JPH0141429Y2 - - Google Patents

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JPH0141429Y2
JPH0141429Y2 JP1986034670U JP3467086U JPH0141429Y2 JP H0141429 Y2 JPH0141429 Y2 JP H0141429Y2 JP 1986034670 U JP1986034670 U JP 1986034670U JP 3467086 U JP3467086 U JP 3467086U JP H0141429 Y2 JPH0141429 Y2 JP H0141429Y2
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heater
emulsion
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outer shell
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、衣服など(以下被洗物という)をエ
マルジヨン洗いするドライクリーニング装置に関
するものである。
〔従来技術〕
ドライクリーニングは、パークロエチレン
(C2Cl4)、フレオン113(C2Cl3F3)、などの溶剤を
用いて洗浄するのであるが、溶剤のみで洗浄する
と、水溶性の汚れが落ちにくい欠点がある。この
ため、溶剤に洗剤と水を添加して乳化させたエマ
ルジヨン液をつくり、このエマルジヨン液によつ
て洗浄することが知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この方法で洗浄すると、水溶性の汚れも除去す
ることはできるが、脱液後も被洗物に水分が吸着
されているので、その後の乾燥工程が非常に長く
なるという問題点がある。すなわち、ドライクリ
ーニング装置は、脱液した後、溶剤の回収のため
に、外胴→ダストフイルタ→フアン→コンデンサ
→ヒータ→外胴の閉回路で乾燥するように構成さ
ており、その場合の風量およびダストフイルタの
容量は、コンデンサおよびヒータの容量とバラン
スさせなければならないので特定されており、こ
のため、溶剤のみで洗浄する場合に比べると、2
倍あるいはそれ以上の乾燥時間を必要とする。
本考案者は、上記の如き従来技術の問題点を改
善するため、エマルジヨン洗いおよびすゝぎ洗い
を行なつて脱液した後、先づ閉回路で被洗物を乾
燥することにより被洗物に残留する溶剤を先に回
収除去し、次いで開放回路で排気乾燥することに
より被洗物に残留する水分を蒸発させて乾燥時間
を短縮させることができるようにしたドライクリ
ーニングにおける被洗物の乾燥方法を先に発明
し、特許出願中である(特願昭60−154347号参
照)。
本考案は、前記先願発明における乾燥方法を適
用するのに好適なドライクリーニング装置を提供
することを目的とする。
〔問題点をを解決するための手段〕
本考案は、上記の目的を達成するため、外胴→
ダストフイルタ→フアン→コンデンサ→ヒータ→
外胴の閉回路を具備し、水より低沸点の溶剤に洗
剤と水とを添加して乳化させたエマルジヨン液に
よりエマルジヨン洗いを行ない、次いですゝぎ洗
いおよび脱液した後、前記閉回路で被洗物を乾燥
することにより被洗物に残留する溶剤を先に回収
除去し、次いで、前記ヒータにより加熱した外気
を外胴中に導入した後大気中に排出する開放回路
で排気乾燥することにより被洗物に残留する水分
を蒸発させて乾燥すべくなしたドライクリーニン
グ装置において、前記閉回路のダストフイルタ、
フアンおよびヒータを、外胴を乾燥機匣体とみな
した場合に対応する能力を有する容量に設定する
と共に、その閉回路に風量調節弁を配設し、か
つ、前記閉回路による溶剤回収時には、前記風量
調節弁を絞ると共にヒータの能力を制限すべくな
し、かつ、溶剤タンクおよびエマルジヨンタンク
から外胴に至る管路に開閉弁を配設し、前記開放
回路における排気乾燥時に前記開閉弁を閉じるよ
うにしたことを特徴とする。
〔作用〕
閉回路のダストフイルタ、フアンおよびヒータ
を、外胴を乾燥機匣体とみなした場合に対応する
能力を有する容量としたので、排気乾燥に際し、
ドライクリーニング装置の外胴が通常の排気乾燥
機と同様に作用してきわめて迅速に被洗物を乾燥
させることができ、閉回路による溶剤回収時に
は、風量調節弁を絞ると共にヒータの能力を制限
して溶剤の回収に適したバランスを保ち乍ら溶剤
を回収することができる。また、前記排気乾燥に
際し、溶剤タンクおよびエマルジヨンタンクから
外胴に至る管路を締切ることにより、排気乾燥時
にタンク中の溶剤が無駄に吸引排出されることが
ない。
〔実施例〕
第1図は本考案によるドライクリーニング装置
の全体構成を示す系統図である。
第1図において、1は外胴、2は内胴を示し、
溶剤タンク3から三方弁4を介しポンプ5により
溶剤を供給し、またはエマルジヨンタンク6から
ポンプ7によりエマルジヨン液を供給しうるよう
に構成されている。外胴1の排出側は、電磁弁8
を経てボタントラツプ9に至る溶剤排出路と、電
磁弁10を経てエマルジヨンタンク6に至るエマ
ルジヨン排出路とが形成されており、ボタントラ
ツプ9に流入した溶剤は、電磁弁11を開くと溶
剤タンク3に還流し、電磁弁12を開くと蒸留器
13に供給されるように構成されている。また、
蒸留器13により蒸留された溶剤は、凝縮器14
により凝縮され、水分分離器15を経て新液タン
ク16に貯溜されるように構成されている。新液
タンク16に貯溜された溶剤は、すゝぎ洗いに際
し電磁弁17を開くと外胴1中に供給される。
18はダストフイルタ、19はフアン、20は
一次コンデンサ、21は二次コンデンサ、22は
ヒータであつて、これらにより外胴からダストフ
イルタ18、フアン19、コンデンサ20,2
1、ヒータ22を経て外胴に至る閉回路が構成さ
れている。。また、前記閉回路のフアン19と一
次コンデンサとの間には二方弁24と風量調節弁
23とが配設され、二次コンデンサ21とヒータ
22との間には三方弁25が配設されていて、二
方弁24と三方弁25の切換えにより前記閉回路
が形成され、かつ、二方弁24と26との切換え
によりフアン19からの排気をコンデンサを経由
することなく排出し、また、三方弁25の切換え
により閉回路を経由することなく外気をヒータ2
2を経て外胴1中に取り込めるように構成されて
いる。二方弁24の排出側は、二方弁26を介し
て溶剤回収器27を経由した排気路と、二方弁2
9を介して溶剤回収器27を経由することなく直
接大気に排出する排気路とが構成されている。
また、前記のダストフイルタ18、フアン1
9、ヒータ22は、前記の溶剤回収器27を経由
することなく直接大気に排出する工程において、
外胴1が通常の排気乾燥機として機能し得る能力
のものとし、かつ、閉回路運転時には、前記風量
調節弁23により風量を絞ると共にヒータの能力
を制限するように構成されている。すなわち、ド
ライクリーニング機における閉回路を循環する風
量は通常20m3/min位いで、ダストフイルタ、コ
ンデンサおよびヒータはこの風量に見合つた容量
バランに設定されているが、本考案においては、
フアン19の容量を40〜50m3/minにすると共
に、ヒータ22の能力もこれに見合つた能力と
し、かつ、ダストフイルタ18もこの風量に見合
つた容量のものとする。また、ヒータ22は、前
記排気乾燥時と、閉回路使用時とに応じてその能
力を切換えるか、あるいは、ヒータにより加熱さ
れた空気の温度検出手段を備え、その温度検出手
段によつてヒータを自動制御することもできる。
また、溶剤タンク3から外胴に至る管路と、エマ
ルジヨンタンク6から外胴に至る管路に電磁弁ま
たは開閉弁32,33を配設する。
なお、前記の一次コンデンサ20は、クーリン
グタワー、水道水、地下水などで冷却される冷却
水コンデンサであり、二次コンデンサ21は、冷
凍機などにより0℃以下に冷却される低温コンデ
ンサであり、その何れも、凝縮された溶剤は前記
水分分離器15を経て新液タンク16に貯溜する
ように構成されている。
次に、第2図以下を参照しながら、本考案のド
ライクリーニング装置による洗浄の全工程を説明
する。
先づ、第2図に示すように、電磁弁8と10を
閉じた状態で三方弁4を吸込側に切換え、ポンプ
5を駆動して溶剤タンク3中の溶剤を外胴1中に
投入し、次いで第3図に示すように三方弁4を循
環方向に切換えてポンプ5を駆動することにより
循環洗いを行なう。この循環洗いは例えば2分間
である。
次に、第4図に示すように、電磁弁8および1
1を開いて外胴1中の溶剤をボタントラツプ9を
介して溶剤タンク3中に戻した後、第5図に示す
ようにポンプ7を駆動してエマルジヨンタンク6
中のエマルジヨン液を外胴1中に供給し、この状
態でエマルジヨン洗いを例えば3分間行ない、次
いで第6図に示す如く電磁弁8と12を開いて外
胴1中のエマルジヨン液をボタントラツプ9を介
し蒸留器13中に排出する。このようにして排出
されたエマルジヨン液は、蒸留器13において蒸
留され、凝縮器14により溶剤が液化され、水分
分離器15を経て新液タンク16に貯溜される。
次に、第7図に示す如く、電磁弁17を開いて
新液タンク16中の溶剤を外胴1中に供給し、こ
の状態において例えば3分間すゝぎ洗いを行な
い、しかる後、第8図に示す如く、電磁弁10を
開いてすゝぎ洗いに使用した溶剤をエマルジヨン
タンク6に入れる。なお、このエマルジヨンタン
クに入れた溶剤には所望とする量の洗剤と水分と
を加えてエマルジヨン化させる。
次に、第9図に示す如く、二方弁24を開くと
共に三方弁25を循環方向に切換え、フアン19
およびヒータ22を駆動して閉回路による循環乾
燥を行なう。この場合、風量調節弁23により溶
剤回収乾燥に適した風量に絞ると共に、ヒータ2
2の能力もそれとバランスした能力に切換えある
いは調節する。すると、溶剤は前記の如く低沸点
であるから、被洗物に吸着されている溶剤は水分
より先に蒸発し始め、これが一次コンデンサ20
および二次コンデンサ21により凝縮液化し、そ
の溶剤は水分分離器15を介し新液タンク16に
貯溜される。また、このとき、水分が蒸発して
も、その水分は水冷式の一次コンデンサ20によ
り凝縮されるので、二次コンデンサ21に至る水
分は僅少であつて、このため二次コンデンサの表
面に凍着する量はきわめて少ない。
このようにして循環乾燥を例えば5分間行なう
と、被洗物に残留されていた溶剤は殆ど回収され
る。このようにして溶剤の回収が完了した後、第
10図に示す如く、二方弁24,29を閉じると
共に二方弁26,28を開いて例えば2分間脱臭
を行なう。なお、この脱臭工程においても大気に
排出する前に回収器27により溶剤を回収する。
かくして脱臭した後、第11図に示すように、
三方弁25を吸気側に切換えると共に、二方弁2
6を閉じ、、二方弁29を開き、かつ電磁弁32,
33を閉じ、フアン19およびヒータ22を駆動
して排気乾燥を行なう。なお、このとき、風量調
節弁23は全開とし、ヒータ22の能力も制限し
ない。このようにすると、三方弁25の吸気側か
ら吸入すると共にヒータ22により加熱された新
鮮な加熱空気が外胴1中に供給されて被洗物に残
留されていた水分は急速に蒸発され、その蒸発水
分は二方弁29の排気側から大気中に排出される
ので、乾燥に要する時間が顕著に短縮される。す
なわち、この工程においては、外胴1が乾燥機の
匣体として機能し、被洗物を急速に乾燥させるこ
とができる。また、このとき、電磁弁32,33
を閉じているので、排気乾燥時にタンク中の溶剤
が無駄に吸引排出されることがない。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案のドライクリーニン
グ装置によれば、エマルジヨン洗いを行なつた被
洗物の乾燥に要する時間を顕著に短縮させてドラ
イクリーニング作業の能率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したドライクリーニング
装置の系統図、第2図は溶剤投入時の説明図、第
3図は溶剤による循環洗いの説明図、第4図は同
脱液工程の説明図、第5図はエマルジヨン洗いの
説明図、第6図は同脱液工程の説明図、第7図は
すゝぎ洗いの説明図、第8図は同脱液工程の説明
図、第9図は閉回路による循環乾燥の説明図、第
10図は脱臭工程の説明図、第11図は開放回路
による排気乾燥工程の説明図である。 1……外胴、2……内胴、3……溶剤タンク、
4,25……三方弁、5,7……ポンプ、8,1
0,11,12,17……電磁弁、9……ボタン
トラツプ、13……蒸留器、14……凝縮器、1
5……水分分離器、16……新液タンク、19…
…フアン、20……一次コンデンサ、21……二
次コンデンサ、22……ヒータ、23……風量調
節弁、27……溶剤回収器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外胴→ダストフイルタ→フアン→コンデンサ→
    ヒータ→外胴の閉回路を具備し、水より低沸点の
    溶剤に洗剤と水とを添加して乳化させたエマルジ
    ヨン液によりエマルジヨン洗いを行ない、次いで
    すゝぎ洗いおよび脱液した後、前記閉回路で被洗
    物を乾燥することにより被洗物に残留する溶剤を
    先に回収除去し、次いで、前記ヒータにより加熱
    した外気を外胴中に導入した後大気中に排出する
    開放回路で排気乾燥することにより被洗物に残留
    する水分を蒸発させて乾燥すべくなしたドライク
    リーニング装置において、前記閉回路のダストフ
    イルタ、フアンおよびヒータを、外胴を乾燥機匣
    体とみなした場合に対応する能力を有する容量に
    設定すると共に、その閉回路に風量調節弁を配設
    し、かつ、前記閉回路による溶剤回収時には、前
    記風量調節弁を絞ると共にヒータの能力を制限す
    べくなし、かつ、溶剤タンクおよびエマルジヨン
    タンクから外胴に至る管路に開閉弁を配設し、前
    記開放回路における排気乾燥工程時に前記開閉弁
    を閉じるようにしたことを特徴とするエマルジヨ
    ン洗い用ドライクリーニング装置。
JP1986034670U 1986-03-12 1986-03-12 Expired JPH0141429Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5025059A (ja) * 1973-02-13 1975-03-17
JPS5079965A (ja) * 1973-11-15 1975-06-28
JPS56136593A (en) * 1980-03-28 1981-10-24 Sanyo Electric Co Dry cleaner

Patent Citations (3)

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