JPH021240B2 - - Google Patents

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JPH021240B2
JPH021240B2 JP6580783A JP6580783A JPH021240B2 JP H021240 B2 JPH021240 B2 JP H021240B2 JP 6580783 A JP6580783 A JP 6580783A JP 6580783 A JP6580783 A JP 6580783A JP H021240 B2 JPH021240 B2 JP H021240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bath
plating
hydrochloric acid
lead
added
Prior art date
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Expired
Application number
JP6580783A
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English (en)
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JPS59193296A (ja
Inventor
Shinichi Wakabayashi
Yoshe Hiraide
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP6580783A priority Critical patent/JPS59193296A/ja
Publication of JPS59193296A publication Critical patent/JPS59193296A/ja
Publication of JPH021240B2 publication Critical patent/JPH021240B2/ja
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  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は高電流密度,高温度という条件の下に
針状晶を生ずることなく、良好な外観を有する電
着面を得ることができる塩酸酸性電気はんだめつ
き浴に関する。 従来はんだめつき浴は硫酸浴,ホウフツ化浴の
酸性浴が主流であり、ラツクめつきおよびバレル
めつきを中心に使用されており、高速性を追求す
るジエツトめつき,フローめつきはほとんど行わ
れていない。すなわち高速性には高温度,強撹拌
が必要であるが、上記の酸性浴の場合、高温度,
強撹拌の下では2価の錫イオンが4価に酸化さ
れ、沈殿物を生成して浴寿命に達してしまうから
である。それでも上述のホウフツ化浴はある程度
の高速性は得られているようであるが、満足でき
ものではなく、それに作業者に対する安全性,フ
ツ化物の排水処理に難点があり、また種々の材料
に対する腐食性が強く、めつき装置の材料選定が
難しくなる等の欠点がある。 発明者はこれら従来のはんだめつき浴のもつ難
点に鑑み、作業上の危険度が低く、排水処理も容
易な塩酸浴を検討することにした。しかるに従来
塩酸酸性浴は電着面が粗雑で針状晶が生じ易く、
良好な外観を有する電着面を得ることが困難であ
り、工業的な実用域に達していなかつた。 本発明の目的は作業上の危険度が低く、排水処
理も容易であるとともに、針状晶を生じることな
く緻密で良好な外観を有する電着面を得ることで
き、しかも高速化が達成しうる塩酸酸性電気はん
だめつき浴を提供することにあり、その特徴とす
るところは、塩化第1錫、酢酸鉛、塩酸を主成分
とする基本めつき液に、アルキルピリジニウム塩
と不飽和カルボニル化合物を添加したところにあ
る。 また、塩化第1錫、酢酸鉛、塩酸を主成分とす
る基本めつき液に、アルキルピリジニウム塩と不
飽和カルボニル化合物を添加し、さらにポリエチ
レングリコールアルキルフエニルエーテル、また
はポリオキシエチレン系化合物を添加したことを
特徴とする。 本発明の基本浴は塩化第1錫,酢酸鉛,塩酸を
主成分とする。鉛塩としては塩化鉛,一酸化鉛,
二酸化鉛等は希塩酸に浴けにくいため使用が困難
である。 添加剤として、塩化ラウリルピリジニウムはデ
ンドライド状の析出を押え得る効果があり、1〜
5g/の範囲で充分な効果がある。しかしなが
ら塩化ラウリルピリジニウムのみでは、高速フロ
ーめつきを行う場合に電着面が黒みがかつたざら
ざらした面しか得られず、高速化が達成できな
い。ベンザルアセトンはこの高速フローめつきを
可能にし、0.01〜g/〜0.1g/の範囲で充
分なレベリング作用がある。なおベンザルアセト
ンそのものは水に不溶であるため、あらかじめ塩
化ラウリルピリジニウム等の界面活性剤に混合し
溶解させたうえで使用する必要がある。 上記の基本浴に、上記塩化ラウリルピリジニウ
ム等のアルキルピリジニウム塩と上記のベンザル
アセトンやシンナムアルデヒド等の不飽和カルボ
ニル化合物とを添加したのみでも針状晶のない、
良好な外観を有する電着面を得ることが可能であ
る。 トリトンX―100(商品名):ポリエチレングリ
コールアルキルフエニルエーテルは、さらに高速
めつきを可能にする。トリトンX―100は、塩化
ラウリルピリジニウムの添加による液の黄色化、
および長時間使用による液の濁りを押さえ、浴を
安定化し浴寿命を伸ばすとともに、結晶の急激な
成長を抑制し、めつき速度の高速化剤としての作
用を奏し、表1に示す如く、添加の有無により良
好な電着面を有する最高電流密度範囲が変化す
る。なおトリトンX―100の替りに、ツイーン80
(商品名):ポリオキシエチレンソルビタモノオレ
エイトを用いた場合にも同様の作用効果を奏す
る。トリトンX―100,ツイーン80の添加量は3
ml/〜5ml/の範囲で充分である。
【表】 実施例 1 塩化第1錫 30g/ 酢酸鉛 10g/ 塩 酸 0.5N 二塩酸ヒドラジン 4g/ 塩化ラウリルピリジニウム 2g/ ベンザルアセトン 0.05g/ トリトンX―100 3ml/ この浴の種々の電流密度でのめつき表面状態を
示す写真を第1図に示す。また上記組成におい
て、トリトンX―100を含まない浴の種々の電流
密度でのめつき表面状態を示す写真を第2図に示
す。第1図,第2図から明らかなようにトリトン
X―100無添加浴はめつき表面が粗くごつごつし
ているが、トリトンX―100添加浴のめつき表面
は緻密で平滑であり、良好なめつき外観が得られ
る。またトリトンX―100を添加することによつ
て高い電流密度範囲で良好なめつき外観が得ら
れ、高速化が達成できる。 はんだめつき析出物中の錫と鉛の割合を表2に
示す。
【表】 表2から明らかなように、電流密度40A/dm2
〜70A/dm2の範囲内で析出物中の鉛の割合ほぼ
一定となり、現場作業におけるめつき管理が容易
になる。 また錫と鉛の濃度を種々変化させることによつ
て、同一電流密度における析出物中の鉛の割合を
2%〜70%を大きな幅で変化させ得る。 なお二塩酸ヒドラジンは高温(50℃,60℃以
上)下での浴の安定化を図る作用を有する。すな
わち高温になると錫が2価から4価に酸化されて
しまい、比重が下がつてめつきの密着性が悪くな
るが、二塩酸ヒドラジンは4価の錫を2価に還元
する還元剤としての作用をするため浴の安定化が
図れる。二塩酸ヒドラジンの濃度は1〜20g/
の範囲で効果がある。還元剤としてはその他に、
ハイドロキノン,次亜リン酸等の硫酸基をもたな
いものであれば浴の安定化に有効であり、これら
を単独あるいは共存させて使用し得る。 実施例 2 塩化第1錫 30g/ 酢酸鉛 10g/ 塩 酸 0.5N ハイドロキノン 2g/ 塩化ラウリルピリジニウム 2g/ シンナムアルデヒド 0.05g/ ツイーン80 3ml/ 本実施例においても実施例1と同等のめつき速
度とめつき外観が得られた。 なお酢酸鉛の替りに、塩化亜鉛、三酸化アンチ
モン等の他の金属化合物を添加すればそれぞれの
合金浴としての機能も果し得る。また酢酸鉛を入
れなければ錫浴として使用可能である。 以上のように本発明によれば、従来粗雑な外観
しか得られなかつた塩酸酸性はんだめつき浴にお
いても、平滑で緻密な電着面を高速で得ることが
できる。特に本発明のめつき浴においては、
40A/dm2〜70A/dm2の高電流密度範囲内での
使用が達成でき、従来のはんだめつき浴が5A/
dm2〜10A/dm2であつたことを考えると、めつ
き時間は1/6以下に短縮でき、例えば半導体装
置用のリードフレームのめつき処理において、は
んだめつき工程を、極めて短時間で行われるスポ
ツト銀めつきと同一のめつきラインに組込むこと
も可能になるなどの著効を奏する。 また本発明においては高速フローめつきばかり
でなく、通常の浴めつきにおいても従来より高い
電流密度範囲で使用することができ、めつき時間
を短縮化できる。 以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
第1図はトリトンX―100添加浴の、第2図は
トリトンX―100無添加浴のそれぞれのめつき表
面状態を示すSEM写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化第1錫、酢酸鉛、塩酸を主成分とする基
    本めつき液に、アルキルピリジニウム塩と不飽和
    カルボニル化合物を添加したことを特徴とする塩
    酸酸性電気はんだめつき浴。 2 塩化第1錫、酢酸鉛、塩酸を主成分とする基
    本めつき液に、アルキルピリジニウム塩と不飽和
    カルボニル化合物を添加し、さらにポリエチレン
    グリコールアルキルフエニルエーテル、またはポ
    リオキシエチレン系化合物を添加したことを特徴
    とする塩酸酸性電気はんだめつき浴。
JP6580783A 1983-04-14 1983-04-14 塩酸酸性電気はんだめつき浴 Granted JPS59193296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6580783A JPS59193296A (ja) 1983-04-14 1983-04-14 塩酸酸性電気はんだめつき浴

Applications Claiming Priority (1)

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JP6580783A JPS59193296A (ja) 1983-04-14 1983-04-14 塩酸酸性電気はんだめつき浴

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59193296A JPS59193296A (ja) 1984-11-01
JPH021240B2 true JPH021240B2 (ja) 1990-01-10

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ID=13297663

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6580783A Granted JPS59193296A (ja) 1983-04-14 1983-04-14 塩酸酸性電気はんだめつき浴

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434878B1 (ko) * 1999-12-30 2004-06-07 주식회사 포스코 흑색 전기아연 도금강판의 제조방법

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JPS59193296A (ja) 1984-11-01

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