JPH01502508A - ラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ラジアルタイヤ 本発明は、空気入りのラジアルタイヤに関する。より具体的には、本発明は、例 えば、航空機に使用した場合のように、高い膨張圧力により大きい荷重を支持す ることを目的とする空気入りのラジアルタイヤに関する。

本明細書において、「ラジアルタイヤ」とは、７０’乃至９０″の角度にて、タ イヤの中間円周面と交わる平行なコードの１又はそれ以上の層を有するカーカス を備えるタイヤを意味するものとする。この角度が、９０’でない場合には、層 は、１つの層のコードが隣接する層のフードとは反対のバイアス角度で中間円周 面と交わるように、配設される。

航空機に使用するラジアルタイヤは、厳しい条件を満足させなければならない。

タイヤには、トレッド補強材を設け、この補強材がカーカス及びビードと共に作 用して、そのタイヤを取り付けようとする航空機の実際の要式により異なる所定 の全重量、寸法及び縦横比による荷重支承基準を満足させなければならない。タ イヤは、又、十分な高速性能も備えなければならない。例えば、タイヤの使用温 度は、過度に高温であってはならず、さもなければ、内部の損傷が生ずる。タイ ヤのショルダ領域にて生ずることの多い定常波の発生も防止しなければならない 。トレッド補強材はタイヤに対して十分なコーナリング時の安定性を付与するの に必要なコーナリングツを一スを発生させ、又高い膨張圧力に起因するタイヤの トレッドの中心の直径を過度に増大させないようにし、さらに、さもなければト レッドを急速にかつ非均−に摩耗させる遠心力を防止し得るような構造でなけれ ばならない。

本発明の目的は、上記の使用上の条件を可能な限り満足させ得る構造のタイヤを 提供することである。

本発明によると、空気入りのラジアルタイヤは、トレッドと、タイヤの各ビード 領域内において少なくとも１つのピードコアに固着されたラジアルブライカーカ スと、トレッド補強材と、を備えて成るラジアルタイヤであって、３群のコード 補強織物層を設け、半径方向内方に位置する第１の群を１５＠乃至６０＠の範囲 のバイアス角度で伸長する平行コードから成る少な（とも２つの届から構成し、 これら層の相隣接するもののバイアス角度が反対になるようにするとともに、こ れら層の幅をタイヤの所定の荷重及び膨張圧力下でのタイヤトレッドの接地幅よ りも小なくなし、また第１の群の半径方向外方に位置する第２の群をタイヤの中 間円周面に対してほぼ平行に伸長する平行コードから成る少なくとも２つの層か ら構成し、これら第２の群の幅を前記第１の群の層の幅よりも大きくなし、更に 前記第２の群の半径方向外方に位置する第３の群をタイヤの中間円周面に対して ほぼ平行に伸長する平行コードから成る少な（とも２つの層から構成し、これら 第３の群の層の幅を前記第２の群の届の幅よりも実質的に小さくなしたことを特 徴とするラジアルタイヤである。

望ましくは、カーカスは、１以上のブライを備え、各ブライのバイアス角度は、 ９０″以下とし、典型的には、７５°乃至８５°の範囲内にあるようにする。好 適な値は、８４１′であるが、これは、タイヤの速度基準及び縦横比いかんによ り異なる。

望ましくは、茅１群における層のコードのバイアス角度は、４５°とする。又、 望ましくは、第１群の幅は、所定の荷重及び膨張圧力下において、トレッドの接 地幅の７０％乃至９０％とする。トレッド補強手段内における第１群の層は、タ イヤの好適な性能を得るために必要なコーナリングフォース及びコーナリング時 の安定性を発生させる作用を行う。

望ましくは、第２群の層の幅は、第１群の層の幅の少なくとも１．０３倍である ようにする。さらに望ましくは、第２群の幅は、所定の荷重及び膨張圧力下にお いて、トレッドの接地幅の１．２０倍よりも太き（ならないようにする。第２群 の層は、特にタイヤが高速領域にて作動していると巷、タイヤのショルダ領域か ら発生する定常波を軽減することにより、タイヤの速度性能を向上させることを 目的としている。

望ましくは、第３群の層は、第２群の層の幅の４０乃至７０％の範囲内にあるよ うにする。第３群は、高速時における高い膨張圧力及び遠心力に起因して補強材 のクラウン部分が過度に延伸するのを防止し、よって、タイヤトレッドの中心領 域が急速にかつ非均−に摩耗するのを防止する。

１５°乃至６０°の角度範囲にて、タイヤの中間円周と交わる平行なフードの少 な（とも２つの層を備え、各々の層が群内における隣接する層に対して反対のバ イアス角度にあり、かつ第２群の層と第３群の層間に位置決めされた第４群の層 を設けることが出来る。

望ましくは、この第４群の層の幅は、第３群の層の幅を上廻らないようにする。

層の群は、各々、カーカスの円周に１回巻き付けた別個のゴム引き布層を備える ことが出来るが、このカーカスの円周に２回以上巻き付けた１又は少数の層を備 えることも出来る。

カーカス層のコード、及び第２、第３群の層は、芳香族ポリアミド、脂肪族ポリ アミド、又は芳香族ポリアミド繊維と脂肪族ポリアミド繊維の混合体のいずれか を備えることが出来る。第１群の層及び第４群の層（もし存在する場合）のコー ドは、鋼、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、又は芳香族ポリアミド繊維と 脂肪族ポリアミド繊維の混合体のいずれかとすることが出来る。

本発明の２つの実施例について、以下、添付図面を参照しながら詳細に説明する 。

第１図は第１実施例による航空機用タイヤの半分を示す断面図、 第２図は第２実施例による航空機用タイヤの半分を示す断面図である。

第１図に図示した航空機用タイヤは、３０　ｘ　１１．５Ｒ１４，５の寸法を有 し、縦横比は、６７％であり、トレッド１と、ビードコア４の周囲に巻き付けた 各タイヤのビード領域３内に固着されたラジアルカーカス補強材２と、カーカス 補強材２を包囲して、該補強材の半径方向外方向に伸長するトレッド補強材５と を備えている。図面において、線Ａは、タイヤの中間円周面を示す。

カーカス補強材２は、１デシメートル当たり７８の端部があるように配設した４ ／１８ｇテックスの３プライの脂肪族ポリアミドコードを備えている。各ブライ のコードは、相互に平行に位置し、８４°の仕上げバイアス角度を有している。

１つのブライのバイアス角度は、隣接するブライのバイアス角度の反対方向とな っている。

トレッド補強材５は、３群の層５１．５２及び５３を備えている。第１群５１は 、他の２つの群５２．５３０半径方向内方向に位置し、かつ７８ｅ、ｐ、ｄ、に て配設された４／１８ｇテックスの２ブライの脂肪族ポリアミドコードを備えて いる。これらブライのバイアス角度は、４５°であり、１つのブライのバイアス 角度は、他方のブライのバイアス角度の反対方向となっている。このため、１つ のブライのコードは、他のブライのコードと９０″にて交差する。半径方向内方 のブライの幅は、２２０　ｍｍ　（第１図のＡＥ間の２倍）である一方、半径方 向外方のブライの幅は２０６　ｍ＋ｏ　（Ａ　Ｄの２倍）である。所定の荷重１ １．３５０　ｋｇ　（２５０００ｌｂ）及び膨張圧力１８．６１バール（２７０ ｌｂ／ｉｎり下におけるタイヤのトレッドの接地幅は、２４７　ａｍとなる。

このため、内側ブライの幅は、トレッドの接地幅の８９％となり、これらの状態 下における外側ブライの幅は、トレッドの接地幅の８３．４％となる。所定の荷 重をより大きくして１４，６０５　ｋｇ　（３２，１７０ｌｂ）とし、膨張圧力 を２５．１６バールとした場合、トレッドの接地幅は２４８　ａｍへと増大する 。このようにして、この荷重及び圧力が増大した状態下において内側ブライの幅 はトレッドの接地幅の８８．７％となり、外側ブライの幅はトレッドの接地幅の ８３．１％となる。

第２群５２は、第１群の半径方向外方に位置決めされており、各々、タイヤの中 間円周面に対して実質的に平行、即ち、±３°の公差範囲内にて、配設された平 行なコードを有する５つの別々のブライを備えている。これらフードは、第１群 のコードと同一である。ブライは、全て同一幅、即ち、２２８■■（ＡＣ間の２ 倍）であり、これは、第１群におけるより幅広のブライの幅の１．０３６倍に相 当し、その所定の荷重１１．３５０　ｋｇ　（２５０００ｌｂ）及び膨張圧力Ｉ Ｌ６１パール（２７０１ｂ／ｉｎり下において、タイヤのトレッドの接地幅の９ １．５％に相当する。

第３群は、第２群の半径方向外方に配設されており、かつタイヤの中間円周に対 して実質的に平行、即ち、±３％の公差範囲内にて、位置する平行なコードの３ つの別々のブライを備えている。これらコードは、第１及び第２群のブライのコ ードと同一である。第３群の３つのブライの幅は、１３０　ｍｌ（ＡＢ間の２倍 ）、即ち、第２群の幅の５８％に相当する。

本発明の第２実施例において、第２図に図示したトレッド補強材の半分を有する 航空機用ラジアルタイヤは、トレッド２１と、カーカス補強材２２と、第１図に 図示したものと全く同一であるビードコア２４を有するビード領域２３とを備え ている。第２図に図示した型式のトレッド補強材２５は、第１図に図示した型式 のトレッド補強材と同様であるが、構造及び配設が同一であるそれぞれの群５１ ．５２及び５３に対応する３群のブライ２５１．２５２及び２５３に加えて、第 ２群と第３群の間に位置決めされた第４群のブライ２５４を備えている。

この第４群は、各々４５°のバイアス角度を有し、１つのブライのコードが９０ ’の角度にて他のブライのコードと交差する２つの別個のブライを備えている。

コードは、トレッド補強材の他のブライのコードと同一である。半径方向内方の ブライの幅は、１３０　ｍｓであり（即ち、第３群の幅に等しい）、半径方向内 方のブライの幅は、１２４加−（第２図のＡＦの２倍）である。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. １．トレッドと、タイヤの各ビード領域内において少なくとも１つのビードコア に固着されたラジアルプライカーカスと、トレッド補強材と、を備えて成るラジ アルタイヤにおいて、３群のコード補強織物層を設け、半径方向内方に位置する 第１の群を１５°乃至６０°の範囲のバイアス角度で伸長する平行コードから成 る少なくとも２つの層から構成し、これら層の相隣接するもののバイアス角度が 反対になるようにするとともに、これら層の幅をタイヤの所定の荷重及び膨張圧 力下でのタイヤトレッドの接地幅よりも小なくなし、また第１の群の半径方向外 方に位置する第２の群をタイヤの中間円周面に対してほぼ平行に伸長する平行コ ードから成る少なくとも２つの層から構成し、これら第２の群の幅を前記第１の 群の層の幅よりも大きくなし、更に前記第２の群の半径方向外方に位置する第３ の群をタイヤの中間円周面に対してほぼ平行に伸長する平行コードから成る少な くとも２つの層から構成し、これら第３の群の層の幅を前記第２の群の層の幅よ りも実質的に小さくなしたことを特徴とするラジアルタイヤ。
2. ２．前記カーカスが、各層のバイアス角度が７５°乃至８５°の範囲内にある２ 以上のプライを備えることを特徴とする請求の範囲第１項記載のラジアルタイヤ 。
3. ３．前記カーカスのプライのバイアス角度が８４°であり、タイヤの縦横比が６ ７％であることを特徴とする請求の範囲第１項又は２項に記載のラジアルタイヤ 。
4. ４．第１群における層のコードのバイアス再度が、４５°であることを特徴とす る請求の範囲第１項、第２項又は第３項に記載のラジアルタイヤ。
5. ５．第１の群の幅が、所定の荷重及び膨張圧力下におけるトレッドの接地幅の７ ０％乃至９０％であることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第４項のいずれか に記載のラジアルタイヤ。
6. ６．第２の群の幅が第１の群の層の幅の少なくとも１．０３倍であることを特徴 とする請求の範囲第１項乃至５項のいずれかに記載のラジアルタイヤ。
7. ７．第２の群の幅が所定の荷重及び膨張圧力下におけるトレッドの接地幅の１． ２０倍以上ではないことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第６項のいずれかに 記載のラジアルタイヤ。
8. ８．第３の群のプライの幅が第２の群の幅の４０乃至７０％の範囲内にあること を特徴とする請求の範囲第１項乃至第７項のいずれかに記載のラジアルタイヤ。
9. ９．１５°乃至６０°の角度範囲でタイヤの中間円周面と交わる平行コードから 成る少なくとも２つの層を有する第４の群のプライを備え、各々の層のバイアス 角度は当該群内における隣接する層に対して反対方向になされ、この第４の群は 、第２の群の層と第３の群の層の間に位置決めていることを特徴とする請求の範 囲第１項乃至第８項のいずれかに記載のラジアルタイヤ。
10. １０．前記角度が４５°であることを特徴とする請求の範囲第８項に記載のラジ アルタイヤ。
11. １１．第４の群の層の幅が第３の群の層の幅を上廻らないことを特徴とする請求 の範囲第８項又は第９項に記載のラジアルタイヤ。
12. １２．１つの群が、各々、カーカスの円周に１回巻き付けた別個のゴム引きの織 物プライを備えることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第１１項のいずれかに 記載のラジアルタイヤ。
13. １３．１つの群が、カーカスの円周に２回以上巻き付けた１又は少数のプライを 備えることを特徴とする請求の範囲第１項乃至１１項のいずれかに記載のラジア ルタイヤ。
14. １４．カーカスプライのコード、及び第２、第３の群の層が、芳香族ポリアミド 、脂肪族ポリアミド、又は芳香族ポリアミド繊維と脂肪族ポリアミド繊維の混合 体のいずれかを備えることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第１３項のいずれ かに記載のラジアルタイヤ。
15. １５．第１の群の層及び第４の群の層（もし存在する場合）のコードが、鋼、脂 肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド又は芳香族ポリアミド繊維と脂肪族ポリアミ ド繊維の混合体のいずれかを備えることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第１ ４項のいずれかに記載のラジアルタイヤ。
16. １６．添付図面の第１図に図示し、かつ該図面について概ね説明したラジアルタ イヤ。
17. １７．添付図面の第２図に図示し、かつ該図面について概ね説明したラジアルタ イヤ。