JPH02102277A - 金属表面用被覆組成物 - Google Patents

金属表面用被覆組成物

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JPH02102277A
JPH02102277A JP25522788A JP25522788A JPH02102277A JP H02102277 A JPH02102277 A JP H02102277A JP 25522788 A JP25522788 A JP 25522788A JP 25522788 A JP25522788 A JP 25522788A JP H02102277 A JPH02102277 A JP H02102277A
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JP
Japan
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group
monomers
hydrophilic
structural units
monomer
Prior art date
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Application number
JP25522788A
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English (en)
Inventor
Tsunehisa Yamada
倫久 山田
Yoshihiro Oshibe
押部 義宏
Hiroshi Omura
大村 博
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority to JP25522788A priority Critical patent/JPH02102277A/ja
Publication of JPH02102277A publication Critical patent/JPH02102277A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、各種金属材料表面を保護して、永続的に親水
性及び耐蝕性を保持し、かつ塗膜強度の優れた金属表面
用被覆組成物に関するものである。
【従来の技術】
従来、金属表面を親水化する方法として疎水性アクリル
樹脂塗料等に界面活性剤、シリカ、酸化チタン等を添加
、分散させて被覆する方法が知られている(特開昭55
−99987号、特開昭59−170170号、特開昭
61−343865号の各公報)、また、親水性の樹脂
を被覆する方法や親水性単量体と疎水性単量体によるラ
ンダム共重合体を使用する方法も知られている。 [発明が解決しようとする課題] ところが、上記第1の従来の方法は初期においては添加
剤の効果で優れた親水性能を持つが、添加剤が完全に脱
落した後は疎水性樹脂の表面特性が発現し、親水性が失
われる。また、親水性の樹脂を被覆する方法では、金属
を腐食から保護することができない。さらに、親水性単
量体と疎水性単量体によるランダム共重合体においても
、親水性能と耐蝕性能を両立することは困難である。 本発明の目的は、充分な持続性のある親水性を有すると
ともに、耐蝕性、金属表面に対する密着性、摩耗性に優
れた金属表面用被覆組成物を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、持続性のある親水性を有し、かつ高分子
材料表面に対する密着性もある組成物として、既に親水
性重合体部分と疎水性重合体部分から成るブロック共重
合体(特開昭59−202261号公報)を提案してい
る。 この組成物を金属表面に被覆したところ、金属に対して
も優れた密着性を有し、耐蝕性もあることが確認された
。その後さらに鋭意検討を行った結果、特定の架橋性官
能基を導入した親水性共重合体部分と特定の架橋性官能
基を導入した疎水性共重合体部分からなるブロック又は
グラフト共重合体に界面活性剤を併用することにより、
その組成物から金属材料表面に形成される被膜が従来の
技術では予想されなかった程飛曜的に持続性の高い親水
性を有し、かつ金属材料表面に対する密着性、摩耗性に
も優れ、前記従来の問題点が大幅に改善されることを見
出し本発明を完成するに至った。 即ち本発明の金属表面用被覆組成物は、下記の自己架橋
性を有するブロック又はグラフト共重合体と界面活性剤
とを含有するという手段を採用している。 ブロック又はグラフト共重合体ニゲリシジル基、N−メ
チロール基、N−ブトキシメチロール基、アミノ基、カ
ルボン酸基、スルホン酸基のいずれかの官能基を有する
ラジカル重合性の単量体からなる群(以下A群という)
から選ばれる単量体の1種又は2種以上に基づく構造単
位5〜35重量%及び上記A群の単量体と共重合性を有
する親水性単量体の1種又は2種以上に基づく構造単位
65〜95重量%よりなる親水性重合体部分と、上記A
群の単量体から選ばれる単量体の1種又は2種以上に基
づく構造単位5〜30重量%及び上記A群の単量体と共
重合性を有する疎水性単量体の1種又は2種以上に基づ
く構造単位70〜95重量%よりなる疎水性重合体部分
からなるブロック又はグラフト共重合体。 [手段の詳細な説明] 本発明におけるブロック又はグラフト共重合体の一方の
分子鎖を構成する親水性重合体部分は、親水特性と耐蝕
特性を良好に維持するために、前記A群から選ばれる単
量体の1種又は2種以上に基づ(構造単位5〜35重量
%及び上記A群の単量体と共重合性を有する親水性単量
体の1種又は2種以上に基づく構造単位65〜95重量
%よりなることが必要である。A群から選ばれる単量体
に基づく構造単位が5重量%未満又は親水性単量体に基
づく構造単位が95重量%を超えると耐蝕性が低下し、
A群から選ばれる単量体に基づく構造単位が35重量%
を超えるか又は親水性単量体に基づく構造単位が65重
量%未満では架橋性が強すぎて親水性と密着性が低下す
る。 上記A群の架橋性官能基を有する単量体としては、例え
ば(メタ)アクリル酸グリシジル〔以下アクリルとメタ
クリルを(メタ)アクリルと総称する。〕、〕N−メチ
ロールメタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチロール
(メタ)アクリルアミド、N、N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、イタコ
ン酸等があげられる。 また、上記A群の単量体と、共重合性を有する親水性単
量体は、A群から選ばれた架橋性官能基の架橋反応に全
く関係しないか、又は反応性が格段に落ちる単量体の中
から選ぶ必要がある。これらの単量体として例えば、(
メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸等のラジカ
ル重合性不飽和カルボン酸、及びそれら不飽和カルボン
酸アルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、ス
チレンスルホン酸やスルホプロピル(メタ)アクリル酸
エステル、スルホプロピルイタコン酸エステルのような
スルホン酸基を有するラジカル重合性不飽和単量体、及
びそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミ
ン塩、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキ
シプロピルトリメチルアンモニウムクロライドのような
(メタ)アクリル酸から誘導される第四級アンモニウム
塩、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエステルのよう
な第三級アミノ基を有するアルコールのメタアクリル酸
エステル、及びそれらの第四級アンモニウム塩、(メタ
)アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、アクリロ
イルモルフォリン等、アミド基を有するラジカル重合性
不飽和単量体、(メタ)アクリル酸とジアミンから得ら
れるアミドアミンから誘導される第四級アンモニウム塩
、(メタ)アクリル酸ヒドロキシルエチルエステル、(
メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステル、(メタ
)アクリル酸−3−クロル−2−ヒドロキシプロピルエ
ステルのような(メタ)アクリル酸のヒドロキシエステ
ル、(メタ)アクリル酸トリエチレングリコールエステ
ル、(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコールエステ
ルのような(メタ)アクリル酸のポリエチレングリコー
ルやポリプロピレングリコールのエステル、(メタ)ア
クリル酸モノグリセライドのような(メタ)アクリル酸
の多価アルコールエステル、モノ (2−ヒドロキシル
エチルアクリレート)アシッドフォスフェートのような
(メタ)アクリル酸の燐酸塩、N(3−スルホプロピル
)−N−メタクロイロキシエチル−N、N−ジメチルア
ンモニウムベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N
−メタクロイルアミドプロピル−N、N−ジメチルアン
モニウムベタイン、1−(3−スルホプロピル)−2ビ
ニルピリジニウムベタインのようなベタイン型のラジカ
ル重合性不飽和単量体、ビニルピリジン、及びその塩、
ビニルピロリドン等があげられる。 本発明におけるブロック又はグラフト共重合体の一方の
分子鎖を構成する疎水性重合体部分は良好な耐蝕性と、
密着性を発現するために、前記A群から選ばれる単量体
の1種または2種以上に基づく構造単位5〜30重量%
及び前記A群の単量体と共重合性を有する疎水性単量体
の1種又は2種以上に基づく構造単位70〜95重量%
よりなることが不可欠である。 またこの場合、親水性重合体部分に導入された官能基と
良好な反応性を有するものを選択するのが好ましい。例
えば、親水性重合体部分にグリシジル基が存在する場合
は、カルボン酸基やスルホン酸基が導入されることが好
ましい。逆に、親水性重合体部分にカルボン酸基やスル
ホン酸基が存在する場合は、疎水性重合体部分には、グ
リシジル基が存在することが好ましい。また、N−メチ
ロール基のように自己架橋性の強い官能基が親水性重合
体部分に存在する場合は、この疎水性重合体部分にはN
−メチロール基が存在してもよいし、カルボン酸基やス
ルホン酸基があってもよい。 前記A群から選ばれる単量体に基づく構造単位が5重量
%未満又は疎水性単量体に基づく構造単位が95重量%
を超えると耐蝕性が低下し、A群から選ばれる単量体に
基づく構造単位が30重量%を超えるか又は疎水性単量
体に基づく構造単位が70重量%未満では金属との密着
性が低下する。 前記A群の単量体と共重合性を有する疎水性単量体は、
対象となる金属材料に対しての密着性、耐蝕性を考慮し
て、適宜選ばれる。例えば、(メタ)アクリル酸メチル
、(メタ)アクリル酸エチル1、(メタ)アクリル酸n
−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ
)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)ア
クリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オ
クチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリ
ル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸エステル、スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族
ビニル型単量体、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル等カルボン酸ビニルエス
テル、ブタジェン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メ
タ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルグリシジルエ
ーテル等が使用される。 本発明の親水性重合体部分と疎水性重合体部分からなる
ブロック共重合体及びグラフト共重合体は、従来公知の
方法で合成できるが、特に工業的な生産性の容易さ、多
義にわたる性能的な面より、1分子中に2個以上のペル
オキシ結合を有するポリメリックペルオキシド、1分子
中に2個以上のアブ結合を有するポリアゾ化合物、ラジ
カル共重合性基含有ペルオキシドを使用してラジカル重
合法により製造するのが好ましい。重合方法は、通常の
塊状重合法、懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法等が
あげられる。 次に、本発明のブロック共重合体の代表的な製造例とし
て、ポリメリックペルオキシドを重合開始剤とする重合
法について以下に説明する。まず、ポリメリックペルオ
キシドを用いて親水性の重合体を形成するビニル型単量
体の重合を行うと、連鎖中にペルオキシ結合が導入され
たペルオキシ結合含有親水性ビニル重合体が得られ、こ
れに疎水性重合体を形成するビニル型単量体を加えて重
合を行うと、ペルオキシ結合がその含有するペルオキシ
結合において開裂し、効率よくブロック共重合体が得ら
れる。 また、本発明のグラフト共重合体の代表的な製造例とし
て、ラジカル共重合性基含有ペルオキシドを重合開始剤
とする重合法について以下に説明する。まず、ラジカル
共重合性基含有ペルオキシドのペルオキシ結合が開裂し
ない条件で通常の遊離基重合開始剤により親水性の重合
体を形成するビニル型単量体を共重合することにより、
ペルオキシ結合を含有する親水性共重合体が得られ、次
にこのペルオキシ結合が開裂する条件でこれに疎水性の
重合体を形成するビニル型単量体を加えて重合を行うと
、ペルオキシ結合がその含有するペルオキシ結合におい
て開裂し、効率よくグラフト共重合体が得られる。 このようにして得られるブロック共重合体、グラフト共
重合体は、親水性重合体部分、疎水性重合体部分の分子
量を自由に調節することが可能である。また、グラフト
共重合体においては、親水性重合体部分を幹とし、疎水
性重合体部分を枝とするグラフト共重合体又は疎水性重
合体部分を幹とし、親水性重合体部分を枝とするグラフ
ト共重合体のいずれであってもよい。本発明におけるブ
ロック共重合体及びグラフト共重合体の親水性重合体部
分/疎水性重合体部分の好ましい重量百分比は10/9
0ないし90/10である。 本発明の界面活性剤としては、一般に使用されるもので
、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、陽イ
オン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤から選ばれ
る1種以上の界面活性剤である。 非イオン系界面活性剤としては、例えばポリオキシエチ
レンラウリルアルコール、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポ
リオキシエチレン高級アルコールエーテル類、ポリオキ
シエチレンオクチルフェノール、ポリオキシエチレンノ
ニルフェノール等のポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテル類、ポリオキシエチレングリコールモノステ
アレート等のポリオキシエチレンアシルエステル類、ポ
リプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類、アルキルリン酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸
エステル等のリン酸エステル類、シュゴーエステル類、
セルロースエーテル類等が使用される。 陰イオン系界面活性剤としては、例えばオレイン酸ナト
リウム、オレイン酸カリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等の高級アル
コール硫酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム等
のアルキルヘンゼンスルホン酸塩及びアルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物、ジアルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルホスフェ
ート塩、ポリオキシエチレンアルキルニーチル硫酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンサルフェート塩
等が使用される。 陽イオン系界面活性剤としては、例えばエタノールアミ
ン類、ラウリルアミンアセテート、トリエタノールアミ
ンモノステアレート蟻酸塩、ステアラミドエチルジエチ
ルアミン酢酸塩等のアミン塩、ラウリルトリメチルアン
モニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウム
クロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムク
ロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムク
ロライド等の第4級アンモニウム塩等が使用される。 両性イオン系界面活性剤としては、ジメチルアルキルラ
ウリルベタイン、ジメチルアルキルステアリルベタイン
等の脂肪酸型両性界面活性剤、ジメチルアルキルスルホ
ベタインのようなスルホン酸型両性界面活性剤、アルキ
ルグリシン等が使用される。 上記のような界面活性剤を添加することによって、十分
な親水性を得ることができるが、特に親水持続性に効果
がある界面活性剤は非イオン系界面活性剤と陰イオン系
界面活性剤とを併用したものである。 前記ブロック又はグラフト共重合体と界面活性剤の配合
割合は、共重合体の固形分100重量部に対し、界面活
性剤1〜40重量部が好ましい。 界面活性剤の配合割合が1重量部未満では、親水性の高
い金属表・画用被覆組成物を得にくくなり、40重量部
を超えると塗膜強度が低下する傾向を示す。 次に、本発明の金属表面用被覆組成物を金属表面に被覆
する方法について説明する。一般的には金属表面用被覆
組成物を金属材料表面に塗布し加熱硬化させる方法が採
用される。塗布方法は、通常の塗料における塗布手段、
つまりロールコート法、スプレー法、浸漬法、ハケ塗り
法、スピンコード法等が適用される。 この場合に用いる溶剤としては、水、メタノール、エタ
ノール、n−プロパツール、イソプロパツール、n−ブ
タノール、ジアセトンアルコール等のアルコール系溶剤
、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソ
ルブ、メチルカルピトール、エチルカルピトール、ブチ
ルカルピトール等のアルコール系溶剤、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶
剤、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド等のアミド系
溶剤、アセトニトリル、アセチルニトリル等のニトリル
系溶剤があげられる。 [作用] 前記手段を採用したことにより、ブロック共重合体又は
グラフト共重合体の親水性重合体部分と界面活性剤が親
和して、そのブロック又はグラフト共重合体が均一に界
面活性剤を分散し、この組成物から形成される被膜は、
ブロック又はグラフト共重合体の親水性重合体部分が界
面活性剤のアンカーとして作用し、しっかりと界面活性
剤を被膜中に固着する。そして、被膜上に水分が付着し
たとき、被膜内部から徐々に界面活性剤がブリードして
ブロック又はグラフト共重合体の親水性重合体部分の機
能とブリードしてきた界面活性剤の機能の相乗効果で親
木性能と親水持続性が飛曜的に向上する。一方、ブロッ
ク又はグラフト共重合体の疎水性重合体部分は金属表面
と密着し、被膜は優れた耐水性、耐蝕性及び強度を発揮
する。 [実施例] 以下、実施例及び比較例をあげて本発明を具体的に説明
する。単量体の仕込み部数は表−1及び2にまとめて示
した。なお部数表示はいずれも重量基準である。 (参=1111〜6及び10〜12)(ブロック共重合
体の製造) 温度針、攪拌器及び還流冷却器を備えた反応器に、メチ
ルセロソルブ230部を仕込み、窒素ガスを吹き込みな
がら72℃に加熱し、それに、メチルセロソルブ   
     100部親水性単量体          
 A 部架橋官能基を持つビニル型単量体  B 部(
Co (CH2)4 COO(C2H40)3Co  
(CH2)4  C00O)  1 o  −20部 からなる混合液を2時間かけて仕込み、さらに2時間、
重合反応を行った。その後、 メチルセロソルブ        285部疎水性単量
体           C部架橋官能基を持つビニル
型単量体  D 部からなる混合液を30分かけて仕込
み75℃で5時間重合反応を行った。なお、上記A−D
の部数は表−1及び2に示した通りである。重合結果も
表−1及び2に併せて示す。 (参考例7〜9)(グラフト共重合体の製造)温度計、
攪拌器及び還流冷却器を備えた反応器にメチルセロソル
ブ230部を仕込み、窒素ガスを吹き込みなから85°
Cに加熱し、それにt−ブチルペルオキシオクタノエー
ト(日本油脂株式会社製商品名[パーブチル0J)1.
0部、ラジカル共重合性有機過酸化物としてt−プチル
ペルオキシメタシクロイロキシエチルカーボネート3.
8部に 親水性単量体           A 部架橋官能基
を持つビニル型単量体  B 部メチルセロソルブ  
      100部を混合し、この混合液を2時間か
けて仕込み、さらに7時間重合反応を行った。その後1
10℃に加熱し、 疎水性単量体           C部架橋官能基を
持つビニル型単量体  D 部メチルセロソルブ   
     285部からなる混合液を2時間かけて仕込
み、さらに7時間グラフト重合反応を行いグラフト共重
合体を製造した。前記A〜Dの部数、及び重合結果を表
2に示す。 (参考例13〜15)(ランダム共重合体の製造)温度
計、攪拌器及び環流冷却器を備えた反応器にメチルセロ
ソルブ230部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら7
0℃に加熱し、それにメチルセロソルブ       
 100部親水性単量体           A 部
架橋官能基を持つビニル型単量体  B 部疎水性単量
体           C部架橋官能基を持つビニル
型単量体  D 部C83C(CH3)200COC(
CHa )34.3部 からなる混合液を2時間かけて仕込み、さらに5時間か
けて共重合反応を行った。前記A−Dの部数及び重合結
果を表−2に示す。 表−1 表−2 上記表−1及び表−2における略号は次の意味を表す。 ■;2−ヒドロキシエチルメタクリレート表−3 上記表−3中の数字は重量部を示す。また、界面活性剤
の略号は次の意味を表す。 (a):ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、
日本油脂株式会社製商品名ノニオンNS −212■ニ
アクリロイルモルフォリン ■:ビニルピロリドン ■ニジメチルアクリルアミド ■;2−アクリルアミドー2〜メチルプロパンスルホン
酸 ■ニゲリシジルメタクリレート ■二N−メチロールアクリルアミド ■2メチルメタクリレート ■:エチルメタクリレート [相]ニブチルメタクリレート ■ニアクリル酸 *:固形分(重量%) ※:25℃における粘度(P) (実施例1〜13及び比較例1〜8) 参考例1〜15で製造した重合体に対し、表−3及び5
に示した界面活性剤を配合し、その組成物を表−4及び
6に示した金属に塗布し、表−4及び6の硬化条件で焼
き付けを行った。これらの被覆物について表−7〜9に
示した各種試験を行った。 (b);ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
、日本油脂株式会社製商品名ノニオンl5−210(c
) : n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
日本油脂株式会社製商品名ニューレックスR(d)ニジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム、日本油脂株式会社
製商品名ラピゾールB−80(e):オクタデシルトリ
メチルアンモニウムクロライド、日本油脂株式会社製商
品名カチオンAB(f)ニジメチルアルキル(ヤシ)ヘ
タイン、日本油脂株式会社製商品名アノン訃 表 (2) 230℃×30秒 (31250℃×30秒 上記表−5における数字は重量部を表し、また界面活性
剤の略号は前記表−3と同じ意味を表す。 上記表 4の略号は次の意味を表す。 * :乾燥膜厚 (μm) ※:硬化条件は次の通りである。 (11200℃×30秒 表 表 上記表 6中の略号の意味は前記表 4と同じ 表 表 上記表−7,8,9の略号の意味は次の通りである。 #;初期接触角(度) *:サイクルテスト後の接触角(度) 号イクルテストは流水浸漬7時間、50℃乾燥17時間
を1サイクルとして、サイクル終了後、接触角を測定し
た。 ☆:塩水噴霧テスト、JISZ−2371に準じて行っ
た。 ○;変化なし △;やや錆あり ×;剥離又は全面錆あ
り ※:密着性テスト、JISD−0202に準じて行った
(基盤目剥離テスト)。 (a) ; 100/100  (b) ; 90/1
00  (C1; 70/100(dl 、 60/1
00 上記表−7〜9に示されるように、本発明の被覆組成物
は金属表面に施されて形成された被膜の親水持続性、耐
蝕性、密着性が良好にしかもバランスよく発揮されるこ
とがわかった。これに対してランダム共重合体を被覆し
た場合・、これらの3特性のいづれかに欠点があり、被
覆剤としては不十分な性能であることがわかった。 [発明の効果] 本発明の金属表面用被覆組成物は、金属表面に形成され
た被膜表面の親水性に優れ、その効果を永続的に維持す
ることができるとともに、各種金属材料との密着性にも
優れ、被膜の耐水性や機械的物性も非常に良好であると
いう効果を奏する。 従って、各種金属成形材料、エアコンの熱交換器、自動
車のラジェータ、建築材料等の親水化剤としての用途に
非常に有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の自己架橋性を有するブロック又はグラフト共
    重合体と界面活性剤とを含有することを特徴とする金属
    表面用被覆組成物。 ブロック又はグラフト共重合体:グリシジル基、N−メ
    チロール基、N−ブトキシメチロール基、アミノ基、カ
    ルボン酸基、スルホン酸基のいずれかの官能基を有する
    ラジカル重合性の単量体からなる群(以下A群という)
    から選ばれる単量体の1種又は2種以上に基づく構造単
    位5〜35重量%及び上記A群の単量体と共重合性を有
    する親水性単量体の1種又は2種以上に基づく構造単位
    65〜95重量%よりなる親水性重合体部分と、上記A
    群の単量体から選ばれる単量体の1種又は2種以上に基
    づく構造単位5〜30重量%及び上記A群の単量体と共
    重合性を有する疎水性単量体の1種又は2種以上に基づ
    く構造単位70〜95重量%よりなる疎水性重合体部分
    からなるブロック又はグラフト共重合体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02219876A (ja) * 1989-02-21 1990-09-03 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 親水性被覆剤、フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金板材および熱交換器
WO2003050185A1 (en) * 2001-12-12 2003-06-19 Rhodia Chimie Formulation comprising an ionic compound, a polyionic polymer, a nd a copolymer.
WO2013118575A1 (ja) * 2012-02-10 2013-08-15 関西ペイント株式会社 塗料組成物

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