JP2000197182A - ラウドネス制御方法および装置 - Google Patents

ラウドネス制御方法および装置

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JP2000197182A
JP2000197182A JP37074998A JP37074998A JP2000197182A JP 2000197182 A JP2000197182 A JP 2000197182A JP 37074998 A JP37074998 A JP 37074998A JP 37074998 A JP37074998 A JP 37074998A JP 2000197182 A JP2000197182 A JP 2000197182A
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loudness
loudness control
signal
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JP37074998A
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Toshiyuki Kirigatani
豪志 桐ヶ谷
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分なラウドネス調整量を得ること。 【解決手段】 入力セレクタ部11で選択された各チャ
ンネルの音声信号を帯域分割部12で分割して、分割さ
れた各帯域の音量を、レベルコントロール部13でメイ
ンボリューム17による全体の音量変化に追従させて変
化させた後、ミックス回路15で1チャンネルの音声信
号として合成する。さらに、全体の音量変化に音質、バ
ランスコントロール、フェーダーコントロールをも連動
させて、最適な音響システムを構築する。これにより、
ラウドネス調整量を十分に確保しながら音質、音像定位
の制御を行うことができ、車載用等の特殊な再生条件を
も加味した聴感感度補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用機器、家庭
用機器、ポータブル機器等の音響装置におけるラウドネ
ス制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の音響装置は、音量調整器の一部
に、簡易的にコンデンサおよび抵抗を接続して、このフ
ィルタ特性を用いて、低音、高音を音量に応じて変化さ
せている場合が多く、音量調整器が、ある音量以上の調
整位置ではほとんど効果がなく、また、ある音量以下の
調整位置では、同じパターンの周波数特性が音量に応じ
て平行移動するのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式では、+6から12dB程度の調整量しか得ら
れず、これ以上の調整量が必要な場合や、ラウドネス特
性としての音質を十分に得たい場合の要求には十分に答
えることができなかった。また、車載用装置の場合は、
従来の2チャンネルのみのラウドネス制御では、スピー
カの口径が取り付け位置の制約から制限される場合が多
く、また通常のリスニングポイントは、スピーカから等
距離にない場合がほとんどであり、リスニングポイント
での左右、前後のスピーカで同じラウドネス特性を持た
せても、各スピーカからの距離の相違でラウドネス特性
の効果が十分でなかった。また、再生帯域の異なる音源
が、ラジオ、テレビ、テープ、CD等のように4ヵ所以
上存在する場合があるため、音像定位、位相、音質に対
する配慮も含めた聴感感度補正が難しいという問題があ
った。特に、ラウドネス制御によって低音が強調される
場合には、スピーカが低い位置に設定される場合が多
く、音像が低くなってしまう。さらに、マルチスピーカ
システムやマルチアンプシステムを採用した場合のラウ
ンドネス効果も、2チャンネルシステムとあまり変わり
ないという問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、ラウドネス特性が十分効果的に得られる
ラウドネス制御方法およびその装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、各チャンネルの音声信号を帯域分割し
て、分割された各帯域の音量を全体の音量変化に追従さ
せてラウドネス特性を実現するものであり、全体の音量
変化に音質、バランスコントロール、フェーダーコント
ロールをも連動させて、最適な音響システムを構築する
ようにしたものである。これにより、可変量を十分に確
保しながら音質、音像定位の制御を行うことができ、車
載用等の特殊な再生条件をも加味した聴感感度補正を行
うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力された音声信号の聴感感度を補正するために周
波数を帯域分割し、帯域分割された各周波数の音量を、
音声信号出力の全体の音量変化に追従して変化させるよ
うにしたラウドネス制御方法であり、従来はラウドネス
効果が制限されていたものを、各帯域毎に音量を調整す
るので、理論上はメインボリュームの調整範囲までラウ
ドネス効果を持たせることができるという作用を有す
る。
【0007】本発明の請求項2に記載の発明は、帯域分
割時に各周波数のカットオフ周波数を全体の音量変化に
追従して変化させるようにした請求項1記載のラウドネ
ス制御方法であり、各帯域のレベルに応じてカットオフ
周波数を変化させることにより、分割した帯域間のつな
がりをよくすることができるという作用を有する。
【0008】本発明の請求項3に記載の発明は、帯域分
割時に各周波数のカットオフ特性を複数段階に切り替え
るようにした請求項1記載のラウドネス制御方法であ
り、用途に応じて好みのラウドネス特性が選択できると
いう作用を有する。
【0009】本発明の請求項4に記載の発明は、帯域分
割され、音量調整された各周波数毎の音声信号を取り出
して、独立したパワーアンプおよびスピーカから出力す
るようにした請求項1記載のラウドネス制御方法であ
り、リスニングポイントにおける最適なラウドネス特性
を得ることができるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項5に記載の発明は、帯域分
割された周波数のうち、特定の周波数領域を全体の音量
変化に追従して変化させることにより、音像の位置を変
化させるようにした請求項1記載のラウドネス制御方法
であり、特にスピーカ配置に制約のある車載音響システ
ムにおける音像の位置を改善できるという作用を有す
る。
【0011】本発明の請求項6に記載の発明は、前後左
右に配置されたスピーカを有する音響システムにおい
て、全体の音量変化に追従してバランスコントロールお
よびフェーダーコントロールを連動させ、視聴者のリス
ニングポイントで最適化するようにした請求項1記載の
ラウドネス制御方法であり、特に視聴者の位置が左右前
後のスピーカの中央に位置しない車載用音響システムに
おけるステレオ感を改善できるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項7に記載の発明は、車載用
音響システムにおいて、音声信号出力中に他の装置の音
声案内信号が入力された場合に、周波数分割された中域
の音声信号のレベルを減衰させるとともに、音声案内信
号のレベルを上げるようにした請求項1記載のラウドネ
ス制御方法であり、音声案内信号入力時も最適なラウド
ネス特性を維持しながら、案内音声信号の明瞭度を向上
させることができるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項8に記載の発明は、聴感感
度を補正するための周波数を帯域分割する手段と、帯域
分割された各周波数の音量を、音声信号出力全体の音量
変化に追従して変化させる手段とを備えたラウドネス制
御装置であり、従来はラウドネス効果が制限されていた
ものを、各帯域毎に音量を調整するので、理論上はメイ
ンボリュームの調整範囲までラウドネス効果を持たせる
ことができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項9に記載の発明は、帯域分
割時に各周波数のカットオフ周波数を全体の音量変化に
追従して変化させる手段を備えた請求項8記載のラウド
ネス制御装置であり、各帯域のレベルに応じてカットオ
フ周波数を変化させることにより、分割した帯域間のつ
ながりをよくすることができるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項10に記載の発明は、帯域
分割時に各周波数のカットオフ特性を複数段階に切り替
える手段を備えた請求項8記載のラウドネス制御装置で
あり、用途に応じて好みのラウドネス特性が選択できる
という作用を有する。
【0016】本発明の請求項11に記載の発明は、帯域
分割された各周波数毎の音声信号を取り出して、独立し
たパワーアンプおよびスピーカから出力する手段を備え
た請求項8記載のラウドネス制御装置であり、リスニン
グポイントにおける最適なラウドネス特性を得ることが
できるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項12に記載の発明は、帯域
分割された周波数のうち、特定周波数領域の音量を全体
の音量変化に追従して変化させる手段を備えた請求項8
記載のラウドネス制御装置であり、特にスピーカ配置に
制約のある車載音響システムにおける音像の位置を改善
できるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項13に記載の発明は、前後
左右にスピーカを備えた音響システムにおいて、全体の
音量変化に追従して、バランスコントロールおよびフェ
ーダーコントロールを連動させ、視聴者のリスニングポ
イントで最適化する手段を備えた請求項8記載のラウド
ネス制御装置であり、特に視聴者の位置が左右前後のス
ピーカの中央に位置しない車載用音響システムにおける
ステレオ感を改善できるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項14に記載の発明は、車載
用音響システムにおいて、音声信号と他の装置の音声案
内信号とを混合する手段を有し、音声信号出力中に他の
装置の音声案内信号が入力された場合に、周波数分割さ
れた中域の音声信号のレベルを減衰させるとともに、音
声案内信号のレベルを上げるように制御する手段を備え
た請求項8記載のラウドネス制御装置であり、音声案内
信号入力時も最適なラウドネス特性を維持しながら、案
内音声信号の明瞭度を向上させることができるという作
用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。 (実施の形態1)まず、図1を参照して本発明における
ラウドネス制御方法および装置の全体について説明す
る。図1において、11は音声信号の入力ソースを切り
替える入力セレクタ部であり、入力ソースとしてCD、
テープ、ラジオ、その他を想定し、左チャンネルのみを
入力する場合を示している。全体ではこの制御ブロック
を4チャンネルまたは6チャンネル分備えている。12
は入力された音声周波数の帯域分割を行う帯域分割部で
あり、ここでは低域と中域と高域の3つに分割してい
る。13は帯域分割された各周波数の音量をメインボリ
ューム17の音量変化に追従して変化させるレベルコン
トロール部であり、図2に示すような減衰特性を有する
VCA(Voltage Controlled Amplifier)で構成されて
いる。14はレベル調整された各周波数のためのバッフ
ァ、15は各バッファ14の出力を混合して1チャンネ
ルの信号(ここでは左チャンネル)に合成するミックス
回路である。16はナビゲーション用の音声案内信号を
入力して、メインボリューム17の音量変化に追従して
最適なミキシングレベルを設定するためのレベルコント
ロール部であり、レベルコントロール部13と同様なV
CAにより構成されている。17は入力された音声信号
全体の音量調整を行うメインボリュームであり、図2に
示すように、そのコントロール電圧Vにより各VCAの
減衰量を制御する。18はコントロールレベル部13の
出力を外部のマルチアンプにより独立して制御するため
のマルチアンプ用出力端子である。なお、帯域分割部1
2およびレベルコントロール部13は、DSP(Digita
l Signal Processor)19として一体に作られている。
【0021】次に、上記実施の形態における動作につい
て説明する。入力セレクタ部11で音源が選択される
と、その音声信号の周波数が帯域分割部12で低域と中
域と高域の3つに分割され、それぞれレベルコントロー
ル部13で、メインボリューム17の可変量に応じて可
変される。レベルコントロール部13における各VCA
の可変抵抗器は、図2に示すように、メインボリューム
17のコントロール電圧Vが高くなると減衰量が大きく
なるが、その減衰量は帯域によって異なるようにラウド
ネス制御され、ミックス回路15により合成することに
より、20に示すような必要なラウドネス特性を得るこ
とができる。ここで、メインボリューム17による調整
を、聴感感度が例えば±2dBステップでリニアに可変
できるようにすることで、ラウドネス効果をより高める
ことができる。
【0022】(実施の形態2)図3は本発明のラウンド
ネス制御装置における帯域分割部12およびレベルコン
トロール部13の別の構成を示している。帯域分割部1
2およびレベルコントロール部13はVCAを備えてお
り、各VCAにおける可変抵抗器VR1からVR11
は、メインボリューム17からのコントロール電圧Vに
応じてその減衰量を変化させる。帯域分割部12におけ
るフィルタの抵抗部分に可変抵抗器VRを用いて、帯域
分割時に各周波数のカットオフ周波数をメインボリュー
ム17による全体の音量変化に追従して変化させること
により、各帯域における音量制御だけでなく、帯域間の
クロスオーバー周波数を同時に制御して、滑らかなラウ
ドネス特性を作り出すことができる。図4(a)は各帯
域のレベル調整のみを行う場合を示し、図4(b)は各
帯域のレベルに応じてカットオフ周波数を可変させる場
合の特性を示しており、クロスオーバー周波数を調整す
ることにより、ラウドネス特性を滑らかにできる様子を
示している。
【0023】(実施の形態3)図5は本発明のラウンド
ネス制御装置における帯域分割部およびレベルコントロ
ール部のさらに別の構成を示している。図5は低域部分
のみを示しているが、中域および高域部分においても同
様な構成を備えている。帯域分割部31は、固定抵抗器
とアンプからなり、レベルコントロール部32は、図3
に示した構成と同じである。33は可変抵抗器VR12
およびコンデンサC9からなるフィルタ回路である。そ
して、帯域分割部31とレベルコントロール部32と
は、スイッチSW1を介して接続され、帯域分割部31
とフィルタ回路33とは、スイッチSW1とSW2とを
介して接続され、レベルコントロール部32とフィルタ
回路33とは、スイッチSW3とSW2とを介して接続
され、レベルコントロール部32とフィルタ回路33の
出力は、スイッチSW4によって選択される。
【0024】いま、スイッチSW1をa側、スイッチS
W3をb側、スイッチSW4をa側に接続すると、34
に示すように、18dB/octのカットオフ特性が得
られる。次にスイッチSW1をa側、スイッチSW3を
a側、スイッチSW2をb側、スイッチSW4をb側に
接続すると、12dB/octのカットオフ特性が得ら
れる。そして、スイッチSW1をb側、スイッチSW2
をa側、スイッチSW4をb側に接続すると、6dB/
octのカットオフ特性が得られる。このように、帯域
分割した各周波数のカットオフ特性を複数段階に切り替
えることにより、用途に応じてユーザの好みに適したラ
ウドネス特性を得ることができる。
【0025】(実施の形態4)図6は本発明の実施の形
態4におけるラウドネス制御装置の要部の構成を示して
おり、ラウドネス制御装置本体の構成は図1に示したも
のと同じである。本実施の形態は、図1のマルチアンプ
用出力端子18を利用したものである。左チャンネル低
域用のマルチアンプ出力端子41a、左チャンネル中域
用のマルチアンプ出力端子41b、左チャンネル高域用
のマルチアンプ出力端子41cには、それぞれパワーア
ンプ42a、42b、42cを介して、スピーカ43
a、43b、43cが接続されている。同様に、右チャ
ンネル低域用のマルチアンプ出力端子44a、右チャン
ネル中域用のマルチアンプ出力端子44b、右チャンネ
ル高域用のマルチアンプ出力端子44cには、それぞれ
パワーアンプ45a、45b、45cを介して、スピー
カ46a、46b、46cが接続されている。各スピー
カによって囲まれた位置に視聴者のリスニングポイント
47が位置している。
【0026】帯域分割されてそれぞれ適正な音量レベル
に調整されたマルチアンプ用出力端子からの音声信号
を、それぞれパワーアンプで増幅した後、所定の位置に
配置された各帯域専用のスピーカから音響を出力させる
ことにより、マルチアンプシステムおよびマルチスピー
カシステムにおいて、視聴者は、そのリスニングポイン
ト47における最適なラウドネス特性48を得ることが
できる。
【0027】(実施の形態5)図7は本発明の実施の形
態5における車載用音響システムにおけるラウドネス制
御を模式的に示したものである。図7(a)に示すよう
に、車両内における音響システムでは、フロントシート
51の前方のインストルメントパネルの上部に高中域用
スピーカユニット52が配置され、ドアパネル下部に低
域用スピーカユニット53が配置されることが多く、運
転者のリスニングポイント54から見ると、スピーカユ
ニット52、53からの音の音像位置55は比較的低い
位置にあり、下から音が聞こえる感じになる。このた
め、図7(b)に示すように、音量調整用ボリュームつ
まみ56を調整してラウドネス効果を働かせると、中域
が低くなるので音像位置55がさらに低くなってしま
う。そこで、図7(c)に示すように、ラウドネス制御
において、中域の1kHzから8kHz程度までを図1
のメインボリューム17の音量変化に追従して変化させ
ることにより、音像位置55の低下を防止することがで
きる。
【0028】(実施の形態6)図8は本発明の実施の形
態6における車載用音響システムにおけるラウドネス制
御の別の例を示したものである。通常の運転者のリスニ
ングポイントは、スピーカから等距離にない場合がほと
んどであり、従来の2チャンネル制御のラウドネス制御
では、リスニングポイントでの左右、前後のスピーカで
同じラウドネス特性を持たせても、各スピーカからの距
離の相違により、ラウドネス特性の効果が十分に得られ
なかった。そこで、図8に示すように、前後左右の4チ
ャンネルの音声信号を、それぞれ可変抵抗器VR13、
14、15、16を通してパワーアンプ61、62、6
3、64で増幅し、それぞれスピーカ65、66、6
7、68から出力する構成において、各可変抵抗器VR
13、14、15、16の抵抗値を個別に設定し、図1
のメインボリューム17からのレベル調整用のコントロ
ール電圧Vにより個別に制御することにより、左右の音
量であるバランスコントロールと前後の音量であるフェ
ーダコントロールとを制御して、運転者の実際のリスニ
ングポイント69を、各スピーカ65、66、67、6
8の中央に位置する仮想のリスニングポイント70に設
定することができ、ステレオ感を向上させながら、現実
のリスニングポイント69でも最適なラウドネス効果を
得ることができる。
【0029】(実施の形態7)図9は本発明の実施の形
態7におけるラウドネス制御装置の動作を説明するもの
であり、装置自体の構成は図1に示したものと同じであ
る。車載用システムにおいて、ナビゲーション用の音声
案内を車載用音響システムを利用して行う場合、音響シ
ステムが動作中で音楽を聞いている間にナビゲーション
用の音声案内が飛び込んでくる場合、従来のシステムで
は、フロントチャンネルの音をミューティングしてそこ
に音声案内を挿入していたが、この方法では音の定位が
不安定になることやミューティング時の違和感が大きか
った。そこで、本実施の形態7では、フロントの左右の
2チャンネルに対して、メインボリューム17からのレ
ベル制御用のコントロール電圧Vにより、71のように
VCA1からVCA3の出力レベルを下げるとともに、
ナビゲーションからの音声案内信号を、72のようにV
CA4により出力レベルを上げるように制御することに
より、ミックス回路15により混合した出力は、73の
ように音声案内信号入力時に、音声信号と音声案内信号
との合成信号の音量を変化させずに、音声案内信号の明
瞭度を確保することができ、違和感のない聞き取りやす
い音声案内を聞くことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかな
ように、各チャンネルの音声信号を帯域分割して、全体
の音量に対する各帯域の音量の変化を帯域毎に制御して
ラウドネス特性を実現するものであり、音質、バラン
ス、フェーダーコントロールをも連動させて、最適な音
響システムを構築することができる。これにより、可変
量を十分に確保しながら音質、音像定位の制御を行うこ
とができ、車載用等の特殊な再生条件をも加味した聴感
感度補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるラウドネス制御
装置の概略ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるVCAの制御電
圧に対する減衰量を示す特性図
【図3】本発明の実施の形態2における主要部の回路図
【図4】本発明の実施の形態2における動作を示す特性
【図5】本発明の実施の形態3における主要部の回路図
【図6】本発明の実施の形態4における主要部の模式図
【図7】本発明の実施の形態5における動作を示す模式
【図8】本発明の実施の形態6における主要部の模式図
【図9】本発明の実施の形態7における主要部の模式図
【符号の説明】
11 入力セレクタ部 12 帯域分割部 13 レベルコントロール部 14 バッファ 15 ミックス回路 16 レベルコントロール部 17 メインボリューム 18 マルチアンプ用出力端子 19 DSP 20 必要なラウドネス特性

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声信号の聴感感度を補正す
    るために周波数を帯域分割し、帯域分割された各周波数
    の音量を、音声信号出力の全体の音量変化に追従して変
    化させるようにしたラウドネス制御方法。
  2. 【請求項2】 帯域分割時に各周波数のカットオフ周波
    数を全体の音量変化に追従して変化させるようにした請
    求項1記載のラウドネス制御方法。
  3. 【請求項3】 帯域分割時に各周波数のカットオフ特性
    を複数段階に切り替えるようにした請求項1記載のラウ
    ドネス制御方法。
  4. 【請求項4】 帯域分割され、音量調整された各周波数
    毎の音声信号を取り出して、独立したパワーアンプおよ
    びスピーカから出力するようにした請求項1記載のラウ
    ドネス制御方法。
  5. 【請求項5】 帯域分割された周波数のうち、特定の周
    波数領域を全体の音量変化に追従して変化させることに
    より、音像の位置を変化させるようにした請求項1記載
    のラウドネス制御方法。
  6. 【請求項6】 前後左右に配置されたスピーカを有する
    音響システムにおいて、全体の音量変化に追従してバラ
    ンスコントロールおよびフェーダーコントロールを連動
    させ、視聴者のリスニングポイントで最適化するように
    した請求項1記載のラウドネス制御方法。
  7. 【請求項7】 車載用音響システムにおいて、音声信号
    出力中に他の装置の音声案内信号が入力された場合に、
    周波数分割された中域の音声信号のレベルを減衰させる
    とともに、音声案内信号のレベルを上げるようにした請
    求項1記載のラウドネス制御方法。
  8. 【請求項8】 聴感感度を補正するための周波数を帯域
    分割する手段と、帯域分割された各周波数の音量を、音
    声信号出力全体の音量変化に追従して変化させる手段と
    を備えたラウドネス制御装置。
  9. 【請求項9】 帯域分割時に各周波数のカットオフ周波
    数を全体の音量変化に追従して変化させる手段を備えた
    請求項8記載のラウドネス制御装置。
  10. 【請求項10】 帯域分割時に各周波数のカットオフ特
    性を複数段階に切り替える手段を備えた請求項8記載の
    ラウドネス制御装置。
  11. 【請求項11】 帯域分割された各周波数毎の音声信号
    を取り出して、独立したパワーアンプおよびスピーカか
    ら出力する手段を備えた請求項8記載のラウドネス制御
    装置。
  12. 【請求項12】 帯域分割された周波数のうち、特定周
    波数領域の音量を全体の音量変化に追従して変化させる
    手段を備えた請求項8記載のラウドネス制御装置。
  13. 【請求項13】 前後左右にスピーカを備えた音響シス
    テムにおいて、全体の音量変化に追従して、バランスコ
    ントロールおよびフェーダーコントロールを連動させ、
    視聴者のリスニングポイントで最適化する手段を備えた
    請求項8記載のラウドネス制御装置。
  14. 【請求項14】 車載用音響システムにおいて、音声信
    号と他の装置の音声案内信号とを混合する手段を有し、
    音声信号出力中に他の装置の音声案内信号が入力された
    場合に、周波数分割された中域の音声信号のレベルを減
    衰させるとともに、音声案内信号のレベルを上げるよう
    に制御する手段を備えた請求項8記載のラウドネス制御
    装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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