JPH02120726A - コヒーレント光通信方式 - Google Patents

コヒーレント光通信方式

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JPH02120726A
JPH02120726A JP63273135A JP27313588A JPH02120726A JP H02120726 A JPH02120726 A JP H02120726A JP 63273135 A JP63273135 A JP 63273135A JP 27313588 A JP27313588 A JP 27313588A JP H02120726 A JPH02120726 A JP H02120726A
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哲也 清永
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輝美 近間
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茂樹 渡辺
Yoshito Onoda
義人 小野田
Takao Naito
崇男 内藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 目     次 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第8図〜第10図) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(第1図) 作   用 実 施 例(第2図〜第7図) 発明の効果 概要 コヒーレント光通信方式に関し、 偏波面保存光ファイバの使用、偏波ダイパーシティ方式
、偏波能動制御方式によることなしに、光伝送路での偏
波ゆらぎに起因する受信感度の劣化を防止することを目
的とし、 送信部においては、出射光の偏波面が同一でない第一及
び第二の送信光源を異なる周波数で発振させ、上記第一
及び第二の送信光源を同一の信号で直接又は間接に変調
して変調光を合波した後に光伝送路に送出し、受信部に
おいては、上記光伝送路により伝送された信号光と、上
記第一及び第二の送信光源の発振周波数と異なる周波数
で発振する局発光源からの局発光とを合波し、該信号光
及び局発光の合波光を受光器により光−電気変換し、上
記第一の送信光源の発振周波数と上記局発光源の発振周
波数との差の周波数の電気信号を通過させる第一の帯域
通過フィルタ及び上記第二の送信光源の発振周波数と上
記局発光源の発振周波数との差の周波数の電気信号を通
過させる第二の帯域通過フィルタにより、上記受光器に
おいて変換された電気信号を分離し、該分離された電気
信号をそれぞれ復調した後合成するようにして構成する
産業上の利用分野 本発明はコヒーレント光通信方式に関する。
近年、次世代の光通信方式として、可干渉性を有する波
として光を取り扱うコヒーレント光通信方式が注目され
、各種通信研究機関等で盛んに研究が行われている。コ
ヒーレント光通信方式にあっては、従来から実用化され
ている強度変調直接検波方式(IM−DD方式)と比較
して受信感度がlO〜20dB改善されるので、長距離
伝送が可能であり、また、光周波数多重伝送或いは多値
伝送を行うことができるので、伝送容量の飛躍的な増大
が可能になる等メリットが大きく、通信方式として、単
純に光を点滅させるIM−DD方式に比べて、基本的に
優位性を持つ。
ところで、コヒーレント光通信方式を実施する場合、送
信光と少しだけ発振周波数がずれた、或いは一致した局
発光を用いて光へテロダイン或いはホモダイン検波する
際に2つの光の偏光状態がずれていると、光−電気変換
した後に検出される電力が減少し、受信感度の劣化を生
ずる。光伝送路として通常のシングルモード光ファイバ
を用いると、送信光の偏光状態は変動してしまい、何ら
かの改善が必要となる。
従来の技術 第8図はコヒーレント光通信システムの基本構成を示す
ブロック図である。送信部111からの信号光は、光伝
送路112により受信部に伝送される。受信部に伝送さ
れた信号光は、光カプラ等の光合波器113により局発
光源114からの局発光と合波され、その合波光は受信
器115により例えばヘテロゲイン検波される。受信器
115の初段に位置するフォトダイオード等の受光器1
16では、その自乗検波特性により、信号光の周波数と
局発光の周波数との差の周波数を有する電気信号が生成
され、その信号のうち所望の中間周波信号がIF回路1
17により取り出され、その中間周波信号に基づいて復
調回路118により復調がなされる。
このようなシステムにおいて、送信部111から送出さ
れた光信号は、レーザ光を直接或いは間接に変調したも
ので、一般には直線偏光となっている。ところが、光伝
送路112がシングルモード光ファイバである場合には
、その不可避的な非軸対称性により伝播モードであるH
E1、モードの縮退が解け、HE1、1、 HE1、、
の2つのモードが伝播可能となるので、光ファイバにね
じり、曲げ、外圧及び温度変化等の擾乱が加えられて両
モード間に結合が生じると、両モード間の位相速度の差
により位相差が生じ(複屈折)、これにより受信側(光
フアイバ出射端)における偏波状態が複雑に変化するこ
とになる。具体的には、出射光が楕円偏光となったり、
或いは偏波方向が回転したりするものである。このよう
な偏波状態のゆらぎが大きいと、信号光と局発光との干
渉効率が低下して受信感度が劣化し、最悪状態では受信
不可能となる。
この問題に対処するための手段を以下に例示する。
(イ)偏波面保存光ファイバの使用 光伝送路として偏波面保存光ファイバを用いると共に、
送信部及び受信部における偏波面を一致させておくこと
により、信号光の偏波状態を一定に保ち、受信感度の劣
化を防止することができる。
(ロ)偏波ダイパーシティ方式 第9図は同方式を示すブロック図である。光伝送路11
2により伝送された信号光を偏波分離器121により偏
波面が互いに直交するP波、S波成分に分離し、一方、
局発光源114からの局発光についても偏波分離器12
2によりP波、S波成分に分離し、それぞれのP波成分
については光合波器123で合波した後受信器125で
復調し、それぞれのS波成分については光合波器124
で合波した後受信器126で復調し、雨後調信号を合成
器127にて合成するようにしたものである。
この構成によれば、光伝送路における偏波ゆらぎが大き
い場合でも、受信器125.126のいずれか一方から
出力信号を得ることができるので、受信不能となること
がない。
(ハ)偏波能動制御方式 第10図は同方式を示すブロック図である。この例では
、信号光と局発光を合波する光合波器132から出力さ
れた合波光の偏波状態を偏波状態検出回路133により
検出し、その検出信号に基づいて、光伝送路112の光
合波器132近傍に設けられた偏波制御器131を駆動
して、常に最大の干渉効率を得るようにしている。尚、
偏波制御器131は、局発光源114と光合波器132
との間に設けられていてもよい。
発明が解決しようとする課題 光伝送路における偏波ゆらぎに起因する受信感度の劣化
を防止するための従来の技術のうち、偏波面保存光ファ
イバによるものにあっては、量産に適した長尺の偏波面
保存光ファイバの提供が困難であり、長距離伝送を行う
場合に支障がある。
また、従来から敷設されているシングルモード光ファイ
バ等からなる光伝送路を使用し得ないという点において
、産業経済上の多大なる損失が予想される。
偏波ダイパーシティ方式にあっては、P偏光とS偏光に
ついてそれぞれに受信系列を必要とするので構成が複雑
化し、例えばデュアルバランス型受信方式或いはフェー
ズダイパーシティ方式との併用を行う場合には光学部品
が多数必要となり、構成が更に複雑化する。また、受信
系列が2つあると、例えば受信光の大部分の電力を一方
の受信系列で処理している状態にあっては、他方の受信
系列はほとんど雑音を生じるためだけに機能するので、
S/N比が低下するという不都合が生じる。
偏波能動制御方式にあっては、例えば、信号光の偏波状
態を検出するための受光器を受信系列における主受光器
とは別に4つ必要とし、また、偏波制御器を構成するた
めに、1/4波長板及びl/2波長板に相当する光学部
品を必要とし、構成が複雑化する。また、受信した信号
光及び局発光を分配して偏波制御用に用いるので、非効
率的である。
本発明はこのような事情に鑑みて創作されたもので、偏
波面保存光ファイバの使用、偏波ダイパーシティ方式、
偏波能動制御方式によることなしに、光伝送路での偏波
ゆらぎに起因する受信感度の劣化を防止することを目的
としている。
課題を解決するための手段 上述した技術的課題は、第1図(a)に示す(1)の構
成又は同図(b)に示す(2)の構成により解決される
(1) 送信部1においては、出射光の偏波面が同一で
ない第一及び第二の送信光源2.3を異なる周波数f1
、f、で発振させ、第一及び第二の送信光源2.3を同
一の信号で直接又は間接に変調器4により変調して変調
光を合波器5により合波した後に光伝送路6に送出する
ようにする。
受信部7においては、光伝送路6により伝送された信号
光と、f、及びf2 と異なる周波数f。
で発振する局発光源8からの局発光とを合波器9により
合波し、この合波光を受光器10により光電気変換し、
周波数|f+   fs’lの電気信号を通過させる第
一の帯域通過フィルタ11及び周波数|f2  fsl
の電気信号を通過させる第二の帯域通過フィルタ12に
より、受光器10において変換された電気信号を分離し
、該分離された電気信号をそれぞれ復調器13.14に
より復調した後合成器15により合成するようにしてい
る。
(2) 送信部21においては、周波数f1 で発振す
る送信光源22を直接又は間接に変調器23により変調
して変調光を分配器24により分配し、上記変調光の偏
波面と異なる偏波面の光を透過する第一の偏光子25に
より、上記分配された一方の変調光から特定偏光成分を
取り出し、上記分配された他方の変調光を非線形光学結
晶26に透過させてその透過光に送信光源22の発振周
波数f、  と異なる周波数f2 の光を新たに生じさ
せ、上記変調光の偏波面と異なり且つ上記第一の偏光子
25により取り出された特定偏光成分の偏波面と異なる
偏波面の光を透過する第二の偏光子27により、非線形
光学結晶26の透過光から特定偏光成分を取り出し、第
一及び第二の偏光子25゜27により取り出された特定
偏光成分を合波器28により合波した後に光伝送路29
に送出するようにする。
受信部30においては、光伝送路29により伝送された
信号光と、fl 及びf2 と異なる周波数f3で発振
する局発光源31からの局発光とを合波器32により合
波し、この合波光を受光器33により光−電気変換し、
周波数1f+−f3 lの電気信号を通過させる第一の
帯域通過フィルタ34及び周波数|f2   fslの
電気信号を通過させる第二の帯域通過フィルタ35によ
り、受光器33において変換された電気信号を分離し、
該分離された電気信号をそれぞれ復調回路36.37に
より復調した後合成器38により合成するようにする。
尚、本願明細書中、「偏光」と「偏波」は同一の意味で
用いられている。
作   用 本発明の構成によれば、偏波面が同一でない、例えば偏
波面が互いに直交する光を同一の信号で変調して光伝送
路に送出し、受信側で電気信号に変換してそれぞれ復調
した後に合成するようにしているので、光伝送路におけ
る偏波ゆらぎが大きい場合でも常に信号出力を得ること
ができ、受信感度の劣化を防止することができる。
(1)の構成において、第一及び第二の送信光源を異な
る周波数f、 、  f2で発振させているのは、第一
及び第二の送信光源の発振周波数が一致するように周波
数制御するのと比較して、周波数制御が容易だからであ
る。即ち、発振周波数が一致するように周波数制御する
ためには、光PLL等の実現困難な技術が要求されるの
に対し、異なる周波数に例えば相対的に周波数制御する
ことは、ヘテロゲイン検波によるAFC,ファブリペロ
共振器の共振スペクトルの尖頭値にそれぞれ発振周波数
が一致するように制御する等により、比較的容易に行う
ことができる。
また、(2)の構成において、非線形光学効果を用いる
ことにより、単一の送信光源の分配光にそれぞれ異なる
周波数を与えているのは、異なる周波数を与えずに例え
ば円偏光出力とした場合を想定すると、同一時刻に直交
する偏光成分を取り出すことができず、ビットレートに
制限がある偏波スクランブラ方式等の適用が必要になる
からである。
実  施  例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明の一実施例を示すコヒーレント光通信シ
ステムのブロック図である。送信部40において、41
は送信用LD(半導体レーザ〉であり、外部共振器を形
成する等により、所望の伝送ビットレートに対して、位
相雑音の影響が生じないようなスペクトル線幅を有する
ようにされ、また、発振周波数が安定になるように、素
子温度及びバイアス電流が制御されている。送信用LD
41の発振周波数はf、であり、その出射光は直線偏光
である。42は送信用LD41と同様スペクトル線幅、
素子温度及びバイアス電流が制御されている送信用LD
であり、その発振周波数はf2(≠f+ )であり、そ
の出射光の偏波面は送信用LD41の出射光の偏波面と
垂直になるようにされている。送信用LD41.42は
、この実施例では伝送情報に基づく変調信号により直接
変調されているが、外部変調器を用いて間接的に外部変
調するようにしてもよい。43は光カブラ等の光合波器
であり、送信用LD41.42からの偏波面が互いに直
交するPIM及びS波(便宜上、送信用LD41の出射
光の偏波状態がP波、送信用LD42の出射光の偏波状
態がS波であるとする。)を合波して、例えば通常のシ
ングルモード光ファイバからなる光伝送路44に送出す
る。
送信用LD41.42の発振周波数を互いに異なる周波
数f+、f2 に安定化制御するには、例えば、それぞ
れの発振周波数を、ファブリペロエタロン等において周
波数軸上で等間隔に出現するスペクトルピークと一致す
るように制御すればよい。
受信部45において、46は送信用LD41゜42と同
様発振スペクトル線幅及び発振周波数が安定化されてい
る局発用LDであり、その発振周波数はf1、f2 と
僅かにずれたf、である。また、図示はしないが、送信
用LD41.42の出射光とのビート信号が安定に保た
れるように、AFC(自動周波数追尾)装置が設けられ
ている。
47は光カプラ等の光合波器であり、光伝送路44によ
り伝送された信号光と局発用LD46からの局発光とを
合波する。48は光合波器47からの白波光を光−電気
変換するフォトダイオード等の受光器であり、自乗検波
器として機能する。受光器48において生成された例え
ば数GHzの中間周波数を有する中間周波信号は、IF
増幅器49により増幅された後、帯域通過フィルタ50
゜52に送られる。帯域通過フィルタ50は、周波数1
fl−f31の中間周波信号を選択的に通過させ、帯域
通過フィルタ52は周波数1f2−f、1の中間周波信
号を選択的に通過させる。帯域通過フィルタ50を通過
した検波信号は復調器51により復調され、帯域通過フ
ィルタ52を通過した検波信号は復調器53により復調
され、それぞれの復調信号(ベースバンド信号)は、パ
ワーコンバイナ54により合成(加算)される。そして
、パワーコンバイナ54からの信号を識別器55により
識別することにより、伝送情報が再生される。尚、復調
器51.53は、DPSK (差動位相シフトキーイン
グ)方式、CPFSK (位相連続周波数シフトキーイ
ング)方式等の送信側変調方式に応じて構成されている
第3図は、光伝送路44の受信側における偏波状態が種
々の状態にゆらいだときの、各部分における偏波状態並
びに復調信号のレベルを示している。61(61a−e
)は光合波器47に入力される周波数f、の信号光の偏
波状態、62(62a −e )は光合波器47に入力
される周波数f2の信号光の偏波状態、63(63a−
e)は光合波器47に入力される周波数f、の局発光の
偏波状態、64(64a−e)は復調器51の出力信号
レベル、65(65a−e)は復調器53の出力信号レ
ベル、66(66a−e)はパワーコンバイナ54の出
力信号レベルである。
送信側において送信用LD41.42からのP波、S波
の偏波面は互いに直交しているから、受信側に伝送され
た信号光の偏波状態は、第3図(a)、(b)に示すよ
うな、直線偏光同士の組合せ、第3図(C)、(d)に
示すような、楕円偏光同士の組合せ、第3図(e)に示
すような、円偏光同士の組合せ等が考えられる。いずれ
の組合せにあっても、復調器51.53のうちの少な(
ともいずれか一方から復調信号を得ることができるので
、偏波ゆらぎに起因する干渉効率の低下が抑制され、受
信感度の劣化が防止される。
第4図はデュアルバランス型受信方式と組み合わせた実
施例を示す受信部のブロック図である。
光伝送路により伝送された信号光は、局発用LD70か
らの局発光と光カプラ等の光合分波器71により合波さ
れて2つの光経路に出力され、それぞれの光出力は、同
一光路長で受光器72.73に人力される。受光器72
.73は、直列接続された同一特性の例えばフォトダイ
牙−ドからなり、中立点から取り出された信号は、IF
増幅器74により増幅された後、前実施例と同様に帯域
通過フィルタ、復調器及びコンバイナからなる検波・復
調回路75により復調されて、識別器76により識別さ
れる。
このようなデュアルバランス型受信方式によれば、同相
の局発光強度雑音は相殺され、逆相の信号成分は相加さ
れるので、受信感度を大幅に向上することができる。デ
ュアルバランス型受信方式を適用する場合、本発明によ
らずに光伝送路における偏波ゆらぎに起因する受信感度
の劣化を防止するためには、例えば偏波ダイパーシティ
方式を用いる必要があるが、デュアルバランス型受信方
式と偏波ダイパーシティ受信方式とを組み合わせると例
えば受光器が4つ必要になり、特に光学系の構成が複雑
化する。これに比べて、本実施例によれば、デュアルバ
ランス型受信方式と併用した場合でも、受光器は2つで
すみ、構成を複雑なものとすることなしに、光伝送路に
おける偏波ゆらぎに起因する受信感度の劣化を防止する
ことができる。
第5図は位相ダイパーシティ受信方式と組み合わせた実
施例を示す受信部のブロック図である。
光伝送路により伝送された信号光と局発用LD80から
の局発光とは、光合分波器81において合波され、その
合波光はn系列に分配されてそれぞれ受光器82−1〜
nに入射される。そして、各受光器からの信号はIF増
幅器83により増幅されて検波・復調回路84により復
調された後、合成器85により合成され、識別器86に
より識別される。光合分波器81は、n系列の出力光の
位相がそれぞれ360/n’ずつずれるような光学的構
成を有している。フェーズダイパーシティ受信方式によ
れば、信号光の周波数と局発光の周波数とを極めて接近
させることができるので、ホモダイン検波方式に近い受
信帯域しか必要とせず、容易に高ピットレート化を行う
ことができる。
第6図はn=3、周波数オフセットがビットレートの1
/18の場合の各検波・復調回路の出力波形の例を示し
ている。いずれかのポートで出力が0になる瞬間でも他
のボートの出力はOとはならないので、これらを合成す
ることにより、良好に伝送情報を再生することができる
偏波ダイパーシティ受信方式を位相ダイパーシティ受信
方式と組み合わせた場合、偏波ダイパーシティ受信方式
とデュアルバランス型受信方式を組み合わせた場合と同
様、受信部の光学系の構成が著しく複雑になるものであ
るが、本発明実施例と位相ダイパーシティ受信方式を組
み合わせることにより、簡単な構成で受信感度の劣化を
防止することができる。
第7図は、これまでの実施例のように2つの送信用LD
を用いるのではなく、単一の送信用LDを用いて異なる
周波数fI、f2 の信号光を得るようにした実施例を
示している。伝送情報に応じて例えば直接変調されてい
る送信用LD91の出射光(周波数f+ )はレンズ9
2によりコリメートされた後、ハーフミラ−等の分配器
93により2つの光経路に分配される。一方の分配光は
反射鏡94で反射して、偏光子95を通過した後レンズ
96により集束されて光合波器97に入射される。他方
の分配光は、パラメトリック発振器98及び偏光子99
をこの順で通過して、レンズ100により集束されて光
合波器97に入射される。
偏光子95.99の透過偏波面は互いに直交しており、
また、送信用LD91の出射光の偏波面は、偏光子95
.99の透過偏波面に対して例えば45°の角度をなす
ようにされている。パラメ) IJフック振器98は、
光共振器98aとその内部に設けられた非線形光学結晶
98bとを具備して構成されており、この構成により、
周波数f、の入射光に対して、周波数f、とは異なる周
波数f2f4 の光を新たに生じさせることができる。
ここで、周波数f+、f2.fs の間には、f皇f、
十f、の関係が成り立っている。
このような送信部の構成によれば、互いに偏波面が直交
し、且つ、周波数が異なる(f+ 、  fz )の光
を合波して光伝送路44に送出することができるので、
これまでの実施例と同様に受信部を構成することによっ
て、光伝送路における偏波ゆらぎに起因する受信感度の
劣化を防止することができる。また、本実施例によれば
、送信用LDが1つであるので、その分LDの温度制御
等が容易になり、送信部の構成を簡略化することができ
る。
以上の実施例では、本発明の最も望ましい実施態様とし
て、周波数f、の光の偏波面と周波数12の光の偏波面
とが直交している場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されない。即ち、周波数f、の光の偏波面と周
波数f2 の光の偏波面とが少なくとも同一平面上にな
ければ、偏波面が互いに直交する偏光成分を用いること
ができるので、2つの送信光の偏波面が直交していない
場合にも本発明を実施することができる。
発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば、偏波面保存光フ
ァイバの使用、偏波ダイパーシティ方式、偏波能動制御
方式によることなしに、光伝送路での偏波ゆらぎに起因
する受信感度の劣化を防止することが可能になるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、 第2図は本発明の実施例を示すコヒーレント光通信シス
テムのブロック図、 第3図は第2図に示される実施例の動作説明図、第4図
はデュアルバランス型受信方式と組み合わせた実施例を
示す受信部のブロック図、第5図はフェーズダイパーシ
ティ受信方式と組み合わせた実施例を示す受信部のブロ
ック図、第6図はフェーズダイパーシティ受信方式の動
作説明図、 第7図は送信用LDを1つにした実施例を示す送信部の
ブロック図、 第8図はコヒーレント光通信システムのブロック図、 第9図は偏波ダイパーシティ方式を示すブロック図、 第10図は偏波能動制御方式を示すブロック図である。 1.21・・・送信部、 2・・・第一の送信光源、 3・・・第二の送信光源、 6.29・・・光伝送路、 7.30・・・受信部、 8.31・・・局発光源、 10.33・・・受光器、 11.34・・・第一の帯域通過フィルタ、12.35
・・・第二の帯域通過フィルタ、22・・・送信光源、
    25・・・第一の偏光子、26・・・非線形光
学結晶、27・・・第二の偏光子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)送信部(1)においては、 出射光の偏波面が同一でない第一及び第二の送信光源(
    2、3)を異なる周波数(f_1、f_2)で発振させ
    、上記第一及び第二の送信光源(2、3)を同一の信号
    で直接又は間接に変調(4)して変調光を合波(5)し
    た後に光伝送路(6)に送出し、 受信部(7)においては、 上記光伝送路(6)により伝送された信号光と、上記第
    一及び第二の送信光源(2、3)の発振周波数(f_1
    、f_2)と異なる周波数(f_3)で発振する局発光
    源(8)からの局発光とを合波(9)し、 該信号光及び局発光の合波光を受光器(10)により光
    −電気変換し、 上記第一の送信光源(2)の発振周波数(f_1)と上
    記局発光源(8)の発振周波数(f_3)との差の周波
    数(|f_1−f_3|)の電気信号を通過させる第一
    の帯域通過フィルタ(11)及び上記第二の送信光源(
    3)の発振周波数(f_2)と上記局発光源(8)の発
    振周波数(f_3)との差の周波数(|f_2−f_3
    |)の電気信号を通過させる第二の帯域通過フィルタ(
    12)により、上記受光器(10)において変換された
    電気信号を分離し、 該分離された電気信号をそれぞれ復調(13、14)し
    た後合成(15)するようにしたことを特徴とするコヒ
    ーレント光通信方式。
  2. (2)送信部(21)においては、 周波数(f_1)で発振する送信光源(22)を直接又
    は間接に変調(23)して変調光を分配(24)し、上
    記変調光の偏波面と異なる偏波面の光を透過する第一の
    偏光子(25)により、上記分配された一方の変調光か
    ら特定偏光成分を取り出し、 上記分配された他方の変調光を非線形光学結晶(26)
    に透過させてその透過光に上記送信光源(22)の発振
    周波数(f_1)と異なる周波数(f_2)の光を新た
    に生じさせ、 上記変調光の偏波面と異なり且つ上記第一の偏光子(2
    5)により取り出された特定偏光成分の偏波面と異なる
    偏波面の光を透過する第二の偏光子(27)により、上
    記非線形光学結晶(26)の透過光から特定偏光成分を
    取り出し、 上記第一及び第二の偏光子(25、27)により取り出
    された特定偏光成分を合波(28)した後に光伝送路(
    29)に送出し、 受信部(30)においては、 上記光伝送路(29)により伝送された信号光と、上記
    送信光源(22)の発振周波数(f_1)及び上記非線
    形光学結晶(26)の透過光に新たに生じた光の周波数
    (f_2)と異なる周波数(f_3)で発振する局発光
    源(31)からの局発光とを合波(32)し、該信号光
    及び局発光の合波光を受光器(33)により光−電気変
    換し、 上記送信光源(22)の発振周波数(f_1)と上記局
    発光源(31)の発振周波数(f_3)との差の周波数
    (|f_1−f_3|)の電気信号を通過させる第一の
    帯域通過フィルタ(34)及び上記非線形光学結晶(2
    6)の透過光に新たに生じた光の周波数(f_2)と上
    記局発光源(31)の発振周波数(f_3)との差の周
    波数(|f_2−f_3|)の電気信号を通過させる第
    二の帯域通過フィルタ(35)により、上記受光器(3
    3)において変換された電気信号を分離し、 該分離された電気信号をそれぞれ復調(36、37)し
    た後合成(38)するようにしたことを特徴とするコヒ
    ーレント光通信方式。
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