・・スピーカ、１６・２３・・・可変部、１７・
・・制御部、１８・・・記憶部、１９・・・操作部、２
５・・・フィルタ部。第１図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）１本の音声デジタル信号路を複数系統に分岐し、
各系統毎にスピーカを駆動する様にしたスピーカ・シス
テムに於いて、分岐したデジタル信号路のそれぞれにデ
ジタル信号を遅延させる遅延部を挿入し、この遅延部を
通る信号の遅延時間を可変制御する可変部を設け、この
可変部に遅延時間を可変制御するのに必要なパラメータ
情報を供給する制御部を設け、この制御部に設定遅延時
間に対応する複数のパラメータ情報を蓄積している記憶
部を接続して成るスピーカ・システム用駆動制御装置。
（２）１本の音声デジタル信号路を複数系統に分岐し、
各系統毎に周波数帯域を分割するフィルタ部を挿入し、
このフィルタ部のクロスオーバ周波数を可変制御する可
変部を設け、この可変部にクロスオーバ周波数を可変制
御するのに必要なフィルタ係数のパラメータ情報を供給
する制御部を設け、この制御部に設定クロスオーバ周波
数に対応したパラメータ情報を蓄積している記憶部を接
続して成るスピーカ・システム用駆動制御装置。
（３）１本のデジタル信号路を複数系統に分岐し、各系
統毎にフィルタ部と遅延部とを直列に挿入接続し、この
フィルタ部のクロスオーバ周波数と遅延部の遅延時間と
を可変制御する可変部を設け、この可変部にクロスオー
バ周波数と遅延時間とを可変制御するのに要するパラメ
ータ情報を供給する制御部を設け、この制御部に設定ク
ロスオーバ周波数と設定遅延時間とに対応するパラメー
タ情報を蓄積している記憶部を接続してなるスピーカ・
システム用駆動制御装置。