JPH0210273B2 - - Google Patents

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JPH0210273B2
JPH0210273B2 JP5977582A JP5977582A JPH0210273B2 JP H0210273 B2 JPH0210273 B2 JP H0210273B2 JP 5977582 A JP5977582 A JP 5977582A JP 5977582 A JP5977582 A JP 5977582A JP H0210273 B2 JPH0210273 B2 JP H0210273B2
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JP
Japan
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water
weight
polyurethane elastomer
coating
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP5977582A
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English (en)
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JPS58180687A (ja
Inventor
Katsue Osada
Yukio Yamaguchi
Yoshio Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEEREN KK
Original Assignee
SEEREN KK
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、透湿性、防水性コーテイングの方法
に関するものである。 従来より、ポリウレタンエラストマーの湿式凝
固法によつて得られる微多孔質膜を繊維基材上に
形成させ、撥水性を付与して、透湿性と防水性の
ある布帛がつくられている。そして、この方法に
おいては、表面に5μ以下の気孔性をもち、かつ
その気孔率の高い製品をつくることが、透湿性と
防水性を得る上で、大切なことであると言われて
いる。 しかし、一般に湿式凝固法で得られたウレタン
エラストマーの微多孔質皮膜は、製膜の直後は気
孔径が比較的大きく、また気孔率も高いが、乾
燥、セツト等の熱処理によつて皮膜が収縮し、微
多孔質皮膜の気孔径が小さくなつたり、気孔率が
低下し、その結果として透湿度が低下し、風合が
硬くなる。また、製品に高温でアイロン掛けをす
ると、透湿度が低下する等の問題もある。 本発明は、これらの欠点を改善した透湿性、防
水性のあるコーテイング布帛を製造する方法を提
供するものである。 すなわち、本発明はポリウレタンエラストマー
15〜25重量%と、極性溶剤に溶解し、かつ水に溶
解し、水から抽出できる増粘性のある物質0.5〜
7重量%を配合してなる極性溶剤溶液からなる塗
料液を繊維基材の少なくとも片面に塗布し、次い
で水中に浸漬し、ゲル化させ、しかるのち水洗、
乾燥することにより、ポリウレタンエラストマー
の微多孔質皮膜を形成せしめ、更に撥水性を付与
してなる透湿性、防水性コーテイングの加工方法
である。 更に、本発明は、好ましい態様として、ポリウ
レタンエラストマー15〜25重量%と、極性溶剤に
溶解し、かつ水に溶解し、水から抽出できる増粘
性のある物質0.5〜7重量%を配合してなる極性
溶剤からなる塗料液に、軟化点が130〜170℃の高
分子物質3〜20重量%及び/または極性溶剤に不
溶で、分散し、かつ不融である無機または有機の
粉末5〜20重量%を配合する態様も包含する。 本発明方法により繊維基材に優れた透湿性と防
水性が付与されるが、これは、ポリウレタンエラ
ストマーの微多孔質皮膜の構造に基づくものであ
り、本発明方法により、気孔率が高く、気孔構造
の強固な微多孔質膜が容易且つ確実に得られるこ
とによるものである。 一般に、微多孔質膜の気孔径及び気孔率を調節
するには、適当な孔径調節剤を用いるが、通常、
使用されている界面活性剤の場合には、水洗を行
つても十分に除去できず、皮膜に残存し、皮膜の
撥水性を低下させるため、防水機能が低下するこ
とが多い。またポリウレタンエラストマーと極性
有機溶剤の割合を、ポリウレタンエラストマーの
濃度を低くすることによつても気孔径を調節でき
るが、この場合は粘度が低下し、実用のコーテイ
ングに用いられる15000〜35000CPS(BM型回転
粘度計、ローターNo.4、12r.p.m.)にすることは
困難である。 本発明者らは、ポリウレタンエラストマー15〜
20重量%の濃度において、実際にコーテイング作
業のしやすい粘度である15000〜35000CPSに調節
することが容易にして、気孔率の高いポリウレタ
ン微多孔質皮膜を得ることができると共に、その
微多孔質構造の熱による破壊の安定化を図ること
ができ、且つ繊維基材と微多孔質皮膜との密着性
を向上させ、皮膜の接着強度を高めることができ
るという効果の顕著な方法の開発に成功したので
ある。 本発明においてポリウレタンエラストマーとし
ては、通常、ポリエステル系またはポリエーテル
系のポリウレタンエラストマーが用いられるが、
湿式凝固において形成した微多孔質皮膜の気孔
が、乾燥、熱セツト等の熱処理によつて破壊する
のを防止するため、耐熱性の良いものが望まし
く、好ましくは190℃以上の軟化点を持つものが
用いられる。極性溶剤に溶解し、かつ水に溶解
し、水から抽出できる増粘剤としては、ポリビニ
ルピロリドン、カルボキシビニールポリマーのア
ミン塩、高重合度のポリエチレングリコール等の
上記特性を有する高分子物質が用いられる。また
極性有機溶剤としては、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等
が用いられる。 本発明で好ましく用いられる軟化点が130〜170
℃の高分子物質とは、極性溶剤に溶解し、水中で
ゲル化し、固化する高分子物質であり、例えばポ
リウレタン、ポリアクリル系等の樹脂がある。ま
た、極性溶剤に不溶で、分散し、かつ不融である
無機及び有機の粉末としては、炭酸カルシウム、
酸化チタン、カーボン、シリカゲル、酸化亜鉛等
の無機物、及びパルプ粉等の有機物があり、これ
らは粉末の粒度は細かい方が望ましい。 本発明において繊維基材としては、綿、羊毛、
絹等の天然繊維、レーヨン、アセテート等の化学
繊維、或いはポリアミド、ポリエステル、ポリア
クリル等の合成繊維のいずれか、またはそれらの
混紡、交撚、混繊、交編よりなる編物、織物、不
織布等が用いられる。 繊維素材にポリアクリル、ポリウレタン系等の
エラストマーにて、予め乾式または湿式のベース
コーテイングを行つておき、その後本発明の方法
にてトツプコーテイング加工することもでき、か
かる態様も本発明の方法に含まれる。 本発明の塗料液の塗布方法としては、ナイフオ
ーバーロールコーター、リバースロールコータ
ー、その他、通常のコーテイング機を使用し、繊
維基材に任意の厚さで均一に塗布する方法が採用
される。繊維基材に塗料液を塗布したのちの凝固
条件としては、一般に行われている水中での凝固
と水洗、、または湯洗による洗浄方法等が採用さ
れる。 また、撥水加工に用いる撥水剤としては、フツ
素系またはシリコーン系の撥水剤が用いられる。
撥水加工は微多孔膜を形成させた後に行なうのが
好ましいが、予め撥水加工を行つた繊維基材に塗
料液を塗布し、微多孔膜を形成させる方法も本発
明方法に含まれる。但しこの場合も微多孔膜を形
成させて後、更に撥水処理を行なうことが好まし
い。 本発明の方法を、実施例に基づいて詳細に説明
する。 実施例 1 通常どおり精練、染色を行つたナイロンタフタ
(経120本/吋、緯90本/吋)織物を用いた。 ジメチルホルムアミドに溶解した30重量%のポ
リエステル型ポリウレタンエラストマー溶液100
重量部に、400メツシユの炭酸カルシウム20重量
部、軟化点が150℃のポリエステル型ポリウレタ
ンエラストマー8重量部、ポリビニルピロリドン
3重量部、更にジメチルホルムアミド20重量部を
添加し、30分間十分に撹拌した。 次に、この混和溶液をリバースロールコーター
を用い、塗布量が固形分で25g/m2になるように
塗布し、ただちに水中にて5分間凝固させ、60℃
温湯に10分間浸漬したのち、マングルで脱水、
120℃で5分間乾燥した。 次に、フツ素系の撥水剤5%水溶液を、マング
ルパツトし、乾燥後170℃で1分間セツトして仕
上げた。 実施例 2 通常どおり精練、染色を行つたポリエステル/
綿混(65/35)織物を用いた。 ジメチルホルムアミドに溶解した30重量%のポ
リエステル型ポリウレタンエラストマー溶液100
重量部に、微粉末化されたセルロース15重量部、
軟化点が130℃のポリエステル型ポリウレタンポ
リマー15重量部、カルボキシビニールポリマーの
アミン塩、7重量部、更にジメチルホルムアミ
ド、35重量部を添加し、30分間十分に撹拌した。 次に、この混和溶液をナイフオーバーロールコ
ーターを用い、塗布量が固形分で20g/m2になる
ように塗布し、実施例1と同条件で、凝固、浸
漬、脱水、乾燥を行つた後、実施例1と同様に撥
水処理を施し、仕上げた。 比較例 1 本発明の効果を比較するため、実施例1で用い
た織物を使用し、ジメチルホルムアミドに溶解し
た30重量%のポリエステル型ポリウレタンエラス
トマー溶液100重量部に、ジメチルホルムアミド
20重量部を添加し、15分間撹拌した。 次に、実施例1と同条件でコーテイング、凝
固、浸漬、脱水、乾燥、撥水処理を施し、仕上げ
た。 本発明の効果は、表1にまとめたとおりであ
り、また柔軟な風合のものを得ることができた。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリウレタンエラストマー15〜25重量%と、
    極性溶剤に溶解し、かつ水に溶解し、水から抽出
    できる増粘性のある物質0.5〜7重量%を配合し
    てなる極性有機溶剤溶液からなる塗料液を、繊維
    基材の少なくとも片面に塗布し、次いで水中にて
    浸漬し、ゲル化させ、しかるのち水洗、乾燥する
    ことにより、ポリウレタンエラストマーの微多孔
    質皮膜を形成せしめ、且つ撥水性を付与すること
    を特徴とする透湿性、防水性コーテイングの方
    法。
JP5977582A 1982-04-12 1982-04-12 透湿性、防水コ−テイングの加工方法 Granted JPS58180687A (ja)

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JPS58180687A JPS58180687A (ja) 1983-10-22
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JPS6092777A (ja) * 1983-10-28 1985-05-24 田中 功 薬剤散布用防護服
JPS6170082A (ja) * 1984-09-07 1986-04-10 ユニチカ株式会社 透湿性防水布帛の製造方法
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