JPH0138806Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ソケツトホルダを有する車輌用灯具
に関するものである。

〔従来の技術〕

ソケツトホルダを有する車輌用灯具は、ソケツ
トホルダの内部に弾性グロメツトを挿入し、その
グロメツトに形成した挿入穴にインシユレーター
を組付けたリード線を挿入してソケツト部分の防
水をはかつている。

前記ソケツトは、一般に金属製の円筒状ソケツ
トに対し、アース端子をスポツト溶接したものが
使用されているが、このスポツト溶接が不完全な
場合には、アース端子が外れて点灯しないという
事故が発生していた。また、ソケツトとアース端
子とを一体に形成するカーリングソケツトを用い
ることは公知である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし乍ら、前記何れの場合にも、ソケツト部
分の防水性は考慮されているが、アース用端子部
分の防水性については考慮されていないという問
題があつた。

〔問題を解決するための手段〕

本考案は、前記の問題点を解決するため、ラン
プハウジング背部のソケツトホルダを、ソケツト
挿入部とアース用突起挿入部とを有する一体型に
構成し、これに対し、ソケツト挿入部とアース用
突起挿入部とに挿入するグロメツトを一体型に構
成し、かつ、グロメツトのアース用突起挿入部に
薄肉部を形成し、前記ソケツトホルダに前記グロ
メツトを挿入し、該グロメツト上にアース用突起
を有するソケツトを圧入してアース用突起により
グロメツトの薄肉部を突き破つてソケツトを組付
け、アース用突起に巻き付いた薄肉部により灯具
内の防水をするようにしたものである。

〔作用〕

前記ソケツト挿入部とアース用端子挿入部とを
一体型にしたソケツトホルダとグロメツトとの嵌
合関係は、グロメツトの弾性を利用してソケツト
ホルダにグロメツトを圧入するものであるからグ
ロメツトとソケツトホルダとの間には防水機能が
付与されている。また、グロメツトのアース端子
挿入部に形成した薄肉部をアース端子で突き破つ
てソケツトをソケツトホルダに組付けるものであ
るから、薄肉部がアース端子の外周に巻き着くよ
うに密着して防水する。

〔実施例〕

次に第１図乃至第８図により本考案の一実施例
を説明する。

第１図は本考案を適用した車輌用灯具の全体構
成を示す断面図、第２図は第１図に示すソケツト
ホルダの詳細を示す断面図である。

第１図および第２図において、１はランプハウ
ジング、２はランプハウジング１の取付部に組付
けられたソケツトホルダ、３はランプハウジング
１の外縁の凹部に接着剤等を介して取付けられる
レンズ、４はソケツトホルダ２に取付けられるバ
ルブである。

前記ソケツトホルダ２はランプハウジング１の
取付部１ａに嵌合により取付けられるものであ
る。このソケツトホルダ２は合成樹脂等よりな
り、第３図に示す如く、ソケツト挿入部２ａとア
ース用端子挿入部２ｂとを一体型に形成されてい
る。このソケツトホルダ２に挿入するグロメツト
５は、ゴム等の弾性部材よりなり、ソケツト挿入
部５ａとアース用端子挿入部５ｂとを第４図に示
すように一体形成している。そのソケツト挿入部
５ａはソケツト端子を挿入する複数の穴５ｃを有
し、アース用端子挿入部５ｂはアース用突起を挿
入する穴５ｄを有し、その挿入穴５ｄの底部に第
６図および第７図に示す薄肉部５ｅを形成してい
る。またこのグロメツト５は外周に複数段の薄肉
突起５ｆを有し、このグロメツト５を第３図に示
すソケツトホルダ２に圧入することにより、前記
薄肉突起５ｆを押しつぶして、ソケツトホルダ２
とグロメツト５との間を第２図に示す如く防水構
造にしている。

このグロメツト５に取付けるソケツト６は、第
５図に示す如く、金属板を打抜加工して円筒状の
ソケツト部とアース用突起９とを一体に形成した
カーリングソケツトであつて、その内部にスプリ
ング７ａを介してインシユレータ７が組付けられ
ている。このカーリングソケツト６から導出され
たリード線８とアース用突起９とをソケツトホル
ダ２内のグロメツト５に設けたそれぞれの挿入穴
５ｃ，５ｄに第２図に示す如く強制的に圧入して
ホルダ２に組付ける。その際、第７図に示すアー
ス用突起挿入穴５ｄに設けた薄肉部５ｅがアース
用突起９により第８図に示す如く突き破られ、ア
ース用突起９に巻きついた薄肉部５ｅにより灯具
内を防水をすることができる。なお、図におい
て、１０はアース用突起９に接続したアース用コ
ードである。

〔考案の効果〕

以上述べた如く、本考案の車輌用灯具によれ
ば、灯具のソケツトホルダがソケツト部とアース
用突起挿入部とを有する一体形に形成され、この
ソケツトホルダに嵌着するグロメツトのアース用
突起挿入穴に薄肉部を形成し、該薄肉部をソケツ
トのアース用突起により突き破つてソケツトをソ
ケツトホルダに組付けるものであるから、前記ア
ース用突起に巻付いた薄肉部により灯具内の防水
を行なうことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用した車輌用灯具の全体構
成を示す断面図、第２図は第１図に示すソケツト
ホルダの拡大断面図、第３図はソケツトホルダの
斜視図、第４図はグロメツトの斜視図、第５図は
カーリングソケツトの斜視図、第６図は第４図の
Ａ−Ａ線断面図、第７図は第６図のＢ部拡大図、
第８図はアース用突起で薄肉部を突き破つた状態
を示す説明図である。 １……ハウジング、２……ソケツトホルダ、２
ａ……ソケツト挿入部、２ｂ……アース用突起挿
入部、５……グロメツト、５ａ……ソケツト挿入
部、５ｂ……アース用突起挿入部、５ｃ……ソケ
ツト端子挿入穴、５ｄ……アース用突起挿入穴、
５ｅ……薄肉部、５ｆ……薄肉突起、６……カー
リングソケツト、７……インシユレーター、７ａ
……スプリング、８……リード線、９……アース
用突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプハウジング背部のソケツトホルダをソケ
   ツト挿入部とアース用突起挿入部とを有する一体
   型に構成し、これに対しソケツト挿入部とアース
   用突起挿入部とに挿入するグロメツトを一体型に
   構成し、かつ、グロメツトのアース用突起挿入部
   に薄肉部を形成し、前記ソケツトホルダに前記グ
   ロメツトを挿入し、該グロメツト上にアース用突
   起を有するソケツトを圧入してアース用突起によ
   りグロメツトの薄肉部を突き破つてソケツトを組
   みつけ、アース用突起に巻きついた薄肉部により
   灯具内を防水すべくなしたことを特徴とする車輌
   用灯具。