JPH0145087Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は乾電池と充電池を、交換して使用する
電子機器の電池取付に関するものである。

（従来技術） 従来、第３図に示すように、充電池１０を使用
するときは、ケース１３の底部に取り付けたマイ
クロスイツチ１４を操作しないように、逃げの凹
１５を設けた製品専用のパツケージに収められた
充電池を使用し、乾電池の使用の場合には、乾電
池を押入することによつて、乾電池がマイクロス
イツチ１４を押して、乾電池と充電池の使用によ
る電気回路の切換を行つていた。

このような方法であつたため、電気回路の切換
にはマイクロスイツチを必要とし、専用のパツケ
ージ以外は使用出来ず、端子によつてパツケージ
が破損しないように丈夫にしておかねばならない
等の欠点があつた。

（目的） 本考案はこのような欠点を除去する為、マイク
ロスイツチを使わないで切換が出来、専用パツケ
ーを要さないで乾電池との共用が出来ることを目
的としたものである。

本考案では、端子がついた移動板があり、充電
池、乾電池の違いによつて移動板の位置が変わる
ことにより、電気回路が入切される。

（実施例） 本考案を図面に基づいて説明する。

第１図は乾電池１を押入した図で、Ｕ型形状に
曲げ、抜け防止用のツメを設けた導電板２を、仕
切板３に押入して固着する、（＋）端子４と（−）
端子５と（＋，−）端子６を有した移動板７をリ
ブ８と仕切板３の間に入れると、（＋）端子４と
（−）端子５とは導電板２と接触して、電気的に
導通が出来る。移動板７の向い合いに、（＋）端
子４と（−）端子５と（＋，−）端子６を有した
仕切板９があり、移動板７と仕切板９の間に乾電
池１が入る。

このような構造であるので、乾電池１を使用す
る場合には導電板２によつて通電可となり、乾電
池用の回路を作る。また、移動板７はリブ８の為
に乾電池１を外した場合にも仕切板９の側にずれ
ることはない。

第２図は充電池１０を押入した図で、移動板７
は仕切板９とリブ１１の間に差し込んである。移
動板７は（−）端子５と（＋，−）端子６によつ
てリブ１１側に押されているので充電池１０を入
れない場合でもはずれてしまうことはなく、また
充電池１０を入れた場合では充電池１０ががたつ
かないように押えている。充電池１０からの電気
接続回路は、パツク内で接続され、コード１２で
本体側と接続する。

このようになつているから、移動板７の（＋）
端子４と（−）端子５は導電板２とは分離される
ので、乾電池用回路は断たれた状態となつて充電
池用回路に切り換わる。尚、乾電池用と充電池用
との回路の切換は、ソフトで対応したり、実装回
路で対応することが考えられるが、難かしい面が
ある。

導電板２の（＋）端子４、（−）端子５が当る
面を、弾性のある凸にしておくと、接触が確実に
なり、より良い構造となる。さらに導電板２はネ
ジで本体ケースに止めても良いし、上、下ケース
で挟んで抜けない構造としても同様に作用する。

また（＋）端子４、（−）端子５、（＋，−）端
子６を板状のバネを効かした端子としても同様で
ある。

さらに仕切板９を移動板７のように本体と別体
にすることによつて作り易くなることがある。こ
の場合も実施例と同様に作用する。

尚、実施例では電池の本数を４本で説明して来
たが何本の電池でも同様の構造で対応ができる。

（効果） 本発明は、以下に示す効果を有する。

(a) 導電板と自在に移動可能な乾電池付勢用部材
との組合わせにより、乾電池使用と充電池使用
とを切り換えるマイクロスイツチが不要とな
る。したがつて、充電池の形状が、前記マイク
ロスイツチの逃げを必要としなくなり充電池の
形状を大幅に簡素化できる。

又、マイクロスイツチの場合、経年変化によ
り機能が劣化するが、本願の場合、導電板と乾
電池付勢用部材の電気的接続は、単純な構造に
より構成されているので、前記のような経年変
化による悪影響はない。

(b) 乾電池の端子、乾電池付勢用部材の端子及び
導電板の位置関係が所定のものとなつた時だ
け、乾電池使用がオンの状態となるので、マイ
クロスイツチの場合と異なり、誤つて乾電池使
用の状態に切り換わることがなくなり装置の信
頼性が大幅に向上する。

(c) 充電池を使用する場合には、乾電池付勢用部
材と第１の仕切り板は、それぞれの端子が逆極
性となるよう配置される。（第２図参照）した
がつて、充電池は、おのおの（−）端子によつ
て均一な力で、押されるため、安定した状態で
固定されることになり充電池が不用意にはずれ
る恐れがなくなり機器の信頼性が大幅に向上す
る。

(d) 充電池使用の場合、第２図に示されるよう
に、乾電池付勢用部材と第１仕切り板の端子が
おのおの逆極性で向かい合うため、とがつた形
状の（−）端子が、直接、充電池に接触する恐
れがない。このため、充電池のカバーは、破れ
や傷の恐れがなくなり、カバー形状の簡素化及
び、長寿命化が実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の乾電池を押入したときの平面
図。第２図は本考案の充電池を押入したときの平
面図。第３図は従来の方法の構造図。 １……乾電池、２……導電板、３……仕切板、
４……（＋）＋端子、５……（−）端子、６……
（＋，−）端子、７……移動板、８……リブ、９…
…仕切板、１０……充電池、１１……リブ、１２
……コード、１３……ケース、１４……マイクロ
スイツチ、１５……凹。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 乾電池の端子と接続するための端子を有する第
   １の仕切り板と、 該第１の仕切り板と対向して配置された第２の
   仕切り板と、 該第２の仕切り板上に配置された導電板と、 一方の側面に、前記第１の仕切り板の端子と対
   向して配置され、かつ前記第１の仕切り板の端子
   と逆極性の乾電池端子との接続用の端子を有し、 他方の側面に、乾電池使用時のみにおいて前記
   導電板と接続し乾電池と前記導電板との電気的導
   通をとるための端子を有する自在に移動可能な乾
   電池付勢用部材とを有し、 乾電池使用時においては、該乾電池付勢用部材
   を乾電池の端子と前記導電板との間に配置し、 充電池使用時においては、該乾電池付勢用部材
   の乾電池端子との接続用端子を前記第１の仕切り
   板の接続用端子と互いに逆極性となるよう接続さ
   せて配置することを特徴とする電子機器。