JPH01503757A - 人工関節を骨に取付けるためのスリーブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １、発明の分野 本発明は人工関節の分野に関し、殊に人工関節を骨に取付けるための装置に関す る。

２、従来技術の説明 ＰＣＴ公告番号第ＷＯ３５７０３４２８号「補綴を骨に取付けるための装置」に おいて、次の特徴を有する、人工関節を骨に取付けるための様々なスリーブが記 載される：１）スリーブの外面が患者の硬骨の内面に適合するような輪郭を有す る； ２）スリーブの外面が隔置されて外方に延在する複数の肩を有し、その目的は軟 骨から硬骨に応力が伝達されるのと同様の態様で補綴から硬骨に応力を伝達する ことである。

本発明は前記ＰＣＴ公告に開示されるスリーブの効用を高めることを目的とする 。個々の患者の硬骨の輪郭に近似する、前記ＰＣＴ公告に開示する型式のスリー ブを与えることは可能であるが、この型式のスリーブは規則的な幾何学形状を有 せず、従って骨を切削し仕上げるための標準の、又は特殊の外科器具を用いて、 そのようなスリーブを受承するように患者の骨を調製することが困難であること が、外科医に判っている。

上記の技術水準にかんがみ、下記のような外面を存する、人工関節を骨に取付け るためのスリーブを与えることが本発明の一目的である。すなわち、このスリー ブは＝１）患者間に解剖学的差違があるにもかかわらず、様る、 ２）スリーブを受承するように患者の骨の腔□を精密ににまた容易に外科医が調 製し得るような輪郭を有する、３）骨に喰い込むことができ、及び／又は骨の内 部生長を助長し、軟骨から硬骨に応力が伝達される態様にほぼ一致する態様で患 者の骨に応力を伝達する、隔置されて外方に延在する複数の段丘を含む。

より一般的には、患者の骨の中に形成される腔の形状と共に補綴の形状を患者の 硬骨の形状が画成した、前記ＰＣＴ公告の行き方に比して、本発明の行き方は、 患者の骨の中に容易に、正確かつ再現自在に形成されることができ、概して硬骨 の形状に近似し、補綴の形状に正確に一致する腔を骨に形成することによって患 者の骨を補綴に合せる、補綴の形状を与えることである。

前記目的を達成するために、本発明は、硬骨の輪郭に近似すると同時に、外科医 により患者の骨に容易に喰い込ませることのできる補綴の全体形状を与える、と いう２重の目標を満たすような特定の形状を段丘の外縁の周囲が有している段丘 付き外面を有する、骨内植込みのためのスリーブを与える。

殊に、関節の運動表面に最も近い段丘は第１組の周囲を有しているのに対し、運 動表面から遠い段丘は第２組の周囲を存する。周囲の全てはスリーブの縦軸線に ほぼ垂直な平面内にある。

第１組の周囲は１個の円の一部分と、１個の楕円の一部分から成る。内部分の中 心はスリーブの縦軸線上にある。円の半径は関節運動表面に近づくにつれて大き くなるので、円の包絡面は円錐である。実際に、円錐の頂角は例えば６°が適当 であると判っている。

各段丘に等しい長軸と短軸を有する、つまり等形状の楕円が用いられるが、各段 丘に使用される楕円の部分は関節運動表面に近づくにつれて増し、やがて半楕円 が用いられる。そのあとは、関節運動表面により近い全ての段丘に半楕円が用い られ、楕円の長軸に平行で短軸の端にて楕円に正接する２本の直線によって半楕 円が周囲の内部分に接続される。随意的に、製造過程を助けるために、楕内部分 と内部分の継目、又は２本の直線と内部分の継目の、何れか該当する個所を、周 囲の内部分に滑らかに移行するように適当な半径の円の部分によって丸めること もできる。

全ての楕円の長軸は共通の平面内にあり、長軸の全てはスリーブの縦軸線に垂直 である。各段丘に用いられる楕円の部分は楕円の頂点を含んでいる。異なる段丘 における頂点は、患者の骨を仕上げるのに用いられる器具によって決定される（ 下記参照）。所定の角度にてスリー第２組の周囲はスリーブの縦軸線上に中心を 有する円から成る。円の半径は関節、運動表面に近づくにつれて増加して、第２ 組の周囲の円が第１組の周囲の内部分と同じ円錐上にあるようになっている。

第１組の周囲から第２組の周囲への移行は、第１組の周囲の内部分によって画成 される円錐に、楕円の頂点を通る直線が最初に交差する高さにて生ずる。成る用 途では、比較的短いスリーブが望ましいかも知れず、この場合、第１組の周囲の みが使用され、第１組から第２組の周囲への移行は生じない。

以下に述べるように、前記形状の周囲を用いることにより、実際に直面する硬骨 の形状にほぼ一致する°全体形状を容易に補綴に与えることができる。外科医に スリーブの系列を供給することによりこの一致をさらに高めることができる（下 記参照）。

さらに、外科医は補綴を受承するように患者の骨を容易に調製することができる 。具体的には、第２Ｍｉの周囲と第１組の周囲の内部分とを受承する腔は従来の 円錐リーマ−を用いて患者の骨に形成されることができ、第１組の周囲の楕内部 と共に、これら楕内部分と内部分の継目を受承するための、円錐腔につながる追 加の腔は第６図に示す器具を用いて形成されることができる（下記参照）。一般 に２つの腔ともに、補綴よりも幾分小さく作られるので、補綴は植込まれた時に 患者の骨にきっちりはまり込む・ ２つの腔の組合せは、実質的に完全にスリーブの外形に一致する全体腔を生ずる 。この完全な一致は、ひいては、患者の骨へのスリーブの丈夫な初期機械的固定 を生じ、又骨の内部生長を促がすようにスリーブと骨の間の密番を生ずる。

これら後者の局面に関連して、本発明の成る実施例において、段丘の外縁が骨に 喰い込む能力を高めるように、スリーブの外面に、段丘の間に切込みを付ける。

この喰い込みは、患者の骨に形成される腔の中にスリーブが押し込まれる過程で 生ずる。この喰い込みは段丘の間の領域に骨片を発生させ、これがさらにこの区 域への骨の内部生長を高める。

本発明の他の実施例に関連して、補綴の外面に、骨の内部生長をさらに高めるた めの多孔質皮膜を施すことができる（第２図参照）。

本明細書に取り入れられてその一部を構成する添付図面は本発明の望ましい実施 例を図解し、記載すると共に本発明の詳細な説明するのに役立つ。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明に従って構成され、患者の大腿骨に植込まれたスリーブを用い る大腿骨補綴術を示し、大腿骨の軟・硬骨部分と補綴の関係を図解するために大 腿骨を断面で示す前面図、 第２図は本発明のスリーブの外面を通る断面図の拡大図、 第３図は本発明のスリーブの斜視図、 第４図は直線リーマ−による患者の大腿骨の穴明けを図解する部分断面前面図、 第５図は円錐リーマ−による患者の大腿骨の穴明けを図解する部分断面前面図、 第６図は本発明のスリーブの突出部のために患者の大腿骨に腔を切削するのに適 した器具の斜視図、第７図は第６図の器具を用いる患者の大腿骨の切削を図解す る部分断面前面図、 第８図は異なる突出部を有するスリーブの一系列を略図で示す前面図、 第９図は患者の大腿骨へのスリーブの植込みを図解する部分断面前面図、 第１０図は本発明に従って構成されたスリーブを受承するために仕上げられた患 者の大腿骨の腔であって、２本の中心線が第５図及び第７図に示す円錐リーマ− 及びカッターの中心線に一致する腔の斜視図、第１１図は第１０図の１１−１１ 線にそう断面図、第１２図および第１３図はスリーブの突出部を構成するのに楕 円輪郭を用いることの重要性の略図、第１４図は直線円筒と組合せて突出部を用 いる、本発明の代替実施例の斜視図である。

望ましい実施例の説明 幾つかの図を通じて等しい、又は相当する部品を表すのに等しい参照番号が用い られている図面を参照する。

第１図において、本発明により構成されるスリーブ（１３）を使用する人工股関 節の大腿骨要素（ｌＯ）が示される。スリーブ（１３）はスリーブの縦軸ｔｌ　 （３Ｂ）上に中心を有する円錐部（６）と、縦軸線からずれて外方に延在する突 出部（８）とを含む。

軟骨の内方骨髄（５８）を取巻く硬骨の外殻（５６）を有する患者の大腿骨（５ ４）の中に大腿骨要素（１０）が植込まれる。

関節の運動は球部（１４）の回りに生ずる。球部は頚部（１Ｂ）に接続され、頚 部は軸部（１８）に接続される。

軸部（１８）とスリーブ（１３）は軸部の外面（２０）とスリーブの内面（２２ ）にある補合する固定用傾斜部によって組合う。

その上、軸部にはビン（２４）が設けられ、ビンは傾斜部の完全固定係合の前に 、軸部がスリーブの中で回転しないようにスリーブにあるみぞ（２６）に組合う 。製造過程による僅かな誤差があっても固定用傾斜部が完全係合するように、ス リーブと頚部の称呼寸法は、頚部（１６）の下面とスリーブ（１３）の上面の間 に約０．０［１０ｉｎ　（１，５２關）の隙間が生ずるように決められている。

同様に、ビン（２４）はみぞ（２６）の底面から称呼寸法０．０６０ｉｎ　（１ ，５２１１１１１）だけ隔置される。

スリーブ（１３）の外面はそれぞれ外縁（３０）と内縁（３２）を有する複数の 段丘（テラス）　（２ｇ）を含む（第２図参照）。

段丘間の垂直間隔は約０．５〜３　、０　ｍ＋ｓ程度であることが望ましい。段 丘の深さは約０．２〜１．５關程度であることが望ましい。第３図に示すように 、外縁（３０）の周囲はスリーブの縦軸線（３６）にほぼ直角な平面内にある。

スリーブ（１３）の上方部分において、外縁（３０）の周囲は縦軸線（３６）上 に中心を有する円形部分（３４）と、頂点（５２）を含む楕円形部分（３８）と を含む。円形部分（３４）の半径はスリーブの上面から下方に行くに従って減少 し、この部分の円錐頂角は前記のように約６°である。同様に、軸線（３Ｂ）か ら頂点（５２）までの距離もスリーブの上面から下方に行くに従って減少する。

しかし楕円形部分（３８）は全てが１個の共通の楕円の部分であるという意味で 同形である。

第３図に示すように、頂点（５２）は所定の角度にて軸線（３６）に交差する１ 本の共通の直線上にある。スリーブの全体形状が実際に出会う硬骨の解剖学的形 状にほぼ一致するようにこの角度が選ばれている。例えば、大腿骨補綴では、約 ３２°の角度が所要の適合を得るのに適していると判った。もちろん、他の角度 を用いることができる。後述するように、直線（６０）と軸線（３６）との角度 は器具（６Ｂ）の軸（６２）とカッター（６４）との角度でもある（第６図参照 ）。

さらに第３図に示すように、最上部の周囲は楕円の短軸（４０）の両端（８８， ７０）の間に延在する完全な半楕円を含む。半楕円は直線部分（４２，４４）に より周囲の円形部分（３４）に接続される。これら直線部分は点（８８，７０） にて楕円に正接しているので、楕円の長軸に平行である。長軸は軸線（３Ｂ）に 直交する直線上にある。前記のように、直線部分（４２，４４）と円形部分（３ ４）との接続部は製造に便利なように個所（４８，５０）に示すように丸味を付 けられる。

最上部の周囲よりも下方の周囲について頂点（５２）と直線（６０）上に保つた めに、より短い直線部分（４２，４４）を先ず使用し、つぎに完全半楕円よりも 小さい部分を用いる。これらの、より小さい周囲にも丸味を付けた継目（４８， ５０）を用いることができる。

スリーブ（１３）の下方部分において、外縁（３０）の周囲は円形であって、ス リーブの下面に向って進むに従ってその円形の半径が減少して、これらの周囲の 外縁は上方部の周囲の部分（３４）と同じ円錐上にくるようになっている。

上方周囲と下方周囲の間の移行は、上方周囲の部分（３４）により画成される円 錐と直線（６０）との交点にて生ずる。

この交点は第３図に個所（７２）にて示される。

ここで、スリーブ（１３）を植込む過程に移る。第４図に示されるように、軸部 （１８）を受承する直線孔が直線り一マー（７４）を用いて患者の大腿骨（５４ ）に形成される。次に第５図に示すように、スリーブ（１３）の円錐部分（６） を受承するための円錐腔が円錐リーマ−（７６）を用いて形成される。直線リー マ−（７４）により形成された直線孔に円錐腔を整合させるためのパイロット軸 （７８）をこのリーマ−が含んでいる。円錐腔はスリーブ（１３）の円形部分と 等しい円錐頂角、例えば６°を有する。腔はスリーブよりも、例えば約０　、５ 　ｍｍだけ、小さくされて、植込まれた時にスリーブが腔の中にぴったりとはま り込むようにされる。

次に、第６図に示す器具（６６）を用いて、スリーブ（１３）の突出部（８）を 受承するための腔が形成される。器具（６Ｂ）は直線リーマ−（７４）により形 成された直線孔に器具を整合させるだめのパイロット軸（６２）を含む。この器 具はまた腔を切削するためのカッター（６４）と切削を行いながら器具を操作し 安定させるためのハンドル（８０）とを含む。カッター（６４）は刃を回転させ るための適当な動力源、例えば気圧動力源に接続するための継手（８２）を含む 。第７図に示すように、カッター（６４）がけづめ状突起（８６）として知られ る硬骨の領域に達してスリーブ（１３）の部分（８）のための適当な床又は座を 調製し終ったとして外科医が満足するまで、器具（６Ｂ）が下方に（矢印８４の 方に）進められる。

大腿骨内に形成される仕上がり腔が大腿骨の硬骨の内面にほぼ一致するように円 錐リーマ−（７６）及びカッター（６４）の寸法が決められる。この一致は第１ １図に良く見られる。図示のように、腔（８８）は硬骨（５Ｂ）の内側輪郭に近 似し、腔と硬骨の間の最大の隔離は大腿骨の大転子（９０）の領域に生ずる。明 らかに、生理学的及び解剖学的な理由で、スリーブから大腿骨への主要な応力の 伝達は大転子（９０）ではなく、けづめ状突起（８６）の領域にあることが望ま しいので、大転子の領域において患者の硬骨から腔、従ってスリーブ、が幾らか 大きく離れていることが許される。

実際には、様々なサイズの大腿骨がスリーブ（１３）を受承するように調製され ることができるように、円錐り一マー（７６）と切削（Ｂ６）の数セットが外科 医に供給される。

器具（６６）に適合するサイズのスリーブのセットも与えられる。

例えば、最大径が約１７ｗから２Ｍ増しで２５關までの円錐リーマ−のセットを 、・切削径が約８鰭から２關増しで１８＋ｕまでの切削器具の対応するセットと 組合せると、実際に直面する大多数の大腿骨を調製するのに適当である。

これらの器具に対応するスリーブの適当なセットは、円形部分（３４）の最大径 が約Ｌ　７　＋ｎｍから２關増しで２５關までで、楕内部分（３８）の長軸がラ イン（６０）と縦軸線（３６）の角度を３２″として約９市から約２．３ＥＬｌ 増しで２１關まで、短軸が約８鰭から２■増しで１８ｍｍまでであり、スリーブ 高さが２０〜５ｈｍの範囲であることができる。もちろん、リーマ−１切削器具 及びスリーブの他のセットも使用することができ、これは本開示にかんがみて当 業者に容易に判ることである。

カッター（６４）の直径及びカッター（６４）と軸（６２）のなす角度は、スリ ーブ（１３）の段丘（２８）の外縁（３０）の周囲の楕内部分の長軸と短軸を決 める。具体的には、スリーブの突出部がカッター（Ｂ４）により形成された腔に 正確に適合するためには、短軸はカッター径に等しく、他方、長軸はカッター径 をカッター（６４）と軸（６２）のなす角のコサイン（余弦）で除したものに等 しい。実際には、楕内部分（３８）の長軸と短軸は少し、例えば０．５關程度、 大きくしてしまりばめを保証する。

完全な自然骨におけるけづめ状突起は高い応力を受ける。骨は負荷のかかる個所 で活力を維持し、負荷のかからない個所で萎縮するから、スリーブ（１３）から ひづめ状突起に負荷を伝達することが大切である。よって、スリーブの形状と器 具（６Ｂ）により形成された腔の形状との間に幾何学的適合を得るために、段丘 （２８）の外周の部分（３８〉に楕円を用いることが重要である。具体的には、 この輪郭のありふれた選択である円形は、補綴と腔の間に著しい不適合を生ずる 。この重要性は第１２図及び第１３図に図解される。図示のように、楕円輪郭を 用いる補綴（９２）は骨（９６）の腔（９４）を満たすのに対し、円形輪郭を用 いる補綴（１００）はその外縁と腔の内面との間にかなりの隙間（９８）を残す 。

次に植込み過程に戻って、患者の骨が円錐リーマ−（７Ｂ）で仕上げられ、器具 （Ｂ６）で切削され終ると、外科医はスリーブ（■３）を植込む態勢ができる。

補綴スリーブと個々の大腿骨の腔との適合をさらに良くするために、突出部（８ ）が縦軸線（３Ｂ）から延在する長さが相互に異なるスリーブの系列、例えば５ 個のスリーブ、を外科医に与えることが望ましい。（系列の全構成品が腔を調製 するのに用いる円錐リーマ−（７６）とカッター（Ｂ４）のサイズに対応して等 しい基本寸法を有すること、つまり円錐頂角が等しく、楕内部（３８）の長軸と 短軸が等しく、円形部（３４）の最大サイズが等しく、スリーブの全高が等しい こと、に注目されたい）。

そのような系列が第８図に略図で示され、文字Ａ、　Ｃ及びＥは、スリーブの縦 軸線から漸進的に離れるライン（６０）を有する３個のスリーブを表わす。縦軸 線（３６）から遠いライン（６０）を有するスリーブには、より長い直線部分（ ４２，４４）を用いることによって、スリーブ間の相違が得られる。系列内のｕ ４成品から選択されることにより、外科医はけづめ状突起の領域における充分な 量の硬骨に達するのに必要であった器具（６６）の下降運動の量の差を補償する ことができる。

患者にとって適正なスリーブが選択されたならば、器具（１０２）を用いて、植 込みが行われる（第９図参照）。

この器具は、直線リーマ−（７４）によって形成された直線孔に受承されるパイ ロット軸（１０４）と、スリーブ（１３）のみぞ（２６）に受承されるビン（１ ０Ｂ）と、スリーブの上面に接触するフランジ（ＩＨ）と、を含む。この器具を 用いてスリーブ（１３）が調製された。腔内に推進される。

所定位置に進むにつれて、腔よりも僅かに大きいスリーブは腔に喰込み、そのた め、補綴と骨の境界面につぶれた骨と骨片を生ずる。切削とつぶれはかど（１１ ０，１１２）（第１１図参照）にも生じる。ここではスリーブ（１３）の丸めた かど（４８，５０）が調製された腔に正確に一致しないからである。器具（６６ ）の構造上、第７図に番号（８７）により示される領域でも少量の骨が腔内に突 き出ることがある、この少量の骨はスリーブ（１３）が完全に腔内におさまるに つれて容易につぶされる。前記位置における切削及びつぶれによる骨の残渣の発 生は補綴と骨の境界面における骨の内部生長の過程を促がすので、貴重である。

スリーブが骨を切削する能力を高めるために、段丘（２８）の間のスリーブ（１ ３）の外面に切込みを入れることが望ましい。具体的には、各段丘（２８）の内 縁（３２）をその下方隣りの段丘の外縁（３０）よりもスリーブ縦軸線に近付け て、外面を形成する。

また第２図に示すように、骨の内部生長をさらに高めるために、スリーブ（１３ ）を形成するのに用いられるものと同じ金属、例えば、６％のアルミニウムと４ ％のバナジウムを含むチタン合金、又は化学的に純粋なチタン（ＡＳＴＭ規格陽 、Ｆ１３Ｂ−７９と随Ｆ［１７−１１１３参照）のような外科医学的に植込み可 能の合金、から成る小さな球体（１１４）を用いて多孔質被膜を施すことができ る。単一層の球体を用いることにより（第２図参照）、スリーブの外面を段付け し、切込むことにより生ずる利点をぎせいにすることなく、骨の内部生長の利点 を得ることができる。

本発明のスリーブはコンビニータ制御の工作機械により形成されることができる 。代りに、そのような工作機械を用いてマスターを製作することができ、このマ スターから鋳型を作ることができ、この鋳型を用いて仕上り部品を鋳造すること ができる。スリーブの多孔質被膜は、球体とスリーブを融合するように被膜スリ ーブを加熱するなどの標準技法を用いて、施こすことができる。

本発明の特定の実施例を記載し図解したけれども、本発明の精神と範囲を逸脱す ることなく改造をなし得ることは当然である。例えば、スリーブ（１３）の円錐 部分（８）の代りに直線円筒（１１６）を用いた改造スリーブ（１１３）が第１ ４図に示される。このスリーブでは、突出部（８）の端内部分（３８）のみが段 付けされているが、望ましければ、スリーブの残りの部分も切込みにより段付け することができるであろう。

大腿骨の補綴に関連して本発明を説明したけれども、上記と同じ線にそって、肩 や膝の関節のような他の人工関節にも適用可能である。後者の場合、患者の脛骨 への植込みのために、スリーブの両側から延在する２個の突出部をスリーブに形 成させることができる。本開示にかんがみ、他の改造及び適用が当業者によって 考えられるであろう。

ＦＩＧ、　１．　ＦＩＧ、　２゜ 浄書（内容に変更なし） 補正書の写しくｉｌ！訳文）提出書（特許法第１８４条の８〉１　特許出願の表 示 ＰＣＴ／ＩＪＳ８７１０２３３４ ２　発明の名称 人工関節を骨に取付けるためのスリーブ３　特許出願人 住　所　アメリカ合衆国０６９０２コネチカツト州スタンフオード、カナル・ス トリート　８６０ 名　称　ジヨイント・メディカル・プロダクツ・フーボレーション４代理人 住　所　東京都千代田区永田町１丁目１１番２８号相互永田町ビルディング８階 ニ 請求の範囲 ｌ　関節運動表面を有する人工関節の要素を骨に取付けるためのスリーブであっ て、第１及び第２の端を画成する縦軸線を有する本体を含み、スリーブを骨に植 込んだ時に前記第１の端が前記関節運動表面に向き前記第２の端が前記関節運動 表面から離れており、前記本体は複数の段丘を含む外面を有し、前記各段丘は、 前記縦軸線にほぼ垂直な平面内にあり、前記本体の第１の端の領域にある各段丘 の外縁の周囲は： （ａ）　前記縦軸線上に中心を有する円形の部分、（ｂ）　前記縦軸線から中心 が外れた楕円形の部分；を有し、前記段丘の各々における前記楕円形の部分は＝ （ａ）　前記楕円形の部分の全てが等しい形状を有するように１つの共通の楕円 であり、 （ｂ）　楕円の頂点を含み、前記第１の端の領域にある前記段丘の周囲は、前記 第】の端に近い方の段丘Ｏ外縁の周囲が前記第２の端に近い方の段丘の外縁の周 囲よりも長くなるような長さを存しており、前記第１端の周囲の少なくとも幾つ かは長円形を有し、その中の該周囲の楕円形部分は半楕円であり、該周囲は、楕 円長軸に平行で短軸の両端にて前記楕円に正接し該周囲の円形部分の直径よりも 小さい距離だけ相互に隔置される２本の直線を含んでいる； スリーブ。

２　隣合せに続く段丘は軌跡が直線となる頂点を有する請求項１記載のスリーブ 。

３　前記本体の第２端の領域における前記段丘の外縁の周囲は前記縦軸線上に中 心を有する円形から成る、請求項２記載のスリーブ。

６　隣合せの段丘の成る組の間の前記本体の外面は、前記第１端に近い方の段丘 の内縁の周囲が前記第２端に近い方の段丘の外縁の周囲よりも前記縦軸線に近い 位置にくるように、切込みが付けられている、請求項２記載のスリーブ。

８　前記本体の第２端の領域における前記段丘の外縁の周囲は前記縦軸線上に中 心を有する円形から成る、請求項６記載のスリーブ。

９　前記関節は人工股関節であり、前記スリーブは前記関節の大腿骨要素を大腿 骨に取付け、前記段丘の外縁の周囲は大腿骨の硬骨の内面にほぼ一致する、請求 項８記載のスリーブ。

１０　前記外面の一部が実質的に単一層の金属球で被膜されている、請求項１記 載のスリーブ。

１１　関節運動表面を有する人工関節の一要素を骨に取付けるためのスリーブで あって、第１および第２の端を画成する縦軸線を含み、スリーブが骨に植込まれ だ時に前記第１端は前記関節運動表面に向き前記第２端は前記関節運動表面から 離れており、前記本体は：（ａ）　前記縦軸線上に中心を有してそれに整合し前 記第１および第２の端の間に延在する細長い部分：（ｂ）　前記縦軸線から外れ て前記第１端から第２端に向って延在する突出部において、前記縦軸線にほぼ直 交する平面内の前記突出部の断面形の各々が楕円形の部分を含み、前記楕円形の 部分の各々はその部分の全てが等しい形状となるように一つの共通の楕円の一部 であり、前記楕円形の部分の領域における前記突出部の外面は段丘を有し、前記 突出部の断面形の少なくともあるものは長円形を有しその中の前記楕円形の部分 は半楕円であり、前記半楕円は楕円の焦点の１つだけを含み、前記断面形の周囲 は、前記楕円の長袖に平行で短軸の両端にて前記半楕円に正接する２本の直線を 含み、前記楕円の短軸は前記断面形の高さにおける前記細長い部分の、前記楕円 の短軸に平行な方向の長さよりも小さい、突出部：を有しているスリーブ。

１２　前記細長い部分は円筒形である、請求項１１記載のスリーブ。

１３　前記細長い部分は円錐形である、請求項１１記載のスリーブ。

１４　前記円錐形部分の外面は段丘を有する、請求項１３記載のスリーブ。

１５　前記段丘の間の前記本体の外面に切込みが付けられている、請求項１１記 載のスリーブ。

１６　前記本体の外面の一部分が実質的に単一層の金属球で被膜されている、請 求項１１記載のスリーブ。

手続補正書く自発〉 平成１年４月　４ヒ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　関節運動表面を有する人工関節の要素を骨に取付けるためのスリーブであっ て、第１の端と第２の端を画成する縦軸線を有する本体を含み、スリーブが骨に 植込まれた時に前記第１の端は前記関節運動表面に向いており、前記第２の端は 前記関節運動表面から離れており、前記本体は複数の段丘を含む外面を有し、前 記各段丘は前記縦軸線にほぼ垂直な平面内にあり、前記本体の前記第１の端の領 域における前記段丘の外縁の周囲は：（ａ）前記縦軸線上に中心を有する円形の 部分と前記縦軸線から外れてその長軸が前記縦軸線と交差する直線上にある楕円 の部分とを有し、前記楕円部分は楕円の頂点を含み、 （ｂ）隣合せの前記段丘の各組において、前記第１の端に近い方の前記段丘の外 縁の周囲は前記第２の端に近い方の前記段丘の外縁の周囲よりも長いこと：を特 徴とするスリーブ。 ２　軌跡が直線である頂点を前記継続する隣合せの段丘が有する、請求項１記載 のスリーブ。 ３　前記本体の第２の端の領域における前記段丘の外縁の周囲は前記縦軸線上に 中心を有する円形から成る、請求項２記載のスリーブ。 ４　前記第１の端の領域における前記段丘の幾つかにおいて、前記楕円の部分は 半楕円であり、そのような段丘の外縁の周囲は、前記楕円の長軸に平行で短軸の 両端にて前記楕円に正接する２本の直線を含んでいる、請求項２記載のスリーブ 。 ５　前記本体の第２の端の領域における前記段丘の外縁の周囲は前記縦軸線上に 中心を有する円形から成る、請求項４記載のスリーブ。 ６　前記第１の端に近い方の前記段丘の内縁の周囲が前記第２の端に近い方の前 記段丘の外縁の周囲よりも前記縦軸線に近い位置になるように、前記隣合せの段 丘の或る組の間の前記本件の外面に切込みが付けられている、請求項２記載のス リーブ。 ７　前記第１の端の領域における前記段丘の幾つかにおいて、前記楕円の部分は 半楕円であり、そのような段丘の外縁の周囲は前記楕円の長軸に平行で短軸の両 端にて前記楕円に正接する２本の直線を含んでいる、請求項６記載のスリーブ。 ８　前記本件の第２の端の領域における前記段丘の外縁の周囲は前記縦軸線上に 中心を有する円形から成る、請求項７記載のスリーブ。 ９　前記関節は人工股関節であり、スリーブは前記関節の大腿骨要素を大腿骨に 取付ける、請求項８記載のスリーブ。 １０　前記外面の一部に実質的に単一層の金属球が被膜されている、請求項１記 載のスリーブ。 １１　関節運動表面を有する人工関節の要素を骨に取付けるためのスリーブであ って、第１及び第２の端を画成する縦軸線を有する本件を含み、スリーブを骨に 植込んだ時に前記第１の端は前記関節運動表面に向いており前記第２の端は前記 関節運動表面から離れており、前記本件は： （ａ）前記縦軸線上に中心を有し、前記第１及び第２の端の間に延在する細長い 部分、 （ｂ）前記縦軸線から外れて、前記第１の端から前記第２の端に向って延在する 突出部において、前記縦軸線にほぼ直交する平面内の断面が楕円形の部分を含み 、該楕円形部分の外面に段丘が付けられている突出部：を有しているスリーブ。 １２　前記細長い部分は円筒形である、請求項１１記載のスリーブ。 １３　前記細長い部分が円錐形である、請求項１１記載のスリーブ。 １４　前記円錐形部分の外面に段丘が付けられている、請求項１３記載のスリー ブ。 １５　前記段丘の間の前記本体の外面に切込みが付けられている、請求項１１記 載のスリーブ。 １６　前記本体の外面の一部に実質的に単一層の金属球が被膜されている、請求 項１１記載のスリーブ。 １７　（ａ）金属の本体の外面に第１の段丘を切削し、前記本体は縦軸線を有し 、前記第１の段丘は前記縦軸線にほぼ垂直な平面内にあり、前記第１の段丘の外 縁の周囲が、前記縦軸線上に中心を有する円形の部分と、前記縦軸線から外れて 、長軸が前記縦軸線に交差する直線上にある楕円形の部分と、を有する切削段階 、 （ｂ）前記金属の本体の外面に第２の段丘を切削し、前記第２の段丘は前記縦軸 線にほぼ垂直な第２の平面内にあり、前記第２の段丘の外縁の周囲は、前記縦軸 線上に中心を有する円形の部分と、前記縦軸線から外れて、前記縦軸線に交差す る直線上に長軸が存在する楕円形の部分とを含み、前記第２の段丘の外縁の周囲 が前記第１の段丘の外縁の周囲よりも短い切削段階：を含む補綴を形成する方法 。 １８　前記金属の本体の外面に第３の段丘を切削し、前記第３の段丘は前記縦軸 線にほぼ垂直な第３の平面内にあり、前記第３の段丘の外縁の周囲は前記縦軸線 上に中心を有する円形から成り、前記第３の段丘の外縁の周囲が前記第２の段丘 の外縁の周囲よりも短い、追加の切削段階を含む請求項１７記載の方法。 １９　前記第１の段階において、前記楕円形の部分が半楕円であり、前記段丘の 外縁の周囲は前記楕円の長軸に平行で短軸の両端にて前記楕円に正接する２本の 直線を含む、請求項１７記載の方法。 ２０　前記第１及び第２の段丘の間の前記金属の本体の外面に切込みを付けて、 前記第１の段丘の内縁の周囲が前記第２の段丘の外縁の周囲よりも前記縦軸線に 近くなるようにする、請求項１７記載の方法。 ２１　前記外面の一部分に実質的に単一層の金属球を被膜する追加の段階を含む 請求項１７記載の方法。