JPH018381Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、インクジエツト記録紙、無溶媒型感
圧接着剤層及び剥離紙から構成された、裏面にレ
リース加工が施こされたインクジエツト記録紙に
関する。

近年、インクジエツト記録紙は現像操作不要で
リアルタイム記録可能な記録紙なるが故に、プリ
ンター用紙、フアクシミリ用紙、チヤート紙、な
どとしてその用途は拡大の一途をたどつている。

そして、印字記録もしくは作画されたインクジ
エツト記録紙を、整理、保存、添附などの目的
で、書類、台紙、布、ガラス、板、プラスチツ
ク、などの他の物品へ貼附する必要が生じて来て
おり、そのとき使用者が、わざわざ、のり、接着
液、粘着テープなどを使わずとも、簡便かつ迅速
に貼附出来るような、インクジエツト記録紙が要
望されている。

ここにおいて、本考案者等は、上から順に、イ
ンクジエツト記録紙、感圧接着剤層、及び剥離紙
から構成されたインクジエツト紙を案出したが、
インクジエツト記録紙はインクジエツト記録時の
インク滴の吸収速度を上げるため、そのサイズ性
を調整した用紙やインク吸収性を微妙に調整した
塗層を設けることが多く、裏面に接着剤層を設け
るに当り、その接着剤がインクジエツト記録紙を
通過（浸透又は拡散）、マイグレートし得るよう
な溶媒を含有する場合、その溶媒及び該溶媒と共
に浸透した樹脂組成物等が、インクジエツト記録
紙に作用して、その微妙に調整されたインクジエ
ツト記録紙の、インク滴吸収性を変化させ極めて
不都合であることが判明し、本考案に到達した。

本考案に使用する感圧接着剤としてはアクリル
系、ゴム系、ブロツクポリマー系など一般の粘着
剤が全て用いられるが、これら粘着剤を本考案に
適用する態様に於いて、本考案で云う無溶媒型感
圧接着剤層とする必要がある。

即ち、本考案でいう無溶媒型感圧接着剤とは、
インクジエツト記録紙に該接着剤が接触する時点
に於いて、溶媒を含まないことであつて、ホツト
メルト系粘着剤やカレンダー法による粘着剤を使
用する場合は、そのまま、インクジエツト記録紙
に塗布することが可能であるが、溶媒型粘着剤や
エマルジヨン系、水溶液系の粘着剤を使用する場
合には、あらかじめ剥離紙上に粘着剤液を塗布、
乾燥後、溶媒がなくなつた状態でインクジエツト
記録紙に貼り合せるなど、その適用方法に於いて
無溶媒型感圧接着剤層としておく必要がある。

本考案になるインクジエツトタツク紙を実際に
使用するには印字された（必ずしも印字されてい
なくてもよいが）該構成紙から剥離紙を剥し取れ
ば、接着剤層はインクジエツト記録紙の方へ選択
的に残るので、そのまま他の物品上へ掌などで押
えつければよく、直ちに貼附される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるインクジエツトタツク紙
の横断面図である。 １……インクジエツト記録紙、２……無溶媒型
感圧接着剤層、３……剥離紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インクジエツト記録に適したインクジエツト記
   録紙１、無溶媒型感圧接着剤層２、及び剥離紙
   ３、より成るインクジエツトタツク紙。