JPH02127540A - 難燃性および抗ピル性の優れた毛布 - Google Patents

難燃性および抗ピル性の優れた毛布

Info

Publication number
JPH02127540A
JPH02127540A JP63279594A JP27959488A JPH02127540A JP H02127540 A JPH02127540 A JP H02127540A JP 63279594 A JP63279594 A JP 63279594A JP 27959488 A JP27959488 A JP 27959488A JP H02127540 A JPH02127540 A JP H02127540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blanket
resistance
fibers
polyester fibers
pile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63279594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2855626B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Kino
木野 義之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP63279594A priority Critical patent/JP2855626B2/ja
Publication of JPH02127540A publication Critical patent/JPH02127540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2855626B2 publication Critical patent/JP2855626B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた難燃性能が要求される毛布、特にホテ
ル、旅館、病院等の公共施設で使用される毛布に関する
ものである。
[従来の技術] ホテル、旅館、病院等の様に消防法で指定された特定の
場所で使用される物品は、政令で定める基準以上の難燃
性をもつものでなければならない。このうち毛布につい
ては、特に優れた難燃性を持たせることが必要であると
の観点から、限界酸素濃度(以下LOI値と略記するこ
とがある)が26以上のtaia、例えばアクリル系繊
維等で製造されたものが一般的であった。しかしながら
こうしたアクリル系毛布は風合いや難燃性の点で優れて
いる反面、燃焼時にシアン化水素ガスや塩化水素ガス等
の有害ガスを発生したり、洗擢や高温殺菌処理を繰り返
し行なうと縮んだり風合いを失なりて硬化するといった
欠点を有している。尚上記LOI値とは、試料が燃焼を
維持していく上で必要な最少酸素濃度を意味し、この濃
度を測定することによって材料の燃焼性が判断される。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術における欠点を解決する技術として、LO
I値が26以上のポリエステル繊維からなる毛布が開発
されて、風合い、難燃性、耐洗擢性、耐高温殺菌処理性
に優れ且つ燃焼時における有害ガスの発生を防止し得る
毛布が実現された。
しかしながら他方ではポリエステル!aiI4I特有の
物理的特性がかえって災いし、表面に露出している繊維
の単糸切れやほつれ等に起因して毛玉(ピリング)を発
生し易く、且つ一旦生じた毛玉は脱落しにくいため外観
を著しく損なうという欠点を有していた。
本発明はこの様な事情に着目してなされたものであって
、その目的は、上記従来技術で指摘される問題点を解消
すると共に、毛玉が生じ難い特性(これを一般に抗ビル
性と呼ぶ)の優れた毛布を提供しようとするものである
[課題を解決する為の手段] 上記目的を達成することのできた本発明とは、地部及び
パイル部からなる毛布において、パイル部を構成する糸
は下記[I1式を満足するポリエステル繊維から構成さ
れ、 1≦KT−5〒≦15  ・・・[I][但し、KTは
結節強度(g/デニール)KEは結節伸度(%) を意味する。] 前記毛布を構成する繊維の50重量%以上は限界酸素指
数26以上ポリエステルm維を用いたものであるところ
に要旨を有するものである。
[作用] 本発明は上述の如く構成されるが、要は布帛を構成する
Ill維の50%以上をLOI値26以上のポリエステ
ル1a維で構成して難燃性能を発揮させると共に、パイ
ル布帛繊維の結節強度KTおよび結節伸度KEを相互に
相関連させることによって適正な範囲に設定し良好な抗
ビル性を付与したのである。特に布帛のうちパイル部に
上記難燃性能及び糸特性を有するポリエステル繊維を使
用すれば効果的である0例えば布帛のパイル部に上記ポ
リエステル繊維を100%、地部に50%以上(重量比
)使用する。
先に述べた様にLOI値が26以上のポリエステル繊維
を用いた難燃性毛布は長期間の使用中の摩擦によって繊
維がほつれて毛玉に成長し、且つ一旦生じた毛玉は脱落
しにくい為外観を著しく損なう。本発明者らがその原因
について検討したところ、ポリエステル繊維は他の合成
繊維に比べて引張強度、結節強度および耐摩耗性等が高
く、これが毛玉発生及び毛玉保持の原因になフているこ
とが判明した。
そこで上記欠点を解決する目的で鋭意研究を重ねたとこ
ろ、パイル布帛繊維の結節強度KTと結節伸度KEは抗
ビル特性に対して顕著な影響、しかも両者が相互に関連
した複雑な影響を及ぼす要件であることを見出した。そ
こでこれらの値を適正な範囲に設定してやればよいので
はないかとの指針の下に更に検討した結果、上記構成を
採用するとの結論に達し本発明を完成した。
上記パイルとは、織起毛毛布においては緯糸を、タフト
毛布やマイヤー毛布においてはパイル糸を意味し、総じ
て毛布の主要構成部(布帛全体中の50重量%以上)を
なす。又、パイルはカットされたもの(カットパイル)
でもかまわない。
本発明に係るパイル毛布においては、布帛を構成する繊
維の50%以上(重量比率)をLOI値26以上のポリ
エステル繊維とする必要がある。
即ちポリエステル繊維のLOI値が26末溝であったり
、該繊維がパイル布帛の50%未満であると希望する難
燃性能が得られない、また50%未満であると後述の抗
ビル性についても良好な成績が得られない。尚上記「難
燃性能」とは、消防庁安全救急、課長通達(消防安第6
5号、昭和49年6月25日)に規定される基準に従っ
たものであり、その試験方法としては45°傾斜法(メ
セナミン法)および45°たばこ法として知られている
。またポリエステル繊維のLOI値の好ましい範囲は2
6〜35であり、その好ましいパイル糸構成率は70%
以上であり、これらの範囲であるとより一層の難燃性が
発揮される。
次に本発明で用いるパイル糸は下記の要件を満足する必
要がある。
1≦KT−5≦15 ・・・[11 【但し、KTは結節強度(g/デニール)KEは結節伸
度(%) を意味する。] KT−J71が1未満の場合は、パイル糸としての強度
が余りにも弱くなって繊維の脱落が多くなり、毛玉が発
生しないという点に関する限りでは極めて優れたものと
なるが、パイル糸の飛散が速く進行し、毛布としての機
能(保温性)を速やかに喪失してしまう。
一万KT−気が15を超える場合には、パイル糸として
の強度が強くなり、いったん生じた毛玉が脱落しにくく
なる。尚にT−J7下の好ましい範囲は1.4〜32程
度である。
上記結節強度KTは繊維の脆さの目安となるものであり
、この結節強度にTfa−適正な範囲にコントロールし
てやれば、使用中の摩擦に対し繊維がほつれて毛玉に成
長するという事態を発生することなく、損傷によって脱
落して外観を著しく損なうこともない、KTは1.00
〜2.50g/デニール、好ましくは0.80〜1.2
0g/デニールであればよい、又引張強度DTとの比K
T/DTは0.3〜0.5であればよい、また結節伸度
KEも結節強度と相互に依存し合うものと考えられ、余
り小さくすると繊維がもろくなりすぎて損傷により脱落
し、長期間の使用に対して毛布としての保温性を維持で
きなくなる。こうした観点からすれば、結節伸度KEの
好ましい範囲は4.5〜5.8程度である。
尚本発明で用いる難燃性ポリエステル繊維とは、ポリエ
ステルの製造段階で難燃化成分例えばリン系化合物、塩
素や臭素等のハロゲン化合物等を混合または共重合させ
たもの、或は通常のポリエステル繊維を染色段階等で難
燃剤を付与したもの等が挙げられるが、いずれの場合で
もパイル布帛構成繊維のうち50%以上用いれば本発明
での難燃性能を発揮させることができる。尚上記の難燃
性ポリエステルは該ポリエステル単独で糸条にしたもの
、他の繊維と混用して糸条にしたもののいずれであって
もよい。但し、他の繊維と混用する場合、難燃性を低下
させない繊維を選択する必要があり、ポリエステルある
いはポリアミド繊維等の如く溶融タイプの繊維が好適で
ある。
以下本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下
記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・
後記の趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発明
の技術的範囲に含まれるものである。
[実施例コ 通常のポリエステル繊維(Reg、PEs。
Lot値22)および難燃性を有するポリエステル繊維
(NPハイム、LOI値28)を用い、且つ夫々結節強
度及び結節伸度の異なる、3dX76IIIII+の繊
維を使用し、常法で綿染色後紡績し番手1 /3 N’
″を紡出し、織起毛毛布の緯糸(パイル糸)として使用
し、立毛毛布とした。このときの毛布の規格は下記の通
りである。
毛布の規格 経糸  ポリエステル繊維LOI値2216s/1(英
式綿番手) 密度170本710cm 緯糸  上記各種糸1/3N’″(メートル番手)密度
132木/10cm 得られた各毛布について、消防安第65号に従って難燃
性を判定すると共に、抗ビル性(毛布の外観判定)につ
いても調査したところ、第1表の結果が得られた。
この結果から明らかであるが、本発明で規定する要件を
満足する実施例のものは難燃性および抗ビル性のいずれ
においても優れていることが理解される。
[発明の効果] 以上述べた如く本発明によれば、燃焼時における有害ガ
スの発生がないというポリエステル本来の特性を維持し
つつ、風合い、難燃性、耐洗潤性、耐高温殺菌処理性、
更には抗ビル性にも優れた毛布が実現できた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 地部及びパイル部からなる毛布において、パイル部を構
    成する糸は下記[ I ]式を満足するポリエステル繊維
    から構成され、 1≦KT・√(KE)≦15・・・[ I ] [但し、KTは結節強度(g/デニール) にEは結節伸度(%) を意味する。] 前記毛布を構成する繊維の50重量%以上は限界酸素指
    数26以上ポリエステル繊維を用いたものであることを
    特徴とする難燃性および抗ビル性の優れた毛布。
JP63279594A 1988-11-04 1988-11-04 難燃性および抗ピル性の優れた毛布 Expired - Fee Related JP2855626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63279594A JP2855626B2 (ja) 1988-11-04 1988-11-04 難燃性および抗ピル性の優れた毛布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63279594A JP2855626B2 (ja) 1988-11-04 1988-11-04 難燃性および抗ピル性の優れた毛布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02127540A true JPH02127540A (ja) 1990-05-16
JP2855626B2 JP2855626B2 (ja) 1999-02-10

Family

ID=17613162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63279594A Expired - Fee Related JP2855626B2 (ja) 1988-11-04 1988-11-04 難燃性および抗ピル性の優れた毛布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2855626B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205157A (ja) * 2003-12-26 2005-08-04 Uniplas Shiga Kk 難燃ナイロンカーペットおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205157A (ja) * 2003-12-26 2005-08-04 Uniplas Shiga Kk 難燃ナイロンカーペットおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2855626B2 (ja) 1999-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11261546B2 (en) Blended fiber yarns and fabrics including oxidized polymeric fibers
AU2018247356B2 (en) Frame resistant fabric having wool blends
US6800367B2 (en) Fire retardant and heat resistant yarns and fabrics incorporating metallic or other high strength filaments
RU2204631C2 (ru) Огнестойкие ткани
JP7036007B2 (ja) 遮炎性編物
JPWO2016152814A1 (ja) 布帛および衣料
US20060211319A1 (en) Textile woven and knit fabrics with enhanced flame retardancy and comfort for bedclothing products
WO2011089902A1 (ja) 難燃繊維集合体及びその製造方法、並びに繊維製品
KR102654523B1 (ko) 난연성 섬유 복합체 및 난연성 작업복
EP0288470A1 (en) Improvements in textile materials
EP1798318B1 (en) Flame-retardant synthetic fiber, flame-retardant fiber composite, and upholstered furniture product made with the same
JPH02127540A (ja) 難燃性および抗ピル性の優れた毛布
US20070237953A1 (en) Flame resistant synthetic fiber, flame resistant fiber composite and upholstered furniture products using the same
JPH08260286A (ja) 難燃性に優れた織物
JP2006169687A (ja) カチオン染料可染型難燃性ポリエステル繊維と難燃性織編物およびそれらの製造方法
WO2024038467A1 (en) Light weight flame resistant fabric
JP2001226853A (ja) 難燃性布団側地
CA3139640A1 (en) Composite yarn, fabric, and fiber product
MXPA01003161A (en) Flame resistant fabrics
JPH04194053A (ja) 難燃性布帛

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees