JPH0138872Y2 - - Google Patents

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JPH0138872Y2
JPH0138872Y2 JP7370585U JP7370585U JPH0138872Y2 JP H0138872 Y2 JPH0138872 Y2 JP H0138872Y2 JP 7370585 U JP7370585 U JP 7370585U JP 7370585 U JP7370585 U JP 7370585U JP H0138872 Y2 JPH0138872 Y2 JP H0138872Y2
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resistor
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resistors
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気回路を瞬時的に異常電圧から保
護するための避雷装置に関するものである。
従来、この種の装置として第1図に示すものが
あつた。
図において、1は接地タンク、この接地タンク
1の内部2は、高絶縁耐力を有するガス、例えば
SF6が詰められる空間、3は非直線特性の優れた
抵抗体であつて、例えば酸化亜鉛を主成分とする
焼結体からなるもの3a,3b,…3xを順次積
み重ねて構成されている。4は高圧側リード線の
役目をする導体、5はリード線4を支える絶縁物
スペーサである。
次に動作について説明する。リード線4は保護
すべき機器の高圧端子に結ばれており、雷などに
より入来するサージは抵抗体3を通してアースに
短絡される。抵抗体3として用いられる酸化亜鉛
焼結体素子の電圧−電流特性の一例を第2図に示
す。このような広範囲に亘る定電圧特性により、
前記のサージに対する端子電圧の上昇は低く抑え
られる。第2図の実線は直流または大電流サージ
に対する特性を示すが、交流電圧がこのような素
子に印加された場合の電圧−電流特性は電流、電
圧ともピーク値で考えて第2図破線のように小電
流領域において直流電圧に対するものとは違つて
くる。これは素子が静電容量を有しているためで
あり、酸化亜鉛焼結体素子はじめその他の非直線
抵抗体においても共通した特性である。ある程度
以上高い交流電圧に対しては電圧−電流特性は直
流のものと同じとする。すなわち第2図において
電圧V0以上では交流、直流とも大略同一の曲線
に乗るが、V0以下では両者が食い違つてくる。
酸化亜鉛焼結体素子においてはこのV0に対する
電流値は通常1mA以上となる。しかるに交流の
避雷器においては常時、交流の線路電圧が非直線
抵抗体に印加される。この常規対地電圧は後に述
べる素子の寿命の関係からV0より低い電圧、例
えば、第2図にVpとして示されたレベルに選ば
れる。
このような低い交流電圧に対しては素子は殆ん
ど完全なコンデンサとして動作するので次のよう
な問題をひき起こす。
第1図の構造において非直線素子3とタンク1
の間には浮遊容量が存在し、これを考慮すると前
記の常規対地電圧のような低い交流電圧に対して
は第3図のような等価回路により非直線抵抗体の
電圧分担が論じられる。
第3図において、Hは非直線抵抗体の全長、X
は考えている点までの高圧端からの距離、dXは
以下の微分計算をするための微分距離、K/dX
は長さdXの部分の素子の静電容量、CdXは長さ
dX部分がタンクとの間に持つ静電容量、および、
V(X)は全電圧Vに対するXの点における非直
線抵抗体の電位である。これらの間には V(X)CdX =d/dX[(dV(X)/dX) ・(dX)・(K/dX)]dX の関係が存在し、CおよびKがXによらず一定と
考えてこれを整理すると dV(X)/dX2=(C/K)・V(X) が得られる。これを境界条件 V(0)=V,V(H)=0 のもとに解くと V(X)=V{sinh[(√)
・(H−K)]/sinh[(√)・H]} が求まる。この抵抗体の電位分布V(X)は第4
図aの実線に示すような形となり、破線で示すリ
ニアな電位分布とは異なる。上の式から分かるよ
うにリニアな電位分布からのずれは抵抗体の長さ
が長くなる程大きくなる。
この結果抵抗体内部の電界E(X)=|dV
(X)/dX|は第4図bの実線に示すように著し
く不均一となる。最大の電界は高圧側(X=0)
で生じその点の電界Enaxは平均電界Eavに比べて
極めて高くなる。このような状況の下では非直線
抵抗体のうち高圧側に近い部分では第2図に示し
た常規対地電圧Vpのレベルよりも過電圧状態と
なつている。このような過電圧が常時素子に印加
されると、一般に素子は電気的に劣化していく。
第5図は酸化亜鉛素子の電圧−寿命の曲線一例で
ある。電圧がV0に近づくに従がい急速に寿命が
短くなる。
第1図のような構造においては、上部の素子程
電圧が多くかかることを示している(第4図)。
従つて従来の構成法においては常規対地電圧が
高圧側に片寄り、その部分の非直線抵抗体が急速
に劣化していくという欠点があつた。
この考案は、このような点に鑑みてなされたも
ので、非直線抵抗体の配置を工夫することによつ
て、非直線抵抗体の電圧分担を均一化して劣化の
ない高性能な異常電圧保護装置を提供することを
目的としている。
第6図は、この考案の一実施例を示す図であ
る。この第6図において、1は接地タンク、この
接地タンク1の内部2は、高絶縁耐力を有するガ
ス、例えばSF6が詰められる空間、4は高圧側リ
ード線の役目をする導体、5はリード線4を支え
る絶縁物スペーサである。
6は接地タンク1の軸方向に合わせて配置した
電極、7は絶縁物で作られた複数本のパイプであ
る。
第7図は、第6図のA−Aの矢印方向から見た
平面図である。
ここで、非直線抵抗体を直列に積みあげた時の
全長をL、電極6と接地タンク1の間の任意の異
なつた等電位面の電位をE1,E2、電極6の電位
をE0とすると、L・(|E1−E2|/E0)の高さを
持つ非直線抵抗体をE1,E2の等電位面の空間に
設置することができれば、電極6と接地タンク1
の電位分布を乱すことなく非直線抵抗体の均等分
圧が可能となる。
なお、第6図で例示されている電位分布は、計
算機による電界計算によつて容易に得ることがで
きる。
第8図は、第6図の内部配置を鳥瞰図として示
したものである。この第8図において、各絶縁パ
イプ7の内部には複数段(この例では3段)の非
直線抵抗体9が絶縁スペーサ10を介して配設さ
れている。
電極6に最も近い非直線抵抗体9aはまずリー
ド線11aによつて電極6側の高圧側リード線4
を接続され、次いでリード線8aを介して非直線
抵抗体9bと接続されてから、リード線8bを介
して次の非直線抵抗体9cに接続される。以下、
このような接続が非直線抵抗体9xまで直列にな
されて、リード線11bで接地される。
第8A図には、前記第8図における右端部の絶
縁パイプ7に複数個の非直線抵抗体9cないし9
xが絶縁スペーサ10を介して収納されている態
様が、断面図として例示されている。この第8A
図において、非直線抵抗体9cについてみると、
その両端部には端子板14,14が設けられてお
り、上方側の端子板14に接続されたリード線8
bは第8図の左方に隣接する絶縁パイプに収納さ
れている非直線抵抗体の中で9bなる記号が付さ
れているもの、即ち、前記非直線抵抗体9cの直
上位にあるものに接続されており、また、下方側
の端子板14に接続されたリード線は右方に隣接
する絶縁パイプに収納されている非直線抵抗体の
中で、前記非直線抵抗体9cの直下位にあるもの
に接続されてる。以下同様な接続関係を保持する
ようにされて、電極6に連なる高圧側リード線4
から、例えば接地タンクのような筒状金属容器1
の接地点に向けて、全ての非直線抵抗体がらせん
状になるように、電気的に直列に接続される。な
お、この第8A図において、17は絶縁パイプ7
の両端に設けられた金属キヤツプであり、その上
方側の金属キヤツプ17と絶縁スペーサ10の上
方側の保護板16との間にはコイルバネ15が設
けられて、前記絶縁パイプ7内の複数個の非直線
抵抗体の相互の位置関係が規定されることにな
る。
第9図は非直線抵抗体がらせん状に直列配置さ
れる概念図を示している。
第6図において、電極6と接地タンク1との間
の電位分布は破線12で示されている。この考案
においては、第8図における各非直線抵抗体9
a,9b,9c,……,9xの分担電圧が、第6
図における電位分布とほぼ等しい電位に一致する
ように配設される。従つて、このようにすること
により、常時の交流電圧の下での複数個の非直線
抵抗体の各々が分担する電圧が互いにほぼ等しく
なり、このため、ある一部の非直線抵抗体に対し
て大きな分担電圧がかかることがなくなつて、長
寿命かつ高信頼度の異常電圧保護装置が得られる
ものである。
第10図は、この考案の他の実施例を示すもの
である。この第10図においては、第6図におけ
る電極6の代わりに導体12が使用されている。
また、13a,13bはガス絶縁母線のタンクで
ある。
第11図は、この考案の実施例の動作を説明す
るためのグラフ図である。この第11図のグラフ
図において、横軸に示すものは、装置の組み立て
に用られた非直線抵抗体のNo.(付番)であり、ま
た、縦軸に示すものは、最高電位を100%、接地
電位を0%としたときの電位配分である。細実線
11Aは理想電圧分担曲線を示している。点線1
1Bはこの考案の実施例による電圧分担曲線を示
している。また、太実線11Cは従来例による電
圧分担曲線を示している。以下、この第11図に
いて説明する。
まず、第8図に示されたこの考案の実施例装置
の組み立ては、500kV用の酸化亜鉛素子による非
直線抵抗体を12個使用してなされた。そして、最
高電位に最も近い側の非直線抵抗体9aはNo.1と
し、以下順次に付番して接地電位に最も近い側の
非直線抵抗体9xはNo.12とした。このようにして
組み立てた実施例装置について、その電位測定を
各非直線抵抗体の接地側で行つた。その測定結果
は第11図の太実線11Cで示されている。
次に、第1図に示された従来例装置の組み立て
が、同じく500kV用の酸化亜鉛素子による非直線
抵抗体を12個使用してなされた。そして、最高電
位に最も近い側の非直線抵抗体3aはNo.1とし、
以下順次に付番して接地電位に最も近い側の非直
線抵抗体3xはNo.12とした。この従来例装置につ
いても前記実施例装置と同様な電位測定を行つ
た。その測定結果は第11図の点線11Bで示さ
れている。
この第11図から認められるように、この考案
の実施例のような構成をとることにより、従来例
のものに比べて、理想的な電圧分担に極めて近
く、殆ど均一の電圧分担を実現することができ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の異常電圧保護装置の例示図、
第2図は、このような装置内の抵抗体として用ら
れる酸化亜鉛焼結体素子の電圧−電流特性の例示
図、第3図は、前記第1図の装置の等価回路図、
第4図は、前記第1図の装置における電位分布状
況の例示図、第5図は、非直線抵抗体の寿命特性
例示図、第6図は、この考案の実施例である異常
電圧保護装置の構成図、第7図は、前記第6図の
装置についてA−A側より見たときの断面図、第
8図は、前記第6図の装置の鳥瞰図、第8A図
は、前記第8図の一部断面図、第9図は、非直線
抵抗体の接続態様を示すための概念図、第10図
は、この考案の他の実施例を示す構成図、第11
図は、この考案の実施例の動作を説明するための
グラフ図である。 1は金属容器、6は電極、7は絶縁パイプ、9
a,…,9xは非直線抵抗体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 接地された筒状金属容器と、上記筒状金属容器
    と同心的に配設され、高圧側導体に接続された電
    極と、上記電極から上記筒状金属容器の内部底面
    に向けて放射状に配設された複数個の絶縁パイプ
    と、上記絶縁パイプのそれぞれに互いに所定の間
    隔をおいて収納された複数個の非直線抵抗体とか
    らなる異常電圧保護装置であつて、上記複数個の
    非直線抵抗体は、上記電極の電位と上記筒状金属
    容器の接地電位との間で選択された、上記非直線
    抵抗体と同数で互いに異なつている等電位面を上
    記電極に近い側から1個づつ順次占有して、全体
    としてらせん状になるように配設されており、上
    記複数個の非直線抵抗体は、上記電極から上記筒
    状金属容器の接地点に向けて電気的に直列に接続
    されている異常電圧保護装置。
JP7370585U 1985-05-16 1985-05-16 異常電圧保護装置 Granted JPS61791U (ja)

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JP7370585U JPS61791U (ja) 1985-05-16 1985-05-16 異常電圧保護装置

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JP7370585U JPS61791U (ja) 1985-05-16 1985-05-16 異常電圧保護装置

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JPS61791U JPS61791U (ja) 1986-01-07
JPH0138872Y2 true JPH0138872Y2 (ja) 1989-11-20

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JPH0423418Y2 (ja) * 1987-12-25 1992-06-01

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JPS61791U (ja) 1986-01-07

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