JPH0138358Y2 - - Google Patents

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JPH0138358Y2
JPH0138358Y2 JP1981007113U JP711381U JPH0138358Y2 JP H0138358 Y2 JPH0138358 Y2 JP H0138358Y2 JP 1981007113 U JP1981007113 U JP 1981007113U JP 711381 U JP711381 U JP 711381U JP H0138358 Y2 JPH0138358 Y2 JP H0138358Y2
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JP
Japan
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clutch
friction
release
axial direction
clutch case
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D67/00Combinations of couplings and brakes; Combinations of clutches and brakes
    • F16D67/02Clutch-brake combinations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は湿式クラツチの連れ回り防止装置に関
する。
(従来例) 本考案と直接関係するような従来例は特に無い
が、多少種類の異なる連れ回り防止装置として
は、例えば米国特許3202249のように、特別にブ
レーキ用の多数のブレーキプレートを摺動体に設
けると共に、ブレーキ用の特別の摩擦板を設け、
上記ブレーキプレートをハウジングの固定摩擦面
に押付けるようにした物等がある。しかし構造が
複雑でコストがかかると共に、ブレーキ用の特別
の大きな操作力が必要である。即ち第4図の仮想
線のグラフに示すように、レリーズ操作力による
レリーズストローク(P1〜P2)終了後、さらに
レリーズ操作力に加えてP2からP3までの特別の
ブレーキ操作力が必要である。
また今までに本考案に係わる湿式クラツチにお
いて、レリーズスリーブとクラツチケースの間
に、レリーズスリーブをブレーキ用非回転部材と
して利用してブレーキ機構を備えるようにした連
れ回り防止装置は全く開発されていない。
(目的) 本考案の目的は、クラツチケースを移動操作す
るためのレリーズスリーブをブレーキ用の非回転
部材として利用することにより、クラツチをレリ
ーズするため操作力の外に特別のブレーキ用操作
力を大きな操作力を必要とすることなく、クラツ
チのレリーズ操作のみで確実にクラツチを切ると
同時に連れ回りを防止できるようにすることであ
る。
(考案の構成) 上記目的を達成するために本考案は、クラツチ
ケースには、出力軸に対して半径方向に間隔を隔
てて対向する外周筒状部とボス部を一体に備え、
ボス部を出力軸に軸方向移動自在にスプライン嵌
合し、入力側のクラツチハブを上記筒状部の内方
から対向するように配置すると共に、出力軸に軸
方向移動不能かつ回転自在に嵌合し、出力軸と同
軸心上の入力軸に固定された入力ハブを上記クラ
ツチハブに一体回転可能に連結し、クラツチケー
スの筒状部には内方に延びる多数のドリブンプレ
ートを軸方向移動可能にスプライン嵌合し、クラ
ツチハブの外周部には外方に延びる環状の摩擦板
を軸方向移動可能にスプライン嵌合し、各摩擦板
をドリブンプレート間に配置し、クラツチハブと
は反対側の出力軸部分には1対のばねガイドをス
プライン嵌合し、一方のばねガイドをボス部の軸
方向端縁に当接させてボス部と共に軸方向移動可
能に構成すると共に、他方のばねガイドをボス部
の軸方向端縁から一定距離隔てた出力軸部分に係
止し、1対のコーン形皿ばねをそれらの内周端部
がたがいに離反する方向に突出するように配置す
ると共にそれぞればねガイドに係合させ、皿ばね
の外周端部同志を当接させ、皿ばねに軸方向の戻
り力によりクラツチケースを皿ばねとは反対側に
付勢してドリブンプレートと摩擦板とを圧接状態
に維持し、ドリブンプレート及び摩擦プレートを
常時油中に浸している湿式クラツチにおいて、環
状の摩擦プレートをクラツチケースのボス部の外
周面に固着し、摩擦プレートの軸方向端面には摩
擦面を形成し、レリーズヨークに固着されると共
にレリーズヨークにより軸方向移動に移動操作さ
れる回転不能なレリーズスリーブをボス部の外周
側に配置し、レリーズスリーブには、クラツチ接
続状態で摩擦プレートの摩擦面に対し軸方向の隙
間dを隔てて皿ばねと反対側から対向する摩擦面
を形成し、クラツチを切るべくレリーズスリーブ
を軸方向の皿ばね側へ移動させるとき、レリーズ
スリーブが上記隙間dを移動することにより摩擦
面が摩擦プレートの摩擦面に当接し、当接状態か
らさらにレリーズスリーブが移動することにより
摩擦プレートを介してクラツチケースが皿ばね側
に移動してドリブンプレートと摩擦板の圧接が解
除されると同時に両摩擦面の圧接によりブレーキ
がかかり始めるように構成している。
(実施例) 第1図は例えば農用トラクタ等の作業機に動力
を伝達するために採用される湿式クラツチの縦断
面図であり、上半部はクラツチ接続状態、下半部
分はクラツチ切り状態を示している。
湿式クラツチとは、周知のように例えば昭和49
年10月1日発行の「自動車工学便覧、第2分冊
(社団法人自動車技術会発行)」の第2章・2・
2・1に説明されているように、摩擦板が油中に
浸して使用される型式のクラツチであり、一般に
これとは反対の乾式クラツチと対比されている。
第1図において1はエンジン側の入力軸、2は
入力軸1にスプライン嵌合(第1図の左端部分)
した入力ハブ、3は軸受4を介して例えば入力軸
1に回転自在に嵌合した出力筒軸(出力軸)であ
る。出力筒軸3の入力ハブ2側端部の外側にはク
ラツチハブ5が軸受メタル6を介して出力筒軸3
に対し回転自在に嵌合しており、スラストベアリ
ング7やスナツプリング7a等により軸方向移動
不能に係止されている。クラツチハブ5は入力ハ
ブ2のフランジ2aと部分5aにおいてスプライ
ン嵌合していて、入力ハブ2と一体的に回転す
る。
クラツチケース8はそのボス部9が出力筒軸3
の外側にスプライン嵌合しており、出力筒軸3上
で軸方向に移動可能となつている。クラツチケー
ス8の外周筒状部には多数の内向きのドリブンプ
レート10が摺動のみ自在に設けられ、クラツチ
ハブ5の外周筒状部には摩擦板11が摺動のみ自
在に設けられ、上記各ドリブンプレート10は各
摩擦板11の間に配置されている。
クラツチケース8の入力ハブ2と反対側(第1
図の右側)には1対の環状の第1、第2ばねガイ
ド13,14が出力筒軸3にスプライン嵌合して
おり、第1図の右側の第1ばねガイド13はスナ
ツプリング15により第1図中右側に移動しない
ように係止され、第1図の左側の第2ばねガイド
14はクラツチケースボス部9の端面に当接して
いる。両ばねガイド13,14の外側には各2枚
の皿ばね(クラツチばね)16が嵌着されてお
り、この皿ばね16の弾性力によりばねガイド1
4を介してクラツチケース8を反矢印A方向に付
勢し、クラツチケース8とクラツチハブ5を接続
状態に維持している。
即ち皿ばね16は自然状態で、両ばね16の内
周端部が互いに離反する方向に少し突出するよう
に背中合せに配置されており、両ばね16の内周
端部が互いに軸方向に近付く方向にボス部9の端
縁とばねガイド13の間で押圧されて第1図の上
半分に示すように概ね平行な状態に縮設(セツ
ト)されている。従つて第1図の上半分のクラツ
チ入り状態では軸方向移動不能な矢印A方向側の
ガイド13を基点として、皿ばね16のいわゆる
セツト圧力によりクラツチケース8を逆矢印A側
に押圧している。それにより、周知の多板クラツ
チのように、クラツチケース8のつば部の端面8
aとクラツチハブ5の逆矢印A側の係止板5bと
の間で、ドリブンプレート10及び摩擦板11を
互いに圧接させている。またドリブンプレート1
0及び摩擦板11の圧接により、クラツチケース
8及び逆矢印A側のガイド14の逆矢印A方向の
移動は阻止されてクラツチケース8は第1図の上
半部分に示す位置に維持される。また各摩擦板1
1またはドリブンプレート10には摩擦用ペーパ
ーが張られている。17は皿ばね16の外周端部
の間に配置されたガイドリングである。
クラツチケースボス部9の外側には環状の摩擦
プレート20が嵌着されている。即ちこの摩擦プ
レート20には内周面に幾つかの切欠21が形成
されており、その切欠21に対応するボス部9の
外周面には外開き円錐形の凹部22が形成されて
おり、上記切欠21と凹部22の間にボール23
を配置することにより摩擦プレート20がボス部
9と常に一体的に回転するようになつている。ま
た摩擦プレート20はスナツプリング24により
第1図中右側へ移動しないように係止されてお
り、摩擦プレート20の第1図の左側の側面には
摩擦材を張り付けることにより摩擦面25が形成
されている。
摩擦プレート20の入力ハブ2側には、第1図
の上半部分に示すようにクラツチケース8がクラ
ツチ接続状態でドリブンプレート10と摩擦板1
1との圧接により逆矢印A方向の移動が阻止され
た状態において、摩擦面25からわずかな隙間d
を隔ててレリーズスリーブ26が配置され、上記
摩擦プレート20の摩擦面25に対向する面には
摩擦面27が形成されている。このスリーブ26
には例えば1対の外向き腕部26a(第1図下半
部分参照)が形成されており、軸方向に移動操作
されるレリーズヨーク28が入力ハブ2側(第1
図の左側)から腕部26aに当接している。レリ
ーズヨーク28には出力筒軸3と平行なピン29
が固定されていて、このピン29は腕部26aの
孔30に挿入されている。またスリーブ26自体
はボス部9の外側に軸受メタル31を介して嵌合
している。即ちスリーブ26はレリーズヨーク2
8と共に軸方向に移動可能であるが、レリーズヨ
ーク28のピン29により可能不能に係止されて
いる。
なお上記隙間dを確保するために、例えばスリ
ーブ26の逆矢印A方向側の端面がクラツチケー
ス8のボス部9の段部に当接したときに隙間dが
できるように構成されている。ただしレリーズヨ
ーク28自体は操作レバー等の操作により簡単に
逆矢印A方向側への移動量規制できるので、第1
図上半部分に示すクラツチ入り状態において、操
作レバー等の逆矢印A方向の移動規制により、ス
リーブ26の逆矢印A方向側の端面とクラツチケ
ース8のボス部9の段部との当接は殆んど摩擦が
発生しないような状態で保持される。しかも湿式
クラツチであるがゆえにスリーブ26自体は油中
にあるので、スリーブ26に対してクラツチケー
ス8は滑らかに回転する。また第1図の構造で
は、要するにクラツチ入り状態で両摩擦面25,
27が離れていればよいので、特に隙間dの大き
さについてはあまり制限はない。
(作用) 次に作用について説明すると、第1図の上半分
に示すようにクラツチ接続状態のときには、ドリ
ブンプレート10と摩擦板11がクラツチケース
8の端面8aと係止板5bの間で圧接されること
により、クラツチケース8の逆矢印A方向の軸方
向移動は停止している。またレリーズスリーブ2
6はレリーズヨーク28により逆矢印A方向に第
1図の上半部分に示す位置まで引かれており、そ
れによりスリーブ26の摩擦面27と摩擦プレー
ト20の摩擦面25とは一定の隙間dを隔て、ス
リーブ26によりクラツチケース8が制動される
ことはない。
クラツチを切るためにレリーズヨーク28を矢
印A方向へ移動させたときには、まずスリーブ2
6が隙間dの距離を移動してスリーブ26と摩擦
プレート20の両摩擦面27,25が接触し、続
いて摩擦プレート20、スナツプリング24を介
してクラツチケース8が皿ばね16の弾性力に抗
して矢印A方向へ移動し、第1図の下半分に示す
ようにクラツチが切れる。上述のようなクラツチ
を切る作動において、両摩擦面25,27が接触
した後は皿ばね16の弾性力によりブレーキトル
ク(即ちクラツチケース8を制動するブレーキト
ルク)が両摩擦面25,27間に発生し始め、ク
ラツチ切り作動が完了するまでに確実にクラツチ
ケース8の回転を停止することができる。従つて
連れ回り現象を確実に防止することができる。
第1図のような構造の装置を採用すると、特別
なばね等を必要としないので、部品点数が少く、
構造が簡単である。また連れ回りを防止するため
の特別な操作力を必要とせず、クラツチを切るた
めに必要な操作力のみで簡単かつ確実に連れ回り
を防止することができる。即ちクラツチケース8
がクラツチハブ5と接続状態となるようにクラツ
チケース8を付勢する皿ばね(クラツチばね)1
6の弾性力を利用して、スリーブ26と摩擦プレ
ート20の間でブレーキトルクが発生するように
しており、ブレーキトルク発生用の特別なばね等
を使用していないので、皿ばね16の弾性力に抗
してクラツチケース8を矢印A方向へ移動させる
操作力(レリーズ荷重)だけで、クラツチを切る
と共にクラツチケース8を確実に制動し、連れ回
りを防止することができる。
第2図は本考案の別の実施例の縦断面図であ
り、第1図と同様に上半部分はクラツチ接続状
態、下半部分はクラツチ切断状態を示している。
なお第1図と同じ構造の部品には第1図と同じ番
号を付しており、これらの詳しい説明は省略す
る。この第2図において、第2ばねガイド14の
クラツチケース8側の側面とクラツチケースボス
部9の端面との間にはブレーキ用の波形皿ばね3
9が配置されている。即ち皿ばね(クラツチば
ね)16の弾性力によりばねガイド14及びブレ
ーキ用波形皿ばね39を介してクラツチケース8
を反矢印B方向へ付勢し、クラツチケース8とク
ラツチハブ5を接続状態(第2図の上半部分の状
態)に維持している。
ボス部9の外側には側面に摩擦面50を形成し
た環状の摩擦プレート40が次のように固着され
ている。即ちこの摩擦プレート40には内周面に
幾つかの切欠41が形成されており、その切欠4
1に対応するボス部9の外周には外向きのピン4
2が固着されており、上記切欠41にピン42を
係合することにより摩擦プレート40をボス部9
と常に一体的に回転するようにし、ボス部9の段
部43とスナツプリング44でもつて摩擦プレー
ト40を軸方向移動不能に係止している。
レリーズスリーブ45は環状のブロツク46と
このブロツク46にボルト等で一体に固着された
本体47とからなつており、ブロツク46は摩擦
プレート40よりも皿ばね16側のボス部9上
に、ボス部9の回転を許すように軸受メタル48
を介して嵌合している。本体47はブロツク46
の外周端部から摩擦プレート40の外側を通過し
て摩擦プレート40の皿ばね16と反対側(第2
図の左側)まで延びており、摩擦プレート40に
対し軸方向の隙間dを隔てて皿ばね16と反対側
から対向する摩擦面49が形成されている。ブロ
ツク46の皿ばね16側の端面はスラストベアリ
ング51を介して第2ばねガイド14のブロツク
46側端面の外周端部分に当接している。本体4
7の外周には円周方向に間隔を隔てて幾つかの腕
部52(第2図の下半部分参照)が形成されてお
り、この腕部52にレリーズヨーク28が係合し
ている。
レリーズヨーク28には例えば出力筒軸3と平
行なピン29が固定されていて、このピン29は
腕部52の孔53に挿入され、このレリーズヨー
ク28のピン29によりスリーブ45を回転不能
に係止している。
次に第2図の装置の作用について説明する。第
2図の上半部分に示すようにクラツチ接続状態の
ときには、スリーブ45の摩擦面49と摩擦プレ
ート40の摩擦面50は間隙dを隔てており、ス
リーブ45によりクラツチケース8が制動される
ことはない。
クラツチを切るためにレリーズヨーク28を第
2図矢印B方向に変動したときには、まずスリー
ブ45が間隔dに相当する距離を移動して、スラ
ストベアリング51を介して第2ばねガイド14
を皿ばね16の弾性力に抗して矢印B方向へ押し
動かし、皿ばね16がクラツチケース8に与える
クラツチ荷重(クラツチケース8を第2図の左側
へ押す力)を減少させる。両摩擦面49,50が
接触した後にさらにスリーブ45を矢印B方向へ
押し動かすと、今度は摩擦プレート40、スナツ
プリング44を介してクラツチケース8を矢印B
方向へ押し動かしてクラツチを切る。このときブ
レーキ用の波形皿ばね39の弾性力により両摩擦
面49,50の間にブレーキトルクが発生し、ク
ラツチケース8の回転が確実に停止される。
第2図の構造の装置では、ブレーキ用の波形皿
ばね39を配置したにも拘らず、大きな操作力を
必要とすることがない。またブレーキ用の波形皿
ばね39の弾性力を変更することにより、ブレー
キトルクの大きさを自由に変更することができ
る。
第3図は第2図の要部の拡大断面図である。
以上説明したように本考案によると (1) クラツチケースボス部9の外側に環状の摩擦
プレート20,40を固着し、例えばレリーズ
ヨーク28に係合して回転不能なレリーズスリ
ーブ26,45に、摩擦プレート20,40の
摩擦面25,50に対し軸方向の隙間dを隔て
て対向する摩擦面27,49を形成しているの
で、レリーズ操作によつて両摩擦面25,5
0,27,49が当接してクラツチケース8を
レリーズ方向に動かすことになり、従つてクラ
ツチ切りのストローク途中において概ねレリー
ズ操作力のみでレリーズ力及びブレーキ力を発
揮させることができる。即ち、連れ回りを防止
するための特別な操作力を必要とせず、クラツ
チ切り操作の途中でクラツチを切るために必要
な操作力のみで簡単かつ連れ回りを防止するこ
とができる。
第4図は前述の従来例との操作力を比較した
グラフであり、従来例では仮想線で示すように
P1からP2までのレリーズ操作力に加えて、P2
からP3までの特別のブレーキ力を必要とする
が、本考案では実線で示すように、P1からP2
までのレリーズトローク行程におけるレリーズ
操作力のみで、ブレーキも作用させることがで
き、従来例のような特別のブレーキ操作力
(P2〜P3)を必要としない。
またクラツチ接続状態で、ドリブンプレート
10及び摩擦板11の圧接によりクラツチケー
ス8の軸方向の移動が停止しているときには、
レリーズヨーク28の軸方向の係止作用により
両摩擦面25,50,27,49は僅かの隙間
を隔てるようにしているので、クラツチケース
8に対してブレーキ力はかからず、従つて円滑
なクラツチケース8の回転を確保出来る。
なお摩擦プレート20,40をクラツチケー
スボス部9に固着する手段としては、第1図や
第2図に示したようなボール23あるいはピン
42等を利用したものに限定されるものでな
く、例えばキー等を利用したり、あるいはボス
部9と摩擦プレート20,40をスプライン嵌
合して、摩擦プレート20,40がボス部9と
一体的に回転するようにしてもよい。
またスリーブ26,45を回転不能に構成す
る手段も、ピン29でレリーズヨーク28に係
止する手段に限定されるものではない。要する
にスリーブ26,45が回転しないように、レ
リーズヨーク28あるいはクラツチハウジング
のような非回転体によつて係止しておればよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の連れ回り防止装置を備えた湿
式クラツチの縦断面図、第2図は別の実施例の縦
断面図、第3図は第2図の要部の拡大図、第4図
はレリーズ操作力のグラフである。5……クラツ
チハブ、8……クラツチケース、9……ボス部、
16……皿ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチケース8には、出力軸3に対して半径
    方向に間隔を隔てて対向する外周筒状部とボス部
    9を一体に備え、ボス部9を出力軸3に軸方向移
    動自在にスプライン嵌合し、入力側のクラツチハ
    ブ5を上記筒状部の内方から対向するように配置
    すると共に、出力軸3に軸方向移動不能かつ回転
    自在に嵌合し、出力軸3と同軸心上の入力軸1に
    固定された入力ハブ2を上記クラツチハブ5に一
    体回転可能に連結し、クラツチケース8の筒状部
    には内方に延びる多数のドリブンプレート10を
    軸方向移動可能にスプライン嵌合し、クラツチハ
    ブ5の外周部には外方に延びる環状の摩擦板11
    を軸方向移動可能にスプライン嵌合し、各摩擦板
    11をドリブンプレート10間に配置し、クラツ
    チハブ5とは反対側の出力軸3部分には1対のば
    ねガイド13,14をスプライン嵌合し、一方の
    ばねガイド14をボス部9の軸方向端縁に当接さ
    せてボス部9と共に軸方向移動可能に構成すると
    共に、他方のばねガイド13をボス部9の軸方向
    端縁から一定距離隔てた出力軸3部分に係止し、
    1対のコーン形皿ばね16をそれらの内周端部が
    互いに離反する方向に突出するように配置すると
    共にそれぞればねガイド13,14に係合させ、
    皿ばね16の外周端部同志を当接させ、皿ばね1
    6の軸方向の戻り力によりクラツチケース8を皿
    ばね16とは反対側に付勢してドリブンプレート
    10と摩擦板11とを圧接状態に維持し、ドリブ
    ンプレート10及び摩擦プレートを常時油中に浸
    している湿式クラツチにおいて、環状の摩擦プレ
    ート20,40をクラツチケース8のボス部9の
    外周面に固着し、摩擦プレート20,40の軸方
    向端面には摩擦面25,50を形成し、レリーズ
    ヨーク28に固着されると共にレリーズヨーク2
    8により軸方向移動に移動操作される回転不能な
    レリーズスリーブ26,45をボス部9の外周側
    に配置し、レリーズスリーブ26,45には、ク
    ラツチ接続状態で摩擦プレート20,40の摩擦
    面25,50に対し軸方向の隙間dを隔てて皿ば
    ね16と反対側から対向する摩擦面27,49を
    形成し、クラツチを切るべくレリーズスリーブ2
    6,45を軸方向の皿ばね側へ移動させるとき、
    レリーズスリーブ26,45が上記隙間dを移動
    することにより摩擦面27,49が摩擦プレート
    20,40の摩擦面25,50に当接し、当接状
    態からさらにレリーズスリーブ26,45が移動
    することにより摩擦プレート20,40を介して
    クラツチケース8が皿ばね16側に移動してドリ
    ブンプレート10と摩擦板11の圧接が解除され
    ると同時に両摩擦面25,27,50,49の圧
    接によりブレーキがかかり始めるように構成した
    ことを特徴とする湿式クラツチの連れ回り防止装
    置。
JP1981007113U 1981-01-20 1981-01-20 Expired JPH0138358Y2 (ja)

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JP1981007113U JPH0138358Y2 (ja) 1981-01-20 1981-01-20
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US06/707,637 US4597479A (en) 1981-01-20 1985-03-04 Clutch and brake unit

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JP1981007113U JPH0138358Y2 (ja) 1981-01-20 1981-01-20

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