JPH0145756B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、スイツチ、IC、LIS等の電子部品
をプリント基板に挿入させる電子部品挿入機に関
するものである。

従来から電子部品をプリント基板に挿入するの
に自動化が行なわれている。この自動化のための
電子部品挿入機としては、例えば、電子部品を傾
斜するシユータで降下させ、この電子部品をロー
デイングチヤツクでチヤツクしてインサーシヨン
チヤツクに供給した後、このインサーシヨンチヤ
ツクをプリント基板に対して進出させて、このイ
ンサーシヨンチヤツクに供給された電子部品をプ
リント基板の所定位置に挿入するようにしたもの
が考えられている。

このような電子部品挿入機においては、シユー
タが定位置に固定されいたため、電子部品をプリ
ント基板に挿入させる毎にインサーシヨンチヤツ
クをシユータ近傍までＸ−Ｙ軸方向（水平方向）
に移動させて、インサーシヨンチヤツクに電子部
品を供給する必要があつた。この結果、インサー
シヨンチヤツクへの電子部品の供給に時間がかか
り過ぎるため、電子部品のプリント基板への挿入
効率が悪いという問題があつた。

そこで、この発明は、Ｘ−Ｙ軸方向に駆動され
るスライダを設け、該スライダに装着したインサ
ーシヨンチヤツクで電子部品を所定位置のプリン
ト基板に挿入するようにした電子部品挿入機にお
いて、複数個の電子部品を保持させるシユータを
前記スライダに取り付け、該シユータ内の複数個
の電子部品のうちの最下部のものを他のものと分
離させるシヤツタをシユータの下端部に取り付
け、開閉駆動可能な一対のローデイング用のフイ
ンガーを上下駆動可能に且つ前記シユータの下端
部とインサーシヨンチヤツクの下方との間で往復
駆動可能に前記スライダに装着すると共に、該シ
ユータが所定量の電子部品を排出後、部品供給装
置にスライダを移動させて前記シユータに電子部
品を部品供給装置から所定量供給させるようにし
た電子部品挿入機とすることにより、インサーシ
ヨンチヤツクへの電子部品に供給する時間を短縮
して、電子部品のプリント基板への挿入効率を向
上させるようにしたことを特徴とするものであ
る。

次に、この発明を図面に基づいて説明する。

第１図は、電子部品をプリント基板に自動的に
組込むための電子部品自動組込装置を示す斜視図
である。この電子部品自動組込装置は、プリント
基板搬送装置１と、電子部品挿入機２と、部品供
給装置３を備えている。

プリント基板搬送装置１は基台４にベルトコン
ベア５を取り付けたもので、このベルトコンベア
５は図示しない駆動モータで駆動されてプリント
基板６を間欠的に搬送するようになつている。

電子部品挿入機２は、基台７と、ベルトコンベ
ア５に対し平行に基台７に取り付けられた平行な
一対のガイド軸８，８と、この両ガイド軸８，８
に軸線方向に進退動自在に保持された第１のスラ
イダ９と、ガイド軸８，８間に平行に配設され、
且つ、スライダ９に螺合された第１の送りネジ１
０と、基台７に固定されて送りネジ１０を回転駆
動する第１のパルスモータ１１を備えている。従
つてベルトコンベア５と平行な向をＸ軸とする
と、スライダ９はパネルモータ１１の作動により
Ｘ軸方向に進退動させられる。

また、電子部品挿入機２は、ベルトコンベア５
と交差する方向にスライダ９に取り付けられたケ
ース１２と、ケース１２に長手方向に進退自在に
取り付けられた第２のスライダ１３と、ケース１
２の一端部に取り付けられた第２のパルスモータ
１４と、このパルスモータ１４により駆動されて
スライダ９を駆動する第２の送りネジ１５を備え
ている（第２図参照）。従つて、Ｘ軸方向に対し
て直交する水平方向、すなわち、ベルトコンベア
５と直交する方向をＹ軸方向とすると、スライダ
１３はパルスモータ１４の作動によりＹ軸方向に
進退動させられる。

さらに、電子部品挿入機２は、スライダ１３に
固定されたフレーム１６と、フレーム１６に立設
された支柱１７と、この支柱１７に上端部が固定
され、且つ、下端部がフレーム１６に固定された
シユータ１８と、このシユータ１８から電子部品
を取り出すローデイング装置１９と、このローデ
イング装置１９からの電子部品２０をプリント基
板６に挿入するインサーシヨン装置２１を備えて
いる。

シユータ１８の中間部にはシユータ１８内を降
下する電子部品の脚を所定形状に拡開するリフオ
ーミングユニツト２２が取り付けられ、シユータ
１８の下端部にはシヤツタとしてのソレノイド２
３，２４が間隔をおいて立設されている。

ローデイング装置１９は、フレーム１６に固定
された取付板２６と、取付板２６に固定された支
軸２５と、支軸２５に垂直面内で回動可能に支持
されたリニアウエイ２７と、このリニアウエイ２
７の後端部と支柱１７との間に介装されたスプリ
ング２８と、取付板２６の先端部側に螺合され、
且つ、リニアウイ２７の上面に当接させられたス
トツプ用のネジ２９と、Ｙ軸方向に向けて取付板
２６の後端部に取り付けられた進退動用のエアシ
リンダ３０（進退駆動手段）を備えている。

また、ローデイング装置１９は、リニアウエイ
２７にＹ軸方向にすなわち軸２５と直交する線と
平行な方向に進退動自在に保持されたスライダ３
１を有する。このスライダ３１はエアシリンダ３
０でＹ軸方向に進退動させられるようになつてい
る。このスライダ３１は、一対のガイド板３２，
３３をスペーサ３４を介して固定し、ガイド板３
２，３３の後端にストツパー３５を固定し、リニ
アウエイ２７に保持させたスライド部材３６をガ
イド板３２に固定したものである（第２図〜第６
図参照）。

ガイド板３２，３３間にはローデイングチヤツ
クとしてのチヤツクアーム３７，３８が枢軸３
９，４０により開閉自在に枢着されている。そし
て、このチヤツクアーム３７，３８の先端部には
フインガー４１，４２が取り付けられ、チヤツク
アーム３７，３８とスペーサ３４との間にはスペ
ーサ３４に保持させたスプリング４３，４４が介
装されていて、スプリング４３，４４はチヤツク
アーム３７，３８の先端部を拡開している。ま
た、チヤツクアーム３７，３８の後端部にはロー
ラ４５，４６が装着され、ストツパー３５の中間
部にはアーム開閉用のエアシリンダ４７（開閉駆
動手段）がＹ軸方向に向けて取り付けられ、この
エアシリンダ４７にはローラ４５，４６間に配設
されたカム板４８が取り付けられている。このカ
ム板４８は、テーパ状に形成されていて、エアシ
リンダ４７により進退させられるようになつてい
る。４９はカム板４８とスペーサ３４との間に介
装されたスプリングである。

さらに、ローデイング装置１９は、取付板２６
に固定されて、リニアウエイ２７の後端を押し下
げる上下動用のエアシリンダ５０（上下駆動手
段）と、リニアウエイ２７に固定された金具５１
と、金具５１に螺合させられたストツプネジ５２
と、取付板２６に突設された突片５３と、突片５
３に螺合させられたストツプネジ５４を備えてい
る。このストツプネジ５２，５４はスライダ３１
の進退動によりストツパ３５に当接してスライダ
３１の進退動を停止するようになつている。

第２図において、インサーシヨン装置２１は電
子部品挿入用のインサーシヨンチヤツク５５を備
えている。このインサーシヨンチヤツク５５に電
子部品２０が挿入保持されると、この挿入により
検出ロツド５６が上昇させられて、インサーシヨ
ンロツド５７の上端に取り付けられた検出器５８
に当接し、検出器５８が作動するようになつてい
る。そして、この検出器５８の作動によりエアシ
リンダ５９が伸長させられて、フレーム１６側に
軸支された駆動アーム６０が回動させられ、検出
ロツド５６とインサーシヨンロツド５７とスプラ
イン軸６１とが一体に下降させられるようになつ
ている。そして、スプライン軸６１に取り付けら
れたインサーシヨンチヤツク５５がプリント基板
６に対して0.5mmの位置まで接近すると、スプラ
イン軸６１のナツト６２がフレーム１６側のスト
ツパナツト６３に当接して、スプライン軸６１及
びインサーシヨンチヤツク５５の降下が停止させ
られるようになつている。さらに、エアシリンダ
５９が伸長させられると、インサーシヨンロツド
５７及び検出ロツド５６がスプリング６４に抗し
て押し下げられて、インサーシヨンチヤツク５５
内の電子部品が押し出され、電子部品がプリント
基板６に挿入されるようになつている。この後、
エアシリンダ５９が縮小させられて、インサーシ
ヨンロツド５７が上昇させられると、検出ロツド
５６は自重により上昇しないようになつている。
従つて、インサーシヨンロツド５７が上昇させら
れると、検出ロツド５６が検出器５８から離反し
て、電子部品がインサーシヨンチヤツクから抜き
取られたのを検出できる。

第１図において、部品供給装置３は、ラツク６
５内の図示しないステイツクマガジンをシユータ
６６に保持させて、シユータ６６を図の如く傾斜
させ、図示しないシヤツターを開くことにより、
ステイツクマガジン内の電子部品をシユータ１８
に供給するようになつている。第５図中、Ａは取
付板２６とガイド板３６との間に介装されたスプ
リングである。

次に、このような構成の電子部品自動組込装置
の電子部品挿入機の作動を説明する。

通常は、ソレノイド２４が閉じていてシユータ
１８の先端（下端）から落下しないようになつて
いる。この状態でエアシリンダ４７を伸長させ
て、カム板４８をスプリング４３，４４，４９の
バネ力に抗してスペーサ３４側に進出させると、
チヤツクアーム３７，３８の後端がカム板４８に
より拡開されて、チヤツクアーム３７，３８の先
端部間が閉じられ、シユータ１８内の最下端（電
子部品取出部）の電子部品２０がチヤツクアーム
３７，３８のフインガー４１，４２に挟持され
る。この後、ソレノイド２４が開かれて最下端の
電子部品２０がフリーになる。これと同時に、ソ
レノイド２３が閉じてシユータ１８内の残りの電
子部品が落下するのを防止する。

次に、エアシリンダ３０が伸長して、スライダ
３１がインサーシヨンチヤツク５５側に進出させ
られ、フインガー４１，４２に保持された電子部
品２０がインサーシヨンチヤツク５５の直下まで
進出させられると、ストツパー３５がストツプネ
ジ５２に当接して、スライダ３１の進出が停止さ
せられる。

この後、エアシリンダ５０が作動（伸長）し
て、リニアウエイ２７の後端側がスプリング２８
のバネ力に抗して押し下げられる。これにより、
リエアウエイ２７が軸２５を中心に回動させられ
て、スライダ３１及びチヤツクアーム３７，３８
がリニアウエイ２７と一体に回動し、チヤツクア
ーム３７，３８の先端部が上昇させられ、フイン
ガー４１，４２間の電子部品２０がインサーシヨ
ンチヤツク５５内に確実に挿入保持される。

このような電子部品のインサーシヨンチヤツク
５５への供給が完了すると、エアシリンダ４７が
縮小させられて、カム板４８が後退させられる。
これによつて、チヤツクアーム３７，３８の先端
部がスプリング４３，４４のバネ力により拡開さ
れて、インサーシヨンチヤツク５５内の電子部品
２０を離す。

この後、エアシリンダ５が縮小させられて、リ
ニアウエイ２７がスプリング２８のバネ力により
原状に復帰させられる。これによつて、チヤツク
アーム３７，３８の先端部がインサーシヨンチヤ
ツク５５の側部から下方に降下させられる。

次に、エアシリンダ３０が作動させられて、ス
ライダ３１が後退させられる。これにより、チヤ
ツクアーム３７，３８が後退させられて、フイン
ガー４１，４２がシユータ１８の最下端の両側に
臨むと、ストツパー３５がストツプネジ５４に当
接して、スライダ３１の後退が停止させられる。

なお、シユータ１８から最下端の電子部品２０
がフインガー４１，４２で取り出されると、ソレ
ノイド２４が閉じた後ソレノイド２３が開かれ
て、シユータ１８の最下端に電子部品が供給され
る。

一方、上述のようにして電子部品２０がインサ
ーシヨンチヤツク５５に供給されると、エアシリ
ンダ５９が伸長させられて、インサーシヨンチヤ
ツク５５がプリント基板６に対して降下（進出）
させられ、電子部品２０がプリント基板６に挿入
される。この後、エアシリンダ５９が縮小され
て、インサーシヨンチヤツク５５が上昇させら
れ、次に、シユータ１８の最下部の電子部品２０
がローデイング装置１９によつて上述の如くイン
サーシヨンチヤツク５５に供給される。

そして、シユータ１８内の電子部品が所定量排
出されると、スライダ１３がパネスモータ１１，
１４によつて部品供給位置まで駆動されると共
に、シユータ６６に図示しないステイツクマガジ
ンが供給された後、シユータ６６が第１図の如く
傾斜させられて、このシユータ６６の下端部が非
常に近接した位置でシユータ１８の上端部に臨ま
せられる。この後、シユータ６６の図示しないシ
ヤツタを開くことにより、このシユータ６６に保
持されたステイツクマガジン（図示せず）内から
図示しない電子部品がシユータ１８内に順次降下
させられる。このようにしてシユータ１８内に複
数個の電子部品が供給され、電子部品のプリント
基板への挿入作業の準備が完了する。

この発明は、以上説明したように、Ｘ−Ｙ軸方
向に駆動されるスライダを設け、該スライダに装
着したインサーシヨンチヤツク電子部品を所定位
置のプリント基板に挿入するようにした電子部品
挿入機において、複数個の電子部品を保持させる
シユータを前記スライダに取り付け、該シユータ
内の複数個の電子部品のうちの最下部のものを他
のものと分離させるシヤツタをシユータの下端部
に取り付け、開閉駆動可能な一対のローデイング
用のフインガーを上下駆動可能に且つ前記シユー
タの下端部とインサーシヨンチヤツクの下方との
間で往復駆動可能に前記スライダに装着すると共
に、該シユータが所定量の電子部品を排出後、部
品供給位置にスライダを移動させて前記シユータ
に電子部品を部品供給装置から所定量供給させる
ようにした電子部品挿入機としたので、インサー
シヨンチヤツクへの電子部品に供給する時間を短
縮して、電子部品のプリント基板への挿入効率を
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電子部品をプリント基板に自動的に組
込むための電子部品自動組込装置を示す斜視図、
第２図は第１図に示した電子部品挿入機の側面
図、第３図は第２図の部分側面図、第４図は第２
図に示したスライダとチヤツクアームの部分の平
面図、第５図、第６図はチヤツクアームの部分の
作動状態を示す斜視図である。 ２……電子部品挿入機、３……部品供給装置、
６……プリント基板、１１，１４……パルスモー
タ、１８……シユータ、１９……ローデイング装
置、２０……電子部品、２１……インサーシヨン
装置、２３，２４……シヤツタ、３１……スライ
ダ、５５……インサーシヨンチヤツク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ Ｘ−Ｙ軸方向に駆動されるスライダを設け、
   該スライダに装着したインサーシヨンチヤツクで
   電子部品を所定位置のプリント基板に挿入するよ
   うにした電子部品挿入機において、 複数個の電子部品を保持させるシユータを前記
   スライダに取り付け、該シユータ内の複数個の電
   子部品のうちの最下部のものを他のものと分離さ
   せるシヤツタをシユータの下端部に設け、開閉駆
   動可能な一対のローデイング用のフインガーを上
   下駆動可能に且つ前記シユータの下端部とインサ
   ーシヨンチヤツクの下方との間で往復駆動可能に
   前記スライダに装着すると共に、該シユータが所
   定量の電子部品を排出後、部品供給位置にスライ
   ダを移動させて、前記シユータに電子部品を部品
   供給装置から所定量供給させるようにしたことを
   特徴とする電子部品挿入機。